ジョンニョン: スター誕生

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ジョンニョン: スター誕生
정년이(チョンニョニ)/Jeongnyeon: The Star Is Born
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主演のキム・テリ(2025年撮影、出典:ウィキメディア・コモンズ、CC BY 3.0)
ジャンル 時代劇・人間ドラマ・音楽
放送期間 2024年10月12日 - 11月17日
放送時間 毎週土・日曜 21:20(韓国時間)
話数 全12話(1話約70分)
放送国家 韓国
言語 韓国語
放送局 tvN
配信 Disney+(日本ほか一部地域)
平均視聴率 11.3%(ニールセン・コリア、全国)
制作
演出 チョン・ジイン
制作 スタジオドラゴン、スタジオN、マネジメントMMM、NPIOエンターテインメント
脚本 チェ・ヒョビ
音楽 チャン・ヨンギュ
出演者 キム・テリ、シン・イェウン、ラ・ミラン、チョン・ウンチェ、キム・ユネ、ムン・ソリ
その他
原作 ソ・イレ(作)・ナモン(画)『정년이』(NAVER WEBTOON)
制作費 約336億ウォン

概要[編集]

『ジョンニョン: スター誕生』(정년이、英題:Jeongnyeon: The Star Is Born)は、2024年10月12日から11月17日までtvNの土日ドラマ枠で放送された全12話の韓国ドラマ。二十五、二十一などで知られるキム・テリが主演を務め、朝鮮戦争直後の1950年代に実在した、すべての役を女性が演じる伝統芸能「女性国劇(ヨソン・ククク)」の世界を題材にした音楽時代劇。原作はNAVER WEBTOONで連載された同名の人気ウェブトゥーン。日本ではDisney+で配信されている。

韓国での視聴率は初回4.8%から回を追うごとに伸び、最終回は16.5%(ニールセン・コリア、全国)で自己最高を記録。tvNの土日ドラマとして大ヒット作の仲間入りを果たした。主演のキム・テリは、この役で2024年のAPANスターアワーズで大賞、2025年の第61回百想芸術大賞でテレビ部門の女性最優秀演技賞を受賞している。米タイム誌の「2024年のベストK-ドラマ10本」では2位に選ばれた。

詳細[編集]

設定とあらすじ[編集]

舞台は1950年代の韓国。歌・踊り・芝居のすべての配役を女性が演じる「女性国劇」が国民的な人気を誇っていた時代である。男女差別の激しい社会の中で、木浦(モッポ)の港町で育ち、お金も学歴もない少女ユン・ジョンニョン(キム・テリ)が、生まれ持った歌声と表現力、そしてあふれる野心だけを武器に、女性国劇のスターを目指して駆け上がっていくサクセスストーリーが描かれる。

ジョンニョンは名門「梅蘭(メラン)国劇団」の研究生として入団し、厳しい稽古と先輩たちとの競争の中で成長していく。劇団の看板スターたちに見いだされる一方、同期からの嫉妬やいじめ、そして母が隠してきた過去とも向き合うことになる。

シン・イェウンは、声楽の道をあきらめて国劇団に入り、歌も踊りも芝居も完璧にこなす努力家の研究生ホ・ヨンソを演じ、ジョンニョンとの友情とライバル関係が物語の軸になっている。

最終回の結末(ネタバレ)[編集]

最終回では、閉鎖の危機が迫る梅蘭国劇団が最後の公演に挑む。演目は「双塔伝説」で、ジョンニョンは主役のアサダル役を勝ち取って舞台に立つ。この最終回の視聴率は全話で最も高い16.5%に達した。

主な登場人物[編集]

  • ユン・ジョンニョン(演:キム・テリ):木浦育ちの少女。天性の歌声を持ち、女性国劇のスターを夢見て梅蘭国劇団に入る。
  • ホ・ヨンソ(演:シン・イェウン):研究生。歌・踊り・芝居のすべてに秀でた実力者で、ジョンニョンのライバル。
  • カン・ソボク(演:ラ・ミラン):梅蘭国劇団の団長。
  • ムン・オッキョン(演:チョン・ウンチェ):梅蘭国劇団の「王子さま」と呼ばれる男役のトップスター。ジョンニョンの師匠格。
  • ソ・ヘラン(演:キム・ユネ):梅蘭国劇団の「お姫さま」と呼ばれる娘役のトップスター。
  • ホン・ジュラン(演:ウ・ダビ):劇団の同期で、ジョンニョンの親友。
  • 劇団の同期役でOH MY GIRLのスンヒ、ソ・ボクシル役でチョン・ラエルが出演。
  • ハン・ギジュ(演:チャン・ヘジン):ヨンソの母。
  • ソ・ヨンネ(演:ムン・ソリ):ジョンニョンの母。かつて天才と呼ばれた歌い手だったが、その過去を封印して娘を一人で育ててきた。
  • チョン・ナムヒ(演:ウ・ミファ):ライバルの女性国劇団の団長。

制作の経緯[編集]

2020年9月、NAVER WEBTOONの子会社スタジオNが原作のドラマ化を企画していることが報じられた。2022年に、『袖先赤いクットン』(2021年)で知られるチョン・ジイン監督の演出と、Netflixシリーズ『時をかける愛』(2023年)の脚本家チェ・ヒョビの起用が決まる。主演のキム・テリは2022年11月16日に確定しており、ネット上の「仮想キャスティング」投票でも1位だった人選がそのまま実現したことから「夢のキャスティング」と呼ばれた。

