| ブルーロック BLUE LOCK | |
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漫画版のタイトルロゴ(出典:Wikimedia Commons「Blue Lock manga logo.svg」・パブリックドメイン(文字ロゴ)) | |
![]() 台湾のイベント会場で見かけた『ブルーロック』の紙袋(2024年2月、撮影:Solomon203、Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0) | |
| 作家 | 金城宗幸(原作) |
| 作画 | ノ村優介 |
| ジャンル | サッカー、スポーツ、デスゲーム風サバイバル |
| 出版社 | 講談社 |
| 配信 | マガポケ |
| 連載期間 | 2018年8月1日(『週刊少年マガジン』2018年35号) - |
| 連載周期 | 週刊 |
| 話数 | 単行本既刊40巻(2026年8月時点) |
| 略称 | ブルロ |
| メディアミックス | テレビアニメ(第1期2022年・第2期2024年・第3期制作決定)、劇場アニメ『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』(2024年)、実写映画(2026年)、ゲーム、舞台 |
| その他 | 第45回講談社漫画賞 少年部門受賞(2021年) |
概要[編集]
ブルーロック(BLUE LOCK)とは、原作・金城宗幸、作画・ノ村優介による日本のサッカー漫画である。講談社『週刊少年マガジン』で2018年から連載中で、「日本サッカーに足りないのはエゴだ」を合言葉に、300人の高校生ストライカーが“世界一のエゴイスト”の座を奪い合うサバイバルを描く。
詳細[編集]
どんな漫画?[編集]
舞台は、2018年のW杯で16位に終わった日本サッカーを変えるため、日本フットボール連合(JFU)が立ち上げた極秘プロジェクト「青い監獄(ブルーロック)」。全国から集められた高校生FW300人が巨大施設に缶詰めにされ、たった1人の「世界一のストライカー」を生み出すために、負けた者は即脱落、しかも脱落者は二度と日本代表に選ばれないという超ハードなルールで競わされる。
スポーツ漫画なのにノリはほぼデスゲーム。友情・努力・勝利より「自分がゴールを決めること」が正義とされ、チームプレーを捨てきれない選手から容赦なく落とされていく。この「史上最もイカれたサッカー漫画」というキャッチコピーが、いまやすっかり作品の代名詞になっている。
作品の生まれ方[編集]
原作の金城宗幸は、劇場版公開時のインタビューで、発想の源は既存のサッカー漫画ではなく映画『ライオン・キング』だったと語っている。サッカー漫画の王道で先人たちと勝負しても勝てないと考え、あえて王道を外したという。その結果生まれたのが、「エゴ」をキーワードにした異色のサッカー漫画だった。
作画のノ村優介は、筋肉と表情の描き込み、ゴールの瞬間の“覚醒”を見開きでぶち抜く演出で、金城のトガった設定を絵に落とし込んでいる。キャラクターの目つきが一変する「エゴい」顔は、ファンの間でスクショ文化を生むほどの名物になった。
連載とヒットの流れ[編集]
連載は2018年8月1日発売の『週刊少年マガジン』35号でスタート。2020年8月時点の累計は190万部ほどだったが、2021年5月に第45回講談社漫画賞(少年部門)を受賞し、2022年秋のアニメ化で一気にブレイクした。
その後も勢いは止まらず、世界累計発行部数は2024年に4,000万部、2025年3月に4,500万部、2026年6月には6,000万部を突破。2026年10月時点のアニメ公式X(@BLUELOCK_PR)のプロフィールでは「6,500万部突破」とうたわれている。単行本は2026年6月17日に第39巻、8月17日に第40巻が発売され、40巻には実写映画キャストのクリアファイル付き特装版も用意された。
あらすじ(ネタバレ注意)[編集]
ここから先は段階的にネタバレを含むので、未読の人は見出しだけ拾って引き返してほしい。
入寮〜一次選考[編集]
埼玉の高校でFWをしていた潔世一は、全国大会出場がかかった試合で自分でシュートを打たずにパスを選び、チームは敗北。その直後、JFUから「青い監獄」への招集状が届く。施設の指揮をとる謎の男絵心甚八は、集まった300人に「日本サッカーに足りないのはエゴだ」と言い放つ。
入寮テストの「鬼ごっこ」で早くも脱落者が出たあと、選手たちは11人ずつのチームに分けられ、総当たりのリーグ戦(一次選考)に挑む。最下位ランクの「チームZ」に入った潔は、蜂楽廻、千切豹馬、國神錬介らとともに、自分のゴールで生き残る方法を模索していく。
二次選考〜三次選考[編集]
二次選考では、自分の武器を磨きながら勝った側が負けた側から好きな選手を“奪う”という、チームを組み替えながら勝ち上がる方式がとられる。ここで潔は、天才・凪誠士郎、その相棒の御影玲王、ランキング1位の糸師凛ら強敵とぶつかり、組んでは壊れる即席チームの中で自分の役割を見つけていく。
