三谷幸喜
Koki Mitani
500px-Koki_Mitani_20131017_2.jpg
三谷幸喜(2013年)(出典:Wikimedia Commons「Koki Mitani 20131017 2.jpg」・CC BY 2.0)
誕生日 1961年7月8日
年齢 65歳
出身地 東京都世田谷区
国籍 日本
学歴 日本大学藝術学部演劇学科卒業
職業 劇作家、脚本家、演出家、映画監督
肩書 東京サンシャインボーイズ主宰
活動期間 1983年 -
代表的な実績 『古畑任三郎』『王様のレストラン』『新選組!』『真田丸』『鎌倉殿の13人』『THE 有頂天ホテル』『ザ・マジックアワー』
受賞 岸田國士戯曲賞(2000年)、紫綬褒章(2017年)、向田邦子賞(2023年)ほか
事務所 シス・カンパニー
関連活動 『情報7daysニュースキャスター』コメンテーター
別名 一橋壮太朗(劇団初期の芸名)
リンク シス・カンパニー


概要[編集]

三谷幸喜(みたに こうき)とは、東京都世田谷区出身の劇作家・脚本家・演出家・映画監督である。『古畑任三郎』『王様のレストラン』などのテレビドラマ、『真田丸』『鎌倉殿の13人』の大河ドラマ、『THE 有頂天ホテル』などの監督映画で知られる、日本を代表する喜劇作家。理詰めの構成と、俳優に合わせて役を書く「当て書き」が作風の核になっている。

詳細[編集]

1961年7月8日生まれ。世田谷学園高等学校を経て日本大学藝術学部演劇学科に進み、在学中の1983年に劇団「東京サンシャインボーイズ」を結成した。旗揚げ初期は「一橋壮太朗」の芸名で自ら舞台に立ってもいた。劇団は1994年から「充電期間」に入り、以降の三谷は舞台・テレビ・映画を横断して活動している。

1989年ごろから放送作家・脚本家としてテレビの仕事を本格化。『やっぱり猫が好き』などで注目され、1994年にフジテレビで始まった『古畑任三郎』シリーズが大ヒットして一気に売れっ子脚本家となった。1997年には『ラヂオの時間』で映画監督デビューを果たし、以後は「舞台・ドラマ・映画を全部やる人」というポジションを確立している。

作風の最大の特徴は、登場人物を先に決めた俳優のイメージで書く「当て書き」。2026年8月放送のテレビ東京『カンブリア宮殿』1000回記念スペシャルでは、「トランポリンで飛び跳ねる佐藤浩市を見たい」という思いつきから映画『ザ・マジックアワー』を構想したというエピソードが紹介された。本人は「脚本は俳優へのラブレター」と語り、放送時間や予算などの「制約があればあるほどうれしい」とも述べている。

2014年1月からシス・カンパニーに所属。TBSの『情報7daysニュースキャスター』にもコメンテーターとして出演しており、作家としては珍しく「顔が知られている脚本家」でもある。

経歴[編集]

劇団時代(1983年〜1994年)[編集]

東京サンシャインボーイズでは『12人の優しい日本人』『ショウ・マスト・ゴー・オン』などを発表。密室・限られた時間・大人数という「制約の多い状況」で笑いを積み上げるスタイルはこの時期に形作られた。1991年には第46回毎日映画コンクール脚本賞、1992年には劇団として紀伊國屋演劇賞団体賞を受賞している。

テレビドラマで大ブレイク(1990年代)[編集]

1994年開始の『古畑任三郎』は、冒頭で犯人と犯行を先に見せ、田村正和演じる古畑が犯人を追い詰める「倒叙形式」の刑事ドラマ。三谷が敬愛する『刑事コロンボ』の型を日本の連続ドラマに持ち込んだ作品で、シリーズは2006年まで続いた。1995年の『王様のレストラン』は、潰れかけのフレンチレストランを舞台にした群像喜劇で、今も三谷ドラマの代表作として挙げられることが多い。

舞台では『笑の大学』で1996年に読売演劇大賞の最優秀賞を受賞。2000年には劇作家の登竜門とされる岸田國士戯曲賞も受けている。

映画監督として(1997年〜)[編集]

