| ウォンビン 원빈(Won Bin) | |
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https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/33/Won_Bin.jpg?utm_source=commons.wikimedia.org&utm_campaign=imageinfo&utm_content=original 2010年7月、映画『アジョシ』公開前のウォンビン(撮影:박재환/kinocine.com。出典:ウィキメディア・コモンズ、CC BY-SA 3.0) | |
| 本名 | キム・ドジン(김도진、金道振) |
| 誕生日 | 1977年11月10日 |
| 年齢 | 48歳 |
| 出身地 | 韓国 江原道旌善郡 |
| 国籍 | 韓国 |
| 学歴 | 春川機械工業高校(自動車科)、百済芸術大学(放送演芸科)、龍仁大学(演劇学) |
| ジャンル | 映画、テレビドラマ、CM |
| 活動期間 | 1990年代半ば - |
| 家族 | 妻:イ・ナヨン(2015年結婚)、長男(2015年生) |
| 身長 / 体重 | 178cm cm / ― kg |
| 血液型 | O型 |
| 事務所 | Eden9(イドゥンナイン) |
| 代表作 | 『秋の童話』『ブラザーフッド』『母なる証明』『アジョシ』 |
| 関連活動 | ユニセフ韓国委員会 特別代表(2007年 -) |
| あだ名 | CMの帝王、神ビン(갓빈)、伝説の龍、CG |
| その他 | 2010年 大鐘賞 主演男優賞(『アジョシ』)、2001年 百想芸術大賞 TV部門新人演技賞(『秋の童話』) |
概要[編集]
ウォンビン(원빈、Won Bin、1977年11月10日 - )とは、韓国の俳優である。ドラマ『秋の童話』で韓流ブームの先駆けとなり、映画『ブラザーフッド』『母なる証明』『アジョシ』で演技派としても評価を固めた。2010年の『アジョシ』を最後に映画・ドラマへの出演が途絶え、以後はCMのみで姿を見せることから「CMの帝王」と呼ばれる。
詳細[編集]
炭鉱町から来た「彫刻」[編集]
本名はキム・ドジン。江原道旌善郡の山あいの村で、5人きょうだいの末っ子として生まれた。父は鉱山関係の仕事、母は農業をしていたとされる。子どものころは内気だが運動神経がよく、テコンドーは黒帯(ナムウィキでは3段とされる)。高校は春川の機械工業高校の自動車科で、本人ももともとは自動車整備士になるつもりだったという、いまの「王子様」イメージからは想像しにくい経歴を持つ。
アンドレ・キムが見つけた顔[編集]
1990年代半ば、ケーブルテレビ局・第一放送のタレント公募(3期)に合格して芸能界入り。そこで韓国ファッション界の大御所デザイナー、アンドレ・キムの目に留まり、ファッションショーのモデルとして起用されるようになった。アンドレ・キムは彼を「彫刻のような顔立ち、孤独な眼差し、気品のある雰囲気」と評している。芸名「ウォンビン」は当時の所属事務所代表のすすめで付けられた。
作品数が少なすぎる大スター[編集]
映画の主演・主要出演作は『ガン&トークス』『ブラザーフッド』『マイ・ブラザー』『母なる証明』『アジョシ』のわずか5本(特別出演を除く)。それでも5本中2本が「その年の韓国映画興行1位」という打率の高さで、作品数の少なさと知名度の大きさのギャップがそのままキャラクターになっている。2010年以降は新作がないまま15年以上が過ぎ、韓国の芸能人のあいだでは、めったに姿を見せないことから「伝説の龍」と半分ネタのように呼ばれている。
経歴[編集]
デビューとドラマ時代(1997年 - 2002年)[編集]
1997年、KBS第2テレビのドラマ『プロポーズ』で正式に俳優デビュー。同年から翌年にかけての『レディ・ゴー!』、1999年の『光気(クァンキ)』に出演し、『光気』でKBS演技大賞の新人賞を受賞した。2000年には『コッチ』を経て、運命の作品『秋の童話』に出演する。
『秋の童話』(2000年、KBS2)はユン・ソクホ監督の「四季シリーズ」の第1作で、のちの『冬のソナタ』へとつながる流れの出発点にあたる。ウォンビンが演じたのは、ヒロイン(ソン・ヘギョ)を一途に愛する財閥の御曹司ハン・テソク。主人公の兄役はソン・スンホンで、ドラマは視聴率40%超を記録した。この役で2001年の百想芸術大賞TV部門新人演技賞、KBS演技大賞の優秀演技賞を獲得し、一躍トップスターになった。
2002年には日韓ワールドカップ共催の年に合わせて作られた日韓共同制作ドラマ『フレンズ』(TBSテレビ・MBC)で深田恭子とダブル主演。日本の視聴者に名前と顔が知られるきっかけとなり、のちに日本でイ・ビョンホン、ペ・ヨンジュン、チャン・ドンゴンと並んで「韓流四天王」と呼ばれる素地ができた。
