内山昂輝
Koki Uchiyama
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内山が声を担当する染谷勇次郎(LIP×LIP)が登場するHoneyWorksのMV「弟には秘密」の一場面(出典:ウィキメディア・コモンズ、HoneyWorks OFFICIAL、CC BY 3.0)
誕生日 1990年8月16日
年齢 36歳
出身地 埼玉県
国籍 日本
学歴 早稲田大学文化構想学部卒業(2013年)
ジャンル 声優、俳優
身長 / 体重 177 cm / ― kg
血液型 A型
事務所 劇団ひまわり
代表作 『キングダム ハーツ』シリーズ ロクサス/ヴェントゥス、『機動戦士ガンダムUC』バナージ・リンクス、『ハイキュー!!』月島蛍、『僕のヒーローアカデミア』死柄木弔、『呪術廻戦』狗巻棘、『ブルーロック』糸師凛、『怪獣8号』鳴海弦
関連活動 LIP×LIP(HoneyWorks、染谷勇次郎役)、ラジオ『内山昂輝の1クール!』(2015年〜2025年)
あだ名 うっちー
その他 1993年に劇団ひまわり入団/2001年『A.I.』で声の仕事デビュー/第5回声優アワード新人男優賞(2011年)/東京アニメアワード2015 アニメ オブ ザ イヤー声優賞
リンク 劇団ひまわり プロフィール、公式note「内山昂輝のオドリバ」(更新終了)


概要[編集]

内山昂輝(うちやま こうき)とは、埼玉県出身、劇団ひまわり所属の男性声優・俳優である。3歳から芸能の世界に身を置く子役出身で、『キングダム ハーツ』のロクサス、『ハイキュー!!』の月島蛍、『僕のヒーローアカデミア』の死柄木弔、『呪術廻戦』の狗巻棘などで知られる。

詳細[編集]

3歳で劇団ひまわりへ[編集]

1990年8月16日、埼玉県に生まれる。3人きょうだいの長男で、弟と妹がいる。芸能キャリアのスタートはとにかく早く、1993年、まだ3歳になるかならないかのころに劇団ひまわりへ入団した。当初の目標はあくまでテレビドラマや映画に出る子役になることで、レッスンに通いながら顔を出す仕事を目指していたという。つまり内山は「アニメが好きで声優を志した」タイプではなく、役者の延長線上で声の仕事に出会ったタイプである。この出自が、のちの淡々としていて作り込みすぎない芝居の土台になっている、と語られることも多い。

『A.I.』で声の仕事デビュー、ロクサスで一気に知名度[編集]

2001年、スティーヴン・スピルバーグ監督の映画『A.I.』の吹き替えで声の仕事デビュー。以降は役者業と声の仕事を並行するようになる。大きな転機は2005年、スクウェア・エニックスのゲーム『キングダム ハーツII』のロクサス役だった。物語の導入を担う謎多き少年の声で一気に注目され、ここから声優としての仕事が増えていく。のちに『キングダム ハーツ バース バイ スリープ』のヴェントゥスも担当し、同シリーズは今も内山の代名詞のひとつとなっている。

学業と仕事を両立した10代[編集]

仕事が軌道に乗っても学業はきっちり続けた。2009年に国際基督教大学高等学校を卒業し、指定校推薦で早稲田大学文化構想学部に進学。2013年に同学部を卒業している。高校在学中の2008年には『ソウルイーター』でテレビアニメ初レギュラーにして初主演となるソウル=イーター役を射止め、大学進学後の2010年には『機動戦士ガンダムUC』の主人公バナージ・リンクス役にも抜擢された。大学生でありながらガンダムの主役を張っていた、というなかなか濃い学生時代である。

ガンダムUCという転機[編集]

『機動戦士ガンダムUC』(2010年〜2014年)のバナージ役は、最初のオーディションでスタッフが納得する結果が出ず、追加オーディションが行われた末に決まった配役だった。その追加オーディションで最後に受けたのが内山で、彼の演技を聞いたスタッフの意見が一致したという。本人は後年のインタビューで、当時19歳でこの作品に出たことが声優としてのターニングポイントだったと振り返っている。子役出身ながら声優としての技術はほとんどないままだったこと、業界のことを知らないぶん失敗も怖くなかったことを挙げ、当時の自分を「傍若無人だった」と自己評価。そんな生意気な若者を中身で評価してくれた周りの大人たちに感謝している、とも語った。機動戦士ガンダムシリーズの主演声優の系譜に名を連ねた瞬間でもある。

