| 梁井一 Hajime Yanai | |
|---|---|
![]() 梁井一本人のXアカウント(@HMJM_yanaiC)のプロフィール画像(出典:X) | |
| 誕生日 | 1983年6月13日 |
| 年齢 | 43歳 |
| 出身地 | 神奈川県 |
| 国籍 | 日本 |
| 学歴 | 4年制大学卒(大学名は非公表) |
| 職業 | AV監督、映像作家 |
| 肩書 | ハマジム(HMJM)所属監督 |
| 活動期間 | 2006年 - (監督デビューは2009年) |
| 代表的な実績 | 「通りすがりのAV女優」シリーズ、『劇場版 どついたるねんライブ』、『劇場版 テレクラキャノンボール2013』出演 |
| 受賞 | AV OPEN 2015 IPPA賞(『どついたるねんライブ 横山夏希』) |
| 事務所 | ハマジム |
| ファンクラブ | 通りすがりのAV女優館(Fantia/myfans) |
| 関連活動 | カンパニー松尾、バクシーシ山下、ビーバップみのる、嵐山みちる、どついたるねん |
| 別名 | ヤナイハジメ |
| あだ名 | HMJMのプリンス |
| その他 | 元SODクリエイト社員 |
| リンク | X / lit.link |
概要[編集]
梁井一(やない はじめ)とは、神奈川県出身のAV監督・映像作家である。SODクリエイトでAD・監督を経験したのち、カンパニー松尾に誘われてハマジム(HMJM)へ移籍。ドキュメント色の強い作品を撮る一方、『劇場版 テレクラキャノンボール2013』や『劇場版 BiSキャノンボール2014』などの「キャノンボール」シリーズに参戦監督として出演し、AVファン以外にも名を知られるようになった。
詳細[編集]
どんな人?[編集]
梁井一は1983年6月13日生まれ。いわゆる「ハメ撮り」と「ドキュメント」を看板にするAVメーカー・ハマジムの所属監督で、自らカメラを回しつつ作品に登場するスタイルから、AV監督であると同時に「AV男優」としても認識されることがある。ハマジムの総帥であるカンパニー松尾、同社の顔役バクシーシ山下らと並んで、ハマジム作品を支えてきた中堅〜ベテラン監督の一人である。
2015年に渋谷のアップリンクで開かれたイベント「月刊 平野勝之」では、ゲストとして「HMJM(ハマジム)のプリンス!!」と銘打たれ、「90年代AVに影響を受けた貴重な若手監督」と紹介された。名前を全部カタカナにした「ヤナイハジメ」名義で音楽メディアに載ることもある。
AVの世界に入ったきっかけ[編集]
本人は2015年の「Rooftop」誌のインタビューで、自身は進学校から4年制大学へ進んだ、ごく普通の経歴の持ち主だったと語っている。周囲が就職活動を始めるなかで「AVっていい加減そうだなぁ」と思ったのが業界に入った動機で、もともと映像作家志望だったわけではないという、拍子抜けするほど正直なエピソードを明かしている。
その「いい加減そう」という第一印象とは裏腹に、入社したのは体育会系の社風で知られる大手メーカーソフト・オン・デマンド(SOD)グループのSODクリエイトだった。ここから約4年間、ADと監督としての修業時代が始まる。
影響を受けた作品[編集]
梁井が「一番衝撃を受けたAV」として挙げるのは、カンパニー松尾の『パラダイス オブ トーキョー』である。松尾作品以外では、バクシーシ山下、インジャン古河、安達かおるといった、いわゆる90年代の「ドキュメント系」「作家性の強い」監督たちの作品から影響を受けたとされる。
SOD時代には社内の倉庫に眠っていた大量のAVを片っ端から観ていたといい、この「倉庫での独学」が後の作風の土台になったと本人は振り返っている。のちに自身が憧れの松尾・山下と同じ会社で働き、同じ企画で競い合うことになるのだから、ファンからすれば胸アツな経歴である。
経歴[編集]
SODクリエイト時代(2006年 - 2010年)[編集]
2006年、SODクリエイトに入社。丸3年をADとして過ごし、最後の1年は監督として撮影を担当した。本人はAD時代について「ボケっとしちゃって」なかなか良い動きができず、様々なディレクターの現場を転々としたと語っている。
2009年5月21日、AV女優・大塚咲が出演する『ウチの嫁さんはAV女優です。』(SODクリエイト)で監督デビュー。2010年にはSODクリエイトから阿利希カレラ出演作も手がけている。
SOD在籍中、プロデューサーに連れられてカンパニー松尾との打ち合わせに同席したことが、運命の分岐点になった。写真家・大橋仁の写真集『そこにすわろうとおもう』の制作現場などで松尾と顔を合わせるうちに交流が深まり、松尾の雑誌連載に関わるなど距離が縮まっていったという。
