| マイ・ユース 마이 유스 / My Youth | |
|---|---|
| ジャンル | 恋愛、メロドラマ、ヒューマンドラマ |
| 放送シーズン | 2025年 |
| 話数 | 全12話 |
| 放送国家 | 大韓民国 |
| 言語 | 韓国語 |
| 放送局 | JTBC |
| 配信 | FOD(日本・2025年9月5日 - ) |
| 制作 | |
| 演出 | イ・サンヨプ |
| 脚本 | パク・シヒョン |
| 出演者 | ソン・ジュンギ、チョン・ウヒ、イ・ジュミョン、ソ・ジフン ほか |
| その他 | |
概要[編集]
マイ・ユース(原題:마이 유스、英題:My Youth)とは、2025年9月5日から10月17日まで大韓民国のJTBC「金曜シリーズ」枠で放送された全12話の韓国ドラマである。元子役スターで現在はフローリスト兼小説家のソンウ・ヘ(ソン・ジュンギ)と、高校時代の初恋の相手ソン・ジェヨン(チョン・ウヒ)が15年ぶりに再会し、互いの傷を癒やしながら再び人生を歩み出していく大人のロマンスを描く。日本ではFODが国内独占で同日配信した。ソン・ジュンギにとっては約3年ぶりのテレビドラマ出演で、本格的なメロ(恋愛)作品は『太陽の末裔』以来約9年ぶりとなった。韓国での平均視聴率は2.1%(ニールセンコリア・全国)。
詳細[編集]
「マイ・ユース」は、つらい青春時代を過ごした主人公が、初恋の人との再会をきっかけに、葛藤や躊躇を抱えながらも恋愛も人生も少しずつ前に進もうとする姿を描いた、共感性の高いヒューマンロマンスである。多くの人が経験する淡い恋の思い出とリンクするような、温かさの中にどこか胸が痛む切なさを秘めた作風が特徴とされる。
韓国では2025年9月5日から10月17日まで、JTBCの金曜シリーズ枠(毎週金曜20時50分、1話約70分)で全12話が放送された。日本では放送と同じ2025年9月5日から、フジテレビの動画配信サービスFODが国内独占で配信し、以降は毎週金曜に最新話が届けられる日韓同時配信の形が取られた。動画配信サービスの楽天Vikiでも配信されている。
主演を務めるのは、ソン・ジュンギとチョン・ウヒという韓国を代表する2人のトップ俳優である。両者の初共演となる本作は企画段階から大きな注目を集め、配信開始前から関連イベントに多くのファンが詰めかけた。
タイトルの「マイ・ユース(My Youth=私の青春)」は、大人になってもなお心の奥に残り続ける「青春」や「初恋」の記憶を主題としており、「時が流れて、私たちは何になったのだろう」というコピーが作品全体を貫いている。
あらすじ[編集]
かつては最高の子役として活躍しながらも、その代償として背負った借金の返済に20代を費やし、現在はフローリスト兼小説家として静かに生きるソンウ・ヘ(ソン・ジュンギ)。ある日、彼が営む花屋の前で、高校時代の同級生ソン・ジェヨン(チョン・ウヒ)と再会する。
かつては裕福な家のお嬢様だったジェヨンも、実家の破産を経て、今では芸能事務所フィルエンターテインメントのチーム長として働く一社員になっていた。担当俳優モ・テリン(イ・ジュミョン)のバラエティー番組進出を実現させるため、彼女はヘのもとを訪れたのだった。
長い年月を経て再び顔を合わせた2人は、それぞれが抱える心の傷や、忘れかけていた夢と向き合いながら、止まっていた時間を再び動かしていく。純粋だった十代の記憶と、すり減った大人の現在とが交差する中で、2人の初恋は新たな物語を紡ぎ始める。
物語の展開[編集]
第1話では、元子役のヘをバラエティー番組に出演させたいプロデューサーの依頼を受け、ジェヨンが仕事として花屋を訪れる。ヘはひと目で彼女に気づくものの、仕事目的の訪問だと知って落胆する。やがてジェヨンは、ヘが正体不明の人気小説家「チン・ムヨン」その人であることを知る。並行して描かれる回想では、家庭の困難を抱えていた高校時代のヘがジェヨンとの時間に救われていたこと、ジェヨンの実家の破産を機に2人がすれ違い、別れることになった経緯が明かされていく。
中盤(第7・8話)では、ジェヨンの想いを受け入れられずにいたヘが、自身が病を抱えていることを打ち明け、彼女の未来を守るために自ら別れを告げようとする展開が描かれた。過去の後悔を胸に彼のそばを離れまいとするジェヨンと、彼女を傷つけてでも遠ざけようとするヘの葛藤が、後半の大きな軸となる。
