株式会社WACK
WACK Inc.(Watanabe Artistic Creative KK)
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WACK主催の海外公演「WACK in the U.K. Vol.5」(2025年3月26日、ロンドン・The Underworld)に出演したGANG PARADE(出典:AVO Magazine / Photography by JJ Grant (Wonderlens))
略称 WACK
国家 日本
種類 株式会社
業種 音楽プロダクション(アーティストマネジメント、コンサート運営、ファンクラブ運営、楽曲制作)
本社所在地 東京都渋谷区
設立日 2014年8月3日
年齢 12周年
設立者 渡辺淳之介
代表者 渡辺淳之介(代表取締役。2024年7月末に退任、2026年2月に復帰)
上場 非上場
関係する人物 渡辺淳之介、松隈ケンタ、アイナ・ジ・エンド、クロちゃん
代表作品 BiSH、BiS、GANG PARADE、EMPiRE/ExWHYZ、豆柴の大群、ASP
リンク 公式サイト


概要[編集]

WACK(ワック)とは、BiSの仕掛け人として知られる渡辺淳之介が2014年に設立した日本の音楽プロダクションである。BiSH、GANG PARADE、EMPiRE(のちのExWHYZ)、豆柴の大群、ASPなどの「楽器を持たないパンクバンド」系アイドルを次々に送り出し、過酷な合宿オーディションでも名を馳せた。2025年12月には「第1章」の終了を宣言し、豆柴の大群以外の全グループを2026年内に解散させるという大転換に踏み切っている。

詳細[編集]

社名の由来[編集]

社名の「WACK」は、「Watanabe(わたなべ)Artistic(あーてぃすちっく)Creative(くりえいてぃぶ)KK(かぶしきがいしゃ)」の頭文字を取ったもの。つまり「渡辺の芸術的で創造的な株式会社」という、創業者の名前がそのまま社名に入っているタイプの会社である。英語の"wack"にはスラングで「ダサい」「イケてない」という意味もあり、王道から外れたオルタナティブなアイドルを抱える事務所のキャラクターにも妙に合っている。

2019年6月30日には社是として「ちんこと言える世の中を。」が決定された。こうしたふざけたネーミングや下ネタ混じりの企画も、WACKらしさの一部として長年ファンに親しまれてきた。

事業内容と立ち位置[編集]

業務はアーティストのマネジメント、コンサート運営、ファンクラブ運営、アーティストの育成・発掘、楽曲制作など。本社は東京都渋谷区道玄坂に置かれている。いわゆる大手芸能事務所ではなく、インディーズ発の小規模プロダクションでありながら、BiSHをNHK紅白歌合戦出場や東京ドーム公演までたどり着かせたことで、地下アイドルシーンの「ジャイアントキリング」を体現する存在となった。

楽曲面では、BiS時代からの盟友である作曲家・サウンドプロデューサーの松隈ケンタ(SCRAMBLES)が大半のグループの楽曲を手がけてきた。松隈はWACKの出資者でもあり、渡辺とは二人三脚の関係にある。ロック色の強いサウンドと、メンバー自身が書く歌詞の組み合わせが「WACKサウンド」として定着した。

名物:合宿オーディション[編集]

WACKを語るうえで欠かせないのが、毎年春に行われてきた「WACK合同オーディション」(合宿オーディション)である。候補者が数泊から1週間ほど合宿し、早朝マラソン、デスソース入りの食事、歌唱・ダンス審査などをこなしながら脱落者を出していく、半ばサバイバル番組のような形式。様子はニコニコ生放送などで24時間配信され、視聴者の評価がポイントとして加算されたこともある。

既存グループの現役メンバーも「候補者」と同じ土俵で合宿に参加させられ、場合によっては脱落・移籍・グループ分裂などが発表されるのも特徴。2018年以降は長崎県の離島・壱岐島が定番の会場となり、ドキュメンタリー映画『世界でいちばん悲しいオーディション』(2018年)も制作された。過酷さゆえにネット上では毎年賛否両論を呼ぶ、良くも悪くもWACKの看板イベントである。

