石田彰

石田彰
Akira Ishida
誕生日 1967年11月2日
年齢 58歳
出身地 愛知県
国籍 日本
ジャンル アニメゲーム吹き替え
活動期間 1990年 -
事務所 ピアレスガーベラ
代表作 渚カヲル(新世紀エヴァンゲリオン
桂小太郎(銀魂
我愛羅(NARUTO -ナルト-
あだ名 石田ボイス


概要[編集]

石田彰(いしだ あきら、1967年11月2日 - )は、日本の声優愛知県出身で、声優事務所ピアレスガーベラ所属。「石田ボイス」とまで呼ばれる、艶のある独特な美声の持ち主として知られるレジェンド級の名優である。

少女のような中性的な声から、影のある青年、底知れぬ悪役まで、とにかく振り幅がエグいのが石田彰の真骨頂。1990年デビューという大ベテランながら、いまだに第一線で主要キャラを張り続けているあたり、声優界の中でも別格の存在らしい。第1回声優アワードでは助演男優賞を受賞している。

来歴[編集]

愛知県に生まれる。幼少期にテレビで放送されていた『機動戦士ガンダム』に衝撃を受け、役者という仕事に強い憧れを抱いたという。中学では演劇部に所属して舞台の面白さに目覚め、その後、声優の養成所へと進んだ。

1990年に声優としてデビュー。デビューから数年でOVAやテレビアニメの主要キャラを任されるようになり、1995年放送の『新世紀エヴァンゲリオン』で渚カヲル役を演じたことが大きな転機となった。終盤にわずか一話のみの本格登場ながら、強烈な印象を残し、一躍その名を知られる存在となった。

以降は『機動戦士ガンダムSEED』のアスラン・ザラ、『銀魂』の桂小太郎、『NARUTO -ナルト-』の我愛羅など、各時代の代表作で中心的なキャラクターを演じ続けている。ベテランとなった現在も出演本数は衰えず、若手に混じって最前線で活躍するレジェンドとして尊敬を集めている。

人物・声質[編集]

石田彰最大の武器は、何といっても「石田ボイス」と称される艶のある独特な美声である。澄んだ高めのトーンを基調としながら、わずかに憂いや色気をにじませる声質は唯一無二で、一度聞けば耳に残る。

その声を活かして演じる役柄は実に幅広い。中性的で儚げな美少年・美青年、知略をめぐらせる策士、底知れぬ狂気を秘めた悪役、飄々としたトリックスター……と、およそ一人の声優が担うとは思えない振り幅を見せる。とりわけ「掴みどころのないキャラ」「何を考えているか分からない美形」を演じさせたら右に出る者がいないとまで言われる。

一方で、本人はクールな声のイメージとは裏腹に、ラジオやイベントではマイペースで気取らない人柄を見せ、ファンの間では「声と中身のギャップ」もまた魅力として語られている。

主な出演作[編集]

石田彰の出演作は膨大だが、世代を超えて語り継がれる代表的な役柄を挙げる。

  • 渚カヲル - 『新世紀エヴァンゲリオン』。第五の使徒にして謎多き美少年。「君は好意に値する」のセリフとともに、石田ボイスを世に知らしめた出世作である。
  • 桂小太郎 - 『銀魂』。攘夷志士のリーダーながら、ペット「エリザベス」を連れた天然ボケ担当という二面性が大ウケ。「ヅラじゃない、桂だ」は誰もが知る名台詞。
  • 我愛羅 - 『NARUTO -ナルト-』。孤独を抱えた砂の忍から火影へと成長する重要キャラ。石田の繊細な芝居が、我愛羅の変化を見事に描き出した。
  • アスラン・ザラ - 『機動戦士ガンダムSEED』『SEED DESTINY』。主人公キラの親友にしてライバル。シリーズの顔として人気を博した。
  • 雨生龍之介 - 『Fate/Zero』。猟奇的な殺人鬼を、どこか軽やかに演じきった怪演が話題に。
  • 猗窩座 - 『鬼滅の刃』無限列車編。鬼でありながら強さへの執着と哀しさを背負った上弦の参を熱演し、新規ファンを獲得した。

このほか、ゲーム・吹き替え・ナレーションでも幅広く活躍し、長年にわたって業界を支える存在となっている。

評価・影響[編集]

石田彰は、その圧倒的な演技力と唯一無二の声質から、声優ファンのみならず後輩声優からも厚い尊敬を集める存在である。「美形キャラ」「謎めいたキャラ」のキャスティングにおいては真っ先に名が挙がる定番中の定番であり、彼が演じることでキャラクターに深みと色気が宿るとまで言われる。

第1回声優アワードで助演男優賞を受賞したのをはじめ、各種人気投票でも常に上位に名を連ねる。デビューから30年以上を経てなお主要キャストとして起用され続けている事実こそ、石田彰という声優の実力と稀有さを何より物語っているといえるだろう。

音楽・その他の活動[編集]

石田彰は声の芝居だけでなく、歌唱面でも高い評価を受けている。キャラクターソングはもちろん、ユニットやイベントでの歌唱でもファンを魅了し、「歌わせても上手い」というのが定評である。透明感のある声を活かした楽曲は、キャラの世界観をそのまま音楽に落とし込んだようだと評される。

また、海外作品の吹き替えやナレーション、ドラマCDなど活動領域は幅広い。落ち着いた語り口は朗読やナレーションとも相性が良く、声優の枠を超えた「声の表現者」として重宝されている。

ベテランの域に達した現在も、自身の演技スタイルに安住せず、新しい役柄や表現に挑み続けている姿勢が、若手からの尊敬を集める理由のひとつだといえる。

ファンの間での愛され方[編集]