三次選考では、勝ち残った選手たちと世界の一流選手を相手に、さらに上を目指す戦いが続く。潔は「フィールドを俯瞰して最適解を探す」能力を武器に、エゴイストとして覚醒していく。
U-20日本代表戦[編集]
プロジェクトの存続をかけて、ブルーロック選抜はU-20日本代表と対戦する。相手には糸師凛の兄で、スペインで活躍する糸師冴も加わる。凶暴なストライカー士道龍聖も合流し、ブルーロック側は「個のエゴ」をぶつけ合いながらチームとして勝ちにいけるのかを試される。この章はアニメ第2期『ブルーロック VS U-20 JAPAN』で描かれた。
新英雄大戦(ネオ・エゴイストリーグ)[編集]
U-20戦のあと、物語は欧州の強豪クラブと組んだ「新英雄大戦」へ進む。選手たちはドイツ、スペイン、イングランド、イタリア、フランスのクラブ陣営に分かれ、試合の活躍によって“年俸”がつけられる、オークションのようなリーグを戦う。潔はドイツのクラブに入り、そこで出会うミヒャエル・カイザーと激しいライバル関係になる。この章が、アニメ第3期『ブルーロック ネオ・エゴイストリーグ』の題材になる。
主な登場人物[編集]
声はテレビアニメ版のキャスト。実写映画版のキャストは後述。
ブルーロックの選手たち[編集]
- 潔世一(いさぎ よいち) - 声:浦和希
- 主人公。埼玉の高校出身のFW。身体能力は平凡だが、フィールドを俯瞰して“ゴールへの最適解”を探す空間認識力と分析力が武器。試合のたびに相手の能力を吸収して進化していくタイプで、物語を通して「自分のゴールのために周りを使う」エゴイストへと変わっていく。
- 蜂楽廻(ばちら めぐる) - 声:海渡翼
- 潔がブルーロックで最初に仲良くなる選手。自由奔放なドリブラーで、自分の中にいる“かいぶつ”と一緒にサッカーをしているという独特の感覚を持つ。潔の才能を最初に面白がった存在でもある。
- 凪誠士郎(なぎ せいしろう) - 声:島﨑信長
- 口ぐせは「めんどくさい」。サッカー歴わずか半年ほどでブルーロックに来た天才で、どんなボールもピタリと止めるトラップの技術を持つ。スピンオフ『EPISODE 凪』の主人公でもある。
- 御影玲王(みかげ れお) - 声:内田雄馬
- 大企業の御曹司で、何でもこなせるオールラウンダー。凪の才能を見抜いてサッカーに誘った張本人で、「凪と一緒にW杯を獲る」ことを夢見る。凪との関係の変化は、ファンの間で最も語られるドラマの一つ。
- 糸師凛(いとし りん) - 声:内山昂輝
- 入寮時のランキング1位。冷徹で圧倒的な実力を持つストライカーで、兄・糸師冴への強烈な対抗心を抱えている。潔の最大のライバルの1人。
- 千切豹馬(ちぎり ひょうま) - 声:斉藤壮馬
- 長い髪の快足ウイング。過去のひざのケガでサッカーへの情熱を失いかけていたが、チームZでの戦いを通して再び走り出す。
- 國神錬介(くにがみ れんすけ) - 声:小野友樹
- 正統派ヒーロー気質の、強烈なミドルシュートが武器のFW。チームZの中心メンバーの1人。
- 馬狼照英(ばろう しょうえい) - 声:諏訪部順一
- 自らを「キング」と呼ぶ俺様系ストライカー。周りを“脇役”扱いする強烈なエゴの持ち主。
- 士道龍聖(しどう りゅうせい) - 声:中村悠一
- U-20戦から登場する、本能むき出しの危険なストライカー。
ブルーロックの外の人々[編集]
- 絵心甚八(えご じんぱち)
- 青い監獄の最高責任者。「日本サッカーに足りないのはエゴだ」と言い切る毒舌の指導者で、作品のテーマそのものを体現する人物。
- 帝襟アンリ(ていえり アンリ)
- JFUの職員で、絵心を見いだしてプロジェクトを支える女性。
- 糸師冴(いとし さえ) - 声:櫻井孝宏
- 凛の兄。世界で活躍するMFで、U-20日本代表に加わる。
- ミヒャエル・カイザー - 声:宮野真守
- 新英雄大戦編で登場する、ドイツの若きスター選手。アニメ第3期のティザービジュアルでは潔と並んで描かれた。
テレビアニメ[編集]
第1期(2022年〜2023年)[編集]
テレビアニメ第1期は2022年10月9日から2023年3月26日まで、テレビ朝日系で全24話が放送された。アニメーション制作はエイトビット、監督は渡邊徹明、シリーズ構成・脚本は岸本卓。オープニングテーマはUNISON SQUARE GARDEN「カオスが極まる」(第1クール)とASH DA HERO「Judgement」(第2クール)、第2クールのエンディングにはUNISON SQUARE GARDEN「Numbness like a ginger」が使われた。
放送は世界同時配信で行われ、海外でも人気が爆発。版元のリリースによると、アニメ放送後にアジア圏でのグッズのライセンス規模が約4倍、売上が約12倍に伸びた時期もあったという。
第2期『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』(2024年)[編集]
