| パク・ジフン 박지훈 / Park Ji-hoon | |
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![]() 2026年7月31日、第5回青龍シリーズアワードでのパク・ジフン(出典:Wikimedia Commons、作者:KPOPIT 케이팝잇、CC BY 4.0) | |
![]() 2026年5月、ドラマ『炊事兵、伝説になる』制作発表会(出典:Wikimedia Commons、作者:KPOPIT 케이팝잇、CC BY 4.0) | |
| 誕生日 | 1999年5月29日 |
| 年齢 | 27歳 |
| 出身地 | 大韓民国 慶尚南道馬山(現・昌原市) |
| 国籍 | 大韓民国 |
| 学歴 | ソウル公演芸術高等学校 卒業 |
| ジャンル | ドラマ・映画・K-POP |
| 活動期間 | 2006年 -(子役として) |
| デビューアルバム | 『O'CLOCK』(2019年、ソロ) |
| 事務所 | MAROO企画 → YYエンターテインメント(2024年 -) |
| 代表作 | 『弱いヒーロー Class 1』『弱いヒーロー Class 2』『王と生きる男』『炊事兵、伝説になる』 |
| ファンクラブ | MAY(メイ) |
| 関連活動 | Wanna One(2017年 - 2018年、2021〜2022年・2026年に再集結) |
| あだ名 | ウインク男、端宗オッパ |
| その他 | 第62回百想芸術大賞 映画部門新人演技賞・人気賞、第2回青龍シリーズアワード 新人男優賞 |
概要[編集]
パク・ジフン(박지훈、1999年5月29日 - )とは、韓国の俳優・歌手であり、オーディション番組『PRODUCE 101』シーズン2で最終2位となったWanna Oneの元メンバーである。子役出身で、ドラマ『弱いヒーロー』シリーズと映画『王と生きる男』の端宗役で「アイドル出身俳優」の枠を超えた。
詳細[編集]
「ウインク男」は芸歴11年目のベテランだった[編集]
2017年、『PRODUCE 101』シーズン2の放送前に公開されたテーマ曲「その少年(Pick Me)」のステージ映像で、カメラに向かってウインクを決めた練習生がいた。それがパク・ジフンである。番組が始まる前から「ウインク男」としてネットで拡散され、自己紹介で放った「내 마음속에 저장(僕の心の中に保存)」は2017年の流行語として韓国コンテンツ振興院から「今年の流行語」に選ばれるほどの社会現象になった。ただしこの「新人」、実は2006年から子役として活動しており、カメラの前に立つのはお手の物。ミュージカル『ピーターパン』の舞台にも子役として立っていた、いわば芸歴11年目のベテランである。最終回ではカン・ダニエルに次ぐ2位でWanna Oneのデビューメンバー入りを果たした。
アイドルから俳優へ、本格的な乗り換え[編集]
Wanna Oneの活動は2018年12月31日までの期間限定。グループ終了後はソロ歌手として2019年3月にミニアルバム『O'CLOCK』でデビューし、タイトル曲「L.O.V.E」でKBS『ミュージックバンク』の1位を獲得した。その一方で同じ2019年にJTBCの時代劇『朝鮮婚談工作所 コッパダン』(原題:조선혼담공작소 꽃파당)で成人後初のドラマに出演し、俳優業にも本格復帰。以後、ウェブドラマ、KBSドラマと着実に経験を積み、2022年の『弱いヒーロー Class 1』で一気に評価をひっくり返した。歌と演技の二刀流だが、現在の世間の認識は完全に「俳優パク・ジフン」寄りである。
2026年、「1000万俳優」になる[編集]
