カン・ダニエル
강다니엘(Kang Daniel / KANGDANIEL)
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/5d/Kang_Daniel_at_Music_Bank_-_2024-09-26.png?utm_source=commons.wikimedia.org&utm_campaign=imageinfo&utm_content=original
2024年9月、KBS『ミュージックバンク』に出演したカン・ダニエル(出典:ウィキメディア・コモンズ、CC BY 3.0)
ID daniel.k.here(Instagram)
本名 강다니엘(カン・ダニエル)/旧名:강의건(カン・ウィゴン)
誕生日 1996年12月10日
年齢 29歳
出身地 釜山広域市(出生は江原道原州市)
国籍 韓国
身長 181.5cm
血液型 A型
MBTI ENFJ
学歴 ブニエル芸術高等学校中退(高卒認定試験合格)、慶熙サイバー大学実用音楽学科卒業
職業 歌手、ダンサー、MC、俳優
肩書 元Wanna Oneセンター、元KONNECT Entertainment代表
活動期間 2017年 -
代表的な実績 『PRODUCE 101 シーズン2』最終1位(157万8,837票)、Wanna Oneのセンター、Instagramフォロワー100万人到達の最短記録(ギネス世界記録)
受賞 ソウル歌謡大賞、Melon Music Awards、Asia Artist Awards ほか
事務所 MMOエンターテインメント → LMエンターテインメント(2019年)→ KONNECT Entertainment(2019年 - 2024年)→ ARA(2024年 - )
ファンクラブ FLOWD(旧称:DANITY)
関連活動 Wanna One、『ストリート・ウーマン・ファイター』『ストリート・マン・ファイター』MC、ドラマ『キミと僕の警察学校』
別名 KANGDANIEL
あだ名 国民センター、ニエル
その他 2026年2月9日に陸軍現役として入隊
リンク https://www.instagram.com/daniel.k.here/


概要[編集]

カン・ダニエル(강다니엘、KANGDANIEL)とは、韓国のK-POP歌手・ダンサーである。2017年にMnetのオーディション番組『PRODUCE 101 シーズン2』で157万票超を集めて最終1位となり、期間限定グループWanna Oneのセンターとしてデビューした。グループ活動終了後は自ら事務所を立ち上げてソロに転身し、「社長兼アーティスト」という異色のキャリアを歩んだ。2026年2月から兵役中である。

詳細[編集]

釜山で育ったBボーイ[編集]

1996年12月10日、江原道原州市で生まれ、京畿道安養市を経て釜山広域市影島区で育った。一般には「釜山出身」として知られており、話すときの釜山なまりもファンにはおなじみである。本名は「カン・ウィゴン(강의건)」だったが、発音しづらいことなどを理由に「ダニエル」へ改名している。

中学時代からBボーイング(ブレイクダンス)に打ち込み、釜山のダンス大会で新人部門1位を取った経験もあるとされる。高校は釜山のブニエル芸術高等学校に進み、コンテンポラリーダンスを専攻した。のちに高校を中退して高卒認定試験に合格し、Wanna One活動中の2018年に慶熙サイバー大学の実用音楽学科へ入学。卒業後は同大学の大学院でも学んでいる。

MMOの練習生時代[編集]

芸能事務所での練習生生活は2014年ごろ、B2Mエンターテインメントで始まった。会社の合併に伴いMMOエンターテインメントの所属となり、『PRODUCE 101』出演までの練習期間は約2年1か月。英語版Wikipediaなどによれば、当時の事務所は経営が苦しく、ダンスや歌のレッスンを満足に受けられなかったという。

同じMMOからは、のちにWanna Oneの最年長メンバーとなるユン・ジソンも『PRODUCE 101 シーズン2』に出場している。つまり2人は同じ事務所の練習生から、そろって国民プロデューサーに選ばれたことになる。

「国民センター」の誕生[編集]

2017年4月から放送された『PRODUCE 101 シーズン2』で、ダニエルは初週こそ30位台からのスタートだった。しかしパフォーマンスのたびに順位を上げ、番組中盤以降は上位の常連に。笑うと目がなくなる人懐っこいキャラクターと、ステージに立った瞬間に雰囲気が一変するダンスとのギャップが「沼」となり、ファンからは「갓다니엘(ゴッド・ダニエル)」とも呼ばれた。