当たり役でたどるキャリア[編集]

ゲームから生まれた「影のある少年」像[編集]

スクウェア・エニックスの野村哲也には声を気に入られていることで知られる。野村はインタビューで気になる人として内山の名前を挙げ、ゲーム『すばらしきこのせかい』の主人公・桜庭音操(ネク)役に、影のある演技が合うとして自ら推薦したと明かしている。「もっと有名になってほしい」という趣旨の応援コメントまで出しており、クリエイター側からの評価の高さがうかがえる。ネク役は2021年のテレビアニメ版『すばらしきこのせかい The Animation』でも続投した。

2010年代前半:メルエム、スマイル、月島蛍[編集]

2013年〜2014年の『HUNTER×HUNTER』(2011年版)では、キメラ=アント編の王・メルエムを担当。圧倒的な強者が少しずつ人間性に触れていく難役で、今もファン投票で名前が挙がる役のひとつである。2014年には『ピンポン THE ANIMATION』でスマイルこと月本誠を演じ、同年から始まった『ハイキュー!!』では烏野高校の皮肉屋ミドルブロッカー・月島蛍を担当。シリーズは2020年まで5シリーズ続き、2024年の『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』にも出演した。

2015〜2019年:主演作と「悪役の内山」[編集]

2015年は『Charlotte』の主人公・乙坂有宇、劇場アニメ『心が叫びたがってるんだ。』の坂上拓実と主演級が続き、同年に東京アニメアワード2015でアニメ オブ ザ イヤー声優賞を受賞した。2016年には『ユーリ!!! on ICE』でロシアの若きスケーター、ユーリ・プリセツキーを演じる。そして同じ2016年に始まったのが『僕のヒーローアカデミア』の死柄木弔。少年漫画の宿敵役を長年担い、「悪役の内山」というイメージを決定づけた。2018年の『DEVILMAN crybaby』では主人公・不動明、2019年の『鬼滅の刃』では下弦の伍・累を演じ、累役は共演した松岡禎丞から、声と芝居が本当にハマっていて「昂輝さんの成せる業」と絶賛されている。

2020年代:おにぎり語の狗巻棘から鳴海弦まで[編集]

2020年からの『呪術廻戦』では、「しゃけ」「ツナマヨ」など、おにぎりの具しか口にしない呪言師・狗巻棘を担当。限られた語彙だけで感情を伝える役で、劇場版『呪術廻戦 0』にも出演した。2022年からの『ブルーロック』では糸師凛、2024年からの『怪獣8号』では日本防衛隊第1部隊隊長・鳴海弦、同年の『推しの子』では劇団ララライの看板役者・姫川大輝を演じる。ほかにも『東京リベンジャーズ』の斑目獅音、『TRIGUN STAMPEDE』(トライガン)のレガート・ブルーサマーズ、『WIND BREAKER』の杉下京太郎、『ダンジョン飯』のミスルン、『薬屋のひとりごと』の陸孫と、話題作の主要キャラが並ぶ。2025年には『SAKAMOTO DAYS』の楽、『ひゃくえむ。』の財津、『ワンダンス』の小谷花木などを演じ、『僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON』で約10年にわたる死柄木役を走り切った。

2026年の内山昂輝[編集]

続編・新作ラッシュ[編集]

2026年も出演作は途切れない。4月1日に始まった『ドロヘドロ』Season2では、物静かでどこか独特な空気をまとう毒蛾役で参戦。本人は「深いところに何か"棘"のある感じ」を大事にしたいとコメントし、一言ごとに意味深なニュアンスが宿るよう意識したという。さらに『【推しの子】』第3期の姫川大輝、『ダンジョン飯』Season2のミスルン、『薬屋のひとりごと』第3期の陸孫、『TRIGUN STARGAZE』のレガートなど、続編ものでのおなじみの役も多い。

2026年秋アニメ[編集]

2026年秋クールは主要キャストとしての出演が重なった。10月9日からTOKYO MXほかで放送の『ホタルの嫁入り』(原作:橘オレコ)では、主人公・桐ヶ谷紗都子(声:Lynn)の命を狙う謎の殺し屋・後藤進平を担当。狂気をのぞかせる顔とピュアでかわいらしい顔を行き来する役で、内山は「原作ファンの期待を裏切らないようなアニメ化になれば」「やるしかないという感じでした」と語っている。同じく秋放送の『TANK CHAIR-戦車椅子-』では、妹を銃弾からかばって意識が戻らなくなり、殺意を向けられると覚醒する最強の殺し屋・平良凪役。妹・静役の藤寺美徳、黒坂騰子役の早見沙織らと共演し、プレスコ形式の収録にキャスト全員が高い集中力で臨んでいると明かした。

