| 島﨑信長 Nobunaga Shimazaki | |
|---|---|
![]() 2022年、HoneyWorksの配信番組に出演した島﨑(出典:ウィキメディア・コモンズ、HoneyWorks OFFICIAL、CC BY 3.0) | |
| 誕生日 | 1988年12月6日 |
| 年齢 | 37歳 |
| 出身地 | 宮城県塩竈市 |
| 国籍 | 日本 |
| 学歴 | 青二塾東京校第29期 |
| ジャンル | 声優 |
| 家族 | 妻(2023年1月1日に結婚を公表、相手は非公表) |
| 血液型 | A型 |
| 事務所 | 青二プロダクション |
| 代表作 | 『Free!』七瀬遙、『ダイヤのA』降谷暁、『デート・ア・ライブ』五河士道、『寄生獣 セイの格率』泉新一、『ソードアート・オンライン アリシゼーション』ユージオ、『呪術廻戦』真人、『ブルーロック』凪誠士郎 |
| ファンクラブ | 個人ファンクラブアプリ(2022年8月開設) |
| 関連活動 | LIP×LIP(HoneyWorks、柴崎愛蔵役)、ラジオ『島﨑信長のパケドリ。』 |
| あだ名 | のぶなが |
| その他 | 2009年『戦場のヴァルキュリア』で声優デビュー/第7回声優アワード新人男優賞(2013年)/第15回声優アワード助演男優賞(2021年)/みやぎ絆大使 |
| リンク | X(@nobunaga_s)、Instagram(@nobunaga_s) |
概要[編集]
島﨑信長(しまざき のぶなが)とは、宮城県塩竈市出身、青二プロダクション所属の男性声優である。『Free!』の七瀬遙、『ダイヤのA』の降谷暁、『呪術廻戦』の真人などで知られ、爽やかな主人公から底知れない悪役まで演じ分ける。表記ゆれとして「島崎信長」と書かれることも多い。
詳細[編集]
ガンダムWで目覚めた声優志望[編集]
1988年12月6日、宮城県塩竈市に生まれる。3人きょうだいの長男で、3つ下の妹と2つ下の弟がいる。声優という仕事を初めて意識したのは小学校高学年のころ。『新機動戦記ガンダムW』の再放送を見て、主人公ヒイロ・ユイを演じた緑川光の芝居にやられたのがきっかけだった。後年のインタビューでも、緑川に憧れてこの世界に入ったと繰り返し語っている。いわゆる「推しの声優を追いかけて自分もなった」タイプの、筋金入りのアニメ少年である。
歯科医志望の浪人生から青二塾へ[編集]
ところが高校卒業後、すぐ声優の道へ進んだわけではない。周囲の環境の影響もあって歯科医を目指し、浪人生活を送っていた。転機は2007年、81プロデュースが開催した「第1回81オーディション」。ここで後に人気声優となる江口拓也とともに最終選考まで残ったものの、結果は落選。それでも「最終まで行けた」という手応えが背中を押し、2008年に青二塾東京校の第29期生として入所した。ちなみに本人は高卒であることから大学の「サークル」に憧れがあるそうで、「大学のサークルならTRPGを四六時中できるんじゃないか」と冗談めかして語ったこともある。
「同期に彼がいなかったら」松岡禎丞との縁[編集]
青二塾で出会ったのが、同期の松岡禎丞である。島﨑は松岡について「同期に彼がいなかったら、いまの自分は絶対にいない」と語り、親友でありライバルだと表現している。2人の仲の良さは声優ファンの間では有名で、島﨑の結婚の際には松岡が保証人を引き受けたというエピソードまである。デビュー後に同じ作品で共演する機会も多く、「同期コンビ」としてセットで語られることが多い。
デビューから初主演まで[編集]
2009年、ゲーム原作のアニメ『戦場のヴァルキュリア』のヘルバート・ニールセン役で声優デビュー。数年は脇役を重ね、2012年の『あの夏で待ってる』霧島海人役でテレビアニメ初主演をつかんだ。翌2013年には『Free!』『デート・ア・ライブ』と話題作の主役級が一気に重なり、同年3月には第7回声優アワード新人男優賞を受賞。デビュー4年目にして一躍「次世代の主人公声優」の1人に数えられるようになった。
当たり役でたどるキャリア[編集]
『Free!』七瀬遙で大ブレイク[編集]
2013年に放送された京都アニメーション制作の水泳アニメ『Free!』で、主人公の七瀬遙を演じた。遙は「フリーしか泳がない」というこだわりを持つ寡黙な高校生で、感情をあまり表に出さないぶん、ちょっとした声の温度差で心情を伝える必要がある難役。島﨑の抑えた芝居は作品の人気とともに強く印象づけられ、シリーズは続編や劇場版へと広がった。島﨑の名を女性ファン層に一気に広めた代表作である。
『ダイヤのA』降谷暁[編集]
2013年から放送された高校野球アニメ『ダイヤのA』では、主人公・沢村栄純のライバルとなる剛速球投手・降谷暁を担当。降谷は口数が少なくマイペースだが、マウンドに立つと「怪物」と呼ばれる球を投げ込む天才肌の投手だ。沢村役の逢坂良太、御幸一也役の櫻井孝宏、小湊春市役の花江夏樹らとともに長期シリーズを支え、続編『actII』(2019〜2020年)では、エースの座をめぐる葛藤とスランプに苦しむ降谷を演じた。