6月16日の生放送最終回では、157万8,837票を獲得して堂々の1位。2位とは40万票以上の差があったと報じられている。受賞の場では「力をくれた両親と国民プロデューサーの皆さんに感謝したい。順位に慢心せず、もっといいステージを見せる」と語った。

Wanna One時代[編集]

センターとして駆け抜けた1年半[編集]

2017年8月7日、ソウルの高尺スカイドームでWanna Oneとしてデビュー。グループではセンター、メインダンサーを担い、ラップやボーカルも担当した。デビューアルバム『1×1=1(TO BE ONE)』はミリオンセラーとなり、EXO・BTSと並んで「エクバンウォン」と呼ばれるほどの人気を獲得した。

ダニエル個人の人気も突出しており、韓国企業評判研究所のボーイズグループ個人ブランド評判ランキングでは13か月連続1位という前人未到の記録を作った。ギャラップコリアの「今年最も好きなアイドル」にも2017年から2019年まで名を連ねている。グループは2018年12月31日に契約満了を迎え、2019年1月24〜27日の最終コンサートで活動を終えた。

Instagramでギネス世界記録[編集]

グループ活動終了直後の2019年1月1日(米国太平洋時間)、ダニエルは個人のInstagramアカウントを開設し、「HELLO 👋🏻」と一言添えた自撮り1枚を投稿した。するとフォロワーはみるみる増え、わずか11時間36分で100万人に到達。ギネス世界記録の「Instagramでフォロワー100万人に到達した最短時間」に認定された。

それまでの記録保持者はローマ教皇フランシスコの12時間で、その前は元サッカー選手デビッド・ベッカムの24時間だった。「K-POPアイドルが教皇の記録を破った」というニュースは世界中で報じられ、ダニエルの名前を海外に広めるきっかけにもなった。

ソロ転身と事務所問題[編集]

LMエンターテインメントとの専属契約紛争[編集]

Wanna One終了後、ダニエルはMMOから分かれたLMエンターテインメントに所属する予定だった。ところが2019年3月21日、LMを相手取り専属契約効力停止の仮処分を申請する。ダニエル側の主張は、LMが専属契約の効力発生直前(2019年1月28日)に第三者と「共同事業契約」を結び、音楽コンテンツの制作・流通権、コンサートや海外事業の権利、芸能活動の交渉権などを本人の同意なく独占的に与えた、というものだった。

これに対しLM側は、共同事業契約はアルバムやコンサート運営のための一般的な資金調達であり、権利をすべて譲り渡したわけではないと反論。ダニエル側は2月の協議の段階で契約の存在を知っていたはずで、契約解除の「名分作り」をしている、とも主張した。

ソウル中央地方裁判所は2019年5月10日、ダニエル側の申請を認める決定を出し、7月11日にはLMの異議申し立ても退けた。最終的に同年9月27日、双方の合意により専属契約は解除されている。

KONNECT Entertainment設立とソロデビュー[編集]

仮処分が認められた直後の2019年6月、ダニエルは個人事務所「KONNECT Entertainment」を設立し、自ら代表に就任した。社名は「Korea」と「connect」を組み合わせたもので、「韓国と世界をつなぐ」という意味が込められている。

2019年7月25日、ミニアルバム『color on me』でソロデビュー。ソロアーティストとして初日・初週のフィジカル販売の最高記録を打ち立て、8月には『ミュージックバンク』で初の1位を獲得した。その後、色をテーマにした『CYAN』(2020年3月)、『MAGENTA』(2020年8月)、『YELLOW』(2021年4月)の「カラー3部作」を発表。2021年の「Antidote」で国内チャート初の1位を手にし、2022年5月には初の正規アルバム『The Story』をリリースしている。

KONNECTは次第に所属アーティストを増やし、シンガーソングライターのChancellor、元GFRIENDのユジュ、ダンスクルーのWe Dem Boyzなどが在籍。2021年からは元2NE1のCLのマネジメントにも関わった。カフェ事業やアーティスト専用アプリ、リズムゲームまで手がけ、20代半ばの「社長」として注目を集めた。

うつ病・パニック障害の公表と活動休止[編集]

