シスターズ (韓国ドラマ)

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シスターズ (韓国ドラマ)
작은 아씨들 / Little Women
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出演者チュ・ジャヒョンのシンガポール撮影時の写真(2022年)。BH Entertainment/Wikimedia Commons、CC BY 3.0。
ジャンル サスペンス・ヒューマン
放送期間 2022年9月3日 - 2022年10月9日
放送時間 土・日
話数 全12話
放送国家 韓国
言語 韓国語
放送局 tvN
配信 Netflix
制作
演出 キム・ヒウォン
制作 スタジオドラゴン
脚本 チョン・ソギョン
音楽 パク・セジュン
出演者 キム・ゴウン、ナム・ジヒョン、パク・ジフ、ウィ・ハジュン、オム・ジウォン
その他
外部リンク tvN公式番組ページ

概要[編集]

シスターズとは、2022年にtvNで放送された韓国ドラマである。貧しく育った三姉妹が大金と有力な一家をめぐる事件に巻き込まれていくサスペンスで、日本ではNetflixが配信する。監督はキム・ヒウォン、脚本はチョン・ソギョン。[1]

詳細[編集]

『若草物語』から現代韓国の物語へ[編集]

韓国語題は『작은 아씨들』、英語題は『Little Women』。チョン・ソギョンは、ルイザ・メイ・オルコットの小説『若草物語』の姉妹が現代の韓国にいたら、という発想を出発点にしたと説明している。小説の筋をそのまま映像にする形式ではなく、姉妹と貧しさという要素を、現代の金銭・権力・事件へ結びつけた作品である。[2]

tvNの企画意図は、恋愛や復讐だけでなく、お金について若い主人公たちが考える物語を作ろうとしたことを説明している。『若草物語』のメグ、ジョー、エイミーにある現実感、正義感、芸術への志向を、現代の姉妹の成長と結びつける発想が示されている。日々の生活に必要な金額と、社会の大きな資金の動きが、一つの作品の中で扱われる。[3]

それぞれ異なる三姉妹[編集]

姉妹は同じ家庭の出身だが、長女は働いて家族を支え、次女は取材で真実を探し、三女は美術の才能を伸ばそうとしている。生活費をどう工面するかという身近な悩みから始まり、各自の仕事や学校を通じて富裕層と関わるようになる。姉妹の関係が作品の中心にあり、事件に対応する方法やお金への考え方まで同じとは限らない。[4]

長女をキム・ゴウン、次女をナム・ジヒョン、末っ子をパク・ジフが演じる。Netflixの配信開始時の紹介では、家族のために危険を引き受ける長女、信念を持つ記者である次女、感受性が強く芸術家肌の三女という違いが示された。[2]物語では、その三人の生活がチン・ファヨンの残した資金やウォン家の人々を通して交差していく。

制作陣と作品の表現[編集]

演出のキム・ヒウォンは『ヴィンチェンツォ』を手がけた監督。脚本のチョン・ソギョンは『お嬢さん』『別れる決心』など、パク・チャヌク監督の映画に参加してきた。映画での共同脚本と、連続ドラマとしての本作の脚本は別の仕事であり、姉妹の暮らしを追いながら事件の情報が少しずつ明らかになる構成を取る。[2]

制作はスタジオドラゴン。CJ ENMは2022年1月24日の番組ラインナップの発表で、監督・脚本家・主演の三人とともに本作を紹介していた。放送後の同社の沿革にも作品名が記載されている。[5]美術はリュ・ソンヒ、音楽はパク・セジュンが担当し、監督はセットの作り込みや複数の音楽ジャンルを用いる仕事について、配信開始時の紹介で言及している。[2]

あらすじ[編集]

建設会社で経理をしているオ・インジュ、社会部の記者オ・インギョン、芸術高校で美術を学ぶオ・イネ。仲のよい三姉妹は、生活の中でいつもお金の問題に直面している。イネの誕生日に贈り物を用意したい姉たちは、親族や職場の知人に頼る。やがてインジュの職場の友人チン・ファヨンが亡くなり、残された現金が物語を動かす。[4]