転機の頂点は2026年。チャン・ハンジュン監督の映画『王と生きる男』で、叔父に王位を奪われ流刑地・寧越に送られた悲劇の少年王・端宗(イ・ホンウィ)を演じた。実質的な商業映画デビュー作だったにもかかわらず作品は公開31日で観客1000万人を突破し、最終的に韓国映画の歴代上位に食い込む大ヒットに。同年5月の第62回百想芸術大賞で映画部門の新人演技賞と人気賞を同時受賞し、続けて主演したtvNドラマ『炊事兵、伝説になる』も好視聴率を記録した。いまや韓国で最も勢いのある20代俳優の一人と言っていい。
子役・練習生時代[編集]
『朱蒙』からはじまった芸能人生[編集]
1999年、慶尚南道馬山(現在の昌原市)生まれ。7歳ごろにソウルへ移り、2006年にMBCの大河ドラマ『朱蒙(チュモン)』で子役デビューした。その後もSBS『王と私』(2007年)、SBS『一枝梅(イルジメ)』(2008年)など時代劇を中心に出演。ミュージカルでは『ピーターパン』(2007年〜)、『私の心のオルガン』(2010年)、『ラジオスター』(2010〜2011年)などに出演しており、テレビ・舞台・CMモデルと幅広く活動していた。つまり、のちに端宗を演じるはるか前から、子役として朝鮮王朝の宮廷ドラマを経験済みだったわけである。
練習生として事務所を渡り歩く[編集]
子役活動と並行してアイドルの道も模索し、SMエンターテインメントやファンタジオで練習生生活を送ったとされる。ファンタジオ時代にはボーイズグループのデビュー候補だったが、ひざの負傷が影響してデビューには至らなかったと言われている。その後MAROO企画に移籍し、同事務所の練習生として『PRODUCE 101』シーズン2に出場した。学校は芸能系の名門として知られるソウル公演芸術高校の放送芸能科に進み、2018年1月に卒業している。Wanna One活動の真っ最中だったため、一般的な学校生活はほとんど送れなかった。
Wanna One時代[編集]
国民プロデューサーが選んだ「2位」[編集]
『PRODUCE 101』シーズン2は2017年4月から6月までMnetで放送され、視聴者投票で上位11人がデビューする仕組みだった。パク・ジフンは放送前の「ウインク」で知名度を稼いだまま上位をキープし、最終的にはカン・ダニエルに次ぐ2位でデビューが確定。グループ名「Wanna One」が発表されたのもこの最終回である。同期にはファン・ミンヒョン、ハ・ソンウン、ペ・ジニョンらがいる。
期間限定グループの1年半[編集]
Wanna Oneは2017年8月7日にデビューし、デビュー直後から大ヒットを飛ばす怪物新人となった。ただし活動は最初から2018年12月31日までと決められており、2019年1月にソウル・高尺スカイドームで開かれた最終コンサート「Therefore」でグループとしての一区切りを迎えた。本人はのちに、メンバーが10人いた頃は頼れる仲間がいたが、ソロになって控室に一人で座った時に「一人になった現実」を痛感したと振り返っている。この孤独感が、のちの当たり役につながっていく。
再集結[編集]
グループは2021年末の授賞式で再結成ステージを行い、2022年にはデジタルシングル「Beautiful(Part.III)」を発表。2026年にはMnetのリアリティ番組『WANNA ONE GO: Back to Base』で約7年ぶりにバラエティでそろった。同年8月にはロサンゼルスの「KCON LA 2026」にもスペシャルパフォーマーとして9人で出演している。2026年4月のWanna Oneファンミーティングでは、当時大ヒット中だった『王と生きる男』のパロディまで飛び出し、会場を沸かせた。
ソロ歌手としての活動[編集]
ディスコグラフィー[編集]