2019年11月にシングル「TOUCHIN'」を発表した直後、ダニエルは活動を中断する。12月4日、KONNECTは本人がうつ病とパニック障害の診断を受けており、極度の不安症状で活動が難しいと発表した。これに先立ち、本人はファンコミュニティに心境をつづった投稿をしていた。

ファンの間では「#WeAreWithDaniel」などのハッシュタグが広がり、事務所は悪質な書き込みに対する法的措置を進めていることも明らかにした。約2か月の休養を経て、2020年2月11日に活動再開が発表されている。のちのインタビューやドキュメンタリーでも、ダニエルはこの時期の苦しさを率直に語っている。

KONNECT大株主との法的紛争[編集]

2024年5月20日、ダニエル側はKONNECTの大株主(持分約70%)を、私文書偽造、横領、背任などの容疑でソウル警察庁に告訴した。ダニエル側の公式発表によると、大株主は2022年12月に本人の名義を無断で使い、100億ウォン規模の音楽流通の前払い契約を結んだほか、取締役会の承認なしに20億ウォン以上を海外送金などで引き出し、本人の個人口座からも17億ウォン以上が引き出されたという。

ダニエル側は、2023年1月に契約の存在を知ってから約1年にわたり、アーティストや社員への被害を最小限にしようと努力したが、法的責任を問う以外に解決方法がなかったと説明している。また、一部で報じられた「被害総額140億ウォン」という数字は正確ではないとも訂正した。大株主側の公式な反論は、主要報道では確認されていない。

同年6月10日、ダニエルはInstagramで「KONNECTとの旅は終わりを迎えた」と報告し、事務所は約5年で閉業した。所属アーティストの契約はそれ以前に満了しており、社員もすべて退社している。その後、元YGエンターテインメントやBig Hit、KONNECTの関係者が立ち上げた新事務所ARA(Artistic Round Alliance)と専属契約を結んだ。

ジニーミュージック訴訟[編集]

KONNECT時代の契約をめぐる問題はその後も続いた。2025年8月25日、ソウル中央地裁はジニーミュージックがKONNECTとダニエルを相手取った訴訟で、ダニエルらに4億ウォン(約29万ドル)の支払いを命じた(請求額は約7億1,000万ウォン)。ジニーミュージックは2022年6月にコンサート関連の前払い金22億ウォンをKONNECTに支払っており、公演収益が前払い金に届かなかったことが争点だった。

裁判所は、本人が公演確認書に署名していたことから連帯責任を認めた一方、請求が契約終了から時間がたって行われたことなどを考慮し、一部のみ認容した。ARA側は「契約は会社同士のものであり、予定された26公演はすべて終えた」として判決に強い不満を示している。

ソロ活動とその他の仕事[編集]

ARA移籍後の作品[編集]

ARA移籍後の第1作は2024年9月23日の5thミニアルバム『ACT』で、ソロデビュー5周年に合わせたカムバックだった。2025年6月16日の『Glow to Haze』では初めて作曲・プロデュースにクレジットされ、同年12月12日には全編英語のEP『PULSEPHASE』を発表。入隊前の「置き土産」として、本人は「入隊前に歌手として残せるものをできる限り見せたい」と語っていた。

ツアーも積極的に行い、2025年8月にはソウルでアンコール公演、9月には北米・南米公演を開催した。12月13〜14日にはソウルのKBSアリーナで入隊前最後のファンコンサートを行っている。

日本での活動[編集]

2022年10月5日、日本デビューEP『Joy Ride』をリリース。オリジナルの日本語曲と韓国曲の日本語バージョンを収録し、ギタリストのMIYAVIが参加した「TPIR」や、ちゃんみなとコラボした「Loser」が話題になった。MIYAVIとは2020年の『MAGENTA』でも共演しており、2度目のタッグである。

ストリートダンス番組のMC[編集]

ダンサー出身らしく、Mnetのダンスサバイバル番組でMCを務めたことでも知られる。2021年の『ストリート・ウーマン・ファイター』で固定MCを担当し、2022年には男性版『ストリート・マン・ファイター』でもMCに就任した。2023年の『ストリート・ウーマン・ファイター2』でも司会を務めている。

『ストリート・マン・ファイター』で準優勝したダンスクルーWe Dem Boyzが、番組後にKONNECTと契約したのも面白い縁である。ダンサーへのリスペクトがにじむ進行ぶりは視聴者からも好評だった。

