有村架純
Kasumi_Arimura_IMG_8547-1_20161016.jpg
2016年(出典:Wikimedia Commons「Kasumi Arimura IMG 8547-1 20161016.jpg」・CC BY-SA 4.0)
出身地 兵庫県伊丹市
国籍 日本
職業 女優
活動期間 2010年 -


概要[編集]

有村架純(ありむら かすみ)とは、兵庫県伊丹市出身の日本の女優である。連続テレビ小説『あまちゃん』でブレイクし、『ひよっこ』でヒロインを担当。映画『花束みたいな恋をした』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を獲得した、平成後期から令和を代表する主演女優の一人である。

詳細[編集]

所属は芸能事務所FLaMme。高校在学中の2009年にオーディションに合格し、翌2010年に芸能界入りした。当初は脇役やヒロインの友人役が中心だったが、2013年の朝ドラ『あまちゃん』で主人公の母親の若き日を演じたことで一気に全国区の知名度を得る。

その後は『映画 ビリギャル』(2015年)で主演女優としての地位を固め、月9ドラマ主演、NHK紅白歌合戦紅組司会(2年連続)、朝ドラヒロイン、大河ドラマ出演と、日本の女優が通る「王道コース」をほぼ一通り制覇している。

2020年代に入ると、坂元裕二脚本の『花束みたいな恋をした』の大ヒットで「恋愛映画の顔」としての評価が決定的になった一方、『前科者』の保護司役や『どうする家康』の築山殿役など、陰のある役・重いテーマの作品にも積極的に挑戦。2024年にはNetflixシリーズ『さよならのつづき』で世界190か国以上に配信される作品の主演も務めた。

2025〜2026年は、福山雅治とバディを組んだ『ブラック・ショーマン』のヒット、TBS日曜劇場初出演となる『GIFT』、主演映画『マジカル・シークレット・ツアー』『さとこはいつも』の公開と、30代に入ってからも途切れることなく話題作に出続けている。

経歴[編集]

生い立ち・デビュー前[編集]

1993年、兵庫県伊丹市に生まれる。1995年1月17日の阪神・淡路大震災では、当時1歳で倒れてきたタンスの下敷きになったが、家族に助け出されたというエピソードがある。幼少期は地元の昆陽池公園でお花見をしたり、アヒルにエサをやったりして過ごした。

中学3年生の頃、テレビドラマを見ていて「自分だったらこう演じるのに」と感じたことが、女優を志すきっかけになったという。

デビューと下積み(2009年〜2012年)[編集]

2009年12月、高校在学中にFLaMmeのオーディションに合格。2010年1月、サンケイスポーツの企画「新春ガールズ」で芸能界デビューを果たした。同年、ドラマ『ハガネの女』でテレビドラマ初出演し、上京。

2011年にはCM初出演、映画『ギャルバサラ』で映画初主演を経験している。ただし上京2年目、19歳の頃には撮影現場でカメラマンから「覚悟が足りない」と指摘されたこともあり、本人にとっては試行錯誤の時期だった。

『あまちゃん』でブレイク(2013年〜2014年)[編集]

2013年、宮藤官九郎脚本の朝ドラ『あまちゃん』で、小泉今日子演じる天野春子の若き日を担当し、一躍注目の的となった。本人はこの出演を機に、女優として改めて覚悟を決めたと語っている。同年、地元・伊丹市の大使にも就任した。

2014年にはスタジオジブリのアニメ映画『思い出のマーニー』で声優に挑戦し、舞台『ジャンヌ・ダルク』で初舞台・初主演。フジテレビの月9ドラマ『失恋ショコラティエ』にも出演した。

主演女優へ(2015年〜2019年)[編集]

2015年、映画『映画 ビリギャル』で主演。金髪ギャルが慶應義塾大学を目指す実話ベースの作品である。同年の映画『ストロボ・エッジ』では役作りのため、デビュー以来一度も短くしたことのなかった髪を20センチ切っている。同年には地上波ドラマ初主演作『永遠のぼくら』も放送された。

2016年、『ビリギャル』などで第39回日本アカデミー賞の優秀主演女優賞と新人俳優賞をダブル受賞。さらに第58回ブルーリボン賞主演女優賞も獲得した。同年、坂元裕二脚本の月9『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』で月9初主演。年末には『第67回NHK紅白歌合戦』の紅組司会に抜擢された。