ソロ歌手としては2019年3月の1stミニアルバム『O'CLOCK』(タイトル曲「L.O.V.E」)でデビュー。同年12月に『360』、2020年5月に『The W』を発表し、2020年11月には初の正規アルバム『Message』(タイトル曲「Gotcha」)をリリースした。その後も2021年に『My Collection』『Hot&Cold』、2022年に『The Answer』、2023年に『Blank or Black』と、俳優業と並行してコンスタントに作品を出している。
3年ぶりのカムバック『RE:FLECT』[編集]
2026年4月29日には初のシングルアルバム『RE:FLECT』を発売し、約3年ぶりに音楽活動へ戻ってきた。事前に公開されたコンセプトフォトでは、オレンジ色の髪にそばかすメイクという姿を披露。『王と生きる男』の重厚な王様イメージを一気に塗り替える変身ぶりが話題になった。その直前、4月25・26日にはソウルのYES24ライブホールでファンミーティング「같은 자리(同じ場所)」を開催して全席完売。5月23日の東京公演を皮切りにアジアのファンコンツアーも回った。
俳優としてのキャリア[編集]
下積みのウェブドラマ・KBS時代(2019〜2021年)[編集]
2019年の『朝鮮婚談工作所 コッパダン』では、仲人業者「コッパダン」のメンバーで、イメージコンサルタント役のコ・ヨンスを演じた。2020年にはウェブトゥーン原作のウェブドラマ『恋愛革命』(原題:연애혁명)でコン・ジュヨン役を演じて初主演。2021年のKBS2『遠くから見れば青い春』(原題:멀리서 보면 푸른 봄)では、大学生ヨ・ジュンを演じた。この頃はまだ「アイドルが演技もしている」という見られ方から抜け出せていなかった。
『弱いヒーロー Class 1』でのブレイク(2022年)[編集]
評価が一変したのが、Wavveオリジナルシリーズ『弱いヒーロー Class 1』(2022年)。原作はウェブトゥーン『弱いヒーロー』で、パク・ジフンが演じたのは、勉強だけが取り柄の寡黙な模範生ヨン・シウン。小柄で力も弱いが、頭脳と周囲の地形・道具を使って暴力に立ち向かう主人公である。セリフが極端に少ない役だったため、本人は「シウンはあまり喋らないので、感情を目つきと表情で伝えるしかなかった」と語っている。釜山国際映画祭のオンスクリーン部門での上映チケットは約2分で売り切れ、配信初日にはWavveの有料ドラマ1位を獲得した。「このドラマではパク・ジフンではなくシウンが見える」というコメントが一番うれしかったという。この役で第2回青龍シリーズアワード新人男優賞を受賞した。
主演作の積み重ね(2024〜2025年)[編集]
2024年にはKBS2のファンタジー時代劇『幻想恋歌』(原題:환상연가)で、一つの体に宿る二つの人格、サジョ・ヒョンとアクヒの二役に挑戦。同年、事務所をYYエンターテインメントへ移している。2025年4月25日にはNetflixで続編『弱いヒーロー Class 2』が全世界同時配信され、転校先の学校でさらに大きな暴力に立ち向かうシウンを再び演じた。監督は初めての本読みで「3年も経っているのに、どうしてすぐシウンが出てくるんだ」と驚いたという。
『王と生きる男』の端宗(2026年)[編集]
2026年2月公開の『王と生きる男』では、ユ・ヘジン演じる村長オム・フンドとともに主演を務めた。共演のユ・ヘジンによれば、パク・ジフンは最初の顔合わせの時よりも15kgやせて現場に現れ、撮影現場でもりんご1個で耐えながら演技していたという。ユ・ヘジンは「ジフンの目を見ていると自然に涙が出る」、ユ・ジテは「スターのマインドではなく俳優のマインドを持っている」と絶賛した。作品は公開31日で1000万人を突破し、パク・ジフンは一躍「1000万俳優」の仲間入りを果たした。
『炊事兵、伝説になる』(2026年)[編集]
