| マイネーム: 偽りと復讐 마이 네임 / My Name | |
|---|---|
![]() 主演のハン・ソヒ(2025年)出典:ウィキメディア・コモンズ(CC BY 3.0) | |
| 略称 | マイネーム |
| ジャンル | ノワール / アクション / クライム |
| 放送シーズン | シーズン1(全1シーズン) |
| 放送期間 | 2021年10月15日(全話一斉配信) |
| 放送時間 | 1話あたり約45〜59分 |
| 話数 | 全8話 |
| 放送国家 | 韓国 |
| 言語 | 韓国語 |
| 配給 | Netflix |
| 放送局 | なし(Netflixオリジナルシリーズ) |
| 配信 | Netflix(190以上の国と地域) |
| 平均視聴率 | なし(配信作品のため) |
| 制作 | |
| 企画 | Netflix |
| プロデューサー | ユ・ジョンワン(製作総指揮)、ペ・ジュンモ、チェ・ミョンギュ、ヨム・ジュンホ |
| 演出 | キム・ジンミン |
| 制作 | Studio Santa Claus Entertainment |
| 脚本 | キム・バダ |
| 撮影 | 2020年11月〜2021年2月 |
| 音楽 | ファン・サンジュン |
| 出演者 | ハン・ソヒ、パク・ヒスン、アン・ボヒョン、キム・サンホ、イ・ハクジュ、チャン・ユル |
| その他 | |
| 原作 | なし(オリジナル脚本) |
| 関連番組 | なし |
| オープニング曲 | なし |
| エンディング曲 | なし |
| 制作費 | 非公表 |
| 外部リンク | Netflix作品ページ |
概要[編集]
『マイネーム: 偽りと復讐』(原題:마이 네임、英題:My Name)とは、2021年10月15日にNetflixで全世界独占配信された韓国のノワール・アクションドラマ(全8話)である。父を殺された女性が犯罪組織の後ろ盾を得て警察に潜入し、偽りの名前で犯人を追う復讐劇で、主演はハン・ソヒ。
詳細[編集]
企画と制作[編集]
演出はNetflixシリーズ『人間レッスン』(2020年)で注目されたキム・ジンミン、脚本はキム・バダ、制作はStudio Santa Claus Entertainmentが担当した。音楽は韓国映画・ドラマの劇伴を多く手がけるファン・サンジュンで、サウンドトラックには劇伴のほか複数のアーティストによる挿入曲を含む全19曲が収録されている。
撮影は2020年11月に始まり、2021年2月に終了した。撮影は新型コロナウイルスの流行下で進められた。Netflixは2021年9月6日に配信日を10月15日と正式発表し、同時にハン・ソヒ、パク・ヒスン、アン・ボヒョン、キム・サンホ、イ・ハクジュ、チャン・ユルのキャストを公表した。
先行上映と配信[編集]
配信に先立つ2021年10月7日、第26回釜山国際映画祭で第1話から第3話までが先行上映された。釜山国際映画祭がテレビシリーズや配信作品を劇場で紹介する枠を設けはじめた時期で、Netflixの韓国オリジナルシリーズが映画祭の場でお披露目される流れの一つとなった。
本編は10月15日に全8話が一斉配信された。1話あたりの尺は約45〜59分で、韓国の地上波ドラマ(16話前後が一般的)と比べると半分ほどの長さで完結する。配信は190以上の国と地域で行われ、日本でも同日に配信が始まった。
作風[編集]
物語は「犯罪組織に育てられた女性が、組織の命令で警察に潜り込む」という潜入(モグラ)ものの骨格を持つ。香港映画『インファナル・アフェア』に代表されるジャンルだが、本作では主人公の動機を組織への忠誠ではなく「父を殺した犯人を見つける」という個人的な復讐に置いている点が特徴である。
画面のトーンは全体に暗く、格闘シーンは銃撃よりも素手やナイフによる近接戦が中心となっている。女性主人公が男性中心の組織と警察の両方で身体を張る構図が、作品の最大の売りになっている。
ハン・ソヒの役作り[編集]
主演のハン・ソヒは、2020年の『夫婦の世界』や2021年の『わかっていても』で恋愛ドラマのイメージが強い女優だった。本作では撮影の3〜4か月前からアクションスクールに通い、体重を44kgから54kgへ約10kg増やして撮影に臨んだと報じられている。
ハン・ソヒ本人はインタビューで、アクションシーンはスタントダブルを使わず自分で演じたと語っている。監督のキム・ジンミンは、主人公が宿敵と対峙する終盤の場面について、泣かずに演じるよう指示したというエピソードも紹介されている。
あらすじ[編集]
高校生のユン・ジウは、自宅の玄関先で父が何者かに射殺される場面に居合わせてしまう。警察の捜査は進まず、父には麻薬組織の一員という汚名だけが残った。行き場を失ったジウは、父の旧友であり巨大麻薬組織「ドンチョン」のボスであるチェ・ムジンを頼り、組織の中で戦闘術を叩き込まれていく。
数年後、ジウはムジンの手引きで「オ・ヘジン」という偽名と経歴を与えられ、警察に入る。配属先は、ドンチョンを長年追ってきた麻薬捜査隊だった。組織の内通者として捜査情報を流しながら、ジウは父を殺した犯人の手がかりを探していく。
捜査隊で相棒となった刑事チョン・ピルドと行動をともにするうちに、ジウは警察側から見たドンチョンの姿と、父の過去についての別の顔を知ることになる。組織と警察の二重生活が深まるほど、彼女が信じてきた「父の死の真相」は大きく揺らいでいく。
登場人物[編集]
主要人物[編集]
- ユン・ジウ/オ・ヘジン(演:ハン・ソヒ):本作の主人公。父を殺され、ドンチョンに入って戦闘術を身につける。偽名「オ・ヘジン」で警察の麻薬捜査隊に潜入する。