監督作は『ラヂオの時間』(1997年)、『みんなのいえ』(2001年)、『THE 有頂天ホテル』(2006年)、『ザ・マジックアワー』(2008年)、『清須会議』(2013年)、『記憶にございません!』(2019年)など。2024年9月13日には5年ぶりの監督作『スオミの話をしよう』が公開され、三谷自ら「これは長澤まさみムービーです」と語った通り長澤まさみが主演を務めた。

大河ドラマ3作[編集]

2004年の『新選組!』で念願の大河ドラマ脚本を担当。2016年の『真田丸』は期間平均視聴率16.6%を記録し、「大河復権」と報じられた。2022年の『鎌倉殿の13人』では小栗旬主演で北条義時の生涯を描き、2023年4月に第41回向田邦子賞を受賞している。大河3作すべてで幕末・戦国・鎌倉と異なる時代を扱っており、本人の歴史好きがよく表れたラインナップになっている。

近年の活動(2025年〜2026年)[編集]

『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』[編集]

2025年10月1日、フジテレビ系水曜22時枠で『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』(通称「もしがく」)がスタート。三谷にとっては25年ぶりとなる民放ゴールデン・プライム帯の連続ドラマで、菅田将暉が主演、二階堂ふみ、神木隆之介、浜辺美波らが共演した。舞台は1984年(昭和59年)の渋谷で、渋谷駅から8分の架空の坂「八分坂」を中心に、劇団を追放された演出家の卵・久部三成らの青春群像を描いた。

初回は30分拡大で世帯5.4%を記録したが、その後は3%台で推移し、最終回は2.9%で終わった。ネット上では「何を伝えたいのか分からない」といった厳しい声が報じられた一方、2話・5話・8話で視聴率が微増した点や、実在の劇場の歴史を下敷きにした構成を評価する論評も出ており、評価は割れている。

『おい、太宰』[編集]

2025年6月、WOWOWで田中圭主演の『おい、太宰』が放送された。約100分を一度もカメラを止めずに撮る「完全ワンシーンワンカット」のタイムスリップコメディで、小池栄子、宮澤エマ、梶原善、松山ケンイチ(太宰治役)らが出演。同年7月には劇場版も公開された。

2026年のパルコ3本立て[編集]

2026年はパルコ・プロデュースで3作品を同時進行している。新作舞台『アメリカン・ドリーム』は1940年代後半のハリウッドの「赤狩り」を題材にした密室劇で、小日向文世、浅野和之、中川大志らが出演。8月15日から9月13日までPARCO劇場で上演され、その後京都・北海道・岡山・大阪・愛知・福岡を巡演している。このほか8月に京都劇場で三谷文楽『人形ぎらい』を8年ぶりに再演し、9月にはPARCO劇場で川平慈英、シルビア・グラブ出演の新作『三谷幸喜のショーガール』を上演した。

また、自作『ショウ・マスト・ゴー・オン』を歌舞伎化した『三谷かぶき 歌舞伎絶対続魂(ショウ・マスト・ゴー・オン) 幕を閉めるな』は、松本幸四郎、片岡愛之助、中村獅童らの出演作として、シネマ歌舞伎「月イチ歌舞伎」で2027年1月15日から上映予定と発表されている。

余談[編集]

  • 大の映画・テレビ好き。『刑事コロンボ』や『ドラえもん』に精通しているとされ、DVD収集では吹き替え版や特典映像を重視するこだわり派。
  • 歴史好きで、幕末・明治期を題材にした作品が多い。
  • 中森明菜、観月ありさ、平野レミのファンとして知られる。
  • コンビニ愛好家で、ほぼ毎日2回は立ち寄りスポーツ紙や新商品をチェックするとされる。
  • 猫アレルギーがあるにもかかわらず、猫と犬を飼っていることを明かしている。
  • 遅筆としても有名で、30分枠の脚本に約4日かかるとされる。
  • 作品同士にリンクを張り巡らせるセルフパロディも得意技。『真田丸』のヒロイン・きりのキャラクターのモデルは樹木希林だったと、2018年に本人が明かしている。
  • 1995年に女優の小林聡美と結婚し、2011年に離婚している。
  • 2017年秋に紫綬褒章を受章した。
  • 2025年の『おい、太宰』、2022年の『鎌倉殿の13人』(北条政子役)と、小池栄子は三谷作品の常連キャストの一人。『鎌倉殿の13人』では大泉洋が源頼朝を演じた。

外部リンク[編集]

💬 みんなの声

この記事を読んだ人が、ひとことつぶやく場所です。