| 平野勝之 ひらの かつゆき | |
|---|---|
| ファイル:平野勝之.jpg | |
| 誕生日 | 1964年 |
| 出身地 | 静岡県浜松市 |
| 国籍 | 日本 |
| 職業 | 映画監督・AV監督・元漫画家 |
| 活動期間 | 1980年代 - |
| 代表的な実績 | 『監督失格』/自転車三部作 |
概要[編集]
平野勝之(ひらの かつゆき、1964年 - )は、日本の映画監督・AV監督・元漫画家。「ヌケないけれど、めちゃくちゃ面白いドキュメンタリーAV」 を撮る監督として独自の地位を築き、後年は一般映画の監督としても高く評価されている異色の作家。自転車で厳冬期の北海道を走りながら撮る、という常人には真似できない撮影スタイルで知られ、AV監督という枠ではとても括れない 表現者である。
自主映画青年時代[編集]
静岡県浜松市出身。アマチュア時代から8mmを中心とした映像作品を撮り続け、ぴあフィルムフェスティバルの常連監督だった。『狂った触角』『砂山銀座』『愛の街角2丁目3番地』などが同映画祭で入選し、ほしのあきら・かわなかのぶひろ・大島渚といった名だたる人物の推薦を受けている。 1989年の8mm作品『雷魚』はイメージフォーラムフェスティバルで審査員特別賞を受賞。漫画家として活動していた時期もあり、作品集『ゲバルト人魚』が洋泉社から刊行されている。
AV監督として[編集]
最後の8mm作品『雷魚』制作後に上京するも、あらゆる企画が通らず、コンビニのおにぎりを万引きしてしのぐほどの困窮 を経験する。そんな中、自主映画時代の友人の伝手でアダルトビデオ制作会社「シネマユニット・ガス」に出会い、初のAV作品を撮ることに。完成した作品を編集して「何てヒドい作品を作ってしまったんだ」と落胆し、「このままではAVを終われない!」と一念発起して正式に同社へ入社、社員監督となった。
その後『水戸拷悶』『ザ・タブー』といった「抜けないがひたすら面白い」傑作ドキュメンタリーAV を数多く監督。2004年にシネマユニット・ガスを退社してフリーとなる。起用するAV女優に「仕事を越えて自分を見てくれる真剣な思い」を要求する傾向があり、その熱量が時に作品を"暴走"させることでも知られた。
林由美香と『監督失格』[編集]
平野勝之を語るうえで外せないのが、単体AV女優林由美香(2005年死去)との関係である。1997年の『自転車不倫野宿ツアー 由美香』をはじめ、彼女を被写体とした私的ロードムービーは平野作品の核となった。2011年、林由美香の死と自分自身を題材とした映画『監督失格』を発表。 この作品はアニメ監督・庵野秀明の初の実写映画プロデュース作であり、音楽を矢野顕子が担当したことでも大きな話題となった。
自転車旅行を題材とした「自転車三部作」でも知られ、厳冬期の北海道を自ら走って撮影した『白 THE WHITE』はベルリン国際映画祭に出品されている。AV『わくわく不倫旅行』シリーズの再編集版が映画館で公開され、映画監督としての認知も確立した。
余談[編集]
- 8mm時代、『砂山銀座』の審査を巡って、かわなかのぶひろと長谷川和彦が殴り合いのケンカにまで発展した という逸話が残る。良くも悪くも人を本気にさせる作家らしい。
- 『愛の街角2丁目3番地』は大友克洋の同名短編を原作に掲げているが内容は別物で、完成後に見せたところエンドクレジットの「原作:大友克洋」に本人が笑っていたという。
関連項目[編集]
- 林由美香 - 私的ロードムービーのミューズにして『監督失格』の主題。
- TOHJIRO / 二村ヒトシ - 同時代の作家性の強いAV監督。
- カンパニー松尾 - 同じくドキュメンタリー的AVの代表的監督。
- ソフト・オン・デマンド - 同時代の主要メーカー。
- MissAV / FANZA - 作品が流通する代表的プラットフォーム。
- 稲垣莉生 - 同ジャンルの人気女優。
外部リンク[編集]
- 平野勝之 関連情報