2027年に向けて[編集]

先の予定も詰まっている。Live2Dを駆使したオリジナルアニメ『風を継ぐもの』では、新選組副長・土方歳三を演じる。2026年11月13日から先行劇場版『風を継ぐもの -はじまり-』が2週間限定で公開され、テレビシリーズは2027年1月からCBC・TBS系で放送予定。京都国際マンガ・アニメフェア2026のステージには佐久間大介、梶裕貴とともに着物姿で登壇した。また『月刊コロコロコミック』連載の『運命の巻戻士』では、主人公クロノが尊敬する最強の巻戻士・シライ役に決定しており、2027年4月からテレビ朝日系で放送予定となっている。2026年8月には『映画名探偵プリキュア!』へのゲスト出演も発表された。

演技観と本人の言葉[編集]

「年を取りたい」声優[編集]

内山の発言でよく引用されるのが、声の変化に対するスタンスである。2016年のインタビューでは、声質をキープしたいとは基本的に思っておらず、むしろ「もっと年を取りたい」と語っている。声の年齢感が上がれば年上の役や大人の役ができるようになるからで、若い役はあとから来る世代に任せる、という割り切りぶり。実際、『キングダム ハーツII』のころは高かった地声は徐々に低く落ち着き、続編『キングダム ハーツ 358/2 Days』ではロクサスの台詞を『II』の既存シーンまで録り直したという逸話がある。録り直しの際に昔の自分の声を聞いて「若い!」と驚いたそうだ。

作品単位で考える役作り[編集]

本人は自分の成長や目標を大きく掲げるタイプではなく、「この作品ならこうしたら良いだろう」「このクリエイターならこういう表現が求められるだろう」と作品単位で考えるという。30代に入ってからは高校生役を演じるとき、自分の高校時代を思い出したり、今の高校生の話し方を観察したりして、距離のあるキャラクターに近づける工夫をしているとも語っている。2024年の『WIND BREAKER』のインタビューでは、無口な杉下役について言葉が少ないぶん一言ひと言を大切にしたいとし、アクション作品でも自分の準備にこだわりすぎず、相手の言い方を受けてリズムを作る掛け合いを重視していると話した。

死柄木弔と過ごした10年[編集]

『ヒロアカ』完結時の対談では、最初にキャスティングされた時点では死柄木がファイナルシーズンに向けてどう変化するのか、過去も未来も何も知らない状態だったと告白。週刊連載作品を最後までアニメ化するプロジェクトに携わったことを「得難い経験」と表現し、10年近い年月の中で自分の肉体も年齢を重ね、その変化も含めてキャラクターが変わっていったと振り返った。成長については「気づいたら強くなっていたような感じ」と、いかにも内山らしい言い回しで語っている。

「消去法的人生観」[編集]

2019年の『さらざんまい』関連のインタビューでは、人には向き不向きがあるから基本的に無理をせず、「できそうなこと」や「たぶんできるかなくらいのこと」をやっている感覚だと語った。性格的に無理をするとダメになるタイプなので、やりたくないことを避けていく「消去法的人生観」なのだという。一方で、得意でなかったことでも何となく続けていたらいつの間にか自分のものになっていた、ということはよくある、と共演者の後輩に助言する場面もあった。声優という職業についても「運が良かった」と語り、苦労や迷いはあまりなかったと話している。

ラジオと発信活動[編集]

10年3か月続いた『内山昂輝の1クール!』[編集]

2015年1月11日、冠ラジオ『内山昂輝の1クール!』がスタート。タイトルに反して1クール(3か月)では終わらず、映画の感想を語るコーナー「ムビログ」や「うちやま映画ランキング」など、内山の映画好きが存分に出た番組として長く愛された。2025年3月31日、配信プラットフォーム「超!A&G+」のサービス終了に伴って番組も終了。放送・配信期間は10年3か月に及んだ。2025年末のファン投票でも「何度も聴き返すほど面白い」という声が寄せられている。

公式note「内山昂輝のオドリバ」[編集]