インジュはファヨンの死に疑問を抱き、資金を追うチェ・ドイルと行動する。インギョンは以前の貯蓄銀行事件を調べ、政治活動を行うパク・ジェサンを取材。イネは同級生パク・ヒョリンとの関わりから、その両親であるジェサンとウォン・サンアの家へ近づいていく。姉妹それぞれの経路から、同じ一家と企業をめぐる問題へ進んでいくのが基本の構図である。[4]

現金と海外口座[編集]

序盤に現れる20億ウォンの現金と、Netflixの作品紹介で掲げられた700億ウォンは、物語の別の段階で登場する資金である。tvNの第4話紹介では現金の扱いをめぐる姉妹の対立、第5話紹介ではシンガポールの口座にある700億ウォンが示される。現金を見つけた時点で資金の全体像が分かるわけではなく、口座や名義の謎がさらに加わる。[4][2]

青いランと隠された関係[編集]

青いランは事件の現場と結びつく花として繰り返し登場する。公式のOST紹介でも、死亡事件の現場に残る花と、企業名「オーキッド(Orchid)建設」との関係が取り上げられている。作中には「チョンラン会」と呼ばれる秘密めいた集団も現れ、現在の出来事と過去の関係がつながっていく。[6][4]

キャストと人物[編集]

三姉妹[編集]

オ・インジュ — キム・ゴウン
長女。短期大学を出て働き始めた建設会社の経理担当で、家族全員が暮らしと食事に困らない家を持つことを望んでいる。職場で孤立している彼女にとって、同僚のチン・ファヨンは仕事のやり方を教えてくれた存在でもある。その友人の死と残された金を、単なる会社の出来事として割り切れない立場にいる。[7]
オ・インギョン — ナム・ジヒョン
次女。貧しい家庭で勉強に力を入れたが、努力だけでは資産を持つ家庭との経済的な差を埋められないことを意識するようになった。権力や財産を持つ相手に質問できる仕事として記者を選び、取材を通して貧しさや不正の問題を追う。お金を手に入れることと、経緯を明らかにすることのどちらを重く見るかで、長女と衝突する場面もある。[8]
オ・イネ — パク・ジフ
三女。美術の才能を持つ芸術高校の生徒で、姉たちから生活や学業を支えられてきた。一方で、その贈り物のために姉たちが仕事や生活で無理をしていることも分かっている。家族に守られるだけでなく、自分の絵と能力で人生を切り開きたいという思いを持つ。富裕層の同級生ヒョリンとの友情が、姉たちとは別の入口からウォン家へつながる。[9]

インジュの職場と協力者[編集]

チン・ファヨン — チュ・ジャヒョン
インジュの職場の同僚。地方からソウルへ出て建設会社の経理になり、インジュへ仕事を教えていた。彼女が残した現金と記録をめぐる謎が、インジュの行動を変えるきっかけになる。[7][4]
チェ・ドイル — ウィ・ハジュン
ウォンリョン・グループの海外法人に関わる人物で、資金を扱う専門家。インジュとともに700億ウォンを追う。公式人物紹介では、親切にも冷酷にも見える人物として説明され、インジュが彼を信じられるかが問いとして示されている。[10]
ハ・ジョンホ — カン・フン
インギョンの幼なじみで、姉妹の大おばの隣家に住む企業家の孫。アメリカで経営を学んだ後に韓国へ戻り、インギョンと再会する。取材の周辺には、協力的な社会部長チョ・ワンギュと、インギョンの先輩記者チャン・マリもいる。[8]

姉妹の家族とウォン家[編集]

大おばのオ・ヘソクはキム・ミスク、ウォン・サンアはオム・ジウォン、サンアの夫パク・ジェサンはオム・ギジュン、二人の娘パク・ヒョリンはチョン・チェウンが演じる。Netflixの出演者一覧にもこの4人の名前が掲載されている。[1]

ヘソクは不動産で財産を築いた姉妹の親族である。姉妹の母アン・ヒヨンは家族を養うために働き、父オ・スボクは印刷業がうまくいかなくなった後、家庭に借金を残した人物として紹介される。家族を助けるために働く姉妹の事情と、親族の資産の差が、家の内側にも存在している。[11]

