チョン・ウンチェ
정은채(Jung Eun-chae)
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tvN『ジョンニョン:スター誕生』制作発表会でのチョン・ウンチェ(2024年10月10日)(出典:ウィキメディア・コモンズ「Jung Eun-chae at tvN 'Jeongnyeon' press conference, 10 October 2024.png」、K-POPIT 케이팝잇、CC BY 3.0)
本名 チョン・ソルミ(정솔미)
誕生日 1986年11月24日
年齢 39歳
国籍 韓国
学歴 セントラル・セント・マーチンズ(ロンドン、テキスタイルデザイン専攻・中退)
ジャンル 映画、テレビドラマ、配信ドラマ、CM、音楽
デビューアルバム 『정은채』(2013年)
事務所 キーイースト → プロジェクト・ホス(프로젝트 호수、2023年 - )
代表作 映画『ヘウォンの恋愛日記』『自由が丘で』、ドラマ『ザ・キング:永遠の君主』『アンナ』『パチンコ』『ジョンニョン: スター誕生』『財閥×刑事 シーズン2』
関連活動 CMモデル、ラジオDJ、シンガーソングライター
その他 2024年 APANスターアワーズ ミニシリーズ部門女性優秀演技賞(『ジョンニョン:スター誕生』)
リンク Instagram(@jungeunchae_)


概要[編集]

チョン・ウンチェ(정은채、1986年11月24日 - )とは、韓国の女優である。ホン・サンス監督作品のヒロインとして注目を集め、『アンナ』『パチンコ』『ジョンニョン: スター誕生』『財閥×刑事 シーズン2』などで「気品あるカリスマ枠」の地位を確立した。

詳細[編集]

ロンドン帰りの「元CM女王」[編集]

本名はチョン・ソルミ(정솔미)。芸名の「ウンチェ」は、ベテラン女優パク・ソルミと名前が似ていることから付けたものとされる。中学生のときにイギリスへ渡り、約8年間をロンドンで過ごした。美術系の名門セントラル・セント・マーチンズでテキスタイルデザインを学んだが中退している。帰国後はまずCMモデルとして頭角を現し、ロッテ七星飲料「2%不足する時」などのCMで知られるようになった。2011年にはアジアモデル賞(Asia Model Festival Awards)でCFモデル賞を受賞。いわゆる「CMで顔が先に売れた人」の典型である。

映画デビューから「ホン・サンス作品の顔」へ[編集]

2010年、映画『超能力者』(カン・ドンウォン、コ・スの共演作)で映画デビュー。2011年にはKBS1の日日ドラマ『私たちの家の女たち(우리집 여자들)』で本格的にドラマデビューした。転機となったのは、ホン・サンス監督の『ヘウォンの恋愛日記(누구의 딸도 아닌 해원)』(2013年)。タイトルロールのヘウォンを演じた本作はベルリン国際映画祭のコンペティション部門に出品され、チョン・ウンチェは一気に注目の新人となった。同年の釜日映画賞では新人女優賞を受賞し、青龍映画賞の新人女優賞にもノミネートされている。翌2014年にはホン・サンス監督の『自由が丘で(자유의 언덕)』で日本人俳優・加瀬亮やムン・ソリと共演し、ワイルドフラワー映画賞の主演女優賞も獲得した。

大作・ジャンル物で「強い女」を量産[編集]

2014年の時代劇大作『王の涙 -イ・サンの決断-』(ヒョンビン主演)で宮女カン・ウォルヘ役を演じ、2017年の映画『ザ・キング』、2018年の『安市城 グレート・バトル』にも出演。テレビでは『ドクター・フロスト』(2014年)、『リターン -真相-』(2018年)、心霊捜査ドラマ『客-ザ・ゲスト-』(2018年)で刑事カン・ギリョンを演じた。そして2020年、キム・ウンスク脚本の大作『ザ・キング:永遠の君主』で大韓帝国の首相ク・ソリョン(と、大韓民国側の「もう一人」ク・ウナ)を演じ、野心家の女性政治家像で強烈な印象を残した。イ・ミンホ、キム・ゴウンが主演したこの作品で、チョン・ウンチェの名前は一般層にも広く知られるようになった。

2022年以降:配信ドラマで世界へ[編集]

2022年はApple TV+の大河ドラマ『パチンコ』でキョンヒ役を演じ、ユン・ヨジョンらとともに世界配信の舞台へ。キョンヒはヒロインのソンジャの義姉にあたる人物で、シーズン2(2024年)まで続投した。同年、Coupang Playのドラマ『アンナ』では、ペ・スジ演じるユミの元雇い主で、裕福な家に生まれたギャラリー代表ヒョンジュを演じている。悪意はないが他人への配慮もなく、贅沢な暮らしを楽しむお嬢様という役どころだった。

