坂口健太郎
さかぐち けんたろう / Kentaro Sakaguchi / 사카구치 켄타로
Kentaro_Sakaguchi_in_2024.jpg
2024年の坂口健太郎(出典:ウィキメディア・コモンズ、撮影:Ten Asia、CC BY 3.0)
誕生日 1991年7月11日
年齢 35歳
出身地 日本・東京都
国籍 日本
ジャンル 映画・テレビドラマ・配信ドラマ・舞台・モデル
活動期間 2010年〜
身長 / 体重 183 cm / ― kg
血液型 O型
事務所 トライストーン・エンタテイメント
代表作 『シグナル 長期未解決事件捜査班』『おかえりモネ』『鎌倉殿の13人』『余命10年』『愛のあとにくるもの』『kiDnap GAME』
関連活動 元「MEN'S NON-NO」専属モデル
その他 韓国観光名誉広報大使(2025年〜)


概要[編集]

坂口健太郎(さかぐち けんたろう、1991年7月11日 - )とは、東京都出身の日本の俳優・モデルである。「MEN'S NON-NO」専属モデル出身で、朝ドラ・大河から日韓合作ドラマまでこなし、韓国でも高い人気を誇る。

詳細[編集]

モデルとしてのスタート[編集]

キャリアの出発点はファッション誌。2010年、19歳で第25回「MEN'S NON-NO モデルオーディション」に合格し、同誌の専属モデルとしてデビューした。183cmの長身に、いわゆる「塩顔」と呼ばれるあっさりした顔立ちで人気を集め、2014年には同誌で約20年ぶりとなる単独表紙を飾っている。さらに2017年2・3月号では同誌モデル史上初の2号連続表紙という記録も作った。専属モデルは2017年6月に卒業し、7年間の在籍に区切りをつけている。やまもり三香の少女漫画『ひるなかの流星』の登場人物・馬村大輝のモデルになったという、ちょっと珍しいエピソードの持ち主でもある。

俳優デビューから「新人賞ラッシュ」へ[編集]

2014年の映画『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』で俳優デビュー。2015年には『24時間テレビ』のドラマスペシャルでテレビドラマに初出演し、同年10月の『コウノドリ』(TBS系、主演:綾野剛)で連続ドラマ初出演を果たした。2016年はNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』への出演、映画『64-ロクヨン-』への出演と飛躍の年となり、第40回日本アカデミー賞新人俳優賞と第41回エランドール賞新人賞をダブル受賞。同年秋には舞台『かもめ』でトレープレフ役を演じ、舞台デビューも果たしている。モデル出身俳優が「顔だけじゃない」ことを早々に証明した形だ。

主演俳優としての定着[編集]

2017年の映画『君と100回目の恋』で映画初主演。同作では劇中バンド「The STROBOSCORP」としてテレビの音楽番組にも出演した。同年にはTBS日曜劇場『ごめん、愛してる』にピアニストのサトル役で出演している。2018年には関西テレビ放送制作・フジテレビ系の『シグナル 長期未解決事件捜査班』で連続ドラマ初主演を飾り、2021年4月公開の『劇場版シグナル』では映画単独初主演を務めた。2018年には『ちいさな英雄』で声優にも初挑戦するなど、活動の幅を広げていった。

セカンドブレイクと国民的作品への出演[編集]

2021年のNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』で、ヒロイン(清原果耶)の相手役となる医師・菅波光太朗を演じたことで人気が再爆発。理屈っぽく不器用なキャラクターがSNSで「#俺たちの菅波」としてトレンド化し、「セカンドブレイク」と評された。同年のNHK紅白歌合戦ではゲスト審査員も務めている。2022年には三谷幸喜脚本の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で北条義時の嫡男・北条泰時を演じ、大河ドラマに初出演した。

主な出演作[編集]

テレビドラマ[編集]

  • 『コウノドリ』(2015年、TBS系)- 連続ドラマ初出演
  • 『とと姉ちゃん』(2016年、NHK連続テレビ小説)
  • 『ごめん、愛してる』(2017年、TBSテレビ・日曜劇場)- ピアニスト・サトル役
  • 『シグナル 長期未解決事件捜査班』(2018年、関西テレビ・フジテレビ系)- 三枝健人役で連続ドラマ初主演
  • 『おかえりモネ』(2021年、NHK)- 菅波光太朗役
  • 『婚姻届に判を捺しただけですが』(2021年、TBS系火曜ドラマ)
  • 『鎌倉殿の13人』(2022年、NHK大河ドラマ)- 北条泰時役
  • 『競争の番人』(2022年、フジテレビ系)
  • 『Dr.チョコレート』(2023年、日本テレビ系)- 主演
  • 『CODE-願いの代償-』(2023年、読売テレビ・日本テレビ系)- 主演
  • 『愛のあとにくるもの』(2024年、Coupang Play/Amazonプライム・ビデオ)- 潤吾役でW主演
  • 『さよならのつづき』(2024年、Netflix)- 成瀬和正役でW主演
  • 『kiDnap GAME』(2026年、フジテレビ系)- 新出敏郎役で主演