石田彰のファンは年齢層が非常に幅広い。『新世紀エヴァンゲリオン』『機動戦士ガンダムSEED』をリアルタイムで見た世代から、『鬼滅の刃』で初めて石田ボイスを知った若い世代まで、世代を超えて推される稀有な声優である。

ネット上では、新作アニメに渋い美形キャラや謎キャラが登場するたびに「これは石田彰では?」と予想合戦が起こり、実際にキャスト発表で的中すると「やっぱり」と盛り上がるのが恒例行事になっている。声だけでキャラの「格」を引き上げてしまうその存在感こそ、長年第一線で愛され続ける石田彰の魅力なのである。

演技の幅と「変化球」キャラ[編集]

石田彰を語るうえで外せないのが、いわゆる「真っ当な二枚目」だけでは終わらない懐の深さである。正統派の美青年を演じる一方で、サイコパスじみた殺人鬼(『Fate/Zero』雨生龍之介)、お茶目すぎる天然ボケ(『銀魂』桂小太郎)、人外の存在感を放つキャラなど、シリアスとコメディの両極端を平然と行き来する

この振り幅こそが、石田彰が「替えのきかない声優」と呼ばれる理由だ。シリアスな場面では張り詰めた緊張感を、コミカルな場面では脱力したおかしみを、同じ声で自在に表現してみせる。視聴者は同じ声優が演じていると気づかないことすらあるという。

近年も、重厚な悪役から軽妙な脇役まで、作品ごとにまったく異なる顔を見せ続けており、その芸域の広さは衰えるどころか年々深みを増している。アニメ史に残る数々の名キャラに命を吹き込んできた石田彰は、まさに日本の声優界が誇る至宝のひとりといって差し支えないだろう。

後進への影響[編集]

石田彰のキャリアは、後に続く声優たちにとって一種の「目標」として機能している。デビューから30年以上、流行に流されることなく確固たる演技スタイルを築き上げ、なおかつ新しい役柄にも挑み続けるその姿勢は、若手にとって理想像そのものだといえる。

共演した後輩声優たちは口を揃えて、現場での石田彰の落ち着いた佇まいと、芝居に対する真摯な姿勢に学ぶところが大きいと語る。決して威圧的ではなく、自然体で後輩を受け止めるその人柄も、長く愛される理由のひとつだ。

「美形キャラといえば石田彰」「謎キャラといえば石田彰」というイメージは、もはや声優界の一種の共通言語となっている。新人声優がそうした役柄を演じる際、「石田彰のように」と引き合いに出されることも少なくない。それだけ、彼の演じてきたキャラクター群が業界の基準として根付いているということだろう。アニメファンにとっても、石田彰の名がキャスト表にあると分かった瞬間、その作品への期待が一段跳ね上がる——そんな信頼を勝ち得た数少ない声優のひとりである。

代表作の広がり[編集]

石田彰が演じてきたキャラクターは、ロボットアニメ、バトル少年漫画原作、伝奇・ミステリー、ギャグ、恋愛など、あらゆるジャンルに及ぶ。特定のジャンルに偏らず、シリーズの「核」となる重要キャラを各分野で任され続けてきたことは、彼の対応力の高さを示している。

近年では往年の名作のリメイクや続編で、かつて演じたキャラを再び担当する機会も増えており、長く活動してきた声優ならではの「時を超えた配役」も実現している。世代を重ねてもなお同じ役を任される——それは演技の安定感と、ファンからの信頼の証にほかならない。

声優としての立ち位置[編集]

1990年代から現在に至るまで、声優を取り巻く環境は大きく変わった。アイドル的な売り出しや動画配信での発信が当たり前になった時代にあって、石田彰は一貫して「芝居で勝負する声優」のスタンスを貫いてきた。派手な自己プロデュースに頼らず、ひたすら役に向き合うその姿勢は、声優という職業の本質を体現しているともいえる。

それでいて時代の変化を拒むわけでもなく、新しい作品・新しい役柄には柔軟に飛び込んでいく。ベテランの安定感と、現役感あふれる挑戦心を併せ持つ——この稀有なバランスこそが、石田彰を長きにわたり第一線に留め続けている最大の理由だろう。

炎上とバズ[編集]

  • 「石田ボイス」がトレンド入り常連 - 新作アニメで石田彰が悪役や謎キャラを演じると、SNSで「またお前か」「声で正体バレる」と毎度ざわつくのがお約束。良い意味でのバズである。
  • 渚カヲル「君は好意に値する」 - エヴァのこのセリフは石田ボイスの代名詞として今なお引用されまくり。ネタにされすぎて原作を見ていない世代にも浸透している。
  • 猗窩座の評判 - 『鬼滅の刃』無限列車編の猗窩座役で、強さと哀しさを同居させた怪演がバズり、新規ファンを大量獲得した。
  • トークがフリーダム - クールな声とは裏腹に、ラジオやイベントではマイペースで飄々としたトークを繰り広げ、「声と中身のギャップ」がファンの間で愛されている。

余談[編集]

  • 子供の頃に見た『機動戦士ガンダム』がきっかけで声優・役者の道に憧れたらしい。後に自身がガンダム作品(SEED)でメインを張ることになるのだから人生は分からない。
  • 中学で演劇部に入り、大学在学中に養成所へ通って声優デビュー。叩き上げのキャリアである。
  • 同じ「石田」姓の人気声優・石田彰花江夏樹…ではなく、よくネタにされるのは後輩声優との掛け合い。落ち着いた佇まいで現場では「お兄さん」的ポジションらしい。
  • 歌唱力も高く、キャラクターソングやユニット活動でもファンを沸かせている。
  • 演じたキャラのファン投票では『銀魂』桂小太郎がしばしば1位に輝く。「ヅラじゃない、桂だ」のフレーズはあまりに有名。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  • ピアレスガーベラ公式サイト(所属事務所)