梶芽衣子
かじ めいこ / Meiko Kaji
Meiko_Kaji_2025_10_04.jpg
2025年10月4日撮影(出典:ウィキメディア・コモンズ、CC BY 4.0)
本名 太田雅子(おおた まさこ)
誕生日 1947年3月24日
年齢 79歳
出身地 東京都千代田区神田
国籍 日本
学歴 八雲高校卒業
ジャンル 映画、テレビドラマ、歌手
活動期間 1965年 -
デビューアルバム 1965年 映画『悲しき別れの歌』(太田雅子名義)、1970年 シングル「仁義子守唄」(歌手)
家族 妹:太田とも子(元歌手)
代表作 『野良猫ロック』シリーズ、『女囚701号/さそり』シリーズ、『修羅雪姫』、『曽根崎心中』、『鬼平犯科帳』、『きのう何食べた?』
関連活動 歌手(代表曲「怨み節」「修羅の花」)
その他 ブルーリボン賞主演女優賞・キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞ほか(『曽根崎心中』)、毎日映画コンクール田中絹代賞(2020年)


概要[編集]

梶芽衣子(かじ めいこ、1947年3月24日 - )とは、東京都出身の女優・歌手である。本名は太田雅子。日活の『野良猫ロック』、東映の『女囚701号/さそり』、東宝の『修羅雪姫』で、ほとんどしゃべらずに目だけで復讐を語る「孤高のヒロイン」像をつくった。主題歌「怨み節」「修羅の花」はタランティーノの『キル・ビル』に使われ、海外でカルト的な人気を持つ。テレビでは『鬼平犯科帳』の密偵・おまさ役で知られる。

詳細[編集]

「吉永小百合の後継者」から脇役へ[編集]

東京・神田の生まれ。高校在学中に銀座でモデルとしてスカウトされ、テレビ番組のアシスタントを務めたことがきっかけで、1965年の高校卒業と同時に日活へ入社した。最初の撮影日は1965年3月8日で、まだ17歳。本名の太田雅子名義で『悲しき別れの歌』に出演し、同年『青春前期 青い果実』で早くも主演を務めている。

当時の日活は石原裕次郎、浅丘ルリ子、吉永小百合らが看板の青春映画・アクション映画の全盛期。清楚な美少女として売り出された太田雅子は「吉永小百合の後継者」とも言われたが、本人は「控えめで従順な娘」の型にはまる役になじめず、デビュー1年ほどで脇役に回ることが多くなった。のちにニューヨークでのトークでは、そうした役の型に抵抗した結果、アウトサイダーやアウトローの役で居場所を見つけていったと振り返っている。

さそりの沈黙[編集]

転機は1969年。マキノ雅弘監督の『日本残侠伝』に出演した際、監督の勧めで芸名を「梶芽衣子」に改めた。翌1970年からの『野良猫ロック』シリーズで、不良少女グループを率いる女ボスを演じて若者の人気を集める。ところが1971年、日活は経営難から日活ロマンポルノ路線へ転換。梶は日活を離れてフリーとなり、翌1972年に東映へ移った。

東映で主演した『女囚701号/さそり』(1972年、伊藤俊也監督)は、篠原とおるの劇画を原作に、男に裏切られて刑務所に送られた松島ナミが復讐を果たす物語。劇画原作の役を当初は難しいと感じた梶は、「このヒロインに言葉はいらない」として、セリフをほとんどなくすことを条件に出演を引き受けたと語っている。黒い帽子とコート、鋭い目つきだけで怒りを語るナミの姿は大きな反響を呼び、シリーズは立て続けに4作が作られた。伊藤監督の提案で順撮り(物語の順番どおりの撮影)も認められたといい、月に何本も映画が撮られる過密スケジュールの中で、主演がしゃべらないことも順撮りも通ったことに「とても驚いた」と本人は振り返っている。

修羅雪姫、そして『キル・ビル』へ[編集]

1973年には東宝で『修羅雪姫』(藤田敏八監督)に主演した。小池一雄・上村一夫の劇画を原作に、母の怨みを晴らすため育てられた刺客・鹿島雪が、和傘に仕込んだ刀で仇を斬っていく明治時代の復讐劇で、翌1974年には続編『修羅雪姫 怨み恋歌』も作られた。さそりの「怨み節」、修羅雪姫の「修羅の花」はどちらも梶自身が歌った主題歌で、映画とともに代表曲になった。

