| シグナル 시그널 / Signal | |
|---|---|
| ジャンル | 刑事 / タイムスリップ / サスペンス |
| 放送期間 | 2016年1月22日 - 2016年3月12日 |
| 放送時間 | 金・土曜 20:30 |
| 話数 | 全16話 |
| 放送国家 | 韓国 |
| 言語 | 韓国語 |
| 放送局 | tvN |
| 配信 | Netflixほか |
| 制作 | |
| 演出 | キム・ウォンソク |
| 制作 | エーストーリー(A STORY) |
| 脚本 | キム・ウニ |
| 出演者 | イ・ジェフン、キム・ヘス、チョ・ジヌン |
| その他 | |
概要[編集]
『シグナル』(原題:시그널)は、2016年1月22日から3月12日まで韓国tvNで放送された全16話の刑事サスペンス。古い無線機を通じて、現在のプロファイラーと過去の刑事が時空を超えて交信し、長期未解決事件(コールドケース)を共に追うという設定で、韓国ドラマ史上屈指の完成度と呼ばれる作品。脚本は後に『キングダム』を手がけるキム・ウニ、演出は『ミセン』のキム・ウォンソクという布陣である。
ケーブル局ながら最高視聴率12.5%を記録し、その年の百想芸術大賞でTV部門の主要賞(脚本賞=キム・ウニ、女子最優秀演技賞=キム・ヘス)を獲得。「韓国の実在未解決事件を正面から扱った」ことへの社会的反響も大きく、放送から年月が経った今もシーズン2を待つ声が止まないらしい。
あらすじ[編集]
2015年、警察に強い不信を抱く若きプロファイラー、パク・ヘヨン(イ・ジェフン)は、廃棄されたはずの古い無線機から雑音混じりの声を受信する。声の主は、15年以上前の過去を生きる刑事イ・ジェハン(チョ・ジヌン)。半信半疑のまま交信を重ねるうち、二人の情報交換が過去の捜査を変え、現在の現実までも書き換わっていく。
長期未解決事件専従チームを率いるチャ・スヒョン(キム・ヘス)は、かつて自分を導いてくれた先輩刑事ジェハンの失踪を追い続けており、ヘヨンの不可解な「的中」の裏に何があるのかを探り始める。過去が変われば誰かが救われ、代わりに別の誰かの運命が壊れる──その代償の重さが、本作を単なるタイムスリップものから引き上げている。
登場人物[編集]
- パク・ヘヨン(イ・ジェフン):警察組織を信用しない天才プロファイラー。幼少期のある事件が彼の原点になっている。
- チャ・スヒョン(キム・ヘス):未解決事件チームのベテラン刑事。過去パートでは新米婦警として登場し、二つの時代を生きる難役をキム・ヘスが演じ分けた。
- イ・ジェハン(チョ・ジヌン):過去を生きる愚直な刑事。組織の腐敗に潰されながらも捜査を曲げない姿が視聴者の涙腺を破壊した。本作のチョ・ジヌンは「国民の刑事」と呼ばれた。
実在事件モチーフ[編集]
劇中の連続殺人事件は、当時未解決だった華城連続殺人事件(京畿南部連続殺人事件)が主要モチーフ。ほかにも誘拐事件や強盗事件など、韓国社会に実在した事件を再構成したエピソードが並び、「公訴時効」の是非を問うメッセージが全編を貫く。本作の放送は時効制度をめぐる世論にも影響を与えたと評され、後年、華城事件の真犯人がDNA再鑑定で特定された際には本作が再び話題になった。
評価と影響[編集]
緻密なプロット、伏線回収、社会性、演技の全てが高水準で、「韓国ドラマの脚本力を世界に知らしめた作品」として各種の歴代ベストランキング常連。日本ではフジテレビ系で『シグナル 長期未解決事件捜査班』(2018年、坂口健太郎主演)としてリメイクされ、劇場版も制作された。本家のシーズン2は脚本キム・ウニが構想を公言して以来、キャスト側も意欲を示し続けているものの、長らく「韓国ドラマ界最大の宿題」のままである。
シーズン2をめぐる動き[編集]
最終回が続編を強く示唆する形で終わったため、シーズン2は放送直後から既定路線のように語られてきた。脚本のキム・ウニは折に触れて「シグナル2は必ず書きたい」と公言し、主演3人も再出演の意思を示してきたが、各自のスケジュールと脚本執筆の遅れで延期が続き、「韓国ドラマ界で最も待たれている続編」として半ば伝説化している。続報が出るたびにポータルサイトの検索語上位に「シグナル2」が浮上するのが恒例行事になっているらしい。
余談[編集]
- 無線機の交信が起きる時刻「23時23分」は劇中の重要なシグナルで、放送当時はこの時間にSNSがざわつく現象が起きた。
- キム・ウニは本作の前は映画『無頼漢』など、後には『キングダム』『智異山』を執筆。「ジャンルもの脚本家」の第一人者として本作で地位を確立した。
- チョ・ジヌンとキム・ヘスは映画でも共演歴があり、本作の「すれ違い続ける師弟」の余韻はファンの語り草。
- tvN開局10周年期に並んだ『ミセン』『応答せよ1988』『シグナル』と続いた傑作ラッシュは、ケーブル局がドラマの本場になった転換点としてよく引用される。
- 過去パートの画面は色味とフィルムグレインで質感が変えられており、無線をはさんで時代がワンカット風に切り替わる演出は本作の代名詞になった。