俳優・ドキュメンタリー[編集]

2022年にはDisney+初の韓国オリジナルシリーズ『キミと僕の警察学校』(原題:너와 나의 경찰수업)で主演し、俳優デビュー。警察大学の学生ウィ・スンヒョンを演じた。

2023年には初のコンサートドキュメンタリー映画『KANGDANIEL: MY PARADE』が公開され、2026年1月には2作目『KANGDANIEL: HOLD YOUR BREATH』がCGVで公開された。ステージの裏側や本人の内面にも迫る内容となっている。

兵役と2026年の動向[編集]

陸軍現役として入隊[編集]

2026年1月、ダニエルは2月9日に陸軍現役として入隊することを公表した。当日は丸刈り姿の写真とともに「行ってきます」とあいさつし、静かに入隊。基礎軍事訓練を終えたあとは、論山の陸軍訓練所(第25教育連隊)で助教として服務していると報じられている。除隊予定日は2027年8月8日である。

2026年8月2日には、軍服姿で笑顔を見せる近況写真をInstagramに公開し、ファンを安心させた。

Wanna One再結成リアリティへの「参加」[編集]

2026年、Wanna Oneが7年ぶりに再集結し、リアリティ番組『WANNA ONE GO: Back to Base』が4月28日にMnet PlusとMnetで公開された。ダニエルは兵役中のためフル参加はできなかったが、公式ポスターには11人全員の一人として登場し、番組にも短い形で姿を見せている。

4月6日にソウル・上岩洞で開かれたサプライズのファンミーティングや、7月の「KCON LA 2026」ステージには不在だったものの、会場では等身大パネルでの「参加」となった。2027年はWanna Oneのデビュー10周年にあたり、除隊後の合流を期待する声は多い。

人物[編集]

  • ステージ上のカリスマと、普段のゆるい笑顔とのギャップが最大の魅力とされる。笑うと目がなくなることから「サモエド」にたとえられることもある。
  • 大の猫好きで、ルーニー、ピーター、オリ、チャナといった猫たちを飼っている(いた)ことで知られる。
  • スケートボード、ゲーム、レゴ、天体観測などが趣味とされ、マウスやキーボードのコレクターでもあるという。
  • ファンクラブ名は長らく「DANITY」だったが、2024年8月29日に「FLOWD(フローディ)」へ変更された。「Kang Danielが作る流れ(FLOW)に夢中で時間を忘れる人たち」という意味だという。
  • 社会貢献にも熱心で、2019年の江原道・高城の山火事に3,000万ウォン、2020年の新型コロナ対策に5,000万ウォンを寄付している。

炎上とバズ[編集]

「教皇超え」のInstagram[編集]

最大のバズは、やはり2019年のInstagram開設である。自撮り1枚でギネス記録を作ったニュースは、韓国国内だけでなく欧米メディアでも取り上げられた。

事務所をめぐる2度の法的紛争[編集]

LMエンターテインメントとの紛争では、ダニエル側が「権利の無断譲渡」を、LM側が「契約解除のための名分作り」を主張し、世論も割れた。裁判所はダニエル側の申請を認めたが、Wanna One終了直後のトップアイドルが事務所と争う構図は大きな話題となった。

KONNECTの大株主告訴は、代表取締役である本人が自社の大株主を訴えるという異例の展開として報じられた。2025年のジニーミュージック訴訟でも一部敗訴となり、ARA側は判決に反発している。いずれも捜査・裁判の最終的な結論については、2026年10月時点で広く報じられたものは確認されていない部分がある。

余談[編集]

  • 釜山時代、2011年に開かれたダンス大会に、のちのBTSのジミンらも出場していたとされ、「同じ釜山のダンス少年」として語られることがある。
  • 『PRODUCE 101』初週は30位台からのスタートで、そこから1位まで駆け上がった逆転劇が「国民センター」の物語として語り継がれている。
  • KONNECT時代に出したアーティスト専用アプリは、韓国で初めての個人アーティストアプリとされる。10言語の翻訳機能つきだった。
  • 世界の男性著名人として初めて「ジバンシィ ビューティ」のキャンペーンの顔を務めたとされる。
  • 2020年の新型コロナ禍で始まったグラミー賞の「Press Play at Home」シリーズにも出演している。

外部リンク[編集]

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