この2作に強い影響を受けたのが、クエンティン・タランティーノである。梶の熱烈なファンを公言するタランティーノは、2003年の『キル・ビル』で、雪の降る日本庭園での決闘など『修羅雪姫』へのオマージュを随所に盛り込み、劇中で「修羅の花」と「怨み節」を使った。これをきっかけに、海外の映画ファンのあいだで梶の主演作が「発見」され、復讐劇のヒロインの元祖として語られるようになった。2025年には、アカデミー賞作品賞を受けた『ANORA アノーラ』のショーン・ベイカー監督も、主演俳優の役作りに『女囚701号/さそり』を見せたことを明かしている。

曽根崎心中と、女優としての評価[編集]

アクション映画のヒロインのイメージが強い梶だが、女優としての評価を決定づけたのは1978年のATG映画『曽根崎心中』(増村保造監督)である。近松門左衛門の浄瑠璃を原作に、宇崎竜童演じる徳兵衛と心中へ向かう遊女・お初を演じ、ブルーリボン賞、キネマ旬報ベスト・テン、毎日映画コンクール、報知映画賞の主演女優賞を総なめにした。増村監督とはその後も縁が続き、のちに梶のために歌詞を書いている。

『鬼平犯科帳』のおまさ[編集]

1989年からフジテレビ系で始まった中村吉右衛門主演の『鬼平犯科帳』では、長谷川平蔵の密偵・おまさを演じた。尊敬する吉右衛門が鬼平を演じると新聞で知った梶は、自らプロデューサーに出演を申し入れたとされる。シリーズは長く続き、おまさ役は梶のもう一つの代表作になった。1995年の劇場版でもおまさを演じ、報知映画賞の助演女優賞を受けている。一方で、シリーズに出演している間は他の作品との掛け持ちができず、多くのオファーを断ることになったとも語っている。

経歴[編集]

1965年 - 1971年:日活時代と改名[編集]

1965年、日活に入社し、太田雅子として映画デビュー。『青春前期 青い果実』『あいつとの冒険』『太陽が大好き』などに主演したほか、『絶唱』(1966年)、『あゝひめゆりの塔』(1968年)などに出演した。1969年の『日本残侠伝』で梶芽衣子に改名し、同年の『博徒百人 任侠道』などで任侠映画にも出演している。

1970年は『女番長 野良猫ロック』を皮切りに『野良猫ロック』シリーズに続けて出演し、『野良猫ロック セックス・ハンター』などで主役を務めた。同年、怪談映画『怪談昇り竜』にも主演。テレビでは東京12チャンネル(現・テレビ東京)の時代劇『大江戸捜査網』に芸者・小波役で出演し、NHKのドラマ『男は度胸』にも出た。日活が日活ロマンポルノに路線を切り替えた1971年に退社し、フリーとなった。

1972年 - 1974年:東映「さそり」と東宝「修羅雪姫」[編集]

1972年、東映で『銀蝶渡り鳥』『銀蝶流れ者 牝猫博奕』に主演したのち、『女囚701号/さそり』が公開されて大ヒット。同年末の『女囚さそり 第41雑居房』、1973年の『女囚さそり けもの部屋』、『女囚さそり 701号怨み節』とシリーズ4作で主演を務めた。1973年には深作欣二監督の『仁義なき戦い 広島死闘篇』でヒロインの上原靖子を演じている。

同じ1973年、東宝で『修羅雪姫』に主演し、1974年に続編『修羅雪姫 怨み恋歌』を発表。同年の東映『ジーンズブルース 明日なき無頼派』でも主演した。テレビではTBSテレビの『寺内貫太郎一家』(1974年)で、貫太郎の娘・静江役を演じ、樹木希林らと共演した。

1975年 - 1980年代:曽根崎心中と文芸作品[編集]