2026年『actII Second Season』で続投[編集]
『actII』終了から約6年を経て、2026年4月からテレビ東京系で『ダイヤのA act2 Second Season』の放送が始まった。制作会社やスタッフは一新されたが、逢坂・島﨑・櫻井ら主要キャストは続投。放送開始前日には、プロ野球選手が作品への思いを語る特番もテレ東系で放送されるなど、高校野球アニメの金字塔らしい盛り上がりを見せている。10年以上同じ役を演じ続けている、島﨑にとってもライフワーク級のキャラクターである。
寄生獣・ブラクロ・バキ[編集]
2014年には『寄生獣 セイの格率』で主人公・泉新一を演じ、右手に寄生生物を宿した高校生が少しずつ変わっていく過程を表現した。2017年からは『ブラッククローバー』で、主人公アスタのライバルにして親友のユノを担当。2018年にはNetflixで配信された『バキ』で主人公・範馬刃牙を演じ、格闘漫画の主人公にも挑んでいる。いずれも少年漫画の看板作で、「主人公かライバル」というポジションの多さが島﨑の特徴だ。
ユージオ、藤丸立香、凪誠士郎[編集]
2018年の『ソードアート・オンライン アリシゼーション』では、キリトの親友ユージオを演じ、物語の重要人物として多くの視聴者の涙を誘った。スマートフォンゲーム『Fate/Grand Order』の主人公(男性)である藤丸立香も2016年から担当しており、関連アニメでも同役を演じている。2022年には『ブルーロック』で、面倒くさがりの天才ストライカー・凪誠士郎を演じた。
真人という転機[編集]
「純粋な呪い」を演じる[編集]
2020年放送開始の『呪術廻戦』で、島﨑は特級呪霊・真人を演じた。人間への憎悪から生まれた呪いでありながら、無邪気な子どものように残酷なことをする――という、これまでの爽やか主人公系とは真逆の役である。島﨑は真人について「意外にシンプルなキャラクター」で、「呪いとしての本能の赴くままに生きている純粋なキャラクター」だと分析している。
成長するほど人間らしくなる皮肉[編集]
2023年の第2期「渋谷事変」では、真人と主人公・虎杖悠仁の因縁が頂点に達する。島﨑はインタビューで、真人は「変化していくキャラクター」であり、「成長すればするほど、皮肉なことに人間らしさが見えてくる」と語った。単なる本能の存在だった真人が、「虎杖を殺したい」という個人的な執着を持つようになる過程を意識して演じたという。作品全体についても、登場人物の清濁あわせ持つグラデーションに惹かれていると話している。
声優アワード助演男優賞[編集]
2021年3月には、第15回声優アワードで助演男優賞を受賞した。新人男優賞から8年、主人公だけでなく作品を支える脇の役でも評価された形だ。爽やかな主人公のイメージが強かった島﨑にとって、無邪気で残酷な真人は芸域の広さを示す役となった。同作では七海建人役の津田健次郎、五条悟役の中村悠一らベテランとの掛け合いも見どころになっている。
演技観と本人の言葉[編集]
「決めつけない」役作り[編集]
島﨑の演技の核にあるのは、役を「決めつけたり固めすぎたりしないこと」だという。2021年のゲーム『戦国無双5』で織田信長役を務めた際のインタビューでは、キャラクターの芯が自分の中にあるなら、その場の空気を感じて心を動かせば「そこに生きているもの」が出る、という趣旨を語っている。相手役がいないゲーム収録でも「掛け合ってくださる相手を信じてやっています」とのこと。
名前ネタと織田信長[編集]
「信長」という印象的な名前について、本人は「声優になってからは名前を覚えてもらいやすいので役立っている」と語っている。その名前ゆえに、いつか織田信長を演じる日が来るとは思っていたようで、『戦国無双5』のオファーを受けたときは「ついにきたか……でもまだ早くない?」と感じたという。10年後くらいだと思っていたそうだが、制作陣から直接名前が挙がったことが自信になったと語った。
「声優の文法に染まらない」芝居[編集]
2022年のアニメ映画『ブルーサーマル』では、航空部の主将でエースの倉持潤を演じた。共演した榎木淳弥からは「こんなに芝居のこと考えている人ってなかなかいない」と評されている。島﨑自身は、俳優の堀田真由が声優に初挑戦したことに触れ、「声に感情さえ乗っていれば、あとは観客の想像に任せる部分があってもいい」と、いわゆる“声優っぽさ”にこだわりすぎない考えを示した。アフレコ後に榎木と駅まで1時間歩きながら作品について話し込んだという、芝居オタクぶりがうかがえるエピソードもある。
歌とユニット活動[編集]
LIP×LIPの柴崎愛蔵[編集]