歴史[編集]

設立とBiSH誕生(2014〜2016年)[編集]

渡辺淳之介は早稲田大学卒業後、つばさレコーズ(つばさプラス)に入社し、A&RとしてBiS(新生アイドル研究会)やthis is not a businessを担当していた。2014年7月、BiS(第1期)が横浜アリーナ公演をもって解散したのを機に同社を退社し、2014年8月3日に株式会社WACKを設立した。

最初に所属したのはthis is not a businessと、のちにGANG PARADEとなるグループ「pla2me」(2015年6月にPOP、2016年6月にGANG PARADEへ改名)。2015年1月14日には「BiSをもう一度始める」と宣言し、新グループBiSH(Brand-new idol SHiT)を始動させた。同年3月に初期メンバー5名を発表し、5月27日に1stアルバム『Brand-new idol SHiT』をリリース。this is not a businessは2015年12月1日のFM PORT出演をもって活動を終えた。

2016年にはavex(avex trax)からBiSHがメジャーデビュー。同年7月8日にはBiSの再始動(第2期)を発表し、9月の合宿オーディションを経て新メンバーを決定した(同時に結成されたライバルグループ「SiS」は直後に活動停止)。また同年5月にはGANG PARADEが台湾のイベントに出演し、WACKグループ初の海外公演となった。

拡大期(2017〜2019年)[編集]

2017年3〜4月、BiS・BiSH・GANG PARADE合同の第1回WACK合同オーディションを開催(5泊6日、候補者18名)。同年4月にはエイベックス・エンタテインメントとの共同プロジェクト「Project aW」が発表され、8月23日にEMPiREとしてお披露目された。10月にはグループ横断のシャッフルユニット「SAiNT SEX」が結成され、シングル「WACK is FXXK」をリリース。12月6日には所属グループが松隈作品をカバーしあうアルバム『WACK & SCRAMBLES WORKS』が発売された。

2018年1月には渋谷109で期間限定ショップ「WACK SHOP」を開催。3月の合宿(壱岐島、7泊8日・24名)ではBiSの2チーム分裂が発表され、5月28日には研修生ユニット「WAgg」が始動した。7月26日にはシャッフルユニット「HOLY SHiTS」も結成。同年のTOKYO IDOL FESTIVALには所属全アーティストが出演した。またBiSHのアユニ・Dがソロプロジェクト「PEDRO」を始動させている。

2019年1月にはNIGOと渡辺が共同プロデュースしていたBILLIE IDLEのパロディユニット「BULLY IDOL」が誕生。3月の合宿でBiS第2期の解散と第3期の始動が決まり、BiS第2期は5月に解散、第3期は8月にデビューした。9月にはCARRY LOOSEがデビューを発表。そして同年11〜12月、TBSの『水曜日のダウンタウン』の企画「MONSTER IDOL」で、安田大サーカスのクロちゃんがプロデューサーを務めるオーディションが行われ、12月に豆柴の大群がデビューした。

コロナ禍と再編(2020〜2022年)[編集]

2020年2月には宮城県女川町で「ONAGAWACK」を開催し、以後女川町はWACKにとって縁の深い土地となる。同年3月の合宿ではGANG PARADEがGO TO THE BEDSとPARADISESに分裂。6月1日には全世界公開型オンラインオーディション「Project WACKちん」が始動し、10月31日にはCARRY LOOSEが解散した。

2021年2月にはBiSHのアイナ・ジ・エンドがソロデビュー。3月の合宿を経て新グループASPが発表され、5月26日にアルバム『Anal Sex Penis』でデビューした。4月にはAKB48の柏木由紀がWACK全7グループに期間限定で加入するという異例の企画も行われ、のちに投票企画から生まれたユニット「SPY(SELECT 7 plus YUKi)」を柏木がプロデュースした。12月24日、BiSHが2023年での解散を発表している。

