| アイナ・ジ・エンド AiNA THE END | |
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![]() BiSH時代のアイナ・ジ・エンド(2019年11月撮影。出典:ウィキメディア・コモンズ、shi.k撮影、CC BY-SA 2.0) | |
| ID | X:@aina_THEEND/Instagram:ainatheend_official |
| 誕生日 | 1994年12月27日 |
| 年齢 | 31歳 |
| 出身地 | 大阪府 |
| 国籍 | 日本 |
| 学歴 | 履正社高等学校卒業 |
| 職業 | 歌手、シンガーソングライター、振付師、俳優 |
| 肩書 | 元BiSHメンバー |
| 活動期間 | 2015年 -(BiSH加入以降) |
| 代表的な実績 | 「革命道中 - On The Way」(『ダンダダン』第2期OP)、「ルミナス - Luminous」(『ONE PIECE』エルバフ編主題歌)、映画『キリエのうた』主演 |
| 受賞 | 第47回日本アカデミー賞新人俳優賞、第48回報知映画賞新人賞、第97回キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞、GQ MEN OF THE YEAR 2025 |
| ファンクラブ | Aina Mansion |
| 関連活動 | BiSH、A_o(ROTH BART BARONとのユニット)、Kyrie(映画『キリエのうた』の劇中名義) |
| 別名 | AiNA THE END |
| その他 | ハスキーボイスと独特のダンスで知られる。BiSHのほぼ全楽曲の振付を担当 |
概要[編集]
アイナ・ジ・エンド(AiNA THE END)とは、大阪府出身の歌手・シンガーソングライター・振付師である。「楽器を持たないパンクバンド」BiSHのメンバーとして2015年から2023年の解散まで活動し、ソロでは『ダンダダン』第2期OP「革命道中 - On The Way」が世界的ヒット。2025年にNHK紅白歌合戦へソロ初出場を果たした。
詳細[編集]
一度聴いたら忘れない「しゃがれ声」[編集]
アイナ・ジ・エンドを語るうえで外せないのが、ザラッとしたハスキーボイスである。かわいらしい見た目からは想像しにくい、喉の奥を擦るような声と、ふっと力を抜いたささやき声を一曲の中で行き来するスタイルは「唯一無二」と評されることが多い。2016年12月には声帯結節の手術で約1か月活動を休止しているが、このとき結節を完全に取り切らず、ハスキーさを残すために一部をあえて残したとされている。自分の「声」を武器として守り抜いた、というエピソードはファンの間でもよく知られている。
歌って踊れる「振付師」[編集]
もう一つの顔が振付師だ。BiSHではデビュー当初からほぼ全楽曲の振付を一人で担当してきた。もともとは「振付師を雇うお金がない」という経費削減が理由だったが、メンバー6人の個性を生かした振付は次第にグループの代名詞に。2017年にはWACK代表の渡辺淳之介から、それまでの振付代がまとめて支払われたという逸話もある。ソロのライブでも振付・演出・セットリスト・衣装のほぼすべてを自分で手がけており、「歌手」というより「総合表現者」と呼ぶほうがしっくりくるタイプである。
作詞作曲もこなすシンガーソングライター[編集]
BiSH時代から作詞作曲を手がけ、グループでも複数の楽曲が採用されている。ソロ作品はほぼ全曲を自身で作詞作曲しており、2021年発表の1stソロアルバム『THE END』以降、ロック、バラード、ダンスチューン、アニソンまで幅広く書き分けている。本人はインタビューで歌を「生きがい」と表現し、「衣食住、プラス踊りと歌」が人生に欠かせないと語っている。
生い立ちと上京[編集]
大阪・万博記念公園のそばで育つ[編集]