- チェ・ムジン(演:パク・ヒスン):麻薬組織ドンチョンのボス。ジウの父の旧友で、彼女を組織に迎え入れて育てる。
- チョン・ピルド(演:アン・ボヒョン):麻薬捜査隊の刑事。潜入したジウの相棒となる。
麻薬捜査隊[編集]
- チャ・ギホ(演:キム・サンホ):麻薬捜査隊の隊長。ドンチョンの摘発に執念を燃やしている。
- コ・ゴンピョン(演:ムン・サンミン):捜査隊の若手刑事。
- カン・スヨン(演:ペク・ジュヒ):捜査隊の刑事。
ドンチョン周辺[編集]
- チョン・テジュ(演:イ・ハクジュ):ムジンの右腕。組織の実務を取り仕切る。
- ト・ガンジェ(演:チャン・ユル):組織を追われた元構成員。ドンチョンへの復讐をもくろむ。
- ユン・ドンフン(演:ユン・ギョンホ):ジウの父。物語の冒頭で殺害され、その過去が物語の鍵となる。
評価と反響[編集]
配信開始から2日で、配信ランキング集計サイトFlixPatrolのNetflix世界総合テレビ番組ランキングで4位に入った。このとき1位は同じ韓国作品の『イカゲーム』で、同年の『D.P. -脱走兵追跡官-』『地獄が呼んでいる』と並んで、2021年の韓国Netflixオリジナルが世界的に視聴された流れの中に位置づけられている。
批評面では、レビュー集計サイトRotten Tomatoesで批評家7人の評価がすべて肯定的(平均7.4/10)となり、イギリスの音楽・カルチャー誌NMEは「2021年のベスト韓国ドラマ10選」で本作を7位に挙げた。とくにハン・ソヒのアクションは、恋愛ドラマでの印象との落差もあって大きな話題となり、「ハン・ソヒの再発見」と評された。
一方で、潜入ものとしての展開は王道に沿ったもので、黒幕の正体などは予想しやすいという感想も見られる。8話という短さについては、展開の速さを評価する声と、人物描写がもう少し欲しいという声の両方がある。
受賞とノミネート[編集]
| 年 | 賞 | 部門 | 対象 | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 2022年 | APAN STAR AWARDS | OTT部門 男性優秀演技賞 | アン・ボヒョン | 受賞 |
| 2022年 | APAN STAR AWARDS | OTT部門 女性最優秀演技賞 | ハン・ソヒ | ノミネート |
| 2022年 | APAN STAR AWARDS | 助演男優賞 | ユン・ギョンホ | ノミネート |
| 2022年 | 百想芸術大賞 | テレビ部門 女性最優秀演技賞 | ハン・ソヒ | ノミネート |
| 2022年 | 青龍シリーズアワード | 助演男優賞 | アン・ボヒョン | ノミネート |
| 2022年 | 青龍シリーズアワード | 新人男優賞 | チャン・ユル | ノミネート |
| 2022年 | 青龍シリーズアワード | 新人女優賞 | ハン・ソヒ | ノミネート |
視聴ガイド[編集]
どこで見られる?[編集]
Netflixの独占配信作品で、2026年10月時点でもNetflixで視聴できる。Netflixオリジナル作品のため、基本的に他の配信サービスでは見られない。
全部で何話?[編集]
全8話で、1話あたり約45〜59分。合計でおよそ7時間ほどで見終わる長さで、韓国ドラマの中では短い部類に入る。
実話が元になっている?[編集]
実在の事件や人物を元にした作品ではなく、キム・バダによるオリジナル脚本のフィクションである。原作となる漫画や小説もない。
シーズン2はある?[編集]
配信当時、ハン・ソヒはインタビューで続編の可能性について言及したが、2026年10月時点で確認できる範囲では、Netflixから続編の制作は発表されていない。物語は全8話で一区切りついている。
ハン・ソヒのほかの出演作は?[編集]
本作の前に『夫婦の世界』(2020年)と『わかっていても』(2021年)で注目を集め、本作のあとにはNetflixシリーズ『京城クリーチャー』(2023年〜)で主演を務めた。本作でアクションを経験したことが、その後の出演作の幅を広げたとも言われる。
暴力描写は強い?[編集]
銃撃や刃物による殺傷、格闘の場面が多く、流血の描写もある。ノワール作品らしく全体のトーンは重い。
余談[編集]
- ハン・ソヒは体重を約10kg増やしたうえで、アクションシーンを自ら演じたと語っている。それまでの恋愛ドラマのイメージとのギャップは、配信直後のSNSで盛んに話題になった。
- ハン・ソヒとイ・ハクジュは、ともに『夫婦の世界』(2020年)に出演していた。
- アン・ボヒョンとユン・ギョンホは、ともに『梨泰院クラス』(2020年)に出演していた。
- 本作は8話で完結する短さから、長編が多い韓国ドラマの入門編として紹介されることがある。同じく短い話数で完結するNetflixの韓国アクション作品としては、のちの『ブラッドハウンド』『トリガー』などが挙げられる。
- 英題の「My Name」は、主人公が「オ・ヘジン」という他人の名前で生きる物語であることを示している。邦題では副題「偽りと復讐」が付けられ、潜入と復讐という二つの軸がタイトルだけで分かるようになっている。
関連項目[編集]
- イカゲーム/地獄が呼んでいる:同じ2021年配信のNetflix韓国オリジナル
- D.P. -脱走兵追跡官-:同時期の社会派Netflixシリーズ
- キングダム (韓国ドラマ):Netflix韓国オリジナルの先駆け
- ザ・グローリー:女性主人公の復讐劇つながり