第2期は2024年10月5日から12月28日まで、テレビ朝日系の「IMAnimation」枠で全14話が放送された。総監督は生原雄次、監督は井之川慎太郎。オープニングはUNISON SQUARE GARDEN「傍若のカリスマ」、エンディングはSnow Man「One」。初回放送日は、22時から劇場版『EPISODE 凪』の地上波初放送、24時から第2期第1話という“二本立て”で盛り上げた。詳しくはブルーロック VS U-20 JAPANを参照。
第3期『ブルーロック ネオ・エゴイストリーグ』[編集]
続編の制作は、2025年9月28日のイベント「ブルーロック エゴイストフェスタ2025」で発表された。さらに2026年6月9日、数字の語呂合わせで「ブルーロックの日」とされたこの日に、第3期のタイトルが『ブルーロック ネオ・エゴイストリーグ』と明らかになり、潔とカイザーを描いたティザービジュアルが公開された。アニメーション制作は引き続きエイトビット。2026年10月時点で放送時期は発表されていない。
劇場版『ブルーロック -EPISODE 凪-』[編集]
『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』は2024年4月19日に公開された劇場アニメで、凪誠士郎を主人公にしたスピンオフ漫画『ブルーロック -EPISODE 凪-』(原作・金城宗幸、作画・三宮宏太)が原作。監督は石川俊介、脚本は岸本卓、上映時間は91分、配給はバンダイナムコフィルムワークス。主題歌はNissyとSKY-HIによる「Stormy」。
物語は、何事も「めんどくさい」で済ませていた高校生・凪が、御影玲王に誘われてサッカーを始め、ブルーロックへ招かれていくまでを凪の視点で描く。金城はインタビューで、本編の主人公・潔はすでに“青春”を終えた存在だが、凪は王道の青春成長物語を体現するキャラクターだと説明し、映画では本編のギラついた空気より、きらめきや感情の高まりを重視するよう石川監督に求めたと語っている。
作品は国内342館に加え、海外87の国と地域で公開され、2024年10月時点で全世界累計興行収入36億円を突破。海外の興収が日本を上回る勢いで伸びたと発表された。スピンオフ漫画は2025年7月に完結し、単行本は全8巻。
実写映画[編集]
実写映画『ブルーロック』は2026年8月7日に公開された。監督は瀧悠輔、脚本は鎌田哲生、配給は東宝、制作プロダクションはCREDEUS、上映時間は128分。サッカー監修は元日本代表の松井大輔が担当した。主題歌はAdoの新曲「モンストロ」(作詞:ryo(supercell)、作曲・編曲:Giga & TeddyLoid)で、スペイン語で「怪物」を意味するタイトルのラテン調ナンバーになっている。
主なキャストは以下のとおり。
ほかに、五十嵐栗夢役の青木柚、成早朝日役の西垣匠、吉良涼介役の倉悠貴、剣城斬鉄役の樋口幸平らが出演。
公開前は「ブルーロックを実写で?」という声も少なくなかったが、ふたを開けてみれば公開19日目の8月25日に興行収入10億円を突破。これを記念して『週刊少年マガジン』編集部は、劇場版『EPISODE 凪』の宣伝で描かれた漫画家たちの応援イラストを公式Xで公開するなど、3段階の感謝キャンペーンを展開した。
受賞と評価[編集]
- 2021年:第45回講談社漫画賞 少年部門を受賞。
- 2022年:アメリカのハーベイ賞(最優秀マンガ部門)にノミネート。
- 2022年:フランスのアングレーム国際漫画祭のユース部門の選考作品に選ばれた。
- 翻訳版は20カ国・20言語以上で出版されている。
サッカーの技術描写よりも「心理戦」と「覚醒」の気持ちよさで読ませる作風は、キャプテン翼のような正統派サッカー漫画とは真逆の位置にある、と語られることが多い。一方で、金城自身は日本代表の選手が作品に触れてくれたことを喜んでいると話しており、ネタ扱いにとどまらず本物のサッカー界にまで届いた作品になっている。2024年にはアメリカMLSのLAFCのホームスタジアムで、日本のアニメとして初めてプロモーションが展開された。
メディアミックス[編集]
- ゲーム - スマートフォン向けの『ブルーロック Project: World Champion』(2024年4月配信開始)などが出ている。コナミの『eFootball』とのコラボも行われた。
- 舞台 - 2023年から舞台版が上演されており、本編シリーズのほか『EPISODE 凪』も舞台化された。
- スピンオフ漫画 - 前述の『ブルーロック -EPISODE 凪-』(作画:三宮宏太、全8巻)。
余談[編集]
- 6月9日は「ブルーロック」の語呂合わせで「ブルーロックの日」。2026年のこの日は、マガポケなど4つの電子書籍サービスで全話を24時間無料公開するという太っ腹な企画が行われた。
- 実写映画の公開に合わせ、公式YouTubeでは撮影の裏側を追う「BLUELOCK ULTIMATE BACKSTAGE」、作品の魅力を研究する架空の研究所「BLUELOCK.LAB」といった企画も始まった。
- 第2期の初回放送日、凪役の島﨑信長は劇場版と第2期の“2本連続”で登場することになった。