登場人物・キャスト[編集]
ソンウ・ヘ(演:ソン・ジュンギ)[編集]
本作の主人公。35歳。元子役スターで、現在はフローリスト兼小説家として花屋「立春」を営む。幼くしてスターとして消費され、短い全盛期のあとは借金の返済に青春を費やしてきた。花を愛し本を読むことで自分を労わってきた、優しくどこか物悲しい人物。演じるソン・ジュンギは『太陽の末裔』『ヴィンチェンツォ』『財閥家の末息子』などで知られるトップ俳優で、本作では久々に本格的なロマンスへ挑んだ。
ソン・ジェヨン(演:チョン・ウヒ)[編集]
ヒロイン。34歳。芸能事務所フィルエンターテインメントのチーム長で、俳優モ・テリンのマネージャーを務める。かつては裕福な家に育ち「ほどほどに無難な人生」を良しとしてきたが、実家の破産により価値観の転換を迫られた。行動力にあふれ、劇中では「突破」という言葉を好んで使う。演じるチョン・ウヒは映画『スマホを落としただけなのに』などで知られる実力派である。
モ・テリン(演:イ・ジュミョン)[編集]
32歳。子役から着実に成長した「青春ドラマのトップ」と称される人気俳優。完璧を求められる重圧と、幼い頃から浴びてきた心ない言葉による傷を抱える。演じるイ・ジュミョンは『二十五、二十一』などに出演してきた。
キム・ソクジュ(演:ソ・ジフン)[編集]
34歳。裕福な家に生まれた税理士。頭脳明晰で品行方正だが、父親との確執の中で性格に屈折を抱える。ヘやテリンと複雑に関わっていく。
その他の主な出演者[編集]
- 高校時代のソンウ・ヘ(演:ナム・ダルム)/幼少期のソンウ・ヘ(演:チェ・ウンジュン)
- 高校時代のソン・ジェヨン(演:チョン・ソヨン)/幼少期のソン・ジェヨン(演:キム・ジユル)
- ソンウ・チャン(演:チョ・ハンチョル)…詩人で出版社の代表。
- バン・ハンナ(演:イ・ボンリョン)…芸能事務所の役員。
- ウン・ヌリ(演:チェ・ジョンウン)…高校生。
- ジェヨンの母(演:キム・スジン)
このほか、チン・ギョン、ユン・ビョンヒ、クォン・スンウ、イ・ジニ、ペ・ユンギュらが脇を固めた。過去パートで高校時代の2人を演じたナム・ダルムとチョン・ソヨンの演技も、放送開始直後の韓国メディアのレビューで高く評価された。
スタッフ・制作[編集]
演出は、『ユミの細胞たち』や『知ってるワイフ』で繊細な感情表現に定評のあるイ・サンヨプが手掛けた。脚本は、ラブストーリー『ラン・オン』を執筆したパク・シヒョンが担当している。イ・サンヨプ監督は本作を「相手を通して忘れていた自分の過去と再び出会う物語」と位置づけ、「温かい笑いと胸が締め付けられる瞬間が共存する作品」になると語った。撮影は2024年夏から2025年春にかけて行われた。
放送・視聴率[編集]
韓国では2025年9月5日から、JTBCの金曜シリーズ枠で毎週金曜に放送された。第1話から第10話までは1日2話ずつ(9月5日・12日・19日・26日・10月3日)の編成で、第11話は10月10日、最終第12話は10月17日にそれぞれ1話ずつ放送された。制作はSLLとハイジウムスタジオ。韓国国外では動画配信サービスのViki(北米・中南米・欧州など)やViu(一部地域)でも配信された。
ニールセンコリア(全国・有料放送世帯基準)の視聴率は、初回の2.9%が最高で、第7話の1.5%が最低、全12話の平均は約2.1%だった。最終回は2.1%で締めくくった。ケーブル局の金曜ドラマとしては1%台後半から2%台で安定して推移し、派手な事件性よりも登場人物の心情を丁寧に追う感性ドラマとして一定の支持を集めた。
| 話数 | 放送日 | 視聴率(全国) |
|---|---|---|
| 第1話 | 2025年9月5日 | 2.9%(最高) |
| 第2話 | 2025年9月5日 | 2.8% |
| 第3話 | 2025年9月12日 | 2.2% |
| 第4話 | 2025年9月12日 | 2.4% |
| 第5話 | 2025年9月19日 | 1.9% |
| 第6話 | 2025年9月19日 | 2.2% |
| 第7話 | 2025年9月26日 | 1.5%(最低) |
| 第8話 | 2025年9月26日 | 2.1% |
