| キーイースト 주식회사 키이스트 / KEYEAST Co., Ltd. | |
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![]() キーイーストを育てた俳優ペ・ヨンジュンの蝋人形(マダム・タッソー香港、2008年撮影)。出典:Wikimedia Commons「Bae Yong Joon.jpg」、撮影:skinnylawyer、CC BY-SA 2.0 | |
| 略称 | KEYEAST |
| 国家 | 大韓民国 |
| 種類 | 株式会社 |
| 市場情報 | KOSDAQ 054780 |
| 業種 | 芸能マネジメント、ドラマ・映像コンテンツ制作 |
| 本社所在地 | ソウル特別市江南区 |
| 設立日 | 1996年10月8日 |
| 年齢 | 30周年 |
| 代表者 | チョ・ジフン(조지훈) |
| 上場 | 2003年11月(KOSDAQ) |
| 主要株主 | SMスタジオズ(28.38%)、SM ENTERTAINMENT JAPAN(5.33%)※2025年初頭の報道時点 |
| 主要部門 | 俳優マネジメント、ドラマ制作 |
| 主要子会社 | スタジオフロー(筆頭株主) |
| 関係する人物 | ペ・ヨンジュン(2006年に経営権を取得) |
| 代表作品 | 『ドリームハイ』『ハイエナ』『保健教師アン・ウンヨン』『星たちに聞いてみて』 |
| 別名 | 키이스트、KEYEAST、キイースト |
| リンク | https://www.keyeast.co.kr/ |
| コミュニティ | Instagram @keyeastofficial |
概要[編集]
キーイースト(키이스트、KEYEAST)とは、冬のソナタの「ヨン様」ことペ・ヨンジュンが経営権を握って育て上げ、現在はSMエンターテインメント系列に入っている韓国の俳優マネジメント兼ドラマ制作会社である。KOSDAQ上場企業。
詳細[編集]
「ヨン様の会社」として誕生[編集]
キーイーストの前身は、1996年10月に設立された「韓国トゥーンブーム」という会社。2003年11月にKOSDAQ市場へ上場し、2004年7月には「オートウィンテック」に社名を変えるなど、もともと芸能とはあまり縁のない上場企業だった。転機は2006年。日本で『冬のソナタ』旋風を巻き起こしたペ・ヨンジュンがこの会社の経営権を取得し、同年3月に社名を「キーイースト」に変更、事業をエンターテインメント・マネジメントへ切り替えた。韓流スターが上場企業のオーナーになったわけである。
BOFを吸収して本格始動[編集]
ペ・ヨンジュンの個人マネジメントを担っていたのが、2004年6月に設立された「ビーオーエフ(BOF)」。キーイーストは2006年7月にこのBOFを買収して子会社化し、ヨン様のマネジメントと上場企業の看板を一体化させた。韓国の報道によれば、経営権取得にかかったのは90億ウォン程度とされ、のちにその10倍を超える利益を得たとも言われている。韓流ブームの波に乗った、なかなか豪快な投資劇だった。
俳優事務所+ドラマ制作会社[編集]
現在のキーイーストは、公式サイトで自らを「新しいコンテンツ企画制作とアーティスト・マネジメント及びブランディングが融合した総合エンターテインメントグループ」と説明している。要するに、俳優を抱えるマネジメント事務所でありながら、自前でドラマも作る会社。2010年に『ドリームハイ』でドラマ制作に乗り出して以降、地上波・ケーブル・配信と幅広い媒体に作品を送り出しており、2020年には1年で6本ものドラマを制作するほどの規模になった。
SM傘下へ[編集]
2018年3月、K-POP最大手の一角であるSMエンターテインメントがキーイーストを買収し、グループ傘下に入った。ペ・ヨンジュンが持っていた株式25.12%をSMが500億ウォンで買い取る形で、ヨン様は対価として現金150億ウォンとSMの新株919,238株(約350億ウォン相当)を受け取り、SMの主要株主の一人(持株率約4%)になった。俳優事務所の雄とK-POP帝国の合体として、当時は大きな話題になった。
沿革[編集]
2000年代:上場企業から芸能会社へ[編集]
- 1996年10月8日:前身の「韓国トゥーンブーム」設立。
- 2003年11月:KOSDAQ市場に上場(銘柄コード054780)。
- 2004年7月:「オートウィンテック」に社名変更。
- 2006年3月:ペ・ヨンジュンが経営権を握り、「キーイースト」に社名変更。
- 2006年7月:ペ・ヨンジュンのマネジメント会社BOFを買収。
