トリガー (韓国ドラマ)

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トリガー (韓国ドラマ)
트리거 / Trigger
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キム・ナムギル(2018年、アジアスターアワード)出典:Wikimedia Commons(CC BY 3.0)
ジャンル アクション・スリラー・犯罪
放送期間 2025年7月25日(全話一挙配信)
話数 全10話
放送国家 韓国
言語 韓国語
配信 Netflix
制作
演出 クォン・オスン、キム・ジェフン
制作 映画社ピダンギル(Bidangil Pictures)
脚本 クォン・オスン
音楽 ファン・サンジュン
出演者 キム・ナムギル、キム・ヨングァン、パク・フン、キル・ヘヨン、キム・ウォネ、ウ・ジヒョン
その他

概要[編集]

トリガー(韓: 트리거、英: Trigger)とは、2025年7月25日にNetflixで全10話が一挙配信された韓国ドラマである。銃器の所持が厳しく規制された韓国に出所不明の違法銃器が大量に出回る事態を描いたアクション・スリラーで、キム・ナムギルとキム・ヨングァンが主演を務める。

詳細[編集]

制作の経緯[編集]

監督・脚本は映画『殺人鬼から逃げる夜』(2021年)で知られるクォン・オスンで、キム・ジェフンが共同演出として参加している。制作は映画社ピダンギル(Bidangil Pictures)が担当し、配信開始時には同社の親会社であるK Wave Mediaが「Netflixとともにグローバル作品を送り出す」との趣旨のプレスリリースを発表した。同リリースでは、本作の制作規模が『イカゲーム』シーズン1を上回ると説明されている。音楽はファン・サンジュンが手がけた。

作品は全10話構成で、各話の長さは約37〜61分である。日本のNetflixでは年齢制限18+に指定されている。

設定とテーマ[編集]

韓国は民間人の銃の所持が法律で厳しく制限されており、作中ではこの前提が「銃器清浄国」という言葉で表現される。本作は、その韓国に海外製の違法銃器が宅配便で次々と届くようになったら社会はどうなるか、という仮定から出発している。

クォン・オスン監督は2025年7月22日の制作発表会で、対立と葛藤が深まる現在の韓国社会に「もし銃が配られたら人々はどう反応するか」という想像力を加えた作品だと説明した。また、銃を単なる戦いの道具として使うアクション作品とは異なり、本作では「銃そのもの」が物語の中心にあり、誰が手にするかによってアクションの形も変わると語っている。たとえば、軍経験者と銃を扱ったことのない学生とでは構え方や撃ち方がまったく異なり、それぞれの人物の背景がそのまま演出に反映されている。

物語では、公務員試験に長年落ち続ける受験生、学校でいじめを受ける高校生、息子の死の真相を求めて抗議を続ける母親、組織の後始末を担う下っ端など、社会の中で追い詰められた人々のもとに銃が届く。銃を手にした一般市民がどのような選択をするのか、そして「銃を手にしないこと」を選び続ける主人公がどう向き合うのかが、作品全体を通した軸となっている。

主演2人のキャラクター[編集]

キム・ナムギルが演じるイ・ドは、軍でスナイパーとして従軍した経験を持つ交番勤務の巡査である。紛争地域での経験からトラウマを抱え、銃を再び手にしないと決めている人物として描かれる。キム・ナムギルはインタビューで、派手な見せ場のためのアクションではなく、銃を持たずに大切な人を守ろうとするイ・ドの意志を「節制と自制」で表現したかったと述べている。

キム・ヨングァンが演じるムン・ベクは、イ・ドの前に現れる謎めいた協力者である。常に笑みを絶やさない自由奔放な人物として登場するが、その裏には暗い過去と、緻密に計画された目的が隠されている。キム・ヨングァンは制作発表会で、物語の中で変化していくキャラクター性と、作品の問いを投げかける役割に惹かれたと語った。

配信と反響[編集]