| 第9話 | 2025年10月3日 | 1.7% |
| 第10話 | 2025年10月3日 | 2.0% |
| 第11話 | 2025年10月10日 | 1.9% |
| 第12話(最終回) | 2025年10月17日 | 2.1% |
| 平均 | 約2.1% | |
配信・日本での展開[編集]
日本ではFODが国内独占で配信し、韓国と同じ2025年9月5日午後11時35分から第1話が届けられた。日本での配信開始に合わせて、大規模なプロモーションが展開された。
配信直前の2025年8月29日には、主演のソン・ジュンギとチョン・ウヒが東京・西武新宿ペペ前広場にサプライズ登壇し、真夏の新宿に約2,000人のファンが駆けつけた。恵比寿で開かれた記者発表会にも約100名のメディア関係者が集まるなど、配信前から高い注目度を見せた。
さらに新大久保エリアでは、大型屋外ボードや商店街の街路灯フラッグ、街頭ビジョンを使った「ストリートジャック」が実施され、街全体でドラマの世界観を体感できる仕掛けが用意された。新大久保「韓国横丁」とのコラボ企画や、フジテレビ公式オンラインショップでのオリジナルグッズ(クリアファイル、ミニブロマイド、アクリルキーホルダー)の販売も行われた。
評価[編集]
刺激の強い展開で視聴者を引きつける、いわゆる「ドーパミン系」の作品が多い中で、静かに心を癒やす「ヒーリングドラマ」として評価された。放送開始直後の韓国メディアのレビューでは、現在(30代)と過去(高校時代)の2つの時間軸をバランスよく行き来する構成や、主演2人と若手俳優の演技が評価されている。終了時には「よく作られた感性ドラマ」として、繊細な演出と安定した物語運びが称賛された。
ソン・ジュンギは、感情を抑えた細やかな演技で作品の中心を担い、俳優としての成長を示した作品と評された。最終回後の終了コメントでは、本作を「感情の温度を込めた作品」と表現し、「私たちの青春に、穏やかなぬくもりとして残ってほしい」と視聴者や制作陣への感謝を述べた。
チョン・ウヒにとっては、本格的な正統派メロドラマへの出演は本作が初めてとされる。15年ぶりに初恋の相手と再会する複雑な感情を繊細に表現し、韓国メディアからは「メロクイーン」としての実力を証明したと評された。本人は撮影について「自分の青春の1ページを記録するような気持ちだった」と振り返っている。
主題歌・OST[編集]
放送に合わせて、叙情的なOST(オリジナル・サウンドトラック)が週替わりで公開された。主な楽曲は以下の通り。
- 「古い今日(오래된 오늘)」 - ヴィンセント・ブルー(2025年9月5日)
- 「水平線(수평선)」 - イム・ジス(2025年9月12日)
- 「初めての幸せ(첫행복)」 - キム・テレ(ZEROBASE ONE)(2025年9月19日)
- 「We are」 - チャン・ドゥルレ(2025年9月26日)
- 「初の季節(처음의 계절)」 - Sondia(2025年10月3日)
余談[編集]
- 主演2人はプロモーションで日本語の挨拶を披露し、ソン・ジュンギは「東京は何度も来ていて、ウナギやコンビニの食べ物が大好き」と親日家の一面をのぞかせた。
- 劇中でチョン・ウヒ演じるジェヨンが繰り返し口にする「突破」という言葉は、彼女のキャラクターを象徴するキーワードとして紹介された。
- OSTにはヴィンセント・ブルーやキム・テレ(ZEROBASE ONE)らが参加し、作品の叙情的な雰囲気を彩った。
- 本作のように、大人になった主人公が過去や初恋と向き合う「大人の感性ロマンス」は、『その年、私たちは』『椿の花咲く頃』『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』『ロマンスは別冊付録』などと同じ系譜に連なる。青春の記憶を静かに描く点では『応答せよ1988』『私の解放日誌』『私のおじさん』とも通じ合う。ソン・ジュンギのフィルモグラフィーの中では、アクションや復讐劇の要素が強い『ヴィンチェンツォ』『財閥家の末息子』とは対照的な、原点回帰的なロマンス作となった。近年の話題作である『涙の女王』『愛の不時着』『賢い医師生活』『ムービング』『秘密の森』『梨泰院クラス』『トッケビ』『ユミの細胞たち』などと並び、日本の配信で楽しめる韓国ドラマの一つに加わった。