パク・ジェサンは弁護士から奨学財団や政治活動へ進んだ人物で、サンアの父ウォン・ギソンの信頼を得ている。サンアは美術館や財団を運営し、娘ヒョリンの美術教育に関わる。ヒョリンにとってイネは大切な友人であり、大人たちの資金や政治の関係と、高校生同士の友情が同じ家を中心に交差する。[12]

放送と配信[編集]

韓国での放送期間は2022年9月3日から10月9日まで。tvNの土日ドラマとして放送され、全12話で構成される。公式の各話紹介は、放送時刻を午後9時10分として案内していた。日本のNetflix作品ページも、12話のエピソードと各話の再生時間を掲載している。[13][4][1]

Netflixの配信開始日は2022年9月3日。日本での作品名は『シスターズ』で、原題『Little Women』から作品を探す場合も同じタイトルの作品ページにつながる。本作の主演はキム・ゴウン、ナム・ジヒョン、パク・ジフであり、英語題が同じ『若草物語』の他の映像化作品を指すものではない。[2][1]

音楽と美術[編集]

美術を担当するリュ・ソンヒのセットと、パク・セジュンの音楽は、配信開始時のNetflixの紹介でも取り上げられた。パク・セジュンはキム・ヒウォンと『ヴィンチェンツォ』でも仕事をしており、本作ではクラシックを含めた複数の音楽ジャンルを用いている。[2]

公式のOST第1弾はZior Parkの「Enough (Prod. Primary)」。tvNはこの曲を、青いランを擬人化した楽曲として紹介し、簡潔なメロディーとリズムを組み合わせたと説明している。花という物語の手がかりを音楽の側からも扱う作品になっている。第2弾はSOLEの「LA VIE」で、作曲家ウ・ジフンがプロデュース、AALIAが作詞を担当。曲の紹介では人生の悲しさと美しさに関わる感情がテーマとして示された。[6]

人気と評価[編集]

Netflixの2022年9月5日週の集計を伝える公式記事では、本作は非英語のテレビ部門の世界トップ10に入り、週の視聴時間は997万時間とされた。これは加入者の人数や視聴回数とは異なり、その週に視聴された時間の集計である。[14]

同社の年次振り返りでは、世界トップ10に8週間入り、累計で1億3,300万時間を超える視聴があったと紹介された。年次記事は、姉妹の結びつきと富裕な家族との関係、失われた金を探す中で明らかになる謎を本作の特徴として挙げている。[15]

制作会社のスタジオドラゴンの沿革には、2023年12月のAPAN Star Awardsで本作が作品賞を受けたことが記されている。配信会社の視聴時間の集計と、賞の記録は異なる種類の評価情報であり、作品の人気を表す数字を読む際も集計期間と指標を分けて見ることができる。[16]

炎上とバズ[編集]

2022年10月にはベトナムでの配信をめぐる問題が生じた。ベトナムの放送・テレビ・電子情報当局は、ベトナム戦争に関する劇中の台詞を理由に、10月3日付の文書で現地の配信停止を求め、期限を10月5日とした。これは当局の判断として報じられたものである。[17]

10月6日には、Netflixのベトナム広報担当者が当局の要求に基づき現地のサービスから取り下げたと説明したことが報じられた。対象はベトナムでの配信で、日本を含む世界全体の配信が停止したという意味ではない。[18]

余談[編集]

  • キム・ゴウンには『トッケビ』『ザ・キング:永遠の君主』、パク・ジフには『今、私たちの学校は…』の出演歴があり、Netflixの配信開始時の紹介でもその経歴に触れている。同じ三姉妹でも、それ以前に知られた作品のジャンルはそれぞれ異なる。[2]
  • 脚本家チョン・ソギョンには、本作以前にドラマ『マザー〜無償の愛〜』の仕事がある。Netflix Japanの紹介動画もその作品名を挙げているため、「本作が初めてのドラマ脚本」とする説明は適切ではない。[19]
  • ソン・ジュンギが特別出演することは、Netflix Japanの紹介動画でも告知された。演出のキム・ヒウォンには、ソン・ジュンギが主演する『ヴィンチェンツォ』の仕事がある。[19]

関連項目[編集]

出典[編集]

外部リンク[編集]

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