SAKAMOTO DAYS
サカモトデイズ
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『SAKAMOTO DAYS』のロゴ(出典:Wikimedia Commons/パブリックドメイン)
作家 鈴木祐斗
ジャンル アクション、コメディ、殺し屋もの
出版社 集英社
連載期間 2020年11月(『週刊少年ジャンプ』2020年51号)-
話数 既刊28巻(2026年8月時点)
メディアミックス TVアニメ(トムス・エンタテインメント制作・2025年/第2期2027年1月予定)、実写映画(2026年4月29日公開・主演目黒蓮)、スピンオフ漫画、小説、スマートフォンゲーム


概要[編集]

SAKAMOTO DAYS(サカモトデイズ)は、鈴木祐斗による日本の漫画作品。集英社の『週刊少年ジャンプ』で2020年51号(2020年11月発売)から連載されている。引退した伝説の殺し屋が家族を守るために再び戦う——というアクションコメディで、2025年にはトムス・エンタテインメント制作でアニメ化、2026年には目黒蓮(Snow Man)主演で実写映画化された。

「最強の殺し屋なのに、今はぽっちゃりした優しいパパ」というギャップが最大の魅力。身の回りの小道具を武器に変えるアクロバティックなアクション描写と、コミカルな日常パートの緩急が高く評価されている。コミックスは2026年8月時点で既刊28巻、全世界累計発行部数は1800万部を超えたと報じられている。

詳細[編集]

作品の成り立ち[編集]

作者の鈴木祐斗は本作が初の週刊連載。連載初期から「次にくるマンガ大賞2021」コミックス部門で上位に入り、U-NEXT賞を受賞したほか、「全国書店員が選んだおすすめコミック2022」でも6位に選ばれるなど、早い段階から書店・読者の双方で注目された。累計発行部数はアニメ放送直前の2025年2月時点で800万部を超え、アニメ・実写映画の展開を経て2026年夏には全世界で1800万部超に達したと報じられている。

あらすじ[編集]

かつて裏社会で「伝説」と恐れられた殺し屋・坂本太郎(さかもと たろう)は、コンビニ店員の葵に一目惚れして殺し屋を引退。結婚して娘の花が生まれ、体型もすっかり丸くなって、郊外の町で個人商店「坂本商店」を営む穏やかな日々を送っていた。

しかし、坂本の首には莫大な懸賞金がかけられ、かつての仲間や新たな殺し屋たちが次々と店に押しかける。坂本は「もう人を殺さない」という妻との約束を守りながら、心を読む能力を持つ元部下のシン、中国マフィアの娘ルーたちと共に襲撃者を撃退していく。物語が進むにつれ、殺し屋を管理する組織「殺連」、その直属の特務部隊「ORDER」、殺し屋養成機関「JCC」、そして殺し屋の世界そのものを壊そうとする謎の男「×(スラー)」の一派が絡み合い、坂本の過去と裏社会の構図が明らかになっていく。

物語の主な流れ[編集]

  • 序盤(坂本商店結成〜殺し屋の襲撃) - シン、ルー、狙撃手の平助らが仲間に加わり、坂本の首を狙う刺客との戦いがテンポよく描かれる。1話完結に近い構成で、日常ギャグとバトルの切り替えが鮮やか。
  • 死刑囚編 - 刑務所から脱獄した凶悪な死刑囚たちが坂本たちを襲う。ここから物語の連続性が強まり、スラー一派の存在が前面に出てくる。
  • JCC編 - 坂本とシンたちが殺し屋養成機関JCCに潜入する長編。坂本の学生時代の同期である南雲や、スラー(有月)との因縁が掘り下げられる。アニメ第2期の題材とされる。
  • 殺し屋展・殺連とORDERをめぐる抗争 - 「世紀の殺し屋展」などを舞台に、ORDERとスラー一派の対立が激化し、殺連という組織の内側にも亀裂が入っていく。

登場人物[編集]

坂本商店[編集]

  • 坂本太郎 - 主人公。元・伝説の殺し屋で、現在は坂本商店の店長。引退後は太ったが、本気を出すと一時的に痩せて全盛期の動きを取り戻す。家族思いで、妻との「殺さない」約束を守り続ける。声:杉田智和。
  • 朝倉シン - 坂本の元部下で、他人の心を読む超能力を持つ青年。坂本商店の頼れる相棒で、ツッコミ役。声:島﨑信長。
  • 陸少糖(ルー・シャオタン) - 中国マフィアの当主の娘。一族を失って坂本のもとに身を寄せる。酔拳の使い手。声:佐倉綾音。
  • 眞霜平助 - 跳弾を駆使する凄腕の狙撃手。相棒のオウム「ピー助」を大事にしている。声:鈴木崚汰。
  • 坂本葵 - 坂本の妻。しっかり者で、家計と店を取り仕切る。坂本が頭の上がらない唯一の存在。声:東山奈央。
  • 坂本花 - 坂本と葵の娘。声:木野日菜。

ORDER[編集]

