| パク・ボヨン 박보영(朴寶英、Park Bo-young) | |
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![]() 2024年7月19日、第3回青龍シリーズアワードにて(出典:Wikimedia Commons、撮影:K-POPIT 케이팝잇、CC BY 3.0) | |
![]() 2015年10月3日、釜山国際映画祭『돌연변이』野外舞台挨拶にて(出典:Wikimedia Commons、撮影:Moritania (Anju)、CC BY 4.0) | |
| 本名 | パク・ボヨン(박보영) |
| 誕生日 | 1990年2月12日 |
| 年齢 | 36歳 |
| 出身地 | 大韓民国 忠清北道 増平郡 |
| 国籍 | 大韓民国 |
| 学歴 | 檀国大学校 公演映画学部 演劇専攻 卒業 |
| ジャンル | 映画、テレビドラマ、配信ドラマ |
| 活動期間 | 2006年 - |
| 家族 | 三姉妹の次女 |
| 事務所 | BHエンターテインメント(2020年 -) |
| 代表作 | 『過速スキャンダル』『私のオオカミ少年』『ああ、私の幽霊さま』『力の強い女 ト・ボンスン』『コンクリート・ユートピア』『今日もあなたに太陽を』『未知のソウル』 |
| 関連活動 | OST歌唱(「My Prince」ほか)、各種広報大使 |
| あだ名 | 国民の妹、ポブリー(뽀블리)、ロコの女王 |
| その他 | 第29回青龍映画賞 新人女優賞、第62回百想芸術大賞 放送部門 女性最優秀演技賞 |
概要[編集]
パク・ボヨンとは、韓国映画『過速スキャンダル』で「国民の妹」と呼ばれる人気を得て、『力の強い女 ト・ボンスン』『未知のソウル』などで主演を務めてきた韓国の女優である。
詳細[編集]
増平の三姉妹の次女[編集]
1990年2月12日、忠清北道増平郡に生まれた。三姉妹の次女で、父は陸軍特殊戦司令部で34年間勤めた元曹長として知られる。増平初等学校、増平女子中学校を経て大成女子商業高校を2008年に卒業し、同年、倍率40倍とされる難関を突破して檀国大学校の公演映画学部(演劇専攻)に入学した。大学は撮影と並行しながら通い、2015年に卒業している。
デビュー前の2005年には短編映画『Equal』に出演し、ソウル国際青少年映画祭で賞を受けた。高校時代には韓国水力原子力のCMにも出演しており、地方出身の女子高生がそのまま芸能界に入っていったという、韓国芸能界では比較的珍しいルートを歩んでいる。
子役寄りのキャリアからのスタート[編集]
正式なデビューは2006年5月、EBSのドラマ『秘密の校庭』。のちにトップスターとなるイ・ミンホもこの作品に出ていた。その後はSBS『魔女ユヒ』、時代劇『王と私』(廃妃尹氏の少女時代)など、10代の役を中心にキャリアを積み、2007年のSBS演技大賞では子役賞を受賞した。
この時期の作品にはキム・スヒョンらと共演したドラマ『ジャングル・フィッシュ』もある。いわば「青春ドラマの若手女優」としての下積み期間で、ここで身につけた素朴な存在感が、のちの大ブレイクにそのままつながっていく。
『過速スキャンダル』で国民の妹に[編集]
転機は2008年12月公開の映画『過速スキャンダル』。チャ・テヒョン演じる元アイドルのラジオDJの前に、突然「あなたの娘です」と言って子連れで現れる高校生の未婚の母ファン・ジョンナムを演じた。作品は観客動員約830万人という大ヒットになり、当時18歳だったパク・ボヨンは一夜にして全国区の存在になった。
この1本で青龍映画賞新人女優賞、百想芸術大賞新人演技賞などあわせて8つの新人賞を獲得したとされ、以後「国民の妹」という愛称が定着する。劇中で歌ったOST「Free Time」も話題になり、映画・音楽の両面で一気に注目を浴びた。
空白期と再出発[編集]
『氷の音』をめぐる騒動[編集]
人気絶頂のさなか、パク・ボヨンは約2年間の実質的な空白期に入る。原因は、出演が予定されていたフィギュアスケート映画『氷の音』をめぐるトラブルだった。2010年2月、制作会社ボテムが当時の所属事務所と本人を詐欺・横領の疑いでソウルの検察に告訴し、「出演の意思がなかったのに契約し、スケートの練習を一方的にやめた」と主張した。