映画[編集]

  • 『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』(2014年)- 俳優デビュー作
  • 『64-ロクヨン-』(2016年)
  • 『君と100回目の恋』(2017年)- 映画初主演
  • 『仮面病棟』(2020年)
  • 『劇場版シグナル』(2021年)- 映画単独初主演
  • 『余命10年』(2022年)
  • 『ヘルドッグス』(2022年)- 室岡秀喜役
  • 『パレード』(2024年、Netflix映画)- アキラ役
  • 『盤上の向日葵』(2025年)- 上条桂介役で主演
  • 『私はあなたを知らない、』(2026年)- 西山夕平役で主演

舞台[編集]

  • 『かもめ』(2016年)- トレープレフ役
  • 『お気に召すまま』(2019年)- オーランド役

韓国との深い縁[編集]

韓国ドラマのリメイクで主演[編集]

坂口と韓国の縁は、実は「リメイク作品」から始まっている。2017年の『ごめん、愛してる』は、2004年にKBSで放送されたソ・ジソブ主演の同名韓国ドラマのリメイク。そして初の連ドラ主演作『シグナル 長期未解決事件捜査班』は、イ・ジェフンとキム・ヘスが出演したtvNの名作『シグナル』(2016年)の日本版である。原作は百想芸術大賞でも評価された作品で、韓国の視聴者にとっても「あのシグナルの日本版の主演」として名前が知られるきっかけになった。

日韓合作『愛のあとにくるもの』で大ブレイク[編集]

決定打になったのが、2024年の日韓合作ドラマ『愛のあとにくるもの』。韓国の人気作家コン・ジヨンと日本の辻仁成が、それぞれ女性・男性の視点から書いた小説が原作で、監督はムン・ヒョンソン。坂口は小説家志望の大学生・潤吾を、イ・セヨンは韓国からの留学生チェ・ホンを演じた。全6話で、韓国では2024年9月27日からCoupang Playで独占配信され、日本ではPrime Videoで配信。韓国ではコメントが6万件を超え、人気コンテンツランキングの上位をキープしたと報じられている。撮影は東京・上野などで行われ、坂口は韓国語について「ちょっとずつ聞き取れるようになってきた」と語っている。

釜山国際映画祭の常連に[編集]

2024年には、有村架純とW主演したNetflixシリーズ『さよならのつづき』が第29回釜山国際映画祭の「オンスクリーン」部門に正式招待された。同部門への日本作品の招待は初めてだった。翌2025年には主演映画『盤上の向日葵』が第30回釜山国際映画祭に招待され、共演の渡辺謙とともに現地入り。本人のInstagramにも「#BIFF2025」のハッシュタグ付きで、渡辺とのスーツ姿のツーショットなどのオフショットが投稿された。

韓国観光名誉広報大使に就任[編集]

2025年5月13日、大阪・関西万博会場で開かれた「KOREA Connected -韓国コレクション-」のイベントで、韓国の文化体育観光部長官から「韓国観光名誉広報大使」に任命された。就任にあたっては「両国の皆さんに、お互いの国をより深く知ってもらえるように精一杯務めさせていただきたい」と抱負を述べている。広報ポスターの撮影の際には「雰囲気を変えてみようと思って」韓国で金髪にしたというエピソードも披露した。

「なぜ人気なのか分からない」[編集]

2026年5月27日には『盤上の向日葵』が韓国で『파이널피스(ファイナルピース)』のタイトルで公開され、坂口は5月29日にソウルのMEGABOXコエックスで記者懇談会に出席した。韓国での人気の理由を問われると「なぜ自分を好いてくれるのか理由が分からない」「当初はとても驚いて困惑した」と率直に語り、感謝を伝えている。こうした飾らない受け答えも、韓国のファンに好かれる理由の一つなのかもしれない。

最新動向:『kiDnap GAME』[編集]

アジア7都市の同時誘拐[編集]

2026年10月6日にスタートしたフジテレビ系の連続ドラマ『kiDnap GAME』は、坂口が主演を務める大型プロジェクト。東京、ソウル、台北、シンガポール、バンコク、那覇、マニラのアジア7都市で同時多発的に誘拐事件が起き、被害者の家族に「助かるのはただ1人」というメッセージが届く――という設定のサスペンス。国籍も経歴も異なる7人が、愛する人を救うために命懸けのゲームに挑む。坂口が演じるのは、検挙率の高い刑事・新出敏郎。妻を誘拐され、事件の首謀者を捕まえるよう指令を受ける役どころだ。

イ・ジュンギとの初共演[編集]

