京城クリーチャー
경성크리처 / Gyeongseong Creature
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チャン・テサン/チャン・ホジェ役のパク・ソジュン(2019年・Wikimedia Commons)
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ユン・チェオク役のハン・ソヒ(2025年・Wikimedia Commons)
ジャンル クリーチャー・スリラー、時代劇
放送シーズン シーズン1(パート1:2023年12月22日、パート2:2024年1月5日)、シーズン2(2024年9月27日)
放送期間 2023年12月22日〜2024年9月27日(配信)
話数 全17話(シーズン1全10話、シーズン2全7話)
放送国家 韓国
言語 韓国語
配給 Netflix
配信 Netflix(全世界独占)
制作
演出 チョン・ドンユン
制作 ストーリー&ピクチャーズメディア、スタジオドラゴン、カカオエンターテインメント
脚本 カン・ウンギョン
撮影 ソン・ヨフン
音楽 キム・テソン
出演者 パク・ソジュン、ハン・ソヒ、スヒョン、キム・ヘスク、チョ・ハンチョル、ウィ・ハジュン、イ・ムセン、ペ・ヒョンソン
その他
原作 なし(オリジナル脚本)
制作費 約700億ウォン

概要[編集]

『京城クリーチャー』(原題:경성크리처、英題:Gyeongseong Creature)とは、Netflixで配信された韓国のクリーチャー・スリラードラマである。シーズン1(全10話)は2023年12月22日と2024年1月5日の2回に分けて、シーズン2(全7話)は2024年9月27日に配信された。1945年春の京城(現在のソウル)を舞台に、人体実験から生まれた怪物に立ち向かうチャン・テサン(パク・ソジュン)とユン・チェオク(ハン・ソヒ)を描く。

詳細[編集]

企画・制作[編集]

演出は『ストーブリーグ』のチョン・ドンユン、脚本は『浪漫ドクター キム・サブ』シリーズのカン・ウンギョン。制作はストーリー&ピクチャーズメディア、スタジオドラゴン、カカオエンターテインメントが担い、韓国メディアでは制作費約700億ウォン規模の大作として報じられた。

主演のパク・ソジュン(『梨泰院クラス』)とハン・ソヒ(『夫婦の世界』『マイネーム』)の出演は2022年1月に確定し、同時期に撮影が始まった。同年3月にはウィ・ハジュンの新型コロナウイルス感染で撮影が一時中断している。シーズン1の撮影は2022年10月に終了し、翌11月にはNetflixがシーズン2の制作を正式に発表した。シーズン1の配信前にシーズン2の撮影も進められ、2023年9月にはシーズン2撮影中のハン・ソヒが新型コロナウイルスに感染したことが伝えられた。

カン・ウンギョンは制作陣インタビューで、主演2人について、日本でも人気のある俳優でありながら快く出演を引き受けてくれたと語っている。

時代背景と731部隊モチーフ・甕城病院[編集]

舞台は日本統治時代の朝鮮末期にあたる1945年春の京城。物語の中心となる「甕城(オンソン)病院」は、日本軍が地下で朝鮮人などを対象に秘密の生体実験を行っている施設として描かれ、そこで生まれた怪物が「クリーチャー」である。

設定は、第二次世界大戦中に満州で細菌兵器の研究や人体実験を行った旧日本陸軍の731部隊から着想を得ている。カン・ウンギョンは、731部隊で行われたとされる「母性本能」に関する実験の記録を知って強い衝撃を受け、数日眠れなかったことが本作の出発点だったと韓国メディアに語っている。被害者が確かにいたにもかかわらず広く知られていない実験だった、というのが本人の説明である。

撮影・アクション[編集]

撮影監督はソン・ヨフン、音楽はキム・テソンが担当した。2022年8月3日には、ハン・ソヒが鎖を使うアクション場面の撮影中に顔を負傷した。軽傷で、同月11日には回復が伝えられ、翌週から撮影に復帰している。

主題歌・挿入歌にはシーズン1でEXOのスホ「Forever」、ペク・アの「Time」、シーズン2でMAMAMOOのソラ「Lean」、ホン・イサク「Gradation in Light」などが使われた。シーズン1のサウンドトラックは2023年12月22日(歌唱曲)と2024年1月12日(劇伴20曲)に分けて配信されている。

シーズン2での現代化[編集]