これに対し事務所側は、本人が背中(脊椎)の痛みで練習を続けられなくなったこと、出演料は受け取っていないことを説明し、代わりの女優を探す案も示したと反論した。さらに事務所との契約問題も重なり、人気の追い風を受けるべき時期に作品が途切れることになった。本人にとってはキャリアの中でも最もつらい時期だったとされる。
『私のオオカミ少年』で完全復活[編集]
2011年には富川国際ファンタスティック映画祭の「PiFanレディ」を務め、2012年のホラー映画『未確認動画』(原題:미확인 동영상)で本格的にスクリーンへ戻る。そして同年10月公開の『私のオオカミ少年』(原題:늑대소년)で、ソン・ジュンギ演じる“オオカミ少年”と心を通わせる少女スニを演じ、観客動員700万人を超える大ヒットを記録した。
この作品では劇中歌「My Prince」も自ら歌い、音源チャートで7位に入るヒットとなった。『過速スキャンダル』と合わせて、20代前半にして主演作で700万〜800万人級のヒットを2本持つ女優になり、「一発屋」どころか興行の顔として完全に復活した。
ロコの女王時代[編集]
『ああ、私の幽霊さま』[編集]
2015年、デビュー初期以来約7年ぶりのテレビドラマ主演作となったのがtvNの『ああ、私の幽霊さま』(原題:오 나의 귀신님)。気弱で自信のない厨房補助ナ・ボンソンが、成仏できない女の幽霊に取り憑かれて性格が一変するという設定で、チョ・ジョンソク演じる人気シェフとのラブコメを繰り広げた。
一人の体に二つの人格が同居する役どころを、表情と声色の切り替えで演じ分けた演技は高く評価され、第4回APANスターアワーズで女性最優秀演技賞を受賞。韓国メディアからは「ロコ(ロマンティック・コメディ)の女王」と呼ばれるようになった。本人は自分の演技について、のちのインタビューで「70点」と辛口に自己採点していたという。
『力の強い女 ト・ボンスン』[編集]
2017年にはJTBCの『力の強い女 ト・ボンスン』でタイトルロールを演じる。小柄で可愛らしい外見なのに、実は代々女性に受け継がれる怪力を持つというヒロインで、パク・ヒョンシク演じるゲーム会社の御曹司社長とのロマンスに、アクションと事件ものの要素が乗った欲張りな作品だった。
放送当時、JTBCドラマの最高視聴率を塗り替えるヒットとなり、同年2〜3月にはテレビ俳優のブランド評判で1位になったと報じられた。撮影準備中には足首の靭帯を痛め、放送終了後に手術を受けている。2023年の続編的作品『力の強い女 カン・ナムスン』では、ト・ボンスン役で特別出演し、ファンを喜ばせた。
2018〜2021年の主演作[編集]
2018年の映画『君の結婚式』ではキム・ヨングァンと共演し、高校時代から大人になるまでの恋を演じた。2019年のtvNドラマ『アビス』では、魂を蘇らせる不思議な玉をめぐるファンタジーで検事コ・セヨン役を担当(共演はアン・ヒョソプ)。
2021年のtvN『ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた』では、余命宣告を受けたウェブ小説編集者タク・ドンギョンを演じ、ソ・イングク演じる“滅亡”と契約を結ぶファンタジー・ロマンスで主演を務めた。可愛いだけではない、死や喪失を背負った役柄が増えていくのがこの時期の特徴である。
事務所移籍と新境地[編集]
BHエンターテインメントへ[編集]
約10年在籍したフィデス・スパティウムとの契約を2019年12月に終え、2020年2月にBHエンターテインメントと専属契約を結んだ。BHはイ・ビョンホンが所属することで知られる事務所で、移籍後は出演作の幅が大きく広がっていく。
『コンクリート・ユートピア』[編集]
2023年8月公開の映画『コンクリート・ユートピア』(監督:オム・テファ)では、大地震で崩壊したソウルにただ一棟残ったマンションを舞台に、住民たちの排他的な共同体の中で人間性を保とうとする看護師ミョンファを演じた。夫ミンソン役はパク・ソジュン、住民代表ヨンタク役はイ・ビョンホン。