1994年12月27日、大阪府生まれ。万博記念公園の近くで生まれ育ったとされる。父親はカメラマン。履正社高等学校を卒業しており、読売テレビアナウンサーの中村秀香とは同級生だったことも知られている。地元・大阪には17年ほど住んでいたといい、のちに大阪城ホール公演のタイトルを「帰巣本能」と名付けるほど、大阪への思い入れは強い。
ダンス仲間の後押しで東京へ[編集]
もともとはダンスに打ち込んでいたが、ダンス仲間から「アイナは歌もやるべきだ」と強く勧められたことがきっかけで、歌うために上京した。上京後はソロシンガーとしての活動と並行して、yucatのバックダンサーが集まったユニット・PARALLELでも活動。2015年1月にPARALLELを卒業し、ここから人生が大きく動き出す。
BiSH時代(2015年〜2023年)[編集]
「楽器を持たないパンクバンド」への加入[編集]
BiSHは2015年1月、プロデューサー渡辺淳之介が立ち上げたグループで、名前は「Brand-new idol SHiT」の略。2014年に解散した初代BiSを「もう一度始める」という発想から生まれた。アイナはオーディションに合格し、2015年3月からメンバーとして活動を開始する。2016年8月以降は、モモコグミカンパニー、セントチヒロ・チッチ、アイナ・ジ・エンド、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・Dの6人体制で走り続けた。ライブハウスから叩き上げたWACK系グループの代表格として、地下アイドルの文脈で語られることも多い。
名曲と紅白初出場[編集]
代表曲には「オーケストラ」「プロミスザスター」「My landscape」「stereo future」などがあり、アイナの歌声と振付はそのど真ん中にあった。2017年12月にはWACK内の総選挙で2位となり、ソロデビューが決定。2018年9月にはセントチヒロ・チッチとのシングル「夜王子と月の姫/きえないで」でソロ名義の第一歩を踏み出した。2021年12月31日には第72回NHK紅白歌合戦にBiSHとして初出場し、「プロミスザスター」を披露している。
東京ドームでの解散[編集]
2021年12月24日、BiSHは2023年での解散を発表。約1年半にわたる「解散までの道のり」を経て、2023年6月29日、東京ドームでの「Bye-Bye Show for Never」でグループの歴史に幕を下ろした。のちにアイナはこの時期を振り返り、解散前はBiSHに依存していたが、解散を通じて「自分で居場所を見つけていくのが人生」だと気づいたと語っている。
ソロ活動[編集]
『THE END』でシンガーソングライターとして本格始動[編集]
2020年2月、MBSドラマ『死にたい夜にかぎって』のエンディングテーマ「死にたい夜にかぎって」を担当。原作の大ファンだった彼女にとって、初めての書き下ろし楽曲だった。同年12月にシンガーソングライターとしての本格始動を宣言し、2021年2月3日に1stアルバム『THE END』、同年11月24日に2ndアルバム『THE ZOMBIE』をリリース。2021年4月にはROTH BART BARONとのユニット「A_o」でポカリスエットのCMソングも歌った。
大阪城ホールでの「身一つ」ライブ[編集]
BiSH在籍中の2022年3月17日、地元の大阪城ホールでソロワンマン『AiNA THE END "帰巣本能"』を開催。バンドもダンサーもつけず、身一つでアリーナに立つという大胆な企画だった。チケット名は「ここがあなたのおうちですチケット」。夜行バスで東京へ向かうとき、昔は「東京に行く」と感じていたのに、最近は「東京に帰る」感覚になった――と語った彼女が、それでも「帰ってこられる場所」を大阪に作ろうとした公演である。
解散後の再出発と日本武道館[編集]
BiSH解散後は2024年1月にLINE CUBE SHIBUYAで解散後初のワンマン「BACK TO THE (END) SHOW」を開催。同年はTBS日曜劇場『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』主題歌「宝者」、映画『変な家』主題歌「Frail」と大型タイアップが続き、米津玄師のアルバム『LOST CORNER』収録曲「マルゲリータ」にもフィーチャリング参加した。2024年9月11日には初の日本武道館ワンマン『ENDROLL』を開催し、その模様は同年12月からPrime Videoで世界配信された。11月27日には全16曲入りの3rdアルバム『RUBY POP』を発表している。
