| ナム・ジヒョン 남지현(Nam Ji-hyun) | |
|---|---|
![]() 2024年7月のナム・ジヒョン(出典:ウィキメディア・コモンズ) | |
| 誕生日 | 1995年9月17日 |
| 年齢 | 31歳 |
| 出身地 | 大韓民国 仁川広域市 |
| 国籍 | 韓国 |
| 学歴 | 西江大学校 心理学科(2014年入学、2020年2月卒業) |
| ジャンル | テレビドラマ、配信ドラマ、映画 |
| 活動期間 | 2004年 - |
| 事務所 | マネジメント森(매니지먼트 숲) |
| 代表作 | 『ショッピング王ルイ』(コ・ボクシル役)、『怪しいパートナー』、『100日の郎君様』(ホンシム役)、『若草物語』(オ・インギョン役)、『グッドパートナー』(ハン・ユリ役) |
| 関連活動 | 子役として『善徳女王』『エデンの東』などに出演 |
| その他 | 2024年 SBS演技大賞 ミニシリーズ部門 最優秀演技賞 |
| リンク | マネジメント森 |
概要[編集]
ナム・ジヒョン(남지현、Nam Ji-hyun、1995年9月17日 - )とは、韓国の女優である。2004年に子役としてデビューし、『善徳女王』の幼いトンマン役などで"国民の子役"として知られたのち、『ショッピング王ルイ』『100日の郎君様』『若草物語』『グッドパートナー』で主演級に成長した、キャリア20年超の"子役出身実力派"である。
詳細[編集]
「子役出身の主演女優」の代表格[編集]
ナム・ジヒョンの経歴をひとことで言うなら「子役から主演まで、ほぼ途切れずに走り続けた人」。2004年のデビュー以来、テレビ局の演技大賞で子役賞・青少年演技賞を何度も受賞し、成人後は新人賞、優秀賞、最優秀賞と、ほぼ教科書どおりの順番で賞の階段を上ってきた。2026年の時点で芸歴は20年を超え、韓国メディアでは「23年目の俳優」と紹介されている。
子役出身の俳優が大人の役へ移行する時期は"空白期"になりがちだが、彼女の場合は大学進学と並行しながらドラマ出演を続け、21歳の『ショッピング王ルイ』で一気に主演女優として認知された。
ロマコメも法廷ものも時代劇も[編集]
代表作のジャンルの幅も特徴。『ショッピング王ルイ』『怪しいパートナー』『100日の郎君様』のようなロマンティック・コメディ、キム・ゴウンらと三姉妹を演じたサスペンス『若草物語』、離婚専門弁護士を演じた法廷ドラマ『グッドパートナー』、そして2026年の時代劇『은애하는 도적님아(To My Beloved Thief)』と、毎回まったく違う顔を見せている。
本人は2026年のインタビューで「透明さや正直さが自分の色なのかもしれない。自分の名前が"信頼できる人物"の代名詞になるなら光栄。でも悪役や意外な役のような大胆な変身にも開かれている」と語っている。
「ナム・ジヒョン」が二人いる問題[編集]
韓国芸能界にはガールズグループ4Minuteの元メンバーにも同じ名前(남지현)の歌手・女優がおり、検索するとしばしば混ざる。韓国語版ウィキペディアでも同名異人の混同が注記されているほどで、本記事の対象は1995年生まれ・仁川出身の子役出身女優の方である。
経歴[編集]
子役時代(2004年〜2013年)[編集]
2004年、MBCドラマ『사랑한다 말해줘(愛していると言って)』で子役デビュー。2006年にはSBSドラマ『マイ・ラブ』でキム・ミン役を演じ、同年のSBS演技大賞で子役賞を受賞した。
その後は主人公の幼少期を担当する"子役のエース"として引っ張りだこになる。2008年から2009年にかけてのMBC『エデンの東』ではハン・ジヘ演じるキム・ジヒョンの少女時代、2009年の『クリスマスに雪は降るの?』ではハン・イェスル演じるハン・ジワンの10代時代を演じた。