もう一人の軸となるのが韓国の人気俳優イ・ジュンギ。娘を誘拐されたソウルの医師ハン・キジュを演じ、坂口とはこれが初共演となった。イ・ジュンギは坂口について「以前から共演したいと思っていた」とコメントし、撮影現場での全力の姿から学んだと語っている。演出・プロデュースの加藤裕将は、英語と日本語が堪能なイ・ジュンギについて「ソウルの医師役は彼以外に考えられない」と起用理由を説明した。

フジ初の海外共同制作[編集]

本作はフジテレビにとって初の海外共同制作ドラマで、香港のMakerVille、韓国のSimStoryと組み、制作協力にはROBOTが入っている。放送前から18の国と地域での放送・配信が決まり、10月2日にはアジアのキャストが集まるワールドプレミアも開催された。日本では火曜21時枠で初回15分拡大・全11話の予定とされ、韓国でも同じ10月6日の午後10時からチャンネルAで放送が始まった。坂口にとっては2022年の『競争の番人』以来、約4年ぶりのフジテレビ連ドラ主演で、本人は「こうした挑戦的な作品が日本で生まれ、制作されることは大きな一歩」という趣旨のコメントを出している。

豪華な共演陣[編集]

日本人キャストは、坂口演じる新出の妻・沙織役の桜井ユキをはじめ、尾野真千子、満島真之介、笠松将、岡崎紗絵、山崎竜太郎、マキタスポーツの7人。海外からはアリス・クー、スタンリー・ヤウ、キャリー・ウォン、ジョエル・トーレらが参加し、9月には『イカゲーム』のイ・ソファンらの出演も発表された。まさに「アジアのオールスター」な布陣である。

受賞・ランキング[編集]

  • 第40回日本アカデミー賞 新人俳優賞(2017年、『64-ロクヨン-』)
  • 第41回エランドール賞 新人賞(2017年)
  • おおさかシネマフェスティバル 新人男優賞(2015年度)
  • 第46回日本アカデミー賞 優秀助演男優賞(2023年、『ヘルドッグス』)
  • ViVi「国宝級イケメンランキング」ADULT部門1位(2023年)
  • OCEANS Feel So Good AWARD2024 SEIKO PROSPEX特別賞(2024年)

演技スタイルと評価[編集]

「優しい塩顔」からの脱皮[編集]

デビュー当初は、柔らかい雰囲気の「塩顔イケメン」として恋愛映画やラブストーリーでの起用が多かった。『君と100回目の恋』や『余命10年』など、切ない恋愛ものでの評価は今も高い。一方で2022年の『ヘルドッグス』では、岡田准一演じる主人公とバディを組むサイコパス気質のヤクザ・室岡秀喜を怪演し、日本アカデミー賞優秀助演男優賞を獲得。「優しいだけの俳優ではない」ことを強く印象づけた。

刑事・医師・天才棋士[編集]

『シグナル』の熱血刑事、『Dr.チョコレート』の医師、『盤上の向日葵』の天才棋士・上条桂介、そして『kiDnap GAME』の刑事と、近年は職業ドラマやサスペンスでの主演が目立つ。『私はあなたを知らない、』では『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野量太監督と組み、天涯孤独の青年を青年期から40代まで演じ分けた。同作はフランス企業との共同製作で、フランスでの配給も決まっている。国内外の作り手から「芯の強い役」を任される俳優へと進化していると言える。

SNS[編集]

Instagramの公式アカウント(@sakaguchikentaro)を運用しており、フォロワー数は約195万人(2026年10月時点)。プロフィールには所属事務所トライストーン・エンタテイメントのサイトが掲げられている。撮影のオフショットや海外での写真を中心に投稿しており、2025年9月には釜山国際映画祭の現場写真を「#BIFF2025 #盤上の向日葵」のハッシュタグ付きで公開した。

炎上とバズ[編集]

  • #俺たちの菅波:『おかえりモネ』の菅波先生がSNSで大バズり。ぶっきらぼうだが誠実な医師キャラに「キュン」とする視聴者が続出し、坂口のセカンドブレイクを決定づけた。
  • 国宝級イケメン:ViViの「国宝級イケメンランキング」ではADULT部門1位を獲得しており、ネットでは「歩く顔面国宝」などと呼ばれることもある。
  • 交際報道:2025年9月、『週刊文春』が坂口の交際をめぐる記事を掲載し、ネット上で大きな話題となった。報道後に釜山国際映画祭のオフショットをInstagramに投稿した際には、安堵の声と厳しい声の両方が寄せられたとされる。

余談[編集]

  • 高校時代はバレーボール部に所属していた。
  • モデル時代に『ひるなかの流星』のキャラクター・馬村大輝のモデルとして起用されている。
  • 2017年には劇中バンド「The STROBOSCORP」のメンバーとして音楽番組『ミュージックステーション』に出演した。
  • 韓国観光名誉広報大使のポスター撮影のために、韓国で金髪にしたことがある。
  • 『kiDnap GAME』の共演者イ・ジュンギからは「以前から共演したいと思っていた俳優」と名指しされていた。

外部リンク[編集]

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