個人のX(旧Twitter)やInstagramで日常を発信するタイプではないが、2021年3月25日には公式note「内山昂輝のオドリバ」を開設。映画のレビューやエッセイを週1回ペースの有料マガジンとして配信し、「書く理由」と題した連載なども掲載された。関連YouTubeチャンネルではラジオの映画ランキング回なども公開されていた。noteは2023年9月をもって更新を終了しており、現在はアーカイブとして閲覧できる状態である。noteのプロフィールでは趣味として映画、海外サッカー、雑誌、音楽の鑑賞を挙げていた。

歌とLIP×LIP[編集]

クリエイターユニットHoneyWorksのプロジェクトでは、アイドルユニット「LIP×LIP」の染谷勇次郎を担当している。相方の柴崎愛蔵役は島﨑信長で、「ジュリエッタ」「ラストステージ」「HALLOWEEN KISS」などのMVが公開されているほか、勇次郎のソロ曲「弟には秘密」「他のやつにいくなんてさ」もある。2022年には同シリーズのアニメ『ヒロインたるもの!〜嫌われヒロインと内緒のお仕事〜』でも勇次郎を演じた。普段のローテンションな素顔とは真逆の王子様系アイドル役で、ギャップを楽しむファンも多い。

人物・趣味[編集]

自称「明朗快活ではない」[編集]

本人は自身について「明朗快活なタイプではない」と語っている。マイペースで落ち着いた言動から、ファンや共演者の間では「おじいちゃん」と呼ばれることもあるとされる。愛称は「うっちー」。ハイキュー!!の月島や『呪術廻戦』の狗巻のようなクールなキャラクターが多いのも、このイメージと無関係ではないかもしれない。声優の豊永利行とはアニメやラジオで共演することが多く、本人は声質がばらけるのがいいのだろうと話している。

筋金入りの映画好き[編集]

趣味の筆頭は映画鑑賞で、ジャンルを問わず幅広く観る。中学生のころに1人でミニシアターへ行き、大人ばかりの客席で自分だけ浮いていたことをよく覚えているという。とても気に入っていた映画に友人を誘ったところウケなかった経験から、映画は1人で観ると決めている。字幕派。中学時代にはポン・ジュノ監督の『殺人の追憶』に衝撃を受け、その後の監督の歩みを追いかけてきたと語っている。『ゴッドファーザー』の4K版を高く評価するなど、映像技術の進化にも関心を寄せる。

漫画・サッカー・特撮[編集]

2024年のインタビューでは漫画を読むことも趣味として挙げ、漫画家・福満しげゆきの作品が好きだと話している。高校時代は本屋で音楽雑誌を立ち読みし、さまざまなインタビューを読んでいたという。海外サッカー観戦も趣味のひとつ。子どものころはスーパー戦隊シリーズを人並みに観ていた程度だが、児童向けガイドブックで歴代ヒーローの名前をすべて覚えていたというエピソードもある。のちに『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』(2025年)で雲田巣/蜘蛛男を演じたのは、ちょっとした巡り合わせである。

炎上とバズ[編集]

大きな炎上騒動は確認されていない。バズの方向では、アニメ!アニメ!が2025年末に実施した読者投票「2025年 推せた男性声優」(2,364人参加)で、中村悠一、石田彰、神谷浩史らを抑えて第1位(支持率約11%)に輝いた。『ワンダンス』『夢中さ、きみに。』『ひゃくえむ。』など2025年の出演作に加え、10年以上続いたラジオへの支持も票につながったとみられる。

余談[編集]

  • 『推しの子』で演じる姫川大輝は劇団ララライの看板役者という設定。3歳から劇団に所属してきた内山が「劇団の看板役者」を演じているのは、なかなか味わい深い配役である。
  • 『怪獣8号』の鳴海弦にはスピンオフ『鳴海の平日』もあり、内山が引き続き声を担当している。同作の原作は少年ジャンプ+で連載された。
  • 『ブルーロック』の劇場版『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』(2024年)でも糸師凛を演じ、凪誠士郎役の島﨑信長とはLIP×LIPに続く共演となった。
  • 早稲田大学文化構想学部の同級生には土師亜文がいる。
  • 2026年秋クールは、『ホタルの嫁入り』の後藤進平、『TANK CHAIR-戦車椅子-』の平良凪と、2人の「殺し屋」を同時期に演じることになった。

外部リンク[編集]

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