2017年、朝ドラ『ひよっこ』でヒロイン・谷田部みね子を演じる。高度経済成長期の東京で働く茨城出身の女性を描いた作品で、年末には2年連続で紅白の紅組司会も務めた。映画では『3月のライオン』『ナラタージュ』に出演。

2018年にはTBSドラマ『中学聖日記』で、教え子の中学生に思いを寄せられる教師・末永聖を演じ、話題を呼んだ。

『花束みたいな恋をした』とキャリアの充実(2020年〜2023年)[編集]

2020年、自身が本人役で登場するオムニバスドラマ『有村架純の撮休』が配信・放送される。

2021年1月公開の『花束みたいな恋をした』では、菅田将暉とダブル主演で八谷絹を演じた。20代の男女の5年間の恋愛を描いた本作はロングランヒットとなり、第45回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。同年は映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』、ドラマ『コントが始まる』、舞台『友達』にも出演し、日経トレンディの「今年の顔」にも選ばれた。

2022年、映画『前科者』で保護司の阿川佳代を演じ、第47回報知映画賞主演女優賞を受賞。中村倫也とのバディで話題になったTBSドラマ『石子と羽男 -そんなコトで訴えます?-』では石田硝子役を務め、ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演女優賞を獲得した。

2023年、松本潤主演の大河ドラマ『どうする家康』で、徳川家康の正室・瀬名(築山殿)を演じた。

30代の新展開(2024年〜)[編集]

2024年は、大泉洋主演の映画『ディア・ファミリー』(6月公開)に娘・山本結子役で出演。7月期のフジテレビ月9『海のはじまり』では、目黒蓮演じる主人公の恋人・百瀬弥生を演じた。

同年11月14日には、坂口健太郎とダブル主演のNetflixシリーズ『さよならのつづき』が世界独占配信スタート。脚本・岡田惠和、監督・黒崎博という『ひよっこ』コンビとの再タッグで、有村はコーヒーを世界に広めることに情熱を注ぐ菅原さえ子を演じた。第29回釜山国際映画祭の「オンスクリーン」部門に日本作品として初めて正式招待されている。

2025年4月25日公開の映画『花まんま』では、鈴木亮平と兄妹役で初共演。朱川湊人の直木賞受賞作を前田哲監督が映画化したもので、大阪の下町を舞台に、結婚を控えながらある秘密を抱える妹・フミ子を演じた。

2025年9月12日公開の『ブラック・ショーマン』では、東野圭吾原作・田中亮監督のもと、福山雅治演じる元マジシャンの叔父・神尾武史とバディを組む姪・神尾真世を担当。公開から約10日で動員105万人・興行収入14.5億円を突破するヒットとなった。

2026年4月期、堤真一主演のTBS日曜劇場『GIFT』で日曜劇場に初出演。車いすラグビーチームを描く金沢知樹のオリジナル脚本で、明るく真っすぐに見えて過去のトラウマを抱えるライフスタイル誌の記者・霧山人香を演じた。共演は山田裕貴、本田響矢ほか。

同年6月19日には、黒木華・南沙良と共演する映画『マジカル・シークレット・ツアー』(監督・天野千尋)が公開。夫の横領と借金を知り、シンガポールからの金塊密輸という闇バイトに手を染める主婦・和歌子を演じた。続く9月18日には沖田修一監督のオリジナル作品『さとこはいつも』が公開。6年目の不倫が倦怠期に入った映画宣伝部勤務の西田沙都子(35歳)を演じ、石田ひかり、姫野花春とともに「3人のさとこ」の物語を紡いでいる。

主な出演作[編集]

テレビドラマ[編集]

  • 2010年 - 『ハガネの女』(テレビ初出演)
  • 2013年 - 『あまちゃん』(NHK、天野春子〈若き日〉役)
  • 2014年 - 『失恋ショコラティエ』(フジテレビ)
  • 2015年 - 『永遠のぼくら』(地上波ドラマ初主演)
  • 2016年 - 『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ、主演)
  • 2017年 - 『ひよっこ』(NHK、谷田部みね子役、ヒロイン)
  • 2018年 - 『中学聖日記』(TBS、末永聖役、主演)
  • 2020年 - 『有村架純の撮休』(本人役)
  • 2021年 - 『コントが始まる』(日本テレビ)
  • 2022年 - 『石子と羽男 -そんなコトで訴えます?-』(TBS、石田硝子役、主演)
  • 2023年 - 『どうする家康』(NHK、瀬名〈築山殿〉役)
  • 2024年 - 『海のはじまり』(フジテレビ、百瀬弥生役)
  • 2024年 - 『さよならのつづき』(Netflix、菅原さえ子役、主演)
  • 2026年 - 『GIFT』(TBS、霧山人香役)

