人間カード

人間カード
作画 塩塚誠
ジャンル デスゲーム、サスペンス
出版社 アース・スターエンターテイメント
配信 マンガボックス
連載期間 2017年9月 - 2020年4月
話数 全63話(分冊版・単行本全7巻)
原作 黒井嵐輔


人間カード(にんげんカード)とは、原作・黒井嵐輔、作画・塩塚誠による日本の漫画作品である。生身の人間を一枚のカードに閉じ込めて売買できる「人間カード」をめぐる頭脳戦を描いたデスゲーム系ダークサスペンスで、マンガボックスで2017年9月から2020年4月まで連載され、単行本は全7巻(分冊版全63話)で完結した。

概要[編集]

『人間カード』は、サバンナゲームブラックアウト (漫画)地上100階<脱出確率0.0001%>などで知られる原作者・黒井嵐輔によるデスゲーム/サバイバル・サスペンスの一つである。作画を担当した塩塚誠は、黒井の処女作サバンナゲームのコミカライズ新章でも作画を引き継いだ縁のある描き手で、本作は黒井×塩塚コンビの代表作として知られる。

物語の核となるのは、タイトルにもなっている「人間カード」という不思議なアイテムである。これは生身の人間を一枚のカードの中に閉じ込めてしまう力を持ち、闇サイト上では人間を封じたカードが高値で取引されている。カードに閉じ込める条件は「相手の弱みを握り、心理的に優位に立つこと」というシンプルなものだが、その一言「プリズンオン」で相手を封印できてしまうため、登場人物たちは互いの弱みを探り合い、ハッタリと知略を尽くした駆け引きを繰り広げる。閉じ込められた人間は生殺与奪の権利まで奪われるという絶望的な設定が、緊張感の絶えないサスペンスを生み出している。

連載媒体はマンガボックス(DeNAが運営するマンガ配信アプリ)で、単行本はアース・スターエンターテイメントのアース・スターコミックスから刊行された。2017年9月12日発売の第1巻を皮切りに、2020年4月の第7巻で完結し、分冊版では全63話が配信されている。限られたルールのもとで頭脳戦を戦うデスゲーム/サバイバル系の系譜に連なる作品である。

あらすじ[編集]

ゲームが趣味の大学生・庵瀬マモル(いおせマモル)は、幼馴染で大学の同級生でもあるユウカの父親が失踪した事件を、独自に調査していた。やがて彼がたどり着いたのは、生身の人間をカードの中に閉じ込めてしまう不思議な力を持つ「人間カード」という代物だった。

人間を封じたカードを高値で取引する闇サイト上で、マモルはユウカの父親の名前を発見する。彼はもう一人の幼馴染リクとともに、ユウカの父を救出するため、人間カードが飛び交う危険な世界へと足を踏み入れていく。しかし相手取ることになるのは、カードの売買を生業とする「刃物男」をはじめ、人間カードの謎に迫ろうとする複数の裏組織であった。頭脳明晰なマモルは、救出という目的を持ちながらも、次第にゲームとしての人間カードそのものに惹かれていく自らの異常性と向き合うことになる。

登場人物[編集]

庵瀬マモル(いおせ マモル)

本作の主人公。ゲームを趣味とする頭脳明晰な大学生。幼馴染ユウカの父の失踪をきっかけに人間カードの世界へ足を踏み入れる。救出という目的の一方で、人間カードを一種のゲームとして純粋に楽しんでしまう密かな異常性を抱えている。

ユウカ

マモルの幼馴染で大学の同級生。父親が失踪し、その父が人間カードに封じられていたことが物語の発端となる。

リク

マモルの幼馴染。マモルとともにユウカの父救出のため人間カードの世界に関わっていく。

刃物男(はものおとこ)

序盤でマモルたちと敵対する人物。人間カードの取り扱いに熟練しており、カードの売買を生業としている。「刃物男」は闇サイト上のハンドルネームで、その素性は長らく謎に包まれる。ユウカの父のカードを競売で競り落とした人物でもある。

北川ユイ(きたがわ ユイ)

第2巻から視点人物として登場する女子高生アイドル。有名人であることを妬んだクラスメイトから陰湿ないじめを受け、友人ノゾミとともに人間カードを用いた反撃・復讐に踏み出す。以降、独自に人間カードの謎を追う重要人物となる。

ノゾミ

北川ユイの友人。ユイとともにクラスメイトへの復讐に加担する。

長谷川シュウヤ(はせがわ シュウヤ)

第3巻から登場する、地下の暗躍組織「BLACK OCEAN」に所属するギャンブラー。元ホストで、人間カードの秘密を知るために裏カジノに出入りするなど、危険を顧みずカードに迫ろうとする。

シフツゼン

人間カードについて重大な秘密を握るとされる謎の男。ユイが真相究明の過程でその名にたどり着く。

真伽辺(まかべ)

最終巻に登場する新任教師。物語の結末に関わる存在として描かれる。

主な組織[編集]

本作には人間カードをめぐって、目的の異なる複数の裏組織が登場し、互いに対立しながら駆け引きを繰り広げる。

BLACK OCEAN

地下で暗躍する組織の一つ。長谷川シュウヤが所属する。

魔女の晩餐会

人間カードの被害者が多く所属する組織。人間カードを作り出した人物を突き止め、人間カードのシステムそのものを停止させることを目的としている。北川ユイが真相究明のために接触する。

このほか、金銭目的で人身売買を行う者や、純粋に人間カードの創造主を突き止めようとする勢力など、さまざまな思惑を持つ人物・組織が入り乱れ、物語を複雑な頭脳戦へと発展させていく。

作風[編集]

本作最大の魅力は、「相手の弱みを握る」という封印条件をいかにして満たすかという心理的な駆け引きにある。単に力でねじ伏せるのではなく、ハッタリや情報戦、相手の心理を読み合う頭脳戦が中心に据えられており、閉じ込めた/閉じ込められた瞬間に立場が一変する緊張感が全編を貫く。

また、「刃物男」の正体や、人間カードを統べる「運営」の存在といったミステリー要素も物語を牽引する。閉じ込められた人間の売買や扱い、生殺与奪の権利までもがカードの所有者に委ねられるという残酷な設定が、デスゲームとしての絶望感とインパクトを際立たせている。原作者・黒井嵐輔がこれまで手がけてきたサバンナゲームブラックアウト (漫画)といったデスゲーム作品と同じく、極限状況下での人間の心理と知略を描く作風が色濃く表れている。

よくある質問[編集]

人間カードはどんな漫画?

生身の人間を一枚のカードに閉じ込めて売買する「人間カード」をめぐり、複数の組織や個人が弱みを握り合う頭脳戦を繰り広げるデスゲーム系ダークサスペンスである。

原作者・作画者は誰?

原作は黒井嵐輔、作画は塩塚誠。塩塚は黒井のサバンナゲームコミカライズ新章の作画も担当している。

全何巻で完結している?

単行本はアース・スターコミックスから全7巻で刊行され、完結済みである(分冊版は全63話)。

どこで読める?

マンガボックスで連載された作品で、電子書籍として各コミック配信サイト(コミックシーモア、ブックライブ、ebookjapan、まんが王国など)で配信されている。

人間カードに閉じ込める条件は?

作中の設定では「相手の弱みを握り、心理的に優位に立つこと」が条件で、その状態で「プリズンオン」と口にすると相手をカードに閉じ込められるとされる。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]