2022年1月にはGANG PARADEが再始動。2月にはWACK初の男性合宿オーディションが行われ、のちのBOYSGROUPが誕生した。6月2日、EMPiREが解散し、メンバーそのままにExWHYZとして再デビュー。10月にはWAggが解散し、12月15日には『水曜日のダウンタウン』の企画「MONSTER LOVE」から「都内某所」がデビューした。

BiSH解散と転換期(2023〜2024年)[編集]

2023年はWACKにとって大きな節目の年となった。2月18日、宮城県女川町の野球場「WACK女川スタジアム」のネーミングライツ取得を発表(4月1日から5年間)。3月の合宿最終日には、GANG PARADEから6名を選抜した新グループKiSS KiSSの結成が発表された。5月14日にはBOYSGROUPが大阪公演をもって解散。

そして2023年6月29日、BiSHが東京ドームでのラストライブ「Bye-Bye Show for Never」をもって解散した。その後継として日本テレビのオーディション番組『BiSH THE NEXT』が放送され、7月1日に男女混合グループBiTE A SHOCKの最終メンバーが決定(同日『THE MUSIC DAY 2023』に生出演)。11月16日には初の海外合同公演「WACK in the U.K.」をロンドンのThe Underworldで開催し、以降シリーズ化された。PEDROは同年、浪漫惑星へ移籍している。

2024年1月6日、豆柴の大群と都内某所が合併し「豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL」として活動開始。同じく1月には元BiSHのセントチヒロ・チッチが退所し、CENTはスターダストプロモーションへ移籍した。2月には「くだらない1日」が所属。4月にはBiSがセルフマネジメント体制に移行した。

そして2024年7月末、創業者の渡辺淳之介がWACKの代表取締役を含む全役職から退任。イギリスの大学院に進学するためで、以後は「元WACK代表」として関わることになった。8月9日にはBiS(第3期)が解散を発表した。

第1章の終わり(2025〜2026年)[編集]

2025年1月8日、MONSTERIDOLは「豆柴の大群」の名前に戻ることを発表。1月12日にはBiS第3期が日比谷公園大音楽堂でのラストライブ「Finale of third BiS」をもって解散した。3月3日、ロンドン在住の大学院生となっていた渡辺は、WACKの「全面協力」のもと海外で「世界一」を目指す新アイドルグループプロジェクトのオーディションを発表。4月1日には、BiSH解散後もWACKに残っていたアイナ・ジ・エンドが退所し、エイベックスへ移籍した。

2025年12月1日、渡辺は自身のコラムとXで、WACKの「第1章(地下アイドルジャイアントキリング編)」の終了を宣言。GANG PARADE、KiSS KiSS、ExWHYZ、ASP、BiTE A SHOCKの5組を2026年内に解散させると発表した。存続するのはクロちゃんプロデュースでタワーレコードとの共同プロジェクトでもある豆柴の大群のみで、こちらも渡辺の管轄からは外れる。解散グループのメンバーには、2026年3月の合宿オーディションに参加してWACKに残るか、2027年までに退所するかの選択肢が示された。渡辺は「2027年以降は第一章とは異なる戦場に戦いにいきます」と述べている。

2026年1〜2月には全所属グループが出演する“卒業アルバム風”ビジュアルのツアー「Where the End Begins by WACK」を開催。2月14日、女川町で開かれた「ONAGAWACKよ永遠に。」の冒頭で流れた音声メッセージで、渡辺は「WACK代表取締役にしれっと戻りました」と代表復帰を明かした(大学院は1月に修了)。この報せにはクロちゃんも「どういうことーーー!?」と反応している。

所属・過去所属グループ一覧[編集]

BiSH(2015〜2023年)[編集]

「Brand-new idol SHiT」の略で、キャッチコピーは「楽器を持たないパンクバンド」。アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・Dの6人体制で知られる。2016年にavexからメジャーデビューし、2021年12月31日にはNHK紅白歌合戦に初出場。2023年6月29日の東京ドーム公演で解散した、WACK最大の成功例である。詳細はBiSHを参照。