そして同じく2009年、MBC大河ドラマ『善徳女王』で、のちに新羅初の女王となるトンマン(イ・ヨウォン演じる)の少女時代を担当。砂漠で育った少女が自分の出自を知っていく序盤パートを支え、2008年・2009年とMBC演技大賞の子役賞を連続受賞した。
映画にも子役として出演しており、『無影剣』(2005年)、『マイ・キャプテン、ミスター・アンダーグラウンド(原題)』(2006年)、『マパド2』(2007年)、ソン・ヘギョ主演の『오늘(今日)』(2011年)などに名を連ねた。2012年にはKBS演技大賞で青少年演技賞を受賞している。
『ファイ』と大人の役への移行(2013年〜2015年)[編集]
2013年の映画『ファイ 悪魔に育てられた少年』では、ヨ・ジング演じる主人公ファイが心を寄せる少女ユギョンを演じ、青龍映画賞の新人女優賞にノミネートされた。
2014年は大きな転換の年。SBS『エンジェルアイズ』ではク・ヘソン演じるユン・スワンの少女時代を演じる一方、KBS週末ドラマ『家族なのにどうして〜ボクらの恋日記〜』ではカン・ソウル役として成人の役で本格的にレギュラー出演した。この作品で2014年KBS演技大賞の新人賞とベストカップル賞を受賞し、翌2015年には第51回百想芸術大賞の新人演技賞(テレビ部門)にノミネートされた。
同じ2014年には西江大学校心理学科に入学。撮影と学業を両立させ、2020年2月に卒業している。
主演女優へ(2016年〜2020年)[編集]
2016年、MBC『ショッピング王ルイ』でソ・イングクと共演し、山奥から上京してきた純朴な女性コ・ボクシルを演じた。記憶を失った御曹司ルイ(ソ・イングク)を世話するうちに恋が芽生えるロマコメで、ナム・ジヒョンにとって成人後初の本格的な主演作として大きな注目を集めた。同年には映画『トンネル 闇に鎖された男』にもミナ役で出演している。
2017年にはSBS『怪しいパートナー』でチ・チャンウクと共演し、司法修習生ウン・ボンヒを演じて同年のSBS演技大賞でミニシリーズ部門の優秀演技賞を受賞した。
2018年、tvN『100日の郎君様』でド・ギョンス(EXOのD.O.)とW主演。記憶をなくした世子と、彼を"夫"として迎える羽目になる女性ホンシム(本名ユン・イソ)を演じた。ケーブル局tvNの月火ドラマとして高視聴率を記録したヒット作で、ナム・ジヒョンの代表作の一つとなった。
2020年にはMBC『365:運命をさかのぼる1年』で、1年前に戻る"リセット"に参加する漫画家シン・ガヒョンを演じ、同年のMBC演技大賞で月火ミニシリーズ部門の最優秀演技賞(女性)を受賞した。
『若草物語』『グッドパートナー』(2021年〜2024年)[編集]
2021年はTVINGオリジナル『魔女食堂にようこそ』(原題:마녀식당으로 오세요)で、魔女の食堂でアルバイトをすることになる女性チョン・ジンを演じた。
2022年、tvN『若草物語』で、貧しい三姉妹の次女でテレビ局記者のオ・インギョンを演じる。長女インジュ役のキム・ゴウン、三女インヘ役のパク・ジフとともに、巨大な陰謀に巻き込まれていく姉妹を描いたサスペンスで、正義感が強く不正を追い続ける記者役がハマり役と評された。
2023年にはウェブドラマ『ハイクッキー』でチェ・スヨン役に出演。そして2024年、SBS金土ドラマ『グッドパートナー』で、チャン・ナラ演じるベテラン離婚弁護士チャ・ウンギョンと組む新人弁護士ハン・ユリを演じた。現役の離婚専門弁護士が脚本を書いたことでも話題になった同作はSBSの大ヒット作となり、ナム・ジヒョンは2024年SBS演技大賞でミニシリーズ部門の最優秀演技賞を受賞した。
8年ぶりの時代劇と最新作(2025年〜2026年)[編集]
2026年1月3日からは、KBS2土日ドラマ『은애하는 도적님아』(英題:To My Beloved Thief)に主演。昼は医女、夜は義賊「キルドン」として生きるホン・ウンジョを演じ、王族イ・ヨル役のムン・サンミンと共演した。『100日の郎君様』以来8年ぶりの時代劇で、韓国メディアは"ペンナン(백낭=『100日の郎君様』の略称)シンドロームの再現なるか"と注目した。