映画俳優へ(2001年 - 2004年)[編集]
スクリーンデビューは2001年、チャン・ジン監督の『ガン&トークス』(原題:キラーたちのおしゃべり)。殺し屋4人組の末っ子ハヨン役で、アイドル的人気とは違うコミカルな顔を見せた。
2004年、カン・ジェギュ監督の朝鮮戦争大作『ブラザーフッド』(原題:太極旗を翻して)で、チャン・ドンゴン演じる兄ジンテと共に戦場に送られる弟ジンソクを演じた。観客動員は約1,174万人で、その年の韓国映画興行1位。同作で春史映画芸術賞の新人男優賞を受賞した。同年には釜山を舞台にした兄弟ドラマ『マイ・ブラザー』(原題:うちの兄貴)でシン・ハギュンと共演し、ケンカっ早い弟ジョンヒョンを演じている。
兵役と空白(2005年 - 2008年)[編集]
2005年11月29日に入隊。第7歩兵師団の最前線部隊に配属され、本人が前線勤務を志願したとも伝えられた。しかし服務中に左膝の前十字靭帯を損傷し、2006年4月に手術。兵役の継続が難しいと判断され、同年6月7日に除隊した。リハビリは1年以上に及び、俳優活動はしばらく止まった。
この時期の主な活動は社会貢献で、2007年にユニセフ韓国委員会の特別代表に就任。2009年4月には西アフリカのガンビアを9泊10日で訪れ、首都バンジュールのスラム街の給水事業やバセ地域の保健所を視察した。ファンクラブの寄付金で現地の小学校3校に机や教材を贈ったことも報じられている。
演技派への転身(2009年 - 2010年)[編集]
2009年、ポン・ジュノ監督の『母なる証明』で約5年ぶりにスクリーン復帰。殺人事件の容疑者にされる知的障害のある青年ユン・ドジュンを演じ、息子の無実を信じて一人で真相を追う母を演じたキム・ヘジャと共演した。作品はカンヌ国際映画祭「ある視点」部門で上映され、国内でも約313万人を動員。「きれいな顔の人気者」という評価から、陰影のある演技ができる俳優へと見られ方が大きく変わった。
そして2010年、イ・ジョンボム監督の『アジョシ』に主演。過去を捨てて質屋を営む元特殊要員チャ・テシクが、隣に住む少女ソミ(キム・セロン)を臓器密売組織から取り戻すために戦うアクション映画で、約628万人を動員して2010年の韓国映画興行1位となった。同作で大鐘賞主演男優賞、韓国映画賞主演男優賞などを受賞し、韓国ギャラップの「今年の映画俳優」でも2010年・2011年に1位を獲得。日本でも2011年に公開されている。
映画に出ない15年(2011年 - )[編集]
『アジョシ』のあと、ウォンビンは新しい映画にもドラマにも出ていない。出演オファーはその後も多数あったと報じられているが、結果としてはすべて見送られてきた。一方でCMには途切れず出演しており、2018年には「2010年以降の広告収入だけで240億ウォンを超える」と報じられた。農業にも関わっており、故郷周辺でアロニアを栽培し、アロニアジュースやごま油を作っていることも伝えられている。
2024年11月、KBS2のバラエティ『社長の耳はロバの耳』に出演したデザイナーのチ・チュニが「ウォンビンは台本を読んでいる」と近況を明かし、久々に復帰への期待が盛り上がった。同年、ユニセフ韓国委員会の親善大使にも任命されている。
主な出演作品[編集]
テレビドラマ[編集]
- 『プロポーズ』(1997年、KBS2)
- 『レディ・ゴー!』(1997年 - 1998年)
- 『光気』(1999年 - 2000年、KBS2)
- 『コッチ』(2000年)
- 『秋の童話』(2000年、KBS2)ハン・テソク役
- 『フレンズ』(2002年、TBS・MBC)
映画[編集]
| 公開年 | 邦題 | 役名 | 監督 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2001年 | ガン&トークス | ハヨン | チャン・ジン | スクリーンデビュー |
| 2004年 | ブラザーフッド | イ・ジンソク | カン・ジェギュ | 約1,174万人動員、年間興行1位 |
| 2004年 | マイ・ブラザー | ジョンヒョン | アン・グォンテ | シン・ハギュンと兄弟役 |
| 2009年 | 母なる証明 | ユン・ドジュン | ポン・ジュノ | カンヌ国際映画祭「ある視点」部門 |
| 2010年 | アジョシ | チャ・テシク | イ・ジョンボム | 約628万人動員、年間興行1位 |
演技と評価[編集]
「顔」の評価を自力で塗り替えた俳優[編集]
デビュー初期のウォンビンは「顔だけ」と言われがちだった。それを覆したのが『母なる証明』で、ポン・ジュノはキャスティング後に「ドジュンの目は芸術品のようだ。鹿の目みたいだ」という台詞を書き足したという。監督自身はその後も、ウォンビンを「最も過小評価されている俳優」と呼び、また一緒に仕事がしたいと語っている。ポン・ジュノは『殺人の追憶』や『パラサイト 半地下の家族』で知られる監督で、その作品群の中でもドジュンは異色の主人公として語られることが多い。
