ブラックアウト (漫画)

ブラックアウト
βl@ck★OUT
作画 前川かずお
ジャンル デスゲーム、サバイバル、ダークファンタジー
出版社 双葉社(小説)、小学館クリエイティブ(漫画)
配信 マンガボックス
連載期間 小説:2013年/漫画:2015年〜(全3巻)
原作 黒井嵐輔
メディアミックス 小説、漫画


ブラックアウトβl@ck★OUT)とは、小説家・漫画原作者の黒井嵐輔が原作、前川かずおが作画を手がけたデスゲーム漫画である。おとぎ話や歴史上の人物が入り乱れる"謎のゲーム"を舞台に、幼なじみ3人組の決死のサバイバルを描く。同じ主人公・渋谷和也が登場する『サバンナゲーム』と世界観を共有する作品としても知られる。

概要[編集]

『ブラックアウト』は、もともと黒井嵐輔がネット発の小説家として2013年に双葉社から刊行した小説を原作とする。2015年には小学館クリエイティブ(エッジスタコミックス)から漫画版が刊行され、作画を前川かずおが担当。漫画アプリ「マンガボックス」で連載され、全3巻で完結している。

タイトルは作中に登場する謎のゲーム『βl@ck★OUT(ブラックアウト)』に由来する。一度足を踏み入れたらクリアするまで抜け出せない"デスゲーム"であり、ゲームの中で命を落とせば現実でも死んでしまうという、後戻りできない極限のルールが物語を貫く。黒井嵐輔らしい容赦のないデスゲーム設定に、おとぎ話や歴史のモチーフを大胆に組み合わせた点が特徴である。

あらすじ[編集]

平凡な毎日を鬱々と過ごすニート・渋谷和也。ある日、彼のもとに『βl@ck★OUT』という謎のゲームが届く。それは、一度始めたらクリアするまで逃れられないデスゲームだった。

ゲームの中で殺されれば現実の世界でも死んでしまう——そんな絶望的なルールの中、和也は幼なじみの仁、美沙とともにゲーム世界へと引きずり込まれていく。行く先々で待ち受けるのは、桃太郎やかぐや姫といったおとぎ話の登場人物や、沖田総司ら歴史上の人物たち。3人は新撰組の沖田総司とともに鬼ヶ島へ乗り込み、立ちはだかる巨大な鬼に挑む。

物語が進むにつれ、次々と課される過酷なクエストが3人を追い詰めていく。最終巻ではかぐや姫クエストの攻略に挑み、"蓬莱の玉の枝"を求めて与作とともに突き進むが、あと一歩のところでさらなる試練が立ちはだかる。極限状況が続く中、仁の不可解な行動に和也が不信感を募らせ、幼なじみの絆にも少しずつ歪みが生まれていく。

主な登場人物[編集]

渋谷和也(しぶや かずや)
本作の主人公。うだつの上がらないニートだったが、謎のゲーム『βl@ck★OUT』に巻き込まれる。『サバンナゲーム』の主人公と同名で、黒井作品を横断する顔となっている。
仁(じん)
和也の幼なじみのひとり。ゲームをともに戦う仲間だが、物語が進むにつれて不可解な言動を見せ、和也の不信を招いていく。
美沙(みさ)
和也の幼なじみの少女。3人組の一員としてゲーム世界を生き抜こうとする。
沖田総司(おきた そうじ)
新撰組の剣士として登場する歴史上の人物。和也たちに力を貸し、鬼ヶ島の戦いなどで共闘する。
おとぎ話の登場人物たち
桃太郎やかぐや姫など、日本の昔話でおなじみの存在がゲームの試練として次々に現れる。

ゲームの設定[編集]

作中の『βl@ck★OUT』は、一度参加したらクリアするまで抜け出すことができないデスゲームである。最大の特徴は「ゲーム内で死ねば現実でも死ぬ」という不可逆のルールで、プレイヤーには常に本物の死の恐怖がつきまとう。ステージはおとぎ話や歴史をモチーフにしたクエスト形式で構成され、鬼ヶ島やかぐや姫の物語などをなぞりながら、参加者は次々と難関を突破していかなければならない。

黒井嵐輔作品としての位置づけ[編集]

『ブラックアウト』は、黒井嵐輔の処女作『サバンナゲーム』と主人公・渋谷和也を共有しており、沖田総司ら新撰組が登場する点も共通する。両作は世界観のつながりを感じさせる姉妹作的な関係にあり、黒井が得意とする"デスゲーム+歴史・伝説モチーフ"という作風を色濃く反映している。のちの『地上100階<脱出確率0.0001%>』へと連なる、黒井デスゲーム作品の系譜に位置づけられる一作である。

余談[編集]

  • 作中ゲーム名の『βl@ck★OUT』は、ギリシャ文字や記号を交えた特徴的な表記が用いられている。
  • おとぎ話(桃太郎・かぐや姫)と歴史(新撰組)を同じゲーム世界に同居させる発想は、歴史・伝説の人物を巻き込む『サバンナゲーム』とも通じる、黒井作品ならではの持ち味である。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]