「革命道中」と世界的ブレイク[編集]
『ダンダダン』第2期オープニング[編集]
2025年7月から放送されたTVアニメ『ダンダダン』第2期(アニメーション制作:サイエンスSARU)のオープニングテーマ「革命道中 - On The Way」を担当。作詞作曲はアイナとShin Sakiuraの共作で、ドラムンベースを軸にしたサウンドに「ダンダンダダダン」という合いの手が乗る中毒性の高い一曲だ。原作とアニメ第1期のファンだったアイナは、恋心を抱えながら大切なものを守るために走り抜ける姿を描き、「迷いがある人の背中を押していけるような曲」になったとコメントしている。
数字で見る「革命道中」[編集]
同曲は米Billboardのグローバルチャート「Global 200」にチャートインし、SNSでの総再生回数は12億回を突破したと報じられた。ストリーミング累計1億回再生も突破し、DAMの「2025年夏アニメ主題歌カラオケランキング」では1位を獲得。2025年12月にはタコベルとのコラボ商品「タコベル道中」まで登場し、アニソンの枠を飛び越えた社会現象となった。同年には「GQ MEN OF THE YEAR 2025」も受賞しており、授賞式では「一緒に踊ったり歌ったりしてくれることが1番嬉しかった」とファンへの感謝を語っている。
ソロ初の紅白歌合戦[編集]
2025年11月、第76回NHK紅白歌合戦への出場が発表された。BiSHとして2021年に出場経験はあるが、ソロとしては初。現在の芸名で活動を始めて10周年の節目でもあった。大みそかのステージでは紅白のための『ダンダダン』スペシャル映像とともに「革命道中 - On The Way」を披露し、彼女の大ファンを公言する千鳥のノブが応援ゲストとして駆けつけた。同年の紅白にはFRUITS ZIPPER、M!LK、ちゃんみな、HANA、幾田りららも出場している。
『ONE PIECE』とアジアツアー(2026年)[編集]
エルバフ編の主題歌「ルミナス」[編集]
2026年4月5日から放送されたTVアニメ『ONE PIECE』エルバフ編の主題歌「ルミナス - Luminous」を担当。発表は横浜港の帆船日本丸でのフリーライブとAnimeJapan 2026のステージを生中継でつなぐ形で行われ、チョッパーがサプライズ登場する演出もあった。同曲は4月3日に配信、7月8日にCDシングルとして発売され、Billboard Global 200にもランクインした。
『ONE PIECE HEROINES』で連続起用[編集]
さらにナミらヒロインを主役にしたフジテレビ系のスピンオフアニメ『ONE PIECE HEROINES』の主題歌「Blue Shining Star」も担当し、2026年7月1日に配信リリース。「ルミナス」のミックスダウンをチェックしていた時期にオファーが届き、「めちゃくちゃ夢みたい!」と思ったという。プロデューサーのRyosuke "Dr.R" Sakaiとは初対面でわずか5時間でデモが完成し、本人は「初期衝動の勢いだけで一気に作るっていうのも、これはこれですごく良かった」と制作を振り返っている。
初のアジアツアー「PICNIC」[編集]
2026年4月から初のアジアツアー『AiNA THE END LIVE TOUR 2026 - PICNIC -』を開催し、ソウル、バンコク、台北を回った。台北公演は発売4時間で完売し、追加公演も即完売。ステージでは中国語であいさつして会場を沸かせた。6月からの国内ホール編も全公演完売で、5月リリースの『劇場版モノノ怪 第三章 蛇神』主題歌「No Epilogue」を初披露。7月5日の東京・NHKホールでのファイナルでは「これからもアイナ・ジ・エンドの行く末を人生の生きがいにしてください」と語り、翌年の全国ツアーを約束した。同年10月4日には韓国の釜山国際ロックフェスティバルにも出演している。