シーズン1パート2のポストクレジット映像で、続編の舞台が現代のソウルになることが示され、2024年1月にNetflixが正式に発表した。シーズン2は1945年から79年後の2024年のソウルが舞台で、パク・ソジュンはテサンと瓜二つの青年チャン・ホジェを、ハン・ソヒは老いない身体のまま現代まで生き延びたチェオクを演じる。新キャストとしてイ・ムセンとペ・ヒョンソンが加わった(ペ・ヒョンソンの合流は2023年8月に発表)。制作陣はシーズン2のテーマを「記憶と忘却、そして残存」と説明していた。

歴史描写を巡る反響[編集]

シーズン1パート1の配信後、韓国国内では独立運動家の描き方などを巡り賛否が出た。チョン・ドンユンはインタビューで「善悪の区別は難しいと考えている」と述べ、一部で指摘された「植民史観」との批判に答えた。制作陣はまた、反日を目的とした作品ではないとも説明している。

日本では、ハン・ソヒが2023年12月24日に自身のInstagramへ投稿した宣伝が話題になった。投稿には独立軍の場面や実験の犠牲となった朝鮮人のスチール写真、安重根の写真が含まれ、「人間を手段化した実験の中で生まれた怪物と対抗する」という趣旨の文章が添えられていた。これに対し日本のファンからは「ファンをやめる」といった批判コメントが寄せられた一方、日本の教育では日本軍の過去を詳しく学ばないと指摘するコメントもあった。ハン・ソヒは2024年1月のインタビューで、日本の反応は気にしなかったと述べ、作品のテーマと異なる方向に意見が流れていたため投稿したと説明した。日本のネットメディアでは本作の日本軍描写を「反日ドラマ」と評する声を紹介する記事も出た。

あらすじ[編集]

シーズン1[編集]

1945年春の京城。京城一の質屋「金玉堂(クモクタン)」の当主で、街随一の情報通でもある資産家チャン・テサンは、日本の警務官から、行方不明になった愛妾を探し出すよう命じられる。一方、10年前に失踪した母を探して父ユン・ジュンウォンとともに京城へ来た捜索専門家ユン・チェオクは、人探しの過程でテサンと出会う。

失踪者を追う2人は、甕城病院で行われていた人体実験と、そこから生まれた怪物の存在にたどり着く。病院を統括する加藤中佐や、京城の有力者である前田家の女主人・前田由紀子らの思惑が絡むなか、2人は病院からの脱出と怪物との対決に挑む。

シーズン2[編集]

2024年のソウル。興信所「プガン商事」の副代表チャン・ホジェは、殺人事件の現場に居合わせて容疑者とされる。そこで彼は、「銀ツバメ」の別名で失踪者捜索を続けるユン・チェオクと出会う。シーズン1で老いない身体を得たチェオクは、事件に人間ではない存在が関わっていると察知し、真相を追い始める。1945年の甕城病院から続く陰謀は、大企業の秘密実験室で計画を進めるクロコ隊長や、触手を操る超人的な能力を持つ謎の男スンジョによって、現代のソウルでも動き出していた。

登場人物・キャスト[編集]

主要人物[編集]

役名 俳優 人物
チャン・テサン/チャン・ホジェ パク・ソジュン S1:金玉堂の当主。京城一の資産家で情報通。S2:テサンと瓜二つの興信所副代表。
ユン・チェオク ハン・ソヒ 行方不明者や死者を探し出す捜索専門家。10年前に失踪した母を探している。S2では老いない身体で現代を生きる。
前田由紀子 スヒョン 京城の有力者・前田家の女主人。失踪事件に関わる。S1で主要人物、S2にも登場。

シーズン1の人物[編集]

役名 俳優 人物
ナウォル夫人 キム・ヘスク 金玉堂の執事。温和な性格で、テサンを支える。
ユン・ジュンウォン チョ・ハンチョル チェオクの父。妻を探し続ける捜索専門家。
クォン・ジュンテク ウィ・ハジュン テサンの友人で、独立運動に身を投じている。
ク・ガッピョン パク・ジファン 金玉堂で働く男性。
ナ・ヨンチュン オク・チャヨン 「月光」バーの女主人。
加藤中佐 チェ・ヨンジュン 甕城病院を統括する日本軍将校。
チェ・ソンシム カン・マルグム チェオクの母。甕城病院の実験の対象とされる。
シム・スンドク ウ・ジョンウォン テサンの母。

シーズン2の人物[編集]

役名 俳優 人物
クロコ隊長 イ・ムセン 大企業の秘密実験室で計画を進める精鋭部隊のリーダー。
スンジョ ペ・ヒョンソン 触手を自在に操る超人的な能力を持つ謎の人物。チェオクを「同族」と呼ぶ。

シーズン2にはイ・ソンウク、ホ・ジュンソクらも出演している。

評価・記録[編集]