『ジョンニョン:スター誕生』でブレイク[編集]

2024年10月から放送されたtvNの土日ドラマ『ジョンニョン:スター誕生』では、女性だけで演じる伝統芸能「女性国劇」の劇団「梅蘭国劇団」で男役のトップスターとして君臨するムン・オッキョンを演じた。主演のキム・テリ演じるジョンニョンが憧れる存在であり、劇中では「王子さま」と呼ばれるカリスマ。男装の麗人として登場すると、女性視聴者を中心に大きな人気を集め、話題性ランキングの出演者部門でもトップ10入りを果たした。

本人にとって舞台演技はほぼ初めての経験で、撮影前には初期世代の女性国劇俳優と若手俳優が共演する公演を見に行き、出演者同士で資料を探して共有しながら少しずつ国劇の世界に近づいていったという。インタビューでは役作りを「最大の宿題だった」と語り、キム・テリについては「優れたリーダーだと思う」と絶賛している。また、海外の視聴者から「総合芸術のよう」「新鮮」という反応が多く届いたことに驚いたとも話している。

この役で2024年のAPANスターアワーズではミニシリーズ部門の女性優秀演技賞を受賞し、2025年の百想芸術大賞にもノミネートされた。作品自体も最終回視聴率16.5%(ニールセン・コリア)を記録する大ヒットとなり、チョン・ウンチェは「再発見された女優」として各メディアで取り上げられた。

2024年〜2026年の主な出演作[編集]

『ユア・オナー』と『설계자』[編集]

2024年は出演作が重なった年でもある。ENA・Genie TVのドラマ『ユア・オナー(유어 아너)』では、ソン・ヒョンジュとキム・ミョンミンが対決する重厚なサスペンスの中で、検事カン・ソヨン役として後半(第5話〜)から合流した。映画ではカン・ドンウォン主演の犯罪映画『설계자(英題:The Plot)』で、事故に見せかけて殺人を請け負うチームの一員チュ・ヨンソンを演じている。2025年には『ユア・オナー』で青龍シリーズアワードにもノミネートされた。

『アナー:彼女たちの法廷』[編集]

2026年2月からはENAのドラマ『アナー:彼女たちの法廷(아너:그녀들의 법정)』で、イ・ナヨン、イ・チョンアとトリプル主演を務めた。スウェーデンのドラマ『Heder』を原作とした法廷ミステリーで、チョン・ウンチェは国内最大級の法律事務所の後継者でありながら、性犯罪被害者専門の法律事務所L&Jの代表を務めるカン・シンジェを演じた。重い題材のため出演を決めるまでに時間がかかったと明かしているが、「必要な物語だ」と考えて決断したという。終盤では母親や信頼していた人々からの裏切りが続く展開となり、本人は3人からの裏切りを「三連コンボ」と表現して苦労を語った。インタビューでは「ここまで粘れる自分を発見した」とも話している。

『財閥×刑事 シーズン2』[編集]

2026年8月7日からはSBSの金土ドラマ『財閥×刑事 シーズン2』に出演。前作で人気を博したアン・ボヒョン演じる財閥3世刑事チン・イスの新たな相棒、チュ・ヘラ役で、シーズン2から唯一新しく加わったメインキャストとなった。チュ・ヘラは警察庁の対テロチームのエースで、強力1チームの新チーム長として赴任する人物。脚本家キム・バダは「この役を表現できる俳優はチョン・ウンチェしかいないと思った」と語り、「カリスマと優雅な美しさを併せ持つ」と評している。

視聴率は初回6.1%から一時5%台に下がったものの、後半に向けて上昇し、第13話で9.4%、2026年9月19日の最終回では11.8%(ニールセン・コリア)を記録。シーズン1の最高11.0%を上回り、シリーズ最高でフィナーレを迎えた。最終回ではチュ・ヘラ自らが連続殺人犯ユ・ソンウォン(演:ユ・スンホ)に手錠をかけるという見せ場も用意された。

終了後のインタビューでは「完成された世界観に溶け込めるか、課題を抱えての合流だった」と振り返り、視聴率は「毎回ハラハラしながら確認した」と告白。実はバイクに乗れず、登場シーンのロングショットは国内のライダーが代役を務めたという裏話も披露した。アン・ボヒョンとの関係は「恋愛というよりブロマンスに近い、淡白で新鮮なケミ」と表現し、シーズン3があれば「喜んで出たい」と意欲を見せている。

演技スタイルと作品選び[編集]