本作は2025年7月25日16時(韓国時間・日本時間)に全10話が一挙配信された。配信翌日には、各国のOTTランキングを集計するFlixPatrol上で韓国を含む29の国と地域でTOP10入りしたと報じられた。

Netflix公式のグローバルTOP10では、配信3日間(7月21日〜27日週)で視聴数290万を記録し、非英語ショー部門4位に初登場、20の国と地域でTOP10入りした。続く2週目(7月28日〜8月3日)には視聴数500万で同部門2位に上昇し、TOP10入りした国と地域は45に増えた。韓国国内でもNetflixの「今日のTOP10」で配信直後に1位となっている。

批評面では、映画・ドラマの批評集積サイトRotten Tomatoesで批評家9人のレビューがすべて肯定的という結果になった。韓国国内の報道では、アクション・スリラーで存在感を示してきたキム・ナムギルとキム・ヨングァンの組み合わせが好評を得ていると伝えられた。

Netflixを通じて世界に配信される韓流作品には、『イカゲーム』『地獄が呼んでいる』『D.P. -脱走兵追跡官-』のように、韓国社会の格差や制度のひずみをジャンル作品の枠組みで描くものが多い。本作も「銃のない社会」という韓国の前提を逆手に取り、追い詰められた個人が暴力の手段を得たときに何が起きるかを描いた点で、この系譜に連なる作品と見ることができる。

あらすじ[編集]

銃器の所持が厳しく規制され、市民が銃に触れる機会がほとんどない韓国。交番勤務の警察官イ・ドは、元スナイパーという過去を胸にしまい、平穏な日常を送っていた。

ある日、公務員試験に何年も落ち続けている受験生ユ・ジョンテが、暮らしている考試院(受験生向けの簡易宿泊施設)で住人たちに銃を向け、立てこもり事件を起こす。現場に駆けつけたイ・ドは、銃の扱いに通じた知識を生かして単身で乗り込み、事件を収束させる。押収された銃は海外製で、ジョンテの供述から、銃は差出人不明の宅配便で届いたものであることが判明する。

時を同じくして、全国で出所不明の銃と実弾が次々と見つかり、銃を使った事件が連鎖的に起こり始める。社会が不安と混乱に包まれていくなか、イ・ドの前に、どこか飄々とした男ムン・ベクが現れる。ムン・ベクは捜査に協力する姿勢を見せ、2人は行動をともにするようになるが、その正体と目的は謎に包まれていた。

違法銃器の流通ルートを追うイ・ドと、それぞれの理由で銃を手にする市民たち、そしてムン・ベクの真の狙い。2人の男の選択が、韓国社会を揺るがす事件の行方を左右していく。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

交番勤務の巡査。軍でスナイパーとして従軍した経歴を持ち、紛争地域での体験からトラウマを抱えている。銃の扱いに長けているが、再び銃を手にしないと決めている。違法銃器の流通を追い、真相を求めて現場を駆け回る。
イ・ドの前に現れる謎の協力者。常に笑顔を絶やさない自由奔放な人物だが、暗い過去を抱え、ある目的のために緻密に計画を進めている。少年期はムン・ソンヒョンが演じた。

周辺人物[編集]

役名 俳優 人物像
ク・ジョンマン パク・フン 犯罪組織のボスの後始末を担う使い走り。偶然銃を手にする。
オ・ギョンスク キル・ヘヨン 息子を仕事中の事故で亡くした母親。真相究明を求め、毎日ひとりで抗議活動を続けている。
チョ・ヒョンシク キム・ウォネ イ・ドが勤める交番の所長。イ・ドを息子のように気にかけている。
ユ・ジョンテ ウ・ジヒョン 公務員試験の受験生。長年の不合格で追い詰められ、考試院で暮らしている。
コン・ソクホ ヤン・スンリ 暴力組織のボス。ク・ジョンマンの雇い主。
チョン・ウォンソン イ・ソク 電子足輪を装着した前科者。
チャン・ジョンウ チャン・ドンジュ イ・ドの相棒の新人警察官。
ソ・ヒョンジュ チャ・レヒョン 強力班の刑事。
チュ班長 チョ・ハンチョル 強力班の班長。
パク・ギュジン パク・ユノ いじめを受けている高校生。
ソ・ヨンドン ソン・ボスン いじめを受けている高校生。
カン・ソンジュン ホン・ミンギ ギュジンらをいじめる同級生。
ワン・デヒョン キム・ジュンヒ 銃器事件を追うフリーランスの記者。
ユン・ウォンチョル チョン・ウンイン 警察署長。イ・ドに理解を示す上司(特別出演)。
修理工 イ・ジフン イ・ドの軍隊時代の戦友。