全16話で、2月8日放送回で自己最高7.3%、2月22日の最終回では7.6%を記録して終了。最終回は二人が現代で生まれ変わって再会する"転生ハッピーエンド"だった。
続く最新作は、2026年10月15日にTVINGで公開されるオリジナルドラマ『내가 떨릴 수 있게(私がときめけるように)』。保守的な名家の長女で堅物マーケターのコン・ヨンス役で、成人向けグッズのスタートアップ企業CEOトッコ・ダルを演じるキム・ジェヨンと共演する。お見合いで出会った正反対の二人が、のちに広告主とマーケターとして再会するロマンティック・コメディで、全10話、初日に第1〜4話が一挙公開される。演出はキム・イェジ、脚本はアン・セボム。出演確定は2025年4月に報じられていた。
本人は撮影を終えた段階で、本格的なロマコメは7〜8年ぶりだと語っている。
主な出演作品[編集]
テレビドラマ・配信ドラマ[編集]
| 年 | 作品名 | 役名 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2004 | 愛していると言って(原題:사랑한다 말해줘) | MBC、デビュー作 | |
| 2006 | マイ・ラブ | キム・ミン | SBS |
| 2008-2009 | エデンの東 | キム・ジヒョン(少女時代) | MBC |
| 2009 | 善徳女王 | トンマン(少女時代) | MBC |
| 2009 | クリスマスに雪は降るの? | ハン・ジワン(10代) | SBS |
| 2014 | エンジェルアイズ | ユン・スワン(少女時代) | SBS |
| 2014-2015 | 家族なのにどうして〜ボクらの恋日記〜 | カン・ソウル | KBS2 |
| 2016 | ショッピング王ルイ | コ・ボクシル | MBC、主演 |
| 2017 | 怪しいパートナー | ウン・ボンヒ | SBS、主演 |
| 2018 | 100日の郎君様 | ホンシム/ユン・イソ | tvN、主演 |
| 2020 | 365:運命をさかのぼる1年 | シン・ガヒョン | MBC、主演 |
| 2021 | 魔女食堂にようこそ | チョン・ジン | TVING |
| 2022 | 若草物語 | オ・インギョン | tvN、三姉妹の次女 |
| 2023 | ハイクッキー | チェ・スヨン | ウェブドラマ |
| 2024 | グッドパートナー | ハン・ユリ | SBS、主演 |
| 2026 | 은애하는 도적님아(To My Beloved Thief) | ホン・ウンジョ | KBS2、主演、全16話 |
| 2026 | 내가 떨릴 수 있게 | コン・ヨンス | TVING、主演、10月15日公開予定、全10話 |
映画[編集]
| 年 | 作品名 | 役名 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2005 | 無影剣 | 子役 | |
| 2006 | マイ・キャプテン、ミスター・アンダーグラウンド(原題) | ジミン | |
| 2007 | マパド2 | ||
| 2011 | 오늘(今日) | ソン・ヘギョ主演 | |
| 2013 | ファイ 悪魔に育てられた少年 | ユギョン | 青龍映画賞新人女優賞ノミネート |
| 2016 | トンネル 闇に鎖された男 | ミナ |
受賞歴[編集]
| 年 | 賞 | 部門 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 2006 | SBS演技大賞 | 子役賞 | 受賞 |