1975年『竹久夢二物語 恋する』では夢二の妻・岸たまきを演じ、1976年は松竹の『大地の子守歌』(増村保造監督)、東映の『やくざの墓場 くちなしの花』(深作欣二監督)に出演した。『無宿』(1976年)で京都市民映画祭の主演女優賞を受賞。1978年の『曽根崎心中』で主要映画賞の主演女優賞を総なめにした。

1980年には松本清張原作の『わるいやつら』に出演。1982年に公開された東映の『鬼龍院花子の生涯』(五社英雄監督、夏目雅子・岩下志麻ほか出演)は、梶が東映に持ち込んだ企画が元になったとされる。1980年代半ばには大映テレビ制作の『地の骨』『スタア誕生』などのドラマにも出演した。

1989年 - 2010年代:おまさの時代[編集]

1989年、フジテレビ・松竹制作の『鬼平犯科帳』が始まり、密偵・おまさ役でレギュラー出演。以後、長年にわたっておまさを演じ、1995年の劇場版でも同役を務めた。1998年には鬼平と同じ池波正太郎原作の『剣客商売』に出演。2006年から2007年にかけてはテレビ東京の時代劇『逃亡者おりん』に出演した。

2010年代は、『相棒 season10』(2012年)へのゲスト出演、『女囚セブン』(2017年)、フジテレビ系『犬神家の一族』(2018年)など、作品に重みを足すベテラン枠での出演が続いた。2018年3月には自伝的エッセイ『真実』(文藝春秋)を出版している。

2019年 - 2024年:シロさんの母、幻海師範[編集]

2019年、テレビ東京のドラマ『きのう何食べた?』で、西島秀俊演じる主人公・筧史朗(シロさん)の母・久栄を演じた。息子の同性パートナーとの関係に戸惑いながら向き合う母の姿が反響を呼び、2021年の劇場版や続編シリーズでも同役を務めている。

2020年は映画『罪の声』(小栗旬・星野源主演)、NHKのドラマ『天使にリクエストを〜人生最後の願い〜』に出演し、同年に毎日映画コンクールの田中絹代賞を受賞した。2021年には役所広司主演の『すばらしき世界』に出演。2023年12月配信のNetflixドラマ『幽☆遊☆白書』では、主人公・浦飯幽助の師匠である幻海を演じた。撮影開始はコロナ禍の前で、撮影が中断した期間も毎日ストレッチを続け、70代にして本格的な殺陣をこなしたことが報じられている。

歌手としては、2024年3月24日の77歳の誕生日に、プロデューサー鈴木慎一郎とのアルバム『7(セッテ)』をアナログレコードで発売。5月12日には渋谷のSHIBUYA PLEASURE PLEASUREで6年ぶりのライブを行った。

2025年 - 2026年:ANORAとの縁、ニューヨーク回顧展[編集]

2025年3月8日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた『ANORA アノーラ』の来日記念舞台あいさつに、梶がサプライズで登場した。主演のマイキー・マディソンに役作りの参考として『女囚701号/さそり』を見せていたショーン・ベイカー監督は、梶を「僕にとっての大スター」と呼び、花束を贈った。梶は「令和の恋愛ドラマの作りに驚いた」としつつ、結末に爽やかさが残る見事な作品だったとコメント。この日は60年前に俳優として初めて撮影に臨んだ「デビュー日」と同じ3月8日で、その偶然にも感激していた。

同年10月16日に配信が始まったNetflixオリジナルドラマ『匿名の恋人たち』(小栗旬・ハン・ヒョジュ主演)では、ショコラティエの三枝を演じた。また2025年には新たなCD『7 rosso』も発表している。

2026年3月27日から4月4日にかけて、ニューヨークのジャパン・ソサエティーで回顧上映「Meiko Kaji: A Retrospective」が開かれ、『修羅雪姫』『女囚701号/さそり』『曽根崎心中』『野良猫ロック セックス・ハンター』など10本が上映された。オープニングの『修羅雪姫』は完売したが、梶の搭乗便が欠航したため登壇はかなわず、翌28日の『女囚さそり 第41雑居房』上映後に舞台挨拶とQ&Aに臨んだ。フェミニズムのアイコンと見られていることについて問われると「強い女性像が求められるなら、それを演じることが私の義務」と答え、79歳の誕生日を迎えたばかりの近況として「あと10年は頑張ります」と笑顔で締めくくった。帰国後の4月にもライブを予定し、歌と話の1時間半が「良いエネルギー源」になっていると語っている。配信ドラマへの出演も控えていると明かしたが、詳細は公表されていない。