アクションスターとしての『アジョシ』[編集]
『アジョシ』では、長い前髪で顔を隠した陰気な男から、髪を自分で刈り上げて別人のような戦闘モードに切り替わる演出が強烈な印象を残した。至近距離で多人数を制圧するナイフ戦も話題になり、「ウォンビン=アジョシ」という図式ができあがった。結果として、これが今のところ最後の主演作という伝説化にも拍車をかけている。
作品選びの基準[編集]
妻のイ・ナヨンはインタビューで、ウォンビンは作品を通じて語りたいタイプで、ヒューマニズムのある物語を伝えたいと考えて台本を読み続けていると説明している。ただ、そうした題材の脚本になかなか出会えていない、という趣旨の発言も重ねており、これが長い空白の「公式な理由」に最も近い説明とされる。
CMの帝王[編集]
ウォンビンは1990年代末からCMモデルとして活躍し、映画出演が途絶えたあとも広告の世界では第一線にい続けた。出演したブランドは50以上とされ、主なものだけでも次のようなものがある。
- ファッション:紳士服ブランド「ジオジア」、HANG TEN
- 金融:ウリィ銀行、送金アプリ「Toss」(2019年)
- 家電・ゲーム:LG電子(3Dテレビなど)、任天堂Wii
- 飲料:マキシムT.O.P(缶コーヒー)
- 自動車:現代自動車、ドイツモータース
映画1本に出るより、CM数本に出る方がはるかに稼げるという韓国芸能界の構図をそのまま体現した存在で、「本業はCMモデル」「俳優ではなくCM俳優」とネタにされることもある。ただ広告業界からすれば、露出が少ないこと自体がブランド価値になっており、たまにCMに映るだけでニュースになる「レア感」が起用理由の一つとされる。
私生活[編集]
イ・ナヨンとの結婚[編集]
2013年、女優イ・ナヨンとの交際を事務所が公式に認めた。2015年5月30日、2人はウォンビンの故郷である江原道旌善の麦畑で、家族だけを招いて結婚式を挙げた。招待客は親族のみで、芸能人も報道陣もいない。式のあとは大きな釜で温かい麺をゆでて家族と分け合ったとされ、テーブルに飾る花まで2人で選んだという。
結婚は所属事務所の発表で初めて公になり、韓国のネットでは「映画のワンシーンみたい」「五つ星ホテルも高いドレスもダイヤもいらない、という見本」と大きな反響を呼んだ。この「麦畑婚」は、芸能人のスモールウェディングの代表例としてたびたび挙げられる。同年12月には長男が誕生した。
家族と人柄[編集]
3人の姉と1人の兄がいる末っ子。人前に出ることを好まず、インタビューやバラエティ出演はほとんどない。そのぶん、ごくまれに撮られる私服姿や近況写真が出るたびに、「まったく老けない」と話題になる。
炎上とバズ[編集]
「いくらだ?」[編集]
『秋の童話』でハン・テソクがヒロインに放つ「愛?笑わせるな。これからは金で買う。いくらだ?(얼마면 돼?)」は、韓国ドラマ史に残る名台詞であり、同時に元祖ネタ台詞でもある。放送から20年以上たった今もバラエティやネット掲示板でパロディにされ、「얼마면 돼」だけで元ネタが通じるレベルになっている。
復帰待望ネタ[編集]
韓国のネットでは、ウォンビンの近況ニュースが出るたびに「今年こそ復帰」「アジョシ2はまだか」というコメントが並ぶのが恒例で、本人よりも「待っているファン」の方がネタになっている。2024年には韓国ギャラップの調査で「また作品で見たい俳優」1位に選ばれ、15年近く新作がない俳優が1位になるという珍しい現象が話題になった。
CMだけ出る問題[編集]
映画に出ずにCMにだけ出る姿勢に対しては、「俳優なのに作品をしない」という批判も繰り返し出ている。これについては妻のイ・ナヨンが、なぜそこまで責められるのか分からない、という趣旨で困惑をにじませたこともある。
余談[編集]
- 1998年にデビューした韓国のサイバー歌手「アダム」は、ウォンビンをモデルに顔がデザインされたと言われている。
- 韓国のネットユーザーからは、整いすぎた顔から「CG」「神ビン(갓빈)」と呼ばれることがある。
- ユン・ソクホ監督の「四季シリーズ」は『秋の童話』から始まり『冬のソナタ』へと続いた。日本の韓流ブームは『冬のソナタ』が火付け役とされるが、韓国内ではその前段の『秋の童話』の大ヒットが土台を作った。
- 『アジョシ』で前髪を鏡の前で自分で刈り上げるシーンは、バラエティ番組などで数えきれないほどパロディにされた。
- 2011年には日本の「日本ジュエリーベストドレッサー賞」で特別賞を受賞している。
外部リンク[編集]
- ユニセフ韓国委員会(ウォンビンが特別代表を務める団体の公式サイト。本人の公式サイト・SNSは確認されていない)