ハマジム移籍(2010年 - )[編集]
SODで3年ほど働いた頃、松尾から「ハマジムで働かない?」と声をかけられ、梁井は即答でOKしたという。2010年にハマジムへ移籍し、以後は同社の看板監督の一人として、女優名を冠したシリーズや素人ドキュメント作品を量産していく。
ハマジム移籍後の主なシリーズには、2011年から2012年にかけての「PRIVACY」、2011年スタートの「面接ドキュメント 通りすがりのAV女優」、2012年の「素人時代」、2013年の「RE ACTION」「独占デビュー」、2015年から2016年の「AV女優の裏側リポート」などがある。単発作品では阿部リオン、青木美空、武藤つぐみ、栗山あいか、今井京香、峰岸ふじこ、大島薫、白玉ほたる、真城リナらの出演作を監督している。
テレクラキャノンボールでブレイク(2013年 - 2015年)[編集]
2013年、カンパニー松尾が企画した伝説のAV企画『テレクラキャノンボール 2013』に、松尾、バクシーシ山下、ビーバップみのる、タートル今田、嵐山みちるとともに参戦。東京から札幌を目指し、道中での「成果」をポイントで競うという破天荒なロードムービー型ドキュメントで、2014年2月15日には132分に再編集した『劇場版 テレクラキャノンボール2013』(R18+)が劇場公開された。
本作は口コミで異例のヒットとなり、AV監督たちの名前がサブカル界隈に一気に広まるきっかけとなった。梁井自身、Rooftopのインタビューで『テレキャノ』を観た人から「引きが強い」とよく言われると語り、「ディレクターごとに、その人に合った人が集まってくるのでは」と分析している。街中で声をかけられることもたまにあるという。
2014年には、この座組みがそのままアイドルグループBiSの解散ライブに乗り込んだ『BiSキャノンボール2014』に移植される。6人のAV監督がメンバーに1人ずつ密着するという前代未聞の企画で、梁井もその一人として参加した。2015年2月7日に『劇場版 BiSキャノンボール2014』としてスペースシャワーネットワーク配給で公開されている。
どついたるねんとの蜜月(2013年 - 2017年)[編集]
梁井の映像作家としての側面を語るうえで欠かせないのが、東京のパンクバンドどついたるねんとの関係である。本人によれば撮影を始めたのは「2013年くらい」で、『劇場版テレクラキャノンボール2013』の公開に合わせたどついたるねんのミニライブにも関わっていた。
2015年には、AV女優横山夏希とどついたるねんのライブを掛け合わせた異色作『どついたるねんライブ 横山夏希』を企画・撮影。同作は大型AV企画「AV OPEN 2015」にエントリーされ、IPPA賞を受賞した。さらに劇場版として編集された『劇場版 どついたるねんライブ』(75分、R-18)が2015年8月から9月にかけて劇場公開され、翌2016年2月に渋谷ユーロライブで開かれた「HMDfes ハマジム音楽ドキュメンタリー映画祭」でも上映されている。
2017年には、バンドの全国ツアーを追ったDVD『どついたるねん 47都道府県ひと筆書き JAPAN TOUR DVD』を監督。同年8月には、メジャー1発目となる新曲「BOY」のミュージックビデオも手がけた。最初に公開されたバージョンはハマジム監督らしい過激な内容で音楽ナタリーでも話題となり、続いてドキュメンタリー調の「真バージョン」も公開された。
アイドルドキュメンタリーへの出演(2017年 - 2018年)[編集]
BiS再始動にともなう合宿オーディションを記録した『劇場版 BiS誕生の詩』(2017年1月28日公開、SPACE SHOWER FILMS配給)、関連作『WHO KiLLED IDOL? SiS消滅の詩』(2017年2月4日公開)にも出演者としてクレジットされている。いずれもプロデューサー渡辺淳之介率いるWACKとハマジムの協業による作品である。
2018年2月3日には、BiS、BiSH、GANG PARADEの合同オーディション合宿にAV監督・MV監督が潜入する『劇場版 アイドルキャノンボール2017』(日活配給、135分)が公開。梁井は松尾、山下、嵐山、岩淵弘樹、エリザベス宮地らとともに参戦した。
コロナ禍の「おうちでキャノンボール」(2020年 - 2022年)[編集]