作品は第96回アカデミー賞国際長編映画賞の韓国代表に選ばれ、日本でも2024年1月に劇場公開された。ラブコメのイメージが強かったパク・ボヨンにとって、極限状況の群像劇でシリアスな芝居を見せた転機の1本である。
『今日もあなたに太陽を』[編集]
2023年11月、Netflixで『今日もあなたに太陽を ~精神科ナースのダイアリー~』(原題:정신병동에도 아침이 와요)が配信開始。内科から精神健康医学科に異動した看護師チョン・ダウンを演じた。原作はイ・ラハ作のNAVERウェブトゥーンで、共演はチャン・ドンユン、ヨン・ウジン、イ・ジョンウンら。
本人はインタビューで、撮影前は精神疾患に対して自分にも偏見があったと率直に認めたうえで、「誰にでもそれぞれのつらさがある。その当たり前のことをできるだけ見せたかった」と語っている。イ・ジョンウンとの支え合う場面では、撮影が始まった瞬間に涙が出てしまい、支えられることの力を実感したとも明かした。
2024年以降[編集]
『照明店の客人たち』と『恋するムービー』[編集]
2024年12月、Disney+のシリーズ『照明店の客人たち』に出演。カン・プル原作のウェブトゥーンをキム・ヒウォン監督が映像化した作品で、ICUで働く看護師ヨンジを演じた。
2025年2月14日には、Netflixシリーズ『恋するムービー』(原題:멜로무비、英題:Melo Movie)が全10話一挙配信。チェ・ウシク演じる映画好きの青年と恋に落ちる、映画監督志望のキム・ムビを演じた。映画を愛しすぎた売れない監督の父を亡くし、心に距離を置いて生きてきたという、明るさの奥に影のある役柄である。
『未知のソウル』で一人四役[編集]
2025年5月24日から6月29日まで放送されたtvNドラマ『未知のソウル』(原題:미지의 서울)では、顔以外は正反対の一卵性双生児ユ・ミジとユ・ミレを一人二役で演じた。実際には「ミレのふりをするミジ」「ミジのふりをするミレ」まで演じ分ける必要があり、日本のレビューでは“一人四役”とも呼ばれた。
作品は米TIME誌から「2025年で最も静かで深い韓国ドラマのひとつ」と評され、パク・ボヨンは2026年5月8日の第62回百想芸術大賞で放送部門の女性最優秀演技賞を受賞した。デビュー20年目前後での大きな勲章となった。
『ゴールドランド』でダークヒロインに[編集]
2026年4月29日からはDisney+で『ゴールドランド』(全10話)が配信された。空港で働く地方出身の女性キム・ヒジュが、密輸組織の金塊を偶然手にしたことで命がけの逃走劇に巻き込まれる物語で、パク・ボヨンにとって初のダークヒロイン役。脚本は映画『オールド・ボーイ』の脚本家ファン・ジョユンが初めてドラマを手がけ、監督は『コンフィデンシャル/共助』のキム・ソンフンが務めた。
百想芸術大賞の受賞スピーチ[編集]
第62回百想芸術大賞の受賞スピーチは、韓国で大きな話題になった。パク・ボヨンは本作が大きな挑戦だったと振り返り、「他人と競争することが苦手で、いつも自分の価値を証明しなければならないようでつらかった。撮影前には怖くなったこともあった」と涙ながらに語った。
そのうえで、周囲の優れた俳優たちが自分のペースメーカーになってくれたことへの感謝を述べ、両親には「来世があるなら、また2人の娘に生まれたい」と伝えた。締めくくりには劇中のセリフを引き、「昨日は終わったし、明日はまだ遠い。今日をちゃんと生きよう」というメッセージを、生きづらさを抱える人たちに送っている。
「国民の妹」と呼ばれた10代から約20年。愛らしさの裏で「競争が苦手」と悩みながら作品を積み上げてきたことを本人が言葉にした瞬間で、ファンの間でも名スピーチとして語られている。
寄付と社会活動[編集]
パク・ボヨンは韓国芸能界でも寄付の多い俳優として知られる。2014年からソウル市の小児病院(ソウル市立子ども病院)を継続的に支援し、医療機器や空調・空気清浄設備の寄贈、約120時間のボランティアを含め、累計2億5千万ウォン以上を寄付したとされる。