女囚さそりシリーズ[編集]

梶芽衣子の名前を世界に広めたのが、東映の『女囚さそり』シリーズである。原作は篠原とおるの劇画『さそり』。恋人の刑事に裏切られて刑務所に送られた松島ナミ(通称さそり)が、看守や囚人たちの暴力に耐えながら、自分を陥れた者たちに復讐していく。

梶が演じたナミはとにかくしゃべらない。セリフを削るという提案は梶自身が出したものとされ、その分、長い黒髪の奥から相手をにらみつける目が強烈な印象を残した。1作目の監督・伊藤俊也は様式的な照明や舞台劇のような演出を取り入れ、単なる刑務所アクションを越えた独特の映像をつくった。

公開年 作品 監督 備考
1972年 女囚701号/さそり 伊藤俊也 シリーズ1作目。主題歌「怨み節」
1972年 女囚さそり 第41雑居房 伊藤俊也 2026年のニューヨーク回顧展で梶が舞台挨拶
1973年 女囚さそり けもの部屋 伊藤俊也
1973年 女囚さそり 701号怨み節 長谷部安春 梶が主演した最後のさそり作品

梶の降板後もシリーズは別の女優で続けられたが、「さそり=梶芽衣子」のイメージは揺るがなかった。2017年には刑務所を舞台にしたドラマ『女囚セブン』にも出演している。

歌手活動[編集]

「怨み節」と「修羅の花」[編集]

日活時代は主演俳優がレコードを出すのが当たり前で、撮影やアフレコのあとに歌の録音をするのも仕事の一部だったと梶は語っている。1970年に「仁義子守唄」で歌手デビューし、1972年の『女囚701号/さそり』の主題歌「怨み節」が代表曲になった。低く抑えた声で女の怨みを淡々と歌うスタイルは、映画のナミの沈黙と重なって強い印象を残した。1973年の『修羅雪姫』の主題歌「修羅の花」とともに、どちらも2003年の『キル・ビル』で使われ、海外で改めて聴かれるようになった。

1970年代前半にはテイチクから『銀蝶渡り鳥』(1972年)、『梶芽衣子の魅力』(1972年)、『梶芽衣子のはじき詩集』(1973年)などのアルバムを発表。2022年にはテイチク時代の楽曲を中心とした85曲がデジタル配信され、2023年にはフランスのレーベルから1972〜1974年のアルバムが復刻されている。

歌手としての再始動[編集]

2009年、25年ぶりの新曲「女をやめたい」を発表。2010年には歌手生活40年を記念した7枚組CD-BOX『梶芽衣子ベスト・コレクション』、2011年には31年ぶりのオリジナルアルバム『あいつの好きそなブルース』を出した。2017年にシングル「凛」、2018年には43年ぶりのオリジナルフルアルバム『追憶』を発表。プロデュースは、長年梶の音楽に関わった鈴木正勝の息子で、子どもの頃から梶が知る鈴木慎一郎が務めた。

2024年のアルバム『7(セッテ)』は、2021年ごろからヨーロッパで梶の楽曲が再評価され、関係者から「新曲はないのか?」という声が上がったことがきっかけ。言われた梶は「そう言われると私もやってやろうじゃん!」と思ったという。タイトルの「7」は17歳でデビューしたことなどにちなむ数字で、収録曲には「愛の剣」「心焦がして」「星空ロック」、そして増村保造監督が作詞した「恋は刺青」がある。カラオケで内藤やす子の「弟よ」を歌ったところ、増村監督に「もっと歌ったほうがいい」と言われて作詞を頼み、渡されたのがこの歌詞だったという。

2024年5月の発売記念ライブでは、「真ッ紅な道」「恋は刺青」「修羅の花」に続き、アンコールで八代亜紀の「舟唄」のカバーと「怨み節」を披露した。MCでは「私、今、とっても楽しいんです」と語り、77歳でのロック挑戦に意欲を見せている。