2020年5月、最初の緊急事態宣言でAV業界の撮影が軒並み止まるなか、カンパニー松尾は新ルールでのキャノンボールを始動。会議はフルリモート、ナンパはすべてオンライン、対面時は1.8メートルのソーシャルディスタンス厳守という、時代を反映した企画だった。梁井は松尾、山下、嵐山、黒田悠斗とともに5人の「プロフェッショナル」の一人として参加し、2022年3月26日に『劇場版 おうちでキャノンボール2020』(ハマジム配給、109分)として劇場公開された。
近年[編集]
2021年には監督作の『ギャルすたグラム』シリーズがヒットしたとされる。2025年には古巣SODクリエイトから新田好実出演作を監督しており、ハマジムの枠を越えた仕事も続けている。
近年は自身のクリエイターページ「通りすがりのAV女優館」(Fantiaの「1号館」、myfansの「2号館」)を開設し、ドキュメントAVの配信にも乗り出した。ただしFantia側のページには、審査等の影響で1か月以上更新が止まっており、今後も更新されない可能性がある旨の注意書きが掲示されている。
作風と活動の特徴[編集]
「通りすがりのAV女優」に見るドキュメント志向[編集]
梁井の代表シリーズといえるのが「通りすがりのAV女優」(初期は「面接ドキュメント 通りすがりのAV女優」)である。女優の人となりや来歴をじっくり聞き出していくドキュメント形式が特徴で、食事や街歩きなど日常的な場面を挟むこともある。
ファンのレビューでは「ラストはだいたいあっさり終わる」「女優の人生を聞き出すドキュメントとして観られる」と評されており、作り込んだ演出よりも素の会話を重視するスタイルがうかがえる。2020年頃の作品はコロナ禍の真っ只中に撮影されたと見られている。
「引き」と現場の空気[編集]
SODの体育会系の現場と、松尾の少人数で自由度の高い現場は対照的だったと梁井は振り返っている。ハマジムでは監督自らがカメラを持って出演者と向き合うため、撮り手の個性や「引きの強さ」がそのまま作品の色になる。テレキャノ以降、梁井の作品に惹かれて集まる出演者がいる、という見方は本人の分析とも重なる。
音楽・映画との越境[編集]
ハマジムはカンパニー松尾の時代から音楽ドキュメンタリーやMV制作にも積極的で、梁井もその流れの中心にいる監督の一人である。どついたるねんとの長期にわたる撮影は「どついたるねん研究家」を自称するほどで、AVの撮影で培ったドキュメント手法をバンドの記録にも持ち込んでいる。
また、同社で音楽映像を撮り続ける映像作家岩淵弘樹とは、OTOTOYで対談するなど現場を共にする仲である。
グッズとアパレル[編集]
ハマジムはTシャツなどのグッズ展開でも知られ、梁井のlit.linkには「ハマジムT(たま〜にTシャツ販売)」のリンクが置かれている。2015年のインタビューでは、ハマジムが作った『keep on〜』Tシャツを1週間限定で受注したところ、その月のDVDの売り本数を上回ったという、AVメーカーらしからぬ逸話を披露している。
劇場公開作品[編集]
| 公開日 | タイトル | 役割 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2014年2月15日 | 劇場版 テレクラキャノンボール2013 | 出演 | 監督:カンパニー松尾、132分、R18+ |
| 2015年2月7日 | 劇場版 BiSキャノンボール2014 | 出演 | スペースシャワーネットワーク配給、120分 |
| 2015年 | 劇場版 どついたるねんライブ | 監督 | 75分、R-18 |
| 2017年1月28日 | 劇場版 BiS誕生の詩 | 出演 | SPACE SHOWER FILMS配給、87分 |
| 2017年2月4日 | WHO KiLLED IDOL? SiS消滅の詩 | 出演 | 105分 |
| 2018年2月3日 | 劇場版 アイドルキャノンボール2017 | 出演 | 日活配給、135分 |
| 2022年3月26日 | 劇場版 おうちでキャノンボール2020 | 出演 | ハマジム配給、109分 |
主な監督作品・シリーズ[編集]
- 『ウチの嫁さんはAV女優です。』(2009年、SODクリエイト、大塚咲) - 監督デビュー作
- 「PRIVACY」シリーズ(2011年 - 2012年、ハマジム)
- 「面接ドキュメント 通りすがりのAV女優」シリーズ(2011年 - 、ハマジム)
- 「巨乳スカウトキャラバン」(2011年、ハマジム)
- 「素人時代」(2012年、ハマジム)
- 「RE ACTION」「独占デビュー」(2013年、ハマジム)
- 『どついたるねんライブ 横山夏希』(2015年、ハマジム) - AV OPEN 2015 IPPA賞
- 「AV女優の裏側リポート」(2015年 - 2016年、ハマジム)