俳優としての活動[編集]
『キリエのうた』で映画初主演[編集]
2023年10月13日公開の岩井俊二監督作『キリエのうた』で映画初出演にして初主演。演じたのは、東日本大震災で母と姉を失い、歌うとき以外はほとんど声が出せない路上ミュージシャン・キリエ(小塚路花)。共演は松村北斗(SixTONES)、黒木華、広瀬すずと豪華な顔ぶれである。劇中ユニット「Kyrie」名義で主題歌「キリエ・憐れみの讃歌」も歌い、アルバム『DEBUT』もリリースした。
新人賞を総なめ[編集]
この演技は高く評価され、第48回報知映画賞新人賞、第47回日本アカデミー賞新人俳優賞、第97回キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞などを受賞。役作りでは、小学生のころから話せなくなったというキリエの設定を踏まえ、シンプルで直接的な歌詞を心がけ、自分の心とキリエの「フィルター」を一体化させたと語っている。
声優・ミュージカル・ドラマ[編集]
2022年には映画『SING/シング:ネクストステージ』日本語吹替版でポーシャ・クリスタル役を演じ、声優に初挑戦。同年8月にはミュージカル『ジャニス』でジャニス・ジョプリン役を演じ、初ミュージカルで初主演を務めた。2023年10月には関西テレビのドラマ『夏至物語』でも主演している。
SNSとYouTube[編集]
本人の発信[編集]
Xの公式アカウント(@aina_THEEND)では、新曲やライブ、メディア出演の告知が中心。2026年10月時点のプロフィール欄には、ファンクラブ「Aina Mansion」と「Blue Shining Star」のリリース情報が並び、固定ポストは同曲のMV公開告知となっている。釜山国際ロックフェスティバルのアフタームービー公開など、海外公演の様子もここで発信されている。
Instagramのファッション投稿[編集]
Instagramでは私服やステージ衣装のコーディネートを頻繁に公開している。2025年11月には「氣志團万博2025」出演時の衣装を投稿し、「今年もテイシャツつくったょ」とオリジナルTシャツを着こなした姿を見せた。GQの授賞式でも、グループ時代にファッションの楽しさを知ったと語っており、ファッションアイコンとしての顔も持つ。
YouTubeとドキュメンタリー[編集]
YouTubeの公式チャンネル(アイナ・ジ・エンド Official)ではMVやライブ映像を公開。2025年12月の東京ガーデンシアター公演「nukariari」に向けては、初のドキュメンタリーシリーズ『Story of AiNA THE END』を配信し、ダンサーへの独特な指導法や、実の妹がバックダンサーとして参加している様子まで公開した。公演自体はU-NEXTで独占生配信された。
炎上とバズ[編集]
「革命道中」はSNSでの総再生回数が12億回を突破したと報じられ、2025年最大級のアニソンバズとなった。本人もGQの授賞式で、ファンが「一緒に踊ったり歌ったりしてくれることが1番嬉しかった」と語っており、聴くだけでなく踊って楽しむ曲として広がったことがうかがえる。紅白で千鳥・ノブが応援に来たことも話題を呼び、「お笑い芸人が全力で推す歌手」というイメージも広がった。
余談[編集]
- 好きな俳優として小松菜奈と森七菜を挙げ、「世界で1番好き」と公言している。
- 大阪出身であることから、通常はWACK系アーティストの楽曲をオンエアしないFM802でも、例外的に彼女の楽曲は流れていたとされる。
- 2023年3月、撮影中の事故で頭部を30針縫う大けがを負ったが、翌月にはBiSHの活動に復帰している。
- 2025年12月には「革命道中」をテーマにしたタコベルのコラボセット「タコベル道中」が期間限定で販売された。アニソンがファストフードの商品名になるのはなかなかの事件である。
- 2026年11月発売の『別冊カドカワ 総力特集 SUPER BEAVER』にメッセージを寄せることが公式Xで告知された。