音楽クリエイターユニットHoneyWorksのプロジェクトでは、アイドルユニット「LIP×LIP」の柴崎愛蔵を担当。相方の染谷勇次郎役・内山昂輝とともに、キャラクター名義で多数の楽曲やMVを発表してきた。アニメ作品とは別の入口から島﨑の歌声に触れたファンも多いプロジェクトである。本記事のメイン画像も、HoneyWorks公式の配信番組出演時のものである。
キャラソンとライブ[編集]
『Free!』や『ダイヤのA』をはじめ、出演作ではキャラクター名義で歌う機会も多い。ソロアーティストとしてではなく、あくまで役として歌う活動が中心である。
2025〜2026年の主な動向[編集]
SAKAMOTO DAYSの朝倉シン[編集]
2024年7月、『SAKAMOTO DAYS』のアニメ版で朝倉シン役を務めることが発表された。シンは人の心が読めるエスパーで、主人公・坂本太郎の相棒的存在。2025年1月から放送が始まり、ギャグとシリアスの切り替えが多いキャラクターを担当している。
『マジカル★エクスプローラー』で主演[編集]
2026年秋放送のテレビアニメ『マジカル★エクスプローラー』では、主人公・瀧音幸助を演じる。原作は小説家になろう発の人気作で、伝説の美少女ゲームの主人公ではなく、その友人キャラに転生してしまった男が前世の知識で生き抜くという異色のゲーム転生もの。アニメーション制作はWHITE FOX。島﨑は「懐かしさと新しさが混ざった安心して楽しめる作品」とコメントしている。
『ヒストリエ』でエウメネス役[編集]
2026年5月には、岩明均の歴史漫画『ヒストリエ』のテレビアニメ化(2027年1月放送開始予定、アニメーション制作ライデンフィルム)が発表され、島﨑が主人公エウメネスを演じることが明らかになった。島﨑は「原作を読んでいる時から演じたいと強く感じていた」という趣旨のコメントを寄せている。同じ岩明作品の『寄生獣』で泉新一を演じてから約12年、岩明作品の主人公を2度務めることになる。
SNSと発信[編集]
X (SNS)のアカウント「@nobunaga_s」は2010年10月開設で、フォロワー数は110万人を超える(2026年10月時点)。プロフィールには所属事務所と公式ファンアプリへの案内が記されており、出演情報の告知などを発信している。投稿数は約4万件にのぼる。Instagramも同じ「@nobunaga_s」で運営している。
2022年8月8日には個人ファンクラブアプリを開設し、ファンの間では「ノブライブ」の愛称で呼ばれている。同年10月7日からは、初の単独ラジオ番組『島﨑信長のパケドリ。』が文化放送の超!A&G+でスタート。YouTubeやニコニコ動画でもアーカイブやアフタートークが展開されている。
地元・宮城との関わり[編集]
塩竈市出身の島﨑は、宮城県の「みやぎ絆大使」を務めている。この大使制度は、県民に復興への希望と活力を届けるとともに、ふるさと宮城の魅力を全国へ発信することを目的としたもの。2023年2月には、宮城県が公開した360度映像の観光プロモーション動画(「絶景・紅葉体験編」「みやぎ黄金の旅編」)で日本語版ナレーションを担当し、松島や蔵王など県内の観光地を声で案内した。
私生活[編集]
2023年1月1日、自身のTwitter(現X)で「いつも応援してくださっている大切な皆様へ」と題した文書を公開し、結婚を発表した。相手については明らかにしていない。「これからもより一層声優業に邁進して参ります」と決意をつづり、梶裕貴や小野賢章ら声優仲間から次々と祝福のメッセージが寄せられた。前述の通り、婚姻の際の保証人は同期の松岡禎丞が務めたとされる。
趣味は料理、お菓子作り、ゲームで、特技はPC自作。ハーブティーや水泳を趣味に挙げているプロフィールもある。
炎上とバズ[編集]
大きな炎上騒動は特に報じられていない。むしろ話題になるのは「声優界屈指のオタク」としての顔で、ラブライブ!シリーズの熱心なファン(いわゆるラブライバー)として知られ、推しは小泉花陽。同じく同年代のラブライバーでアニメオタクとして知られるKis-My-Ft2の宮田俊哉とは友人関係にある。
結婚発表の際には、梶裕貴が「あの初々しかった信長くんが」と兄貴分らしいコメントを寄せたことも話題になり、多くの声優仲間から祝福が相次いだ。
余談[編集]
- 2007年の81オーディションでともに最終選考まで残った江口拓也とは、オーディションには落ちたもののその後どちらもプロの声優として活躍している。
- 『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの格闘ゲーム『オールスターバトルR』では、2023年11月発表のDLCで透役として参戦した。
- 岩明均作品の主人公を『寄生獣』と『ヒストリエ』で2度務めるのは、声優としてもかなり珍しいキャリアである。
- 声優を目指すきっかけになった緑川光と同じ業界に入り、「憧れの人を追いかけて同業者になる」を地で行く経歴である。
- プロフィールの特技欄に「PC自作」と書くほどの機械好きで、ゲーマーとしても知られる。