BiS(2016〜2025年)[編集]

渡辺がつばさレコーズ時代に手がけたBiSを、WACK設立後に2度にわたり再始動させたもの。第2期(2016〜2019年)、第3期(2019〜2025年)と続き、つばさレコーズとの共同マネジメントだった。第3期は2025年1月12日に解散。合宿オーディション2026最終日の課題曲がBiSの「FiNAL DANCE」だったことも象徴的である。詳細はBiS (アイドルグループ)を参照。

GANG PARADE(2014〜2020年、2022〜2026年)[編集]

前身のpla2me、POPから数えるとWACK最古参のグループ。2020年にGO TO THE BEDSとPARADISESに分裂したが、2022年1月に再始動した。2025年3月の「WACK in the U.K. Vol.5」時点では11人体制。ファンは「遊び人」と呼ばれる。WACK第1章終了に伴い、2026年10月29日、Zepp Haneda(TOKYO)でのラストワンマン「GANG PARADE LAST SAY HELLO!!」をもって解散する予定(発表は2026年6月20日、新宿・KABUKICHO TOWER STAGEでのフリーライブにて)。

EMPiRE → ExWHYZ(2017〜2026年)[編集]

EMPiREはWACKとエイベックス・エンタテインメントの共同プロジェクト「Project aW」から2017年に誕生したグループで、エイベックスとの共同マネジメントだった。2022年6月2日にEMPiREとして解散し、同じメンバーでダンスミュージック色の強いExWHYZとして再出発。ファンの呼称は「マスター」。2024年10月にnow、それ以前にmidorikoが脱退し、yu-ki・mayu・maho・mikinaの4人体制に。2026年1月末〜2月1日には初の海外ヘッドライン公演となるイギリスツアーを行い、2026年8月31日、Zepp Haneda(TOKYO)での「ExWHYZ LAST LIVE '光'」(全30曲)で解散した。翌9月1日には新曲「光」がサプライズ配信された。

WAgg(2018〜2022年)[編集]

2018年5月28日に始動した研修生ユニット。正規グループのメンバー予備軍として活動し、ASPの初期メンバー・なーゆもWAgg出身である。2022年10月18日に解散した。

豆柴の大群(2019年〜)[編集]

TBS『水曜日のダウンタウン』の企画「MONSTER IDOL」から誕生し、クロちゃんがプロデュースするグループ。2024年1月に都内某所と合併して「豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL」となったが、2025年1月8日に再び「豆柴の大群」の名前に戻った。WACK第1章終了後も、唯一存続するグループとなる。クロちゃん作詞作曲の「ミステリアスパーティー」(2025年)のように、プロデューサー自らが楽曲を手がけることもある。

ASP(2021〜2026年)[編集]

2021年3月の合宿オーディションから誕生。メンバーの顔はTwitterフォロワー2万人達成まで隠されていた。デビューアルバムのタイトルが『Anal Sex Penis』という、いかにもWACKらしいグループである。2022年8月31日にシングル「Hyper Cracker」でavex traxからメジャーデビュー。元HKT48の上島楓(CCCCCC)、元BiSのイコ・ムゲンノカナタらが加入した。WACK in the U.K.に最多出演したグループでもある。2025年12月31日の下北沢SHELTERでのフリーライブで解散時期が告知され、ラストツアー「This is ASP's final tour」(福岡・愛知・宮城・大阪・東京)の最終公演、2026年5月4日に解散した。

KiSS KiSS(2023〜2026年)[編集]

2023年3月の合宿最終日に、GANG PARADEから選ばれたキラ・メイ、キャ・ノン、チャン・ベイビー、ナルハワールド、アイナスター、カ能セイ(2024年7月脱退)の6名で結成。GANG PARADEのスピンオフ的なキュート路線のグループで、1stアルバム『First Album』はオリコン週間4位を記録した。2026年内の解散が決まっており、メンバーの生誕ライブを兼ねたラストワンマンツアー「HAPPY BiRChu!!♡DAY TOUR」は2026年11月5日の代官山UNIT公演が最終日程となっている。

