ザ・キング:永遠の君主

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ザ・キング:永遠の君主
더 킹: 영원의 군주 / The King: Eternal Monarch

皇帝イ・ゴン役のイ・ミンホ(2022年。出典:Wikimedia Commons・CC BY 3.0)
略称 ザ・キング
ジャンル ファンタジー・ロマンス
放送期間 2020年4月17日 - 2020年6月12日
放送時間 金・土(1話を2部に分けて放送)
話数 全16話(各70〜79分)
放送国家 韓国
言語 韓国語
放送局 SBS
配信 Netflix
平均視聴率 7.7%(全国・ニールセンコリア)
制作
演出 ペク・サンフン、チョン・ジヒョン、ユ・ジェウォン
制作 和&談ピクチャーズ(スタジオドラゴン)
脚本 キム・ウンスク
音楽 ケミ(Gaemi)
出演者 イ・ミンホ、キム・ゴウン、ウ・ドファン、キム・ギョンナム、チョン・ウンチェ、イ・ジョンジン
その他
制作費 300億ウォン以上

概要[編集]

『ザ・キング:永遠の君主』(原題:더 킹: 영원의 군주、英題:The King: Eternal Monarch)とは、2020年4月17日から6月12日まで韓国のSBSで放送された全16話の韓国ドラマ(ファンタジー・ロマンス)である。『太陽の末裔』『トッケビ』『ミスター・サンシャイン』を生んだ脚本家キム・ウンスクによるパラレルワールドもので、皇帝が治める「大韓帝国」の若き皇帝と、私たちの世界「大韓民国」の女性刑事の恋を描く。主演は兵役を終えたイ・ミンホの復帰作で、相手役はキム・ゴウン。Netflixで世界配信され、韓国の視聴率は期待を下回った一方、アジア各国のNetflixで高い人気を得た。

詳細[編集]

作品の成り立ち[編集]

2019年5月7日に制作が発表され、同年9月17日に台本読み合わせ、10月23日に撮影開始、2020年5月28日に撮影を終えた。演出はペク・サンフンとチョン・ジヒョンで、放送中の2020年5月8日にユ・ジェウォンが演出陣に加わった。制作は和&談ピクチャーズとその親会社のスタジオドラゴン、音楽はケミ(Gaemi)。

制作費は300億ウォン(約2,500万米ドル)を超えるとされ、SBSへの放映権販売とNetflixへの海外配信権販売によって、放送前に回収できたと報じられた。スタジオドラゴンの2020年第2四半期の売上(前年同期比25.9%増)には、本作の版権販売が寄与したとされる。

本放送は1話を約35分ずつの2部に分けて放送する形式だった。第13話は当初の5月29日から30日に移動した。

あらすじ[編集]

皇帝が統治する立憲君主国「大韓帝国」と、私たちの知る「大韓民国」。ふたつの平行世界が次元の扉でつながっていた。大韓帝国の若き皇帝イ・ゴンは、幼い日に父を殺した逆賊イ・リムを追ううち境界を越え、大韓民国の刑事チョン・テウルと出会う。世界を行き来しながら陰謀を阻止しようとするロマンス×サスペンス。

物語の仕組み[編集]

  • 2つの世界:皇室が続く「大韓帝国」と、現実の「大韓民国」が並行して存在する。2つの世界には同じ顔をした人物(もう一人の自分)がいて、別々の人生を送っている。
  • 万波息笛(マンパシクチョク):2つの世界をつなぐ扉を開く笛。イ・リムの反逆の夜に2つに折れ、半分はイ・ゴンの手に、もう半分はイ・リムの手に渡った。
  • 次元の扉:竹林の中にある扉で、通り抜けると相手の世界へ移動する。扉の中では時間が止まっているという設定があり、終盤の展開の鍵になる。
  • 身分証の謎:幼いイ・ゴンは反逆の夜、謎の人物に命を救われ、その人物が落とした大韓民国の警察身分証を持ち続けていた。そこに書かれた名前が「チョン・テウル」だった。

物語の流れ(ネタバレ注意)[編集]

  • 序盤:1994年、皇帝イ・ホが異母兄弟のイ・リムに殺され、幼いイ・ゴンが即位する。25年後、イ・ゴンは扉を越えて大韓民国に現れ、光化門広場でテウルに出会う。テウルは彼を不審者扱いするが、イ・ゴンは彼女を身分証の人物だと確信する。
  • 中盤:テウルは大韓帝国を訪れ、イ・ゴンの言葉が本当だったと知る。一方、イ・リムは2つの世界の「もう一人」を入れ替えるなどして勢力を広げ、大韓帝国の首相ク・ソリョンも野心を見せ始める。
  • 終盤:イ・ゴンは折れた笛の残り半分を取り戻し、時間の止まった扉の力を使ってイ・リムとの因縁に決着をつけようとする。テウルも自ら運命に関わる決断をし、2人は世界の違いを越えて結ばれる結末を迎える。

キャスト[編集]