災害時の寄付も多く、2020年2月の新型コロナウイルス対策に5千万ウォン、同年8月の水害に2千万ウォン、2022年3月の東海岸の山火事に5千万ウォン、2023年2月のトルコ・シリア地震に3千万ウォンを寄付した。誕生日に合わせて恵まれない青少年や子ども病院へ寄付するのも恒例になっており、2023年の誕生日には子ども病院に1億ウォンを寄付した。2024年12月には故郷の増平郡の住民のために1千万ウォンを寄付している。
広報大使も多く、2010年のソウルG20サミット、2015年の関税庁、2022年には故郷・増平郡の広報大使を務めた。
歌手としての一面[編集]
映画やドラマのOSTを本人が歌うことが多く、歌声にもファンが多い。主なものは以下のとおり。
- 「Free Time」(『過速スキャンダル』OST、2008年)
- 「My Prince」(『私のオオカミ少年』OST、2012年)
- 「It's Over」(feat. スピード、2013年のデジタルシングル)
- 「沸騰する青春」(『僕らの青春白書』OST、2014年)
- 「Leave」(『ああ、私の幽霊さま』OST、2015年)
- 「Listen to Me」(『君の結婚式』OST、2018年)
特に「My Prince」は50万ダウンロードを超えるヒットになり、「女優が歌うOST」の成功例の一つとされる。
主な出演作品[編集]
映画[編集]
- 『過速スキャンダル』(2008年) - ファン・ジョンナム役
- 『초감각 커플(超感覚カップル)』(2008年) - ヒョンジン役
- 『未確認動画』(原題:미확인 동영상、2012年) - セヒ役
- 『私のオオカミ少年』(2012年) - スニ役
- 『僕らの青春白書』(2014年) - ヨンスク役
- 『京城学校:消えた少女たち』(2015年) - チュラン役
- 『돌연변이(突然変異)』(2015年) - チュジン役
- 『君の結婚式』(2018年) - ファン・スンヒ役
- 『コンクリート・ユートピア』(2023年) - ミョンファ役
ドラマ・配信シリーズ[編集]
- 『秘密の校庭』(2006年、EBS)
- 『王と私』(2007年、SBS) - 廃妃尹氏(少女時代)役
- 『ああ、私の幽霊さま』(2015年、tvN) - ナ・ボンソン役
- 『力の強い女 ト・ボンスン』(2017年、JTBC) - ト・ボンスン役
- 『アビス』(2019年、tvN) - コ・セヨン役
- 『ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた』(2021年、tvN) - タク・ドンギョン役
- 『力の強い女 カン・ナムスン』(2023年、JTBC) - ト・ボンスン役(特別出演)
- 『今日もあなたに太陽を ~精神科ナースのダイアリー~』(2023年、Netflix) - チョン・ダウン役
- 『照明店の客人たち』(2024年、Disney+) - ヨンジ役
- 『恋するムービー』(2025年、Netflix) - キム・ムビ役
- 『未知のソウル』(2025年、tvN) - ユ・ミジ/ユ・ミレ役
- 『ゴールドランド』(2026年、Disney+) - キム・ヒジュ役
余談[編集]
- 毎日「演技日記」をつけているとされ、映画の公開後は自ら映画館に足を運んで、一般の観客の反応を聞いて回ることもあるという。
- 中学時代から歌手パク・ヒョシンのファンで、アルバムはすべて持っているとされる。また『プロポーズ』以来のウォンビンファンとしても知られる。尊敬する俳優にはキム・ヘスクの名を挙げている。
- お酒はあまり強くなく、焼酎半分ほどが限度とされる。
- 青龍映画賞では新人女優賞を受賞して以降、毎年のように授賞式でプレゼンターを務めており、「青龍の常連」として知られる。
- 2013年にはSBSのバラエティ『ジャングルの法則』にも参加している。
- 『未知のソウル』の主人公ミジは元陸上短距離選手という設定で、『力の強い女 ト・ボンスン』の怪力ヒロインに続き、小柄な体でアクティブな役を演じることが多い。
外部リンク[編集]
- パク・ボヨン公式Instagram
- 所属事務所:BHエンターテインメント

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