記録[編集]

  • FlixPatrol集計:配信翌日に29の国と地域でTOP10入り
  • Netflixグローバル非英語ショー部門:1週目4位(視聴数290万、20の国と地域でTOP10入り)
  • Netflixグローバル非英語ショー部門:2週目2位(視聴数500万、45の国と地域でTOP10入り)
  • 韓国Netflix「今日のTOP10」:配信直後に1位
  • Rotten Tomatoes:批評家支持率100%(9件)

視聴ガイド[編集]

『トリガー』はどこで見れる?[編集]

Netflixの独占配信作品であり、Netflixで視聴できる。地上波やケーブルテレビでの放送は行われていない。

『トリガー』は全何話?[編集]

全10話である。2025年7月25日に全話が一挙配信された。1話あたりの長さは約37〜61分。

『トリガー』の監督・脚本は誰?[編集]

監督・脚本はクォン・オスンで、キム・ジェフンが共同演出を務めた。クォン・オスンは映画『殺人鬼から逃げる夜』の監督でもある。

『トリガー』に年齢制限はある?[編集]

日本のNetflixでは18+に指定されている。銃撃や暴力の描写、強い言葉遣いが含まれる。

『トリガー』は実話?[編集]

実話ではない。銃規制の厳しい韓国に違法銃器が出回ったら、という仮定をもとにしたフィクションである。

『トリガー』と『トリガー ニュースの裏側』は同じ作品?[編集]

別の作品である。『トリガー ニュースの裏側』はキム・ヘス主演の調査報道ドラマで、2025年1月15日からDisney+で独占配信された。本作とは制作陣・出演者ともに関係がない。

『トリガー』にシーズン2はある?[編集]

2025年の配信以降、続編の制作は発表されていない。

余談[編集]

  • 本作の制作発表会は2025年7月22日にソウルの麻浦区で開かれた。直前に仁川で銃器を使った事件が起きたことを受け、前日の7月21日に予定されていたファンイベントのライブ配信は中止された。監督は会見で事件に遺憾の意を示したうえで、作品は犯罪を美化するものではないと説明した。
  • オ・ギョンスク役のキル・ヘヨンは、クォン・オスン監督の前作『殺人鬼から逃げる夜』にも出演しており、その際に監督から「次は銃を撃つ場面のある役で起用する」と約束されていたと制作発表会で明かしている。
  • 同じ2025年の1月にはDisney+で『トリガー ニュースの裏側』(原題:트리거)という同じ原題のドラマが配信されており、日本語の紹介記事などでは両作品が並んで扱われることがある。
  • キム・ナムギルは『熱血司祭』(SBS)『悪の心を読む者たち』など、刑事や捜査を軸にした作品への出演が多い俳優だが、本作では銃を手にしない元スナイパーという抑制的な役柄を演じた。
  • 配信後には、キム・ナムギルとキム・ヨングァンが印象的な場面を振り返る特別映像がNetflixの公式チャンネルで公開された。
  • キム・ナムギルは2015年に文化芸術を通じて青少年を支援する非営利団体「ギルストーリー」を設立しており、本作のインタビューでも次の世代に向けて「武器に頼るのではなく互いを思いやってほしい」というメッセージを語っている。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  • Netflix作品ページ

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