主な楽曲[編集]

  • 1970年「仁義子守唄」 - 歌手デビュー曲
  • 1972年「怨み節」 - 『女囚701号/さそり』主題歌
  • 1973年「修羅の花」 - 『修羅雪姫』主題歌
  • 2009年「女をやめたい」 - 25年ぶりの新曲
  • 2017年「凛」
  • 2024年「恋は刺青」 - 作詞:増村保造(アルバム『7』収録)

主なアルバム[編集]

  • 銀蝶渡り鳥(1972年)
  • 梶芽衣子の魅力(1972年)
  • 梶芽衣子のはじき詩集(1973年)
  • 梶芽衣子 全曲集(2004年)
  • 梶芽衣子ベスト・コレクション(2010年) - 歌手40年記念の7枚組
  • あいつの好きそなブルース(2011年) - 31年ぶりのオリジナルアルバム
  • 追憶(2018年) - 43年ぶりのオリジナルフルアルバム
  • 7(セッテ)(2024年) - 77歳の誕生日に発売
  • 7 rosso(2025年)

主な出演作[編集]

映画[編集]

  • 1965年『悲しき別れの歌』(ユミ) - 太田雅子名義でデビュー
  • 1965年『青春前期 青い果実』(河合奈津子) - 主演
  • 1966年『絶唱』(橋本美保子)
  • 1968年『あゝひめゆりの塔』(島袋ツル)
  • 1969年『日本残侠伝』(春代) - この作品で梶芽衣子に改名
  • 1969年『博徒百人 任侠道』(お蝶)
  • 1970年『女番長 野良猫ロック』(メイ)
  • 1970年『野良猫ロック セックス・ハンター』(マコ)
  • 1970年『怪談昇り竜』 - 主演
  • 1972年『銀蝶渡り鳥』(樋口ナミ) - 主演
  • 1972年『女囚701号/さそり』(松島ナミ) - 主演
  • 1972年『女囚さそり 第41雑居房』(松島ナミ) - 主演
  • 1973年『女囚さそり けもの部屋』(松島ナミ) - 主演
  • 1973年『仁義なき戦い 広島死闘篇』(上原靖子)
  • 1973年『修羅雪姫』(鹿島雪) - 主演、東宝
  • 1973年『女囚さそり 701号怨み節』(松島ナミ) - 主演
  • 1974年『修羅雪姫 怨み恋歌』(鹿島雪) - 主演
  • 1974年『ジーンズブルース 明日なき無頼派』(聖子) - 主演
  • 1975年『新仁義なき戦い 組長の首』(美沙子)
  • 1975年『竹久夢二物語 恋する』(岸たまき) - 主演
  • 1976年『大地の子守歌』(若い女)
  • 1976年『やくざの墓場 くちなしの花』(松永啓子)
  • 1976年『無宿』 - 京都市民映画祭主演女優賞
  • 1978年『曽根崎心中』(お初) - 主演、ATG
  • 1980年『わるいやつら』(藤島チセ)
  • 1995年『鬼平犯科帳 劇場版』(おまさ) - 報知映画賞助演女優賞
  • 2020年『罪の声』(曽根真由美)
  • 2021年『すばらしき世界』(庄司敦子)
  • 2021年『劇場版 きのう何食べた?』(筧久栄)

テレビドラマ[編集]

  • 1970年 - 1973年『大江戸捜査網』(芸者小波) - 東京12チャンネル
  • 1970年 - 1971年『男は度胸』(春菜) - NHK
  • 1971年『キイハンター』第186話(マリア)
  • 1973年『戦国ロック はぐれ牙』(冴) - 主演
  • 1974年・1975年『寺内貫太郎一家』(寺内静江) - TBSテレビ
  • 1977年『新選組始末記』(おみの)
  • 1977年『華麗なる刑事』(三杉理恵)
  • 1984年『地の骨』(松村麗子)
  • 1985年『スタア誕生』(加賀孝子)
  • 1989年 - 『鬼平犯科帳』(おまさ) - フジテレビ
  • 1998年『剣客商売』(おもと)
  • 2006年 - 2007年『逃亡者おりん』(古坂妙) - テレビ東京
  • 2012年『相棒 season10』第13話(葛巻彩乃)
  • 2017年『女囚セブン』(一条涼)
  • 2018年『犬神家の一族』(宮川香琴) - フジテレビ
  • 2019年 - 『きのう何食べた?』(筧久栄) - テレビ東京
  • 2020年『天使にリクエストを〜人生最後の願い〜』(大松幹枝) - NHK
  • 2022年『モダンラブ・東京』(真子)
  • 2023年『幽☆遊☆白書』(幻海) - Netflix
  • 2025年『匿名の恋人たち』(三枝) - Netflix