2026年5月11日からはtvNの月火ドラマ『炊事兵、伝説になる』(原題:취사병 전설이 되다、TVINGでも配信)で主演。父の死の悲しみを抱えたまま入隊し、謎の「ステータスウィンドウ」能力を手に入れて炊事兵として成長していく二等兵カン・ソンジェを演じた。初回視聴率は5.8%で2026年のtvN月火ドラマ最高の滑り出しとなり、第3話では首都圏の瞬間最高視聴率9.1%を記録。「ゴム手袋をはめた殿下」が「伝説の炊事兵」になった、とメディアに書かれた。この作品で第5回青龍シリーズアワードの主演男優賞にノミネートされ、ヒョンビン、キム・ソンホ、キム・ウビン、パク・ヘスと競った(受賞はパク・ヘス)。
受賞歴[編集]
| 年 | 賞 | 部門 | 対象作品 |
|---|---|---|---|
| 2023年 | 第2回青龍シリーズアワード | 新人男優賞 | 『弱いヒーロー Class 1』 |
| 2026年 | 第62回百想芸術大賞 | 映画部門 新人演技賞(男性) | 『王と生きる男』 |
| 2026年 | 第62回百想芸術大賞 | NAVER人気賞 | - |
| 2026年 | ディレクターズ・カット・アワード | 映画部門 新人男優賞 | 『王と生きる男』 |
百想芸術大賞の人気賞はネット投票で48.7%を集めての1位だった。授賞式では「最後まで僕を信じてくださったチャン・ハンジュン監督に感謝したい。『お前じゃなきゃダメだ』と信じて守ってくださって本当にありがとうございます」と語り、ファンの「MAY」への感謝も忘れなかった。
人物[編集]
「保存」は渇望のジェスチャー[編集]
「ウインク」「僕の心の中に保存」のイメージが強すぎて、愛嬌キャラだと思われがちだが、本人は2025年のインタビューで「あれは自分を知ってもらいたいという、いわば『渇望のジェスチャー』だった」「当時の年齢でできる、自然でかわいいジェスチャーだった」と説明している。かつては大先輩たちのようになりたいと思っていたが、今は「大衆と自分の感情を分かち合いたい」と考えるようになったという。
ヨン・シウンと自分[編集]
『弱いヒーロー』のシウンには特別な愛着を持っており、「シウンには僕と似たところがあって愛着を感じた」と語る。Wanna One活動で普通の学校生活を送れず、「友達をたくさん作れなかったのが心残りだった。だからシウンにより心が寄った」とも話している。今後は悪役にも挑戦したいとのこと。
SNSでの素顔[編集]
本人のInstagramでは、作品イメージとは違う茶目っ気のある姿も見せる。2026年3月には真っ赤に染めた髪のセルフィーを「미워(憎い)」という一言とともに投稿し、口をとがらせた表情が話題になった。
炎上とバズ[編集]
「端宗オッパ」旋風[編集]
『王と生きる男』の公開後、哀れで美しい端宗を演じたパク・ジフンに「端宗オッパ」というあだ名が定着。舞台となった寧越の史跡には観光客が押し寄せ、2026年4月の第59回端宗文化祭では、本人が祭りの公式SNSに応援動画を寄せて「端宗が端宗文化祭を宣伝している」とネットを沸かせた。
「2位」の物語[編集]
『PRODUCE 101』シーズン2では、放送前から「ウインク男」として誰よりも先にバズった練習生だったが、最終順位はカン・ダニエルに次ぐ2位。もっとも本人にとっては、この「2位からの出発」が俳優としての大逆転劇の前振りになった格好である。
余談[編集]
- 「僕の心の中に保存」のフレーズは、日本のアニメ『しゅごキャラ!』のセリフがもとになっているとされる。
- 2019年には韓国環境部の気候変動広報大使に任命された。
- 子役時代、『王と私』では見習いの内官役でゲスト出演している。宮廷ものとの縁は20年前から続いていたことになる。
- 公式ペンライトの愛称は「뽑봉(ポッポン)」。
- 2026年にはバスキン・ロビンスやSuperdryの広告モデルにも起用された。
- 第5回青龍シリーズアワードでは、同賞の主演男優賞ノミネート史上最年少の候補者だった。

