| 西島秀俊 Hidetoshi Nishijima | |
|---|---|
|
第31回東京国際映画祭での西島秀俊(2018年)(出典:Wikimedia Commons「Nishijima Hidetoshi from "The House Where the Mermaid Sleeps" World Premiere Red Carpet of the Tokyo International Film Festival 2018 (45632825492).jpg」・CC BY 2.0) | |
| 誕生日 | 1971年3月29日 |
| 年齢 | 55歳 |
| 出身地 | 東京都 |
| 国籍 | 日本 |
| 学歴 | 桐朋高等学校卒業、横浜国立大学工学部中退 |
| ジャンル | 映画、テレビドラマ、配信ドラマ |
| 活動期間 | 1992年 - |
| 家族 | 妻(一般人) |
| 身長 / 体重 | 178cm cm / ― kg |
| 血液型 | A型 |
| 事務所 | フリー(2024年6月 - ) |
| 代表作 | 『ドライブ・マイ・カー』『きのう何食べた?』『MOZU』『Dolls』『さよならマエストロ』 |
| 関連活動 | 声優、ナレーター |
| その他 | 米エージェンシーCAAと契約(2023年 - ) |
概要[編集]
西島秀俊(にしじま ひでとし)とは、東京都出身の日本の俳優である。1990年代にテレビドラマで人気を得たのち、映画を中心とした活動で演技派としての評価を固めた。主演映画『ドライブ・マイ・カー』で全米批評家協会賞主演男優賞をアジア人として初めて受賞し、国際的にも知られる存在となった。
詳細[編集]
1971年3月29日生まれ。映画好きの父の影響で幼い頃から映画に親しみ、桐朋高等学校ではバスケットボール部に所属しつつロックバンドも結成していた。横浜国立大学工学部に進学したが、在学中に俳優として活動を始め、のちに中退している。
1992年、19歳でオーディションに合格し、ドラマ『はぐれ刑事純情派5』でデビュー。デビュー作で共演した藤田まことを尊敬する俳優に挙げている。1993年の『あすなろ白書』(フジテレビ)で松岡純一郎を演じ、一躍注目を集めた。
しかし当時所属していた渡辺プロダクションのアイドル的な売り出し方と、本人の志向とのずれがあったとされ、1998年から2002年頃にかけては民放の連続ドラマから距離を置き、映画を中心に活動する。この時期に黒沢清監督の『ニンゲン合格』(1999年)で映画初主演を果たし、日本映画プロフェッショナル大賞主演男優賞を受賞。2002年の北野武監督作『Dolls』への出演はキャリアの大きな転機になったとされる。
2000年代には映画美学校に通って映像制作も学び、映画祭「東京フィルメックス」の審査員(2005年)や理事を務めるなど、映画人としての活動を広げた。2011年の『僕とスターの99日』(フジテレビ)で民放連続ドラマ初主演。以降はドラマと映画の両方で主演作を重ねている。
2014年11月、一般女性との結婚を発表した。2023年春にはハリウッドの大手エージェンシーCAAと契約し、2024年5月末に22年間所属した事務所クォータートーンを退所してフリーランスとなった。退所時には「これからも、国内外の様々な作品・企画に挑戦」するという趣旨のコメントを発表している。
経歴・代表作[編集]
MOZU(2014年)[編集]
逢坂剛の「百舌シリーズ」を原作に、TBSテレビとWOWOWが共同制作したドラマ『MOZU』で主演。演じたのは、爆破事件で妻を亡くし、その真相を追う公安警察のエース・倉木尚武。監督は羽住英一郎で、香川照之、真木よう子、池松壮亮らが共演した。Season1は2014年4月から6月にTBSで、Season2は同年6月から7月にWOWOWで放送され、2015年11月には『劇場版MOZU』が公開された。
きのう何食べた?(2019年〜)[編集]
よしながふみが『モーニング』(講談社)で連載する同名漫画を原作とした、テレビ東京「ドラマ24」枠の作品。西島は料理上手で倹約家の弁護士・筧史朗(シロさん)を演じ、恋人の美容師・矢吹賢二(ケンジ)役の内野聖陽とともに、男性カップルの何気ない日常と食卓を描いた。
Season1は2019年4月から6月、正月スペシャルは2020年1月1日、Season2は2023年10月から12月に放送。2021年11月3日には『劇場版 きのう何食べた?』が東宝配給で公開された。
ドライブ・マイ・カー(2021年)[編集]
村上春樹の短編小説集『女のいない男たち』所収の短編を原作とした濱口竜介監督作品で、西島は妻を失った舞台俳優・演出家の家福悠介を演じた。
同作は2021年のカンヌ国際映画祭で日本映画初となる脚本賞をはじめ計4つの賞を獲得。2022年1月の全米批評家協会賞では作品賞・監督賞・脚本賞・主演男優賞の主要4部門を制し、西島はアジア人として初めて同賞の主演男優賞に輝いた。さらにゴールデングローブ賞の非英語映画賞を受賞し、第94回アカデミー賞では日本映画として史上初めて作品賞にノミネートされ、2022年3月27日(現地時間)に国際長編映画賞を受賞した。日本映画の同部門受賞は『おくりびと』以来13年ぶりである。
西島自身も第45回日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞を受賞し、米紙ニューヨーク・タイムズの「2021年の最優秀俳優」にアジア人として唯一選ばれた。文化庁長官表彰(国際芸術部門)も受けている。
2020年代の主演作[編集]