受賞歴[編集]

  • 1976年 京都市民映画祭 主演女優賞(『無宿』)
  • 1978年 ブルーリボン賞 主演女優賞(『曽根崎心中』)
  • 1978年 キネマ旬報ベスト・テン 主演女優賞(『曽根崎心中』)
  • 1978年 毎日映画コンクール 女優演技賞(『曽根崎心中』)
  • 1978年 報知映画賞 主演女優賞(『曽根崎心中』)
  • 1995年 報知映画賞 助演女優賞(『鬼平犯科帳 劇場版』)
  • 2020年 毎日映画コンクール 田中絹代賞

人物[編集]

  • モットーは「媚びない めげない くじけない」:自身の生き方を表す言葉としてたびたび口にしている。著書『真実』でも、映画会社や監督と衝突しても自分の考えを曲げなかった半生をつづった。
  • 日本語へのこだわり:『キル・ビル』以降、海外からの出演オファーも届いたが、「日本語で演じ、日本語で歌う」ことにこだわって断ってきたと語っている。マーティン・スコセッシ作品の話もあったとされる。黒澤明監督の作品も二度断ったという。
  • 生涯独身:若いころ、さそりの撮影当時に縁談が進んで引退も考えていたが、続編の依頼が続くうちに破談になったと明かしている。別れ際に相手から言われた「誰とも結婚するな。死ぬまで仕事は辞めるな」という言葉を守っている、とも語った。
  • 「寿司屋の娘」は誤り:プロフィールで長く「神田の寿司屋の娘」と書かれてきたが、本人によれば父は和食の料理人で、寿司屋ではない。日活の宣伝部が「寿司屋でいこう」と決めたことで広まったという。
  • お酒は飲めない:アウトロー役のイメージとは裏腹に、お酒は一滴も飲めないと話している。スタイル維持のために甘いものや肉を控えているが、好物は銀座・木村屋總本店のあんぱんで、甘いものを控えるのが「一番きつい」とのこと。
  • 強い女性像について:2026年のニューヨークでは、フェミニストのアイコンとされることについて「強い女性像が求められるなら、それを演じることが私の義務」と答えている。
  • 家族:妹の太田とも子も歌手として活動していた。

炎上とバズ[編集]

  • 2021年のアルバム発売中止:2021年3月に予定されていたアルバム『恋は刺青』の発売が中止になり、梶は同時にブログとSNSを閉鎖した。楽曲の方向性が本人のイメージと大きく違ったことや、プロモーションをめぐる約束が守られなかったことが理由とされる。表題曲の「恋は刺青」は、のちに2024年のアルバム『7』に新たな形で収められた。
  • オスカー監督との対面:2025年3月、アカデミー賞を受賞したばかりのショーン・ベイカー監督の舞台あいさつに77歳の梶がサプライズ登場し、監督が感激する姿がニュースになった。

余談[編集]

  • 2025年3月8日の『ANORA アノーラ』の舞台あいさつは、ちょうど60年前の1965年3月8日、梶が俳優として初めて撮影に臨んだ日と重なっていた。
  • 2024年のアルバム『7』は、本人の77歳の誕生日である3月24日に、あえてアナログレコードで発売された。
  • 2024年のライブの観客は同世代が中心だったが、20〜30代の男性の姿もあり、海外での再評価が若い世代にも届いていることがうかがえた。
  • 『幽☆遊☆白書』の撮影中断中は、体を柔らかくするために毎日お酢を飲んでいたという。本人はニューヨークで、アクションについて「体が覚えていた」と話している。
  • 2020年には自身のYouTube公式チャンネルを開設したことがある。

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