2023年8月10日にはシン・イェウン、ラ・ミラン、ムン・ソリの出演が発表された。ムン・ソリは当初は出演を断るつもりだったが、キム・テリから「お母さん役をやってほしい」と頼み込まれて引き受けたと、2024年9月に明かしている。制作費は約336億ウォンとされる大作で、2024年8月に10月12日の初回放送が発表された。

放送直前の2024年9月には、企画段階に関わっていたMBCが制作会社に対して仮差押えを申請したと報じられ、放送に影響が出るのではと話題になったが、放送は予定どおり行われた。

視聴率の推移[編集]

ニールセン・コリアの全国世帯視聴率。初回の4.8%から2話で8.2%と一気に伸び、以後は2桁台を維持した。全12話の平均は11.3%。

話 放送日 全国視聴率
1 2024年10月12日 4.8%(最低)
2 10月13日 8.2%
3 10月19日 9.2%
4 10月20日 12.7%
5 10月26日 10.2%
6 10月27日 13.4%
7 11月2日 10.1%
8 11月3日 12.8%
9 11月9日 12.0%
10 11月10日 14.1%
11 11月16日 12.8%
12 11月17日 16.5%(最高)

調査会社グッドデータコーポレーションのTV・OTTドラマ話題性ランキングでは、10月から4週連続で1位を獲得し、出演者部門でもキム・テリが4週連続1位、シン・イェウン、チョン・ウンチェ、ウ・ダビ、キム・ユネもトップ10入りした。

評価と反響[編集]

主な受賞[編集]

  • 2024年 APANスターアワーズ:大賞(キム・テリ)、今年のドラマ賞、ミニシリーズ部門 女性優秀演技賞(チョン・ウンチェ)
  • 2025年 第61回百想芸術大賞:テレビ部門 女性最優秀演技賞(キム・テリ)、技術賞(音楽のチャン・ヨンギュ)
  • 2025年 ContentAsia Awards:アジア発・国際市場向けベストドラマシリーズ
  • 2025年 ケーブルTV放送大賞:ドラマ部門大賞
  • 米タイム誌「2024年のベストK-ドラマ10本」2位、米ニューヨーク・タイムズ紙「2024年のベスト海外ドラマ」選出、香港サウスチャイナ・モーニング・ポスト紙「2024年のベストK-ドラマ15本」10位

評価のポイント[編集]

キム・テリの歌唱と演技はとくに高く評価された。伝統芸能であるパンソリ(唱)の発声を身につけた上で、少女がスターになっていく過程を演じ分けた点が称賛の中心で、百想芸術大賞の受賞にもつながった。華やかな舞台シーン、1950年代の衣装や美術、女性だけで作られた劇団の群像劇としての魅力も評価されている。

一方で、原作ウェブトゥーンにあった一部の登場人物やエピソードが省かれたことについては、原作ファンから不満の声も上がった。それでも視聴率は伸び続け、海外メディアからも「論争を抱えながら視聴率は急上昇」と報じられた。

日本での反響[編集]

日本ではDisney+で配信され、「女性国劇」という日本ではほとんど知られていなかった芸能を真正面から描いた点が話題になった。すべての役を女性が演じる点から、日本の宝塚歌劇団になぞらえられることもある。

視聴ガイド[編集]

日本ではどこで見れる?[編集]

Disney+で配信されている(2026年9月時点)。

全何話? 1話は何分?[編集]

全12話で、1話はおよそ70分。韓国では毎週土・日曜の夜に放送され、約5週間で完結した。

「女性国劇」って何?[編集]

朝鮮戦争直後の1950年代に大流行した韓国の舞台芸能で、パンソリなどの伝統的な歌を使った歌劇を、男役も含めてすべて女性が演じる。当時は絶大な人気を誇ったが、その後は映画やテレビに押されて衰退した。

実話なの?[編集]

主人公ジョンニョンや梅蘭国劇団は原作ウェブトゥーンの創作だが、背景となる「女性国劇」の流行は実際の歴史。

原作のウェブトゥーンは?[編集]

原作はソ・イレ(作)とナモン(画)によるNAVER WEBTOONの『정년이』。ドラマ化の企画も、NAVER WEBTOONの子会社であるスタジオNが担った。

続編(シーズン2)はある?[編集]

2026年9月時点で続編の発表はない。

余談[編集]

  • 主演のキム・テリは本作のために発声や所作を猛特訓したと伝えられ、その役づくりへの姿勢が称賛された。
  • 「女性国劇」は1950年代に絶大な人気を博したが、その後衰退した芸能であり、本作をきっかけに再評価の機運も生まれたとか。
  • ジョンニョンの母親役のムン・ソリは、キム・テリに「お母さん役をやってほしい」とせがまれて出演を決めたという。
  • ヨンソの母ハン・ギジュ役のチャン・ヘジンは、ポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』で一家の母親を演じた俳優。
  • 演出のチョン・ジイン監督の前作『袖先赤いクットン』(MBC)も、高視聴率を記録した時代劇だった。
  • キム・テリは本作の前にも『ミスター・サンシャイン』『二十五、二十一』『悪鬼』と、時代物やジャンル物での主演が続いている。

関連項目[編集]

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