チョン・ウンチェの役柄には、政治家・弁護士・チーム長・劇団のスターといった「組織の頂点に立つ女性」が多い。本人も「難しい役を意図的に探すわけではないが、避けることもない」「困難を乗り越える過程にカタルシスを感じる」と語っている。作品選びで重視しているのは「前作とは違う姿を見せられるかどうか」で、2026年の2作品も法廷劇とアクション刑事ドラマという正反対のジャンルをあえて選んだという。

一方で、強い女性リーダー役が続いたことから、今後は「柔らかく人間味があって、少し抜けている明るい役」にも挑戦したいと話している。「いつも次が気になる俳優でいたい」という言葉は、彼女のキャリアをよく表している。

キャリア初期のホン・サンス作品で見せた自然体の演技と、『ザ・キング:永遠の君主』以降の大作で見せる硬質なカリスマの両方を持っている点が強み。端正な佇まいから、時代劇・現代劇を問わず「品のある人物」を任されることが多い。

音楽・ラジオ活動[編集]

女優業のかたわら、音楽活動も行っている。2013年4月には自身の名前を冠したアルバム『정은채』を発表しており、自作曲を収めたインディー・フォーク系の作品として知られる。また他のアーティストの楽曲への参加もある。ラジオではMBC FM4Uの映画音楽番組でDJを務めた経験があり、ロンドン生活で培った映画・音楽への造詣の深さがうかがえる。

事務所と私生活[編集]

長くキーイーストに所属していたが、2023年に契約を終え、長年のマネージャーとともに一人事務所「プロジェクト・ホス(프로젝트 호수)」を設立した。以降の『ジョンニョン』『アナー』『財閥×刑事2』はいずれもこの体制での出演作である。

2024年3月21日、プロダクトデザイナーで放送人としても知られるキム・チュンジェとの交際が報じられ、双方の事務所が「良い感情でお互いを知っていく段階」として交際を認めた。2人は同い年。キム・チュンジェは『ジョンニョン』放送時にSNSで公然と応援しており、チョン・ウンチェは「この上ない贈り物のよう」と喜んだ。2026年9月のインタビューでも「互いの仕事を応援し尊重し合う関係」と語り、『財閥×刑事2』も楽しく見てくれたと明かしている。

SNSでの発信[編集]

本人のInstagram(@jungeunchae_)は2026年10月時点でフォロワー約66万人、投稿は450件超。出演作の放送日には共演者との写真やオフショットを積極的に投稿しており、『財閥×刑事2』の放送期間中は毎週のように「ヘラチーム」の写真をアップし、最終回後には「GOODBYE재벌x형사2!뜨겁게사랑했다!진심이다!」(さよなら財閥×刑事2!熱く愛した!本気だ!)と作品への愛を綴った。

ほかにもモンブラン、バーバリー、アクリスといったハイブランドの広告投稿や、雑誌『W Korea』のグラビア、ニューヨーク旅行の写真なども見られ、ファッションアイコンとしての顔も持つ。劇中の硬派なイメージとは裏腹に、絵文字多めで茶目っ気のある文面が多いのも特徴。

炎上とバズ[編集]

  • 『ジョンニョン』でのバズ:男装のムン・オッキョンが女性ファンを中心にSNSで大きな話題に。「チョン・ウンチェの再発見」という見出しの記事が相次いだ。
  • 過去の熱愛報道:2013年には日本の週刊誌が、映画で共演した日本人俳優との関係を報じたが、本人側は「事実無根」と否定し、来日時に道案内をしてもらっただけだと説明した。2020年にはシンガーソングライターのチョン・ジュニルとの過去の交際をめぐって相手側の主張が報じられ、本人側は「約10年前の、すでに終わった個人的なこと」と説明した。2024年のキム・チュンジェとの交際報道の際にもこれらが再び取り沙汰された。

余談[編集]

  • ロンドン留学時代は美術系の学校に通っており、ファッションやアートへの関心の高さはその頃から。広告業界での評価が高いのもうなずける。
  • 2014年の『自由が丘で』で共演したムン・ソリとは、10年後の『ジョンニョン』で再び同じ作品に名を連ねた(ムン・ソリはジョンニョンの母親役)。
  • 『アナー』で共演したイ・ナヨンからは「劇中ではかっこいい女性だけど、実際はみんなおっちょこちょい」と暴露されている。
  • 『財閥×刑事2』終了後のインタビューでは、交際相手からアクションの助言をもらったかと聞かれ、「自分の体は自分で管理している」と冗談で返した。
  • 2026年の第31回釜山国際映画祭では、フランスの俳優シャルロット・ゲンズブールとのスペシャルトークに臨む予定だと報じられた。

外部リンク[編集]

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