| 2007 | SBS演技大賞 | 子役賞 | ノミネート |
| 2008 | MBC演技大賞 | 子役賞 | 受賞 |
| 2009 | MBC演技大賞 | 子役賞 | 受賞 |
| 2012 | KBS演技大賞 | 青少年演技賞 | 受賞 |
| 2013 | 青龍映画賞 | 新人女優賞(『ファイ』) | ノミネート |
| 2014 | KBS演技大賞 | 新人賞、ベストカップル賞(『家族なのにどうして』) | 受賞 |
| 2015 | 第51回百想芸術大賞 | テレビ部門 新人演技賞 | ノミネート |
| 2017 | SBS演技大賞 | ミニシリーズ部門 優秀演技賞(『怪しいパートナー』) | 受賞 |
| 2020 | MBC演技大賞 | 月火ミニシリーズ部門 最優秀演技賞(『365』) | 受賞 |
| 2024 | SBS演技大賞 | ミニシリーズ部門 最優秀演技賞(『グッドパートナー』) | 受賞 |
子役賞からスタートして、新人賞→優秀賞→最優秀賞と、地上波3局(SBS・MBC・KBS)すべての演技大賞で受賞歴がある点が特徴である。
人物・エピソード[編集]
「勉強もできる子役」[編集]
子役として活動しながら名門私大の西江大学校に進学し、専攻は心理学。2014年の入学から2020年2月の卒業まで、『ショッピング王ルイ』『怪しいパートナー』『100日の郎君様』という主演作を立て続けにこなしながら学業を続けた。撮影現場と大学を行き来する生活は、韓国では"子役出身なのに学業もきっちり"という好感ポイントとして語られることが多い。
共演者とのケミストリー[編集]
ロマコメ作品が多いこともあり、相手役とのケミストリーの評判はキャリアの柱。ソ・イングク、チ・チャンウク、ド・ギョンス、イ・ジュニョク、そしてムン・サンミンと、相手役は年上から年下まで幅広い。『은애하는 도적님아』で年下のムン・サンミンと共演した際には「彼のことを考えると感謝しかない。役をしっかり準備してきて、演じたヨルのように頼もしかった。明るい性格で力をもらった」と語っている。
CM・社会貢献[編集]
子役時代からCMにも多く起用され、2008年のジョンソン・エンド・ジョンソン「クリーン&クリア」、2013年の農心「ノグリ」、2014年のサムスン物産「ビーンポール」、近年では2024年の現代自動車などに出演した。
2010年には国際NGOグッドネイバーズの「希望の木キャンペーン」に参加し、モデル料を恵まれない子どもや低所得世帯の支援に寄付した。
日本での人気[編集]
日本では『善徳女王』『エデンの東』の子役として覚えている人もいるが、本格的に名前が浸透したのは『ショッピング王ルイ』以降。続く『怪しいパートナー』『100日の郎君様』は動画配信サービスやBS放送で繰り返し放送され、とくに『100日の郎君様』はド・ギョンスの人気もあって日本でも話題になったとされる。
さらに2022年の『若草物語』と2024年の『グッドパートナー』はNetflixで世界配信され、日本の視聴者にも届いた。ロマコメから社会派まで"出てくると安心できる女優"として、韓国ドラマファンからの信頼が厚い。
余談[編集]
- 『エデンの東』で演じた少女時代の役名は「キム・ジヒョン」。本人の名前と同じ"ジヒョン"である。
- 『100日の郎君様』『은애하는 도적님아』と、時代劇の主演作はどちらも"記憶喪失の世子"や"夜の義賊"といった二重生活もの・正体隠しものになっている。
- 『은애하는 도적님아』の最終回は、前世の二人が現代で生まれ変わって再会する結末で、視聴率は自己最高の7.6%で有終の美を飾った。
- 最新作『내가 떨릴 수 있게』の役は"儒教ガール(유교걸)"と紹介される堅物キャラで、相手が成人向けグッズのCEOという、これまでの清楚なイメージを逆手に取った設定として韓国メディアでは「破格作」と報じられている。