視聴記録[編集]

シーズン1パート1は配信3日で韓国のNetflixランキング1位となり、2023年12月18日〜24日の週にはNetflixグローバルTOP10(非英語テレビ部門)で3位(約300万ビュー)を記録した。その後も4週にわたりグローバルTOP10入りを続けた。

シーズン2は配信初週(2024年9月23日〜29日)に同部門2位(310万ビュー)となった。この週の1位は同じく韓国の料理サバイバル番組『白と黒のスプーン 〜料理階級戦争〜』(490万ビュー)だった。シーズン2配信に伴いシーズン1も再びTOP10入りし、シーズン2は配信後4週にわたってTOP10に残った。

批評[編集]

批評集積サイトロッテン・トマトではシーズン1が批評家支持率92%(12件、平均7.3/10)。CNNのブライアン・ローリーは「『イカゲーム』の視聴数には及ばないかもしれないが、純粋な娯楽性ではそれを上回る」と評した。一方でCollider誌は5/10とし、序盤の魅力的な要素が生かされていないと指摘した。韓国国内では、700億ウォン規模の大作でありながら評価が大きく分かれた点が報じられた。

シーズン2の評価は分かれ、否定的な意見も目立った。『サウス・チャイナ・モーニング・ポスト』は5点中1.5点で「詰め込みすぎ」とし、『Sweet Home』シーズン2と同様の質の低下を指摘した。『NME』は5点中3点、『コリア・ヘラルド』は、シーズン1のテンポの遅さへの不満には応えたものの、重要な細部が犠牲になった可能性があると評した。日本の映画情報サイトでは、クリーチャーの登場が遅いことや画面の暗さが批判される一方、ペ・ヒョンソンらの脇役陣の演技が評価された。

海外の反応[編集]

シーズン1はインド、フィリピン、シンガポール、タイ、台湾などアジア各国のNetflixランキングで上位に入った。フィリピンでは、2024年にGoogleで多く検索されたテレビ番組の7位にランクインしている。

英語圏の批評では、時代劇とモンスターものを組み合わせた構成が注目された。前述のCNNのように娯楽性を高く評価する声がある一方、シーズン2には厳しい評価が多く、NMEは今後シリーズを続けるより現状で終えるべきだとする趣旨を述べた。

視聴ガイド[編集]

京城クリーチャーはどこで見れる?[編集]

Netflixの独占配信作品で、日本でもNetflixで配信されている。シーズン1・2ともに見放題の対象となっている。

何話まである?[編集]

シーズン1が全10話、シーズン2が全7話の計17話。シーズン1は2023年12月22日に第1〜7話(パート1)、2024年1月5日に第8〜10話(パート2)が配信された。シーズン2は2024年9月27日に全7話が一挙配信された。

シーズン3はある?[編集]

2026年時点で、Netflixからシーズン3の制作は公式に発表されていない。

グロい?怖い?[編集]

クリーチャーによる殺傷場面や、病院での人体実験を描いた場面が含まれる。いずれもNetflixオリジナルのクリーチャー作品として、怪物の造形や犠牲者の描写は直接的に映される場面がある。

実話?731部隊との関係は?[編集]

物語と登場人物は創作だが、日本軍の人体実験という設定は実在した731部隊から着想を得ている。脚本のカン・ウンギョンは、731部隊で行われたとされる母性本能に関する実験の記録が企画の出発点だったと語っている。甕城病院は架空の施設である。

日本で配信停止になった?[編集]

配信停止にはなっていない。日本のNetflixでも配信されている。ハン・ソヒのSNS投稿を巡って日本のファンの間で批判があったことから、こうした疑問が出ることがある。

シーズン2から見ても分かる?[編集]

シーズン2は現代が舞台だが、チェオクが老いない身体になった経緯や甕城病院の実験など、シーズン1の結末を前提に物語が進む。

余談[編集]

  • シーズン1パート2の劇伴サウンドトラック(2024年1月12日配信)は20曲・総収録時間約59分。
  • ハン・ソヒはシーズン1撮影中の2022年8月に顔を負傷し、シーズン2撮影中の2023年9月には新型コロナウイルスに感染しているが、いずれも撮影に復帰した。
  • シーズン2の舞台が現代になることは、シーズン1パート2のポストクレジット映像で予告された。
  • シーズン1主題歌「Forever」を歌ったスホはEXOのメンバー。
  • シーズン2配信週のグローバルTOP10では、同じ韓国作品の『白と黒のスプーン』が1位で、本作は2位だった。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  • Netflix「京城クリーチャー」作品ページ

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