映画[編集]

  • 2011年 - 『ギャルバサラ』(映画初主演)
  • 2014年 - 『思い出のマーニー』(声の出演)
  • 2015年 - 『映画 ビリギャル』(主演)
  • 2015年 - 『ストロボ・エッジ』
  • 2016年 - 『僕だけがいない街』
  • 2016年 - 『何者』
  • 2017年 - 『3月のライオン』
  • 2017年 - 『ナラタージュ』
  • 2021年 - 『花束みたいな恋をした』(八谷絹役、主演)
  • 2021年 - 『映画 太陽の子』(朝倉世津役)
  • 2021年 - 『るろうに剣心 最終章 The Beginning』
  • 2022年 - 『前科者』(阿川佳代役、主演)
  • 2022年 - 『月の満ち欠け』
  • 2024年 - 『ディア・ファミリー』(山本結子役)
  • 2025年 - 『花まんま』(加藤フミ子役)
  • 2025年 - 『ブラック・ショーマン』(神尾真世役)
  • 2026年 - 『マジカル・シークレット・ツアー』(和歌子役)
  • 2026年 - 『さとこはいつも』(西田沙都子役、主演)

舞台[編集]

  • 2014年 - 『ジャンヌ・ダルク』(初舞台・主演)
  • 2021年 - 『友達』

その他[編集]

  • 2016年・2017年 - 『NHK紅白歌合戦』紅組司会

人物・エピソード[編集]

  • 身長160cm、血液型B型。事務所プロフィールでは趣味・特技に料理、茶道、スポーツを挙げている。
  • タレント・モデルの有村藍里は実姉。
  • 地元愛が強く、2013年から出身地・伊丹市の大使を務めている。昆陽池公園は幼少期の思い出の場所。
  • 女優を目指したきっかけは、中3の時にドラマを観て「自分ならこう演じる」と思ったこと。「観る側」から「演じる側」への意識の切り替えが早かったタイプ。
  • 『ストロボ・エッジ』でデビュー以来初めて髪をばっさり20センチ切った。役作りのためなら見た目を変えることもいとわない。
  • 脚本家では岡田惠和(『ひよっこ』『さよならのつづき』)、坂元裕二(『いつかこの恋を…』『花束みたいな恋をした』)と複数回タッグを組んでおり、作り手からの信頼が厚い。

受賞歴[編集]

  • 2016年 - 第39回日本アカデミー賞 優秀主演女優賞・新人俳優賞(『映画 ビリギャル』)
  • 2016年 - 第58回ブルーリボン賞 主演女優賞(『映画 ビリギャル』『ストロボ・エッジ』)
  • 2021年 - 日経トレンディ「2021年 今年の顔」
  • 2022年 - 第45回日本アカデミー賞 最優秀主演女優賞(『花束みたいな恋をした』)
  • 2022年 - 第47回報知映画賞 主演女優賞(『前科者』)
  • 2022年 - 第113回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 主演女優賞(『石子と羽男 -そんなコトで訴えます?-』)

余談[編集]

  • 『失恋ショコラティエ』には石原さとみも出演しており、朝ドラヒロイン経験者2人が同じ月9に顔をそろえていた。
  • 『さよならのつづき』は釜山国際映画祭「オンスクリーン」部門(2021年創設)に招待された初の日本作品。
  • 『ブラック・ショーマン』は2026年4月1日、エイプリルフールにBlu-ray・DVDが発売された。
  • 『マジカル・シークレット・ツアー』の本編映像では、有村・黒木・南の3人が金塊をかじって大はしゃぎするシーンが公開された。
  • 紅白の紅組司会は2016年・2017年の2年連続。朝ドラ『ひよっこ』ヒロインの年に2度目の司会を務めた。
  • 『GIFT』は堤真一・山田裕貴・有村架純・本田響矢らが約5か月間撮影に臨んだ作品。

外部リンク[編集]

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