  • イ・ゴン(イ・ミンホ):大韓帝国皇帝。数学好きの理系皇帝。大韓民国側のもう一人はイ・ジフン。
  • チョン・テウル(キム・ゴウン):大韓民国の刑事。大韓帝国側のもう一人は犯罪者のルナ。
  • チョ・ヨン/チョ・ウンソプ(ウ・ドファン):大韓帝国の近衛隊長と、大韓民国の社会服務要員。両世界で別人生を生きる1人2役。
  • カン・シンジェ/カン・ヒョンミン(キム・ギョンナム):テウルの同僚刑事と、大韓帝国側のもう一人。
  • ク・ソリョン/ク・ウナ(チョン・ウンチェ):大韓帝国の首相と、大韓民国側のもう一人。
  • イ・リム(イ・ジョンジン):逆賊。両世界を渡り歩く本作の黒幕。
  • ノ・オンナム(キム・ヨンオク):宮廷の最高尚宮。
  • チョン・ドイン(チョン・ベス):テウルの父でテコンドー道場の師範。
  • ミョン・ナリ(キム・ヨンジ):テウルの友人で家主。
  • チャン・ミレ/チャン・ミルク(カン・ホンソク)
  • イ・ホ(クォン・ユル):イ・ゴンの父で先帝。
  • イ・ジョンイン(チョン・ムソン):プヨン君。皇族でイ・ゴンの後見役。
  • パク・ムンシク(パク・ウォンサン):テウルの上司。
  • ユ・ギョンム(イ・ヘヨン):イ・リムの部下。

視聴率と評価[編集]

放送前は「キム・ウンスク×イ・ミンホ」でメガヒット必至と言われたが、韓国国内の視聴率(ニールセンコリア・全国)は第2話第2部の11.6%が最高で、第11話第1部の5.2%が最低、最終回は第1部5.8%・第2部8.1%、平均7.7%と期待には届かなかった。それでも初回(第1部10.1%・第2部11.4%)は、2020年のSBS金土ドラマ枠の最高記録だった。

評価は賛否が分かれた。ウ・ドファンの1人2役の演技と、作品のスケールの大きさは評価された一方、展開のテンポ、平行世界の設定の分かりにくさ、脚本や演出が批判された。序盤に設定説明が集中して難解だったことが、国内の失速の理由として挙げられることが多い。

海外での人気[編集]

Netflixの2020年の年間ランキングでは、インド、マレーシア、フィリピン、シンガポールで最も人気のある韓国ドラマとなり、アメリカでも上位2位に入った。韓国の配信サービスWavveでは、ドラマの週間チャートで8週連続1位を記録した。国内の視聴率と海外人気のギャップは、配信時代の韓国ドラマを語る例としてしばしば挙げられる。

主なロケ地[編集]

場所 劇中の場面
光化門広場(ソウル) イ・ゴンとテウルの最初の出会い
アホプサン竹林(釜山) 次元の扉
四聖庵(全羅南道求礼郡) 寺院の場面
麗水世界博覧会場 釜山駅として使用
渼沙里漕艇競技場(京畿道河南市) ボート競技の場面
BEXCO(釜山) 撮影地の一つ
月精橋(慶尚北道慶州市) 撮影地の一つ
太平塩田(全羅南道新安郡・曽島) 撮影地の一つ

音楽(OST)[編集]

音楽監督ケミは13曲のシングルのうち7曲をプロデュースした。参加歌手はZion.T、ファサ(MAMAMOO)、キム・ジョンワン(NELL)、ヨンジュ、ハ・ソンウン、ダビチ、ソヌ・ジョンア、ポール・キム、ケコ&キム・ナヨン、ZICO&ウェンディ(レッドベルベット)、Gummy、ファン・チヨル、イム・ハンビョル&キム・ジェファン。2020年4月18日から6月6日にかけて順次配信され、最終回の6月12日に全曲が発売された。

受賞[編集]

年 賞 部門 対象 結果
2020 SBS演技大賞 最優秀演技賞(ミニシリーズ ファンタジー/ロマンス部門・男性) イ・ミンホ 受賞
2020 SBS演技大賞 最優秀演技賞(女性) キム・ゴウン ノミネート
2020 SBS演技大賞 優秀演技賞(男性) イ・ジョンジン、ウ・ドファン ノミネート
2020 SBS演技大賞 ベストカップル賞 イ・ミンホ&キム・ゴウン ノミネート

炎上とバズ[編集]

  • PPL(間接広告)過多論争:物語と関係なく挿入される広告カットが毎話のようにツッコまれた。1話に7件の間接広告があったと指摘され、放送通信審議委員会は第8・9・12話の間接広告について注意を出した。
  • CGのクオリティ指摘:大作の制作費に対して合成が粗いとの批判が放送中に相次いだ。
  • 寺院の建築:大韓帝国の寺院が東大寺や興福寺など日本の寺に似ているとの指摘を受け、制作陣は謝罪し、修正すると説明した。
  • 軍艦の描写:第6話の海戦シーンで、日本の軍艦として描かれた艦が韓国の現役軍艦に似ていた。制作陣は、新型コロナで海外撮影ができず公開素材を参考にしたと説明し、専門家に確認すべきだったと認めた。
  • 衣装:皇帝の金冠が新羅の王冠、龍袍が朝鮮王朝のものに似ているとの指摘があったが、制作側は特定の王朝を描いたものではないファンタジーだと説明した。
  • ジェンダー描写:首相や観客の描き方が性の固定観念を助長するとの苦情を受け、2020年5月14日に放送通信審議委員会が勧告を出した。

余談[編集]

  • イ・ミンホとキム・ウンスクのタッグは『相続者たち』(2013)以来。
  • 1人2役のウ・ドファンが「主役より愛された」と評されるのはお約束ネタ。
  • 劇中の次元の扉がある竹林は、釜山のアホプサン竹林で撮影され、ファンが訪れるロケ地になっている。
  • 撮影は新型コロナの流行期と重なり、海外ロケが制限された。軍艦の描写をめぐる論争も、その影響の一つとして説明された。
  • キム・ゴウンは本作の後も『ユミの細胞たち』や映画『破墓/パミョ』で活躍を続けている。
  • 宇宙wikiには同じ作品を扱う旧記事ザ・キングもある。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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