BiTE A SHOCK(2023〜2026年)[編集]

『BiSH THE NEXT』から誕生した、WACK初の本格的な男女混合グループ。通称「バイショ」。MAHiTO、SAORi、RiNA、HARUTO、RYUUSEi、HANANOの6人。BiSHの初ワンマンと同じ中野heavysick ZEROで初ワンマンを行い、「東京ドーム、その先」を目標に掲げた。avex traxからEP『SHOCKERS』、アルバム『BiTE A SHOCK THE FiRST』をリリース。2026年3月8日のラストライブ「FiNAL BiTE」をもって解散し、WACK第1章で最初に幕を下ろした。

その他の過去所属・ユニット[編集]

  • this is not a business(2014〜2015年):設立時からの所属グループ。
  • BILLIE IDLE(2015〜2018年):NIGOと渡辺の共同プロデュース。
  • PEDRO(2018〜2021年):アユニ・Dのソロプロジェクト。2023年に浪漫惑星へ移籍。
  • CARRY LOOSE(2019〜2020年):2020年10月31日解散。
  • GO TO THE BEDS/PARADISES(2020〜2021年):GANG PARADE分裂時の2グループ。2021年10月にメンバーを総入れ替えする企画も。
  • BOYSGROUP(2022〜2023年):WACK初の男性グループ。2023年5月14日解散。
  • 都内某所(2022〜2024年):「MONSTER LOVE」発。豆柴の大群と合併。
  • CENT(2022〜2024年):セントチヒロ・チッチのソロ。スターダストプロモーションへ移籍。
  • アイナ・ジ・エンド(2017〜2025年):BiSH解散後もソロで所属していたが、2025年4月にエイベックスへ移籍。
  • シャッフルユニット:SAiNT SEX、HOLY SHiTS、BULLY IDOL、道玄坂43、SPY など。

エイベックスとの関係[編集]

WACKはインディーズの事務所でありながら、エイベックスグループとの結びつきが非常に強い。BiSHは2016年にavex traxからメジャーデビューし、紅白・東京ドームまでの快進撃をエイベックスと共に歩んだ。

2017年4月には、WACKとエイベックス・エンタテインメントの共同プロジェクト「Project aW」が発表され、そこから生まれたEMPiREはエイベックスとの共同マネジメントグループとして活動した。その後継であるExWHYZ、さらにASP(2022年メジャーデビュー)、BiTE A SHOCKもavex traxから作品をリリースしている。

一方で、BiSHのエースだったアイナ・ジ・エンドは2025年4月1日付でWACKを離れ、エイベックスへ移籍した。WACKは自らを「ジャンプ台」と位置づけており、所属アーティストが踏み台にして外へ飛び立つことを肯定してきたが、その象徴的な事例と言える。

渡辺淳之介の「敗北宣言」[編集]

2025年12月の第1章終了宣言にあたり、渡辺は音楽ナタリーのコラムなどで率直な反省を語り、一部では「敗北宣言」とも受け止められた。要点は以下の通り。

  • 地下アイドルが大手を倒す「ジャイアントキリング」のやり方が、現代では効力を失った。
  • Twitter(現X)中心の戦略にこだわり、InstagramやTikTokの時代に乗り遅れた。TikTokを「ダサい」と思って使わなかったのも自分の甘えだった。
  • K-POPが標準となり、努力を重ねたアイドルが当たり前になったことで、WACKのやり方が時代遅れになった。
  • BiSHの紅白出場や東京ドーム公演の実績に安住し、WACKを変えなかった。
  • 集客の減少は、グループや個人のせいではなく「戦略負け」「怠慢」である。

また今後のメンバーには海外進出を見据えて英語学習を求めること、日本だけで活動したい人はWACKでは難しいことも明言した。旧BiSのメンバーが誰もWACKに残っていないことについては、外で自分の道を歩むのが「正しい姿」だとしている。