- 2008年2月:日本法人「BOFインターナショナル」を設立。同年8月には日本向けの総合エンタメショップも開設した。
- 2009年1月:JYPエンターテインメントと合弁会社「ホリム」を設立。
- 2009年5月:大阪証券取引所に上場していた日本の「デジタルアドベンチャー」を買収。
2010年代:ドラマ制作とスター軍団[編集]
2010年6月、SS501のリーダーとして日本でも絶大な人気を誇ったキム・ヒョンジュンが、前事務所との契約満了直後にキーイーストと専属契約を結んだ。ペ・ヨンジュンと密かに会っていたという噂が契約前から流れており、「ヨン様がヒョンジュンを口説いた」と韓流ファンの間で騒がれた。同年12月には、JYPエンターテインメント、CJメディアと組んだドラマ『ドリームハイ』の制作を発表し、ドラマ制作会社としての歩みも始まった。
2017年7月にはマネジメント子会社「コンテンツY」を正式に発足させたが、同社は2019年6月にオーサムENTに買収されている。2018年にSM傘下入りした後、同年10月には、かつてキム・ヘスらのキャリア管理に携わり、ドラマ『SUITS/スーツ』の制作会社モンスターユニオンの代表を務めたパク・ソンヘを取締役に迎え、共同代表体制で俳優マネジメントと映像制作の拡大を打ち出した。
2020年代:拡大と売却の模索[編集]
2022年3月、ドラマ制作会社スタジオフローに300億ウォンを投資して筆頭株主となり、制作力をさらに強化した。一方、親会社SMは本業のK-POPに経営資源を集中する方針を打ち出し、2024年初頭からキーイーストの売却説が浮上。2025年には実際に売却交渉が動き出したが、後述のとおり成立には至っていない。
日本との深い縁[編集]
デジタルアドベンチャーとDATV[編集]
キーイーストは日本市場と縁の深い会社でもある。2009年5月に買収した日本のデジタルアドベンチャー(DA)は、同年10月にスカパー!でアジア系エンタメ専門チャンネル「DATV」を開局。2009年10月1日に品川で開かれた開局記念レッドカーペットにはペ・ヨンジュン本人が登場し、韓国から超新星らも駆けつけ、日本側からは上戸彩らが出席した。DATVでは、ペ・ヨンジュンとチェ・ジウが声優を務めたアニメ版『冬のソナタ』を世界に先駆けて独占放送するという、まさにヨン様づくしの船出だった。
SM ENTERTAINMENT JAPANへの変身[編集]
このデジタルアドベンチャーは、2018年7月にSMの韓国本社が親会社となり、2019年に「ストリームメディアコーポレーション」へ社名変更。2020年8月にはSMの日本法人と合併して、SMアーティストの国内マネジメントも担うようになり、2025年には社名を「SM ENTERTAINMENT JAPAN」に改めた。つまり、もとはキーイーストが買った日本企業が、巡り巡ってSMの日本拠点になり、今度はキーイーストの株主(約5.33%)になっているという、なかなか入り組んだ関係になっている。
所属俳優[編集]
現在の主な所属[編集]
公式Instagramでタグ付けされている所属俳優は、ソ・ジョンヨン、チェ・ジョンアン、ペ・ジョンナム、パク・ユナ、パク・スオ、イ・ギテク、キム・ヒエ、イ・ジュビン、チャ・スンウォン、キム・リイェ、ステファニー・リー、クォン・ヒソン、パク・ミョンフン、チョ・ヘウォンら。ベテランから新人まで、俳優中心の布陣になっている。
2025年の大型補強[編集]
2025年はキーイーストにとって「大物獲得の年」だった。3月10日、30年以上のキャリアを持つチャ・スンウォンと、韓国を代表する女優キム・ヒエの同時獲得を発表。チャ・スンウォンはディズニープラス『暴君』、Netflix映画『戦、乱』、tvNのバラエティ『三食ごはん Light』などで活躍中で、パク・チャヌク監督の新作映画『어쩔수가없다』(英題:No Other Choice)への出演も控えていた。キム・ヒエは映画『普通の家族』『デッドマン』などに出演している。続いて6月10日には、映画『犯罪都市』シリーズ第4作で映画デビューを果たして注目されたイ・ジュビンと専属契約。12月3日には若手女優クォン・ヒソンも加わった。
かつての所属スター[編集]
- ペ・ヨンジュン:言わずと知れた創業的オーナー。『冬のソナタ』で日本に韓流ブームを巻き起こした張本人。
- キム・スヒョン:2007年のデビュー時からキーイーストが担当。『ドリームハイ』(2011年)、『太陽を抱く月』(2012年)、『星から来たあなた』(2013〜14年)で大ブレイクし、2015年には27歳でKBS演技大賞の大賞を史上最年少で受賞した。2019年7月に兵役を終えた後、同年12月にいとこの映画監督イ・サランと新事務所を立ち上げる方向と報じられ、キーイーストを離れた。