- 「尻貴族」(2015年、ハマジム)
- 『True Love リアルカップル』(2016年、ハマジム、榎本南那・横山夏希)
- 『ギャルすたグラム』シリーズ(2021年 - )
- 新田好実出演作(2025年、SODクリエイト)
音楽映像[編集]
- どついたるねん『どついたるねん 47都道府県ひと筆書き JAPAN TOUR DVD』(2017年) - 監督
- どついたるねん「BOY」ミュージックビデオ(2017年、2バージョン) - 監督
メディア・イベント出演[編集]
トークイベント[編集]
- 2015年、渋谷アップリンク「月刊 平野勝之(第二十二回)HMJM(ハマジム)のプリンス!!梁井一」にゲスト出演。平野勝之とのトークに加え、自身の監督作の劇場版2本が上映された。本人は平野と同じ舞台に立つことについて「恥ずかしいが嬉しい」という趣旨のコメントを寄せている。
- 2015年8月12日、ロフトプラスワンで開かれた「『どついたるねんライブ』発売前&AVOP'15応援イベント」にビーバップみのるとともに登壇。
- 2016年2月、渋谷ユーロライブ「HMDfes ハマジム音楽ドキュメンタリー映画祭」で監督作が上映。
SOD女子社員バー[編集]
2020年10月21日、SODが東京都中野区・新中野で運営していた飲食店「Syain Bar SOD女子社員」の「性のお悩み相談DAY」に、カンパニー松尾、バクシーシ山下とともにバーテンダーとして出勤した。古巣SODとハマジムの監督陣が一緒にカウンターに立つという、ファンには嬉しい企画だった。
YouTube・Web出演[編集]
- AV配信サイト「ソクミル」のYouTube企画『【業界人プロファイル】ソクミルの輪』に出演し、自身の経歴を語った回が公開されている(「ハマジム 梁井一監督の人生経歴を丸裸!」)。
- OTOTOYの短期連載で、岩淵弘樹とともにどついたるねんについて対談(2017年12月)。
本人のSNS・発信[編集]
梁井はlit.linkにリンクをまとめており、プロフィール欄には簡潔に「AV監督、HMJM」とだけ書かれている。掲載されている主なチャンネルは以下のとおり。
- X(@HMJM_yanaiC):「AV&その他諸々、最新情報」用。新作告知などの最新情報はここで発信している。
- Instagram(@yanaihajimee):本人いわく「適当」。
- YouTube「性録ch」:「性録」と題した企画の予告動画などを公開しているチャンネル。
- YouTube(お料理):料理動画用の別チャンネルも持っており、AV監督の意外な一面が見られる。
- Fantia「通りすがりのAV女優館 1号館」・myfans「2号館」:館長として自身のドキュメントAVを配信。
- ハマジムT:たまにTシャツを販売する公式ショップ。
インタビューでの主な発言[編集]
- AV業界に入ったきっかけについて:周りが就活するなかで「AVっていい加減そうだなぁ」と思った(Rooftop、2015年)。
- ハマジム移籍について:松尾から「ハマジムで働かない?」と誘われ、即答した(同上)。
- どついたるねんとの距離感について:「我々は、どついたるねん研究家なんで(笑)」(OTOTOY、2017年)。
- メンバー脱退について:「メンバーでそう決めたなら、そうなんだなってしかうちらは言えないから」(同上)。
- どついたるねんのベストライブについて:〈47都道府県ひと筆書き JAPAN TOUR〉ファイナルのリキッドルーム・ワンマンを挙げ、「クロマニヨンズと張るくらいの凄さでした」(同上)。
- 「そういうのを、どついたるねんは気づかせてくれるんです。こんなに内情を知っているバンド自身も俺にとっては初めてだし」(同上)。
余談[編集]
- AV業界に入った動機が「いい加減そうだったから」という、映像作家にしては珍しすぎる理由。それが今では劇場公開作の常連である。
- ハマジムのTシャツ『keep on〜』が、1週間の受注だけでその月のDVD売上本数を超えたという逸話がある。
- 2015年のアップリンクのイベントでは「HMJMのプリンス」と紹介された。
- 料理専用のYouTubeチャンネルを持っており、AVとは別の顔を見せている。
- ファンのブログでは、作品の中で監督の私生活の一コマが映り込むことがあり、それが見どころの一つだと評されている。
- どついたるねん「BOY」のMV「真バージョン」には梁井監督の息子が出演したと報じられた。
- どついたるねんを撮り始めたのはテレキャノのミニライブがきっかけで、本人は「どついたるねん研究家」を名乗る。