殺し屋を統括する「殺連」直属の特務部隊で、裏社会の最強クラスの殺し屋で構成される。

  • 南雲 - 坂本のJCC時代の同期。巨大な多機能ナイフを使い、変装を得意とする。声:花江夏樹。
  • 豹 - 大柄で屈強な男。ナックルダスターを武器にする。声:安元洋貴。
  • 神々廻 - 関西弁の長髪の男で、金槌が武器。声:八代拓。
  • 大佛 - ゴスロリ衣装に電動丸ノコという組み合わせの殺し屋。声:早見沙織。
  • 篁 - 日本刀の達人の老人。ORDERの中でも別格の存在として描かれる。

スラー一派[編集]

  • ×(スラー) - 殺し屋の世界を壊そうとする謎の男。正体は坂本・南雲のJCC時代の同期・有月憬とされる。声:浪川大輔。
  • 楽 - スラー一派の殺し屋。声:内山昂輝。
  • 鹿島 - トナカイの頭部を被った殺し屋。スラーの側近。

メディアミックス[編集]

テレビアニメ[編集]

テレビ東京系列で2025年1月11日から3月22日まで第1クール、同年7月15日から9月23日まで第2クールが放送された。Netflixで全世界配信され、2025年上半期にNetflixで最も視聴されたアニメ(2,440万ビュー)になったと報じられた。

  • 制作:トムス・エンタテインメント
  • 監督:渡辺正樹(第2期は総監督。第2期の監督は中島大輔)
  • シリーズ構成:岸本卓
  • キャラクターデザイン:森山洋
  • 音楽:林ゆうき
区分 オープニングテーマ エンディングテーマ
第1クール(2025年1月〜3月) 「走れSAKAMOTO」Vaundy 「普通」Conton Candy
第2クール(2025年7月〜9月) 「Method」Kroi 「Dandelion」go!go!vanillas

第7話では特別エンディングとして、Vaundyの「Somebody Help Us」が使われた。音楽の林ゆうきは本作の劇伴で「MUSIC AWARDS JAPAN 2026」のアニメーション作品の最優秀オリジナルスコア部門を受賞したと報じられている。

第2期は「ジャンプフェスタ2026」のステージで制作が発表され、2027年1月から放送開始と告知されている。JCC時代の坂本のビジュアルと、坂本が教育実習生に変装してJCCに潜入するティザー映像が公開された。新キャストとして四ツ村周役の戸谷菊之介らが発表されている。

実写映画[編集]

2026年4月29日に東宝配給で公開された。監督・脚本は福田雄一、主演の坂本太郎役は目黒蓮。主題歌はSnow Manの「BANG!!」。

公開9日間で興行収入16億円・観客動員117.7万人を記録するスタートとなった。太った姿と痩せた姿の両方を一人の俳優が演じる点が公開前から話題を集めた。期間限定で目黒・高橋・福田監督による副音声付き上映も行われた。

スピンオフ・ゲーム[編集]

  • SAKAMOTO HOLIDAYS - 大川哲によるスピンオフ漫画。『最強ジャンプ』で2024年7月から連載。
  • 小説 - 三咲蓮花による小説版が2023年4月と2024年12月に刊行されている。
  • SAKAMOTO DAYS デンジャラスパズル - スマートフォン向けパズルゲーム。2025年4月2日配信開始。

作品の特徴[編集]

  • アクション - ボールペン、商品の棚、駄菓子など、身近な小道具まで使った独創的でスピーディーな戦闘描写が見どころ。コマ割りの見やすさも評価が高い。
  • ギャップ - 「最強なのにぽっちゃりパパ」という主人公像が新鮮。シリアスな場面で痩せる「変身」が、バトル漫画の覚醒演出をギャグと両立させている。
  • コメディ - 殺伐とした設定ながら、日常パートのユーモアが作品を軽やかにしている。
  • 家族と仲間 - 「殺さずに守る」というテーマが一貫している。

反響[編集]

連載開始直後からSNSでアクション描写が話題となり、ジャンプの新世代アクション作品として『呪術廻戦』『チェンソーマン』『ダンダダン』などと並べて語られることが多い。アニメ版はNetflixの世界配信で海外人気が急伸し、「Crunchyroll Anime Awards 2026」では新作部門にノミネートされた。一方で、原作のアクションのテンポに比べてアニメ第1クールの作画・演出がおとなしいという声もあり、第2クール以降の評価と合わせて議論になった。

実写映画は福田雄一監督作品らしいコメディ色の強さについて評価が分かれたが、目黒蓮の主演効果もあってゴールデンウィークの興行を牽引した。

余談[編集]

  • 「坂本商店」は個人経営のコンビニのような店として描かれ、店の商品がそのまま武器になる展開がおなじみ。
  • オープニング曲「走れSAKAMOTO」はVaundyによる書き下ろしで、第7話の特別エンディング「Somebody Help Us」も同じくVaundyが担当した。
  • 実写映画の主題歌「BANG!!」を歌うSnow Manは、主演の目黒蓮が所属するグループ。
  • ジャンプ作品としては珍しく「既婚・子持ちの中年男性」が主人公で、少年漫画の主人公像の幅を広げた作品とも言われる。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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