概要[編集]

日本の名門私立大学。大学本部は東京都新宿区に位置している。 大学の略称は早稲田(わせだ)または早大(そうだい)。

紹介[編集]

1882年に創立され、1920年慶應義塾大学と共に日本初の私立大学の認可を受けた。20世紀後半までは日本最高の私立大学というイメージがあったが、21世紀になって現在は慶應義塾大学とこれを両分している。2014年に日本の文部科学省が公募したスーパーグローバル大学事業に旧帝国大学及び慶應義塾大学とTOP学校に選定された。通常、早稲田大学と慶應義塾大学を早慶という略称で呼ばれる。たまに、慶應の体育会の人たちなどが「早慶じゃないく、慶早です。」というが、一部のコアな人を除けばどうでもいいことで、慶應生たちも普通に早慶と言う。

大学紹介[編集]

1913年(大正2)、創立30周年記念祝典において、総長大隈重信(当時)は早稲田大学教旨を宣言した。 早稲田大学の教育の基本理念を示す基本文書としての早稲田大学教旨は、高田早苗、坪内逍遥、天野為之、市島謙吉、浮田和民、松平康国などを草案に作成し、大隈重信の校閲の上祝典で発表したもの。1937年(昭和12)に教旨の碑文が早稲田大学正門前に設置され、今日に至る。

教旨碑文[編集]

早稲田大学は学問の独立を全うし 学問の活用を効し 模範国民を造就するを以て建学の本旨と為す

早稲田大学は学問の独立を本旨と為すを以て 之が自由討究を主とし 常に独創の研鑽に力め以て 世界の学問に裨補せん事を期す

早稲田大学は学問の活用を本旨と為すを以て 学理を学理として研究すると共に 之を実際に応用するの道を講し以て 時世の進運に資せん事を期す

早稲田大学は模範国民の造就を本旨と為すを以て 個性を尊重し 身家を発達し 国家社会を利済し 併せて広く世界に活動す可き人格を養成せん事を期す

教育理念[編集]

  • 学問の独立

「学問の独立」は、「在野精神」「反骨の精神」と結び合います。早稲田大学は、自主独立の精神を持つ近代的国民の養成を理想として、権力や時勢に左右されない、科学的な教育・研究を行ってきました。

  • 学問の活用

もちろん、近代国家をめざす日本にとって、学問は現実に活かしうるものであること、日本の近代化に貢献するものであることが求められました。 つまり「学問の活用」です。安易な実用主義ではなく「進取の精神」として、早稲田大学の大きな柱の一つになりました。

  • 模範国民の造就

庶民の教育を主眼として創設された早稲田大学。その3つめの建学の理念が 「模範国民の造就」です。グローバリゼーションが進展する現代、豊かな人間性を持った「地球市民の育成」と言い換えることができるでしょう。 建学の理念とそこから生まれ受け継がれてきた早稲田スピリットは、私たちの財産。早稲田人がひとしく身につける校風です。