合格者ゼロの合宿オーディション2026[編集]

第1章最後の合宿となる「WACK合同オーディション2026」は、2026年3月22日〜28日(6泊7日)に壱岐で開催され、ニコニコ生放送で全編中継された。書類審査と二次審査を通過した21名に加え、解散が決まっていたASPのナ前ナ以も参加したが、3月22日の初日に脱落。BiTE A SHOCKやKiSS KiSSからの参加者はいなかった。

最終盤ではBiS「FiNAL DANCE」が課題曲となり、候補生たちは朝4時50分から練習して最終パフォーマンスに臨んだ。しかし3月28日の結果発表で渡辺は「残念ながら合格者はいませんでした」と告げ、合格者ゼロで幕を閉じた。渡辺は「自分への甘えが一番の敵」「自分も変わらなきゃいけない」と語り、BiSH解散の約2年前に「このままでいい」と思っていたことを反省。この合宿が自身にとって最後の合宿オーディションになるとも述べた。

第2章へ[編集]

2026年5月7日には公式ファンクラブ「WACK FAMiLY CLUB」の閉会が告知された。5月12日には新グループ結成を目的とした「WACK New Project Audition」の開催を発表。年齢・経歴不問で、2026年8月から東京で活動できることを条件とし、渡辺は「一緒に世界をアッと言わせるものつくりませんか?」とコメントした。年齢不問の「一芸オーディション」も並行して行われており、2027年以降の「第2章」に向けた準備が水面下で進められている。

炎上とバズ[編集]

  • 合宿オーディションの過酷さ:早朝マラソンやデスソース入りの食事、24時間配信といった内容は、毎年のようにネット上で「やりすぎ」「パワハラ的」といった批判と、「ドラマとして面白い」という支持の両方を集めてきた。2018年にはその様子を追ったドキュメンタリー映画も公開されている。
  • 過激なネーミング:ASPのデビューアルバム『Anal Sex Penis』や社是「ちんこと言える世の中を。」など、下ネタを含む命名はたびたび話題になった。
  • 全グループ解散の衝撃:2025年12月の第1章終了宣言は、5グループの一斉解散という前例の少ない内容で大きな反響を呼んだ。2026年に入ってからは他事務所の人気グループの活動終了も相次ぎ、「アイドル解散ラッシュ」の一角として報じられている。
  • 「しれっと」代表復帰:退任から約1年半後の2026年2月、イベント冒頭の音声メッセージで「しれっと戻りました」と復帰を明かした軽さもSNSで話題となった。

余談[編集]

  • 社是「ちんこと言える世の中を。」は2019年6月30日に正式決定された。
  • 宮城県女川町とは「ONAGAWACK」開催以来の縁で、町の野球場が「WACK女川スタジアム」と命名されている(2023年4月から5年間)。2026年2月の「ONAGAWACKよ永遠に。」ではライブのほか、かくれんぼや海鮮丼づくりといった女川ならではの企画も行われた。
  • 2017〜2018年にはBiSのアヤ・エイトプリンスとGANG PARADEのカミヤサキを交換する「レンタルトレード」が行われた。
  • ロンドン公演「WACK in the U.K. Vol.5」の終演後には渡辺本人が観客にせがまれてステージに上がり、『となりのトトロ』の主題歌を歌った。
  • BiTE A SHOCKの初ワンマン会場は、BiSHが2015年に初ワンマンを行った中野heavysick ZERO(フロア定員80人)だった。
  • 2021年にはAKB48の柏木由紀が全7グループに期間限定加入し、「ゆきりん」がWACKグループを渡り歩くという前代未聞の企画が実現した。
  • 合宿オーディション2026の最終審査で渡辺は、本気でぶつかれば本気で返してくれる人が現れる例として、盟友・松隈ケンタとの仕事のエピソードを語った。

外部リンク[編集]

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