2021年の『真犯人フラグ』(日本テレビ)で家族が失踪する会社員・相良凌介、2023年の『警視庁アウトサイダー』(テレビ朝日)で元マル暴刑事・架川英児、2024年のTBS日曜劇場『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』で音楽以外はからっきしの天才指揮者・夏目俊平を演じるなど、民放連ドラの主演が続いた。
配信作品では、2022年の『仮面ライダーBLACK SUN』(Amazonプライム・ビデオ)で南光太郎を、2024年のApple TV+のドラマ『サニー』に出演。映画では『シン・ウルトラマン』(2022年)の田村君男役、三谷幸喜監督・長澤まさみ主演の『スオミの話をしよう』(2024年)の草野圭吾役などがある。
2025年〜2026年の最新情報[編集]
2025年9月12日公開の真利子哲也監督『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』では、グイ・ルンメイと夫婦役で初共演。ニューヨークに暮らす日本人男性ケンジを演じ、台詞の約9割が英語という日本・台湾・アメリカ合作に挑んだ。同年12月19日には、湊かなえ原作・廣木隆一監督の『人間標本』がAmazonプライム・ビデオで全5話一挙独占配信され、市川染五郎と親子役を演じている。
2026年8月28日には、中島哲也監督が構想18年をかけた主演映画『時には懺悔を』が公開。打海文三の小説を原作に、西島は探偵の佐竹を演じ、満島ひかりと初共演した。ほかに黒木華、宮藤官九郎、柴咲コウ、役所広司らが出演している。同作は2026年9月に台湾での公開も決定したと報じられた。
さらに、瀬々敬久監督と27年ぶりにタッグを組む主演映画『存在のすべてを』が2027年2月5日に公開予定。塩田武士のミステリー小説が原作で、1991年に起きた未解決の二児同時誘拐事件の真相を追う新聞記者を演じる。共演には広瀬すずらが名を連ねている。
主な出演作[編集]
テレビドラマ・配信[編集]
- 『はぐれ刑事純情派5』(1992年)- 中上剛(デビュー作)
- 『あすなろ白書』(1993年、フジテレビ)- 松岡純一郎
- 『純情きらり』(2006年、NHK連続テレビ小説)- 杉冬吾
- 『僕とスターの99日』(2011年、フジテレビ)- 並木航平(主演)
- 『MOZU』(2014年、TBS・WOWOW)- 倉木尚武(主演)
- 『奥様は、取り扱い注意』(2017年、日本テレビ)- 伊佐山勇輝
- 『きのう何食べた?』(2019年・2023年、テレビ東京)- 筧史朗(主演)
- 『真犯人フラグ』(2021年、日本テレビ)- 相良凌介(主演)
- 『仮面ライダーBLACK SUN』(2022年、Amazonプライム・ビデオ)- 南光太郎(主演)
- 『警視庁アウトサイダー』(2023年、テレビ朝日)- 架川英児(主演)
- 『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』(2024年、TBS)- 夏目俊平(主演)
- 『人間標本』(2025年、Amazonプライム・ビデオ)- 主演
映画[編集]
- 『ニンゲン合格』(1999年)- 吉井豊(主演)
- 『Dolls』(2002年)- 松本
- 『帰郷』(2005年)- 晴男(主演)
- 『CUT』(2011年)- 秀二(主演)
- 『劇場版MOZU』(2015年)- 倉木尚武(主演)
- 『劇場版 奥様は、取り扱い注意』(2021年)- 伊佐山勇輝
- 『ドライブ・マイ・カー』(2021年)- 家福悠介(主演)
- 『劇場版 きのう何食べた?』(2021年)- 筧史朗(主演)
- 『シン・ウルトラマン』(2022年)- 田村君男
- 『スオミの話をしよう』(2024年)- 草野圭吾
- 『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』(2025年)- ケンジ(主演)
- 『時には懺悔を』(2026年)- 佐竹(主演)
- 『存在のすべてを』(2027年公開予定)- 主演
人物・受賞[編集]
- 甘党で、モンブラン、ドーナツ、チョコレートが大好物とされる。
- カブトムシやクワガタの飼育が趣味で、育てた成虫を近所の子どもたちに配っていたというエピソードがある。
- 20代後半にはバンド活動でディジュリドゥを演奏し、細野晴臣らとセッションしたこともあるという。
- ビートたけし(北野武)の大ファンを公言しており、好きな歌手にはスピッツを挙げている。
- 20代はヘビースモーカーだったが、30代以降は禁煙し、役作りで必要なときのみ喫煙しているとされる。
- 主な受賞:日本映画プロフェッショナル大賞主演男優賞(『ニンゲン合格』ほか)、高崎映画祭最優秀主演男優賞(『帰郷』)、第45回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞、全米批評家協会賞主演男優賞(いずれも『ドライブ・マイ・カー』)など。
炎上とバズ[編集]
- 2022年、『ドライブ・マイ・カー』のアカデミー賞作品賞ノミネートと国際長編映画賞受賞が大きく報じられ、主演の西島にも国内外から注目が集まった。
- 2024年5月、22年間所属した事務所からの独立を発表し、大きく報じられた。本人は発表の中で、今後も国内外の作品・企画に挑戦していく意向を示した。
余談[編集]
- 大学時代は中学生の家庭教師のアルバイトをしていたという。
- 『奥様は、取り扱い注意』では綾瀬はるかと夫婦役を演じ、ドラマ版(2017年)に続いて劇場版(2021年)でも夫婦を演じた。
- 『存在のすべてを』の瀬々敬久監督とは、27年ぶりのタッグになると報じられている。
- 誕生日の3月29日は、俳優の鈴木亮平と同じである。