- パク・ソジュン:『ドリームハイ2』でデビューし、デビュー当初からキーイーストと歩んだ。2015年7月には契約満了まで1年近く残っている段階で再契約を結び、「本人の方から再契約を申し出た」と会社側が明かして業界の話題になった。2018年に契約を終えている。
- キム・ヒョンジュン:SS501のリーダー。2010年6月に加入し、2020年まで所属した。
- イム・スジョン:2011年から2015年まで所属した。
- そのほか2025年2月の報道時点では、カン・ハンナ、キム・ソヒョン、ハン・ソンファらも所属俳優として名前が挙がっていた。
主な制作ドラマ[編集]
代表作[編集]
- 『ドリームハイ』(2011年、KBS2TV):JYPエンターテインメント、CJメディアとの共同プロジェクト。キム・スヒョンらが出演し、キーイーストのドラマ制作第1号となった。
- 『秘密』(2013年、KBS2TV)
- 『ボイス』(2017年、OCN)
- 『ハイエナ』(2020年、SBS)
- 『サイコパス・ダイアリー』(2019〜20年、tvN)
- 『保健教師アン・ウンヨン』(2020年、Netflix):チョン・ユミ主演のファンタジー。
- 『Hush』(2020〜21年、JTBC)
- 『ダリミ・ファミリー』(2024年、KBS2TV)
- 『星たちに聞いてみて』(2025年、tvN):イ・ミンホ、コン・ヒョジン主演の宇宙ステーション・ロマンティックコメディ。
宇宙ラブコメ構想[編集]
キーイーストは2021年1月、その年に制作予定の作品として、宇宙観光客と宇宙飛行士が繰り広げる「宇宙ステーション・ロマンティックコメディ」、40代の女性保険調査員と連続殺人犯を描くアクション追跡スリラー、ホスピス病棟を舞台にしたロマンス、K-POPアイドルグループの成長と業界人の奮闘を描くOTTシリーズなどを発表していた。「宇宙からK-POPまで」と見出しを打たれたこのラインナップのうち、宇宙ロマコメ企画が数年がかりで形になったのが『星たちに聞いてみて』である。
大作『文武』[編集]
2026年11月放送予定のKBS2大河時代劇『文武』は、総製作費294億ウォンという超大型プロジェクト。全28話で、放送局との契約金は225億4000万ウォン(1話あたり約8億500万ウォン)とされる。三国時代末期の激動期を背景にした作品で、イ・ヒョヌク、チャン・ヒョク、キム・ガンウが出演する。業績が伸び悩むキーイーストにとって、起死回生をかけた一本と報じられている。
SMとの関係と売却問題[編集]
SMグループ内での立ち位置[編集]
2018年の買収以降、キーイーストはSMグループの「俳優・ドラマ部門」的な役割を担ってきた。2025年初頭の時点で、SMの子会社SMスタジオズが28.38%、SM ENTERTAINMENT JAPANが5.33%を保有し、合わせて約33.7%がSM系の持分だった。なお、SM自体も2023年にカカオ陣営の傘下に入っており、キーイーストは「カカオ→SM→キーイースト」という多層構造の末端に位置することになった。
売却交渉と頓挫[編集]
SMは音楽という本業との関連が薄い「非主力事業・非核心資産」の整理を進めており、SMの代表は非核心資産の売却で2800億ウォンを確保する考えを示していた。キーイーストもその対象となり、2024年には会計法人を主幹事に選んで売却作業がスタート。2025年2月、チョンダム・インベストメントとKNTインベストメントのコンソーシアムが優先交渉対象者に選ばれた。ところが、戦略的投資家として参加していたアジアホールディングカンパニーが投資を撤回したため、この取引は成立しなかった。
中間持株会社の合併[編集]
売却が足踏みするなか、SMは2025年10月3日付で中間持株会社SMスタジオズを本体に吸収合併する手続きを進めた。売却が成立した際に、複雑な過程を経ずにSM本体が売却代金を直接確保できるよう支配構造を単純化する狙いとされる。キーイーストの行き先は、2026年時点でもまだ決まっていない。
業績[編集]
赤字と黒字の行き来[編集]
キーイーストの業績は近年、安定しているとは言いがたい。2022年と2023年は2年連続で営業赤字を記録し、2024年は通年で約6億ウォンの黒字に転換したものの、2025年第2四半期には営業損失12億ウォンを計上して再び赤字に戻った。
7四半期連続の赤字[編集]
2026年9月の報道によれば、キーイーストは2024年第4四半期から7四半期連続で赤字が続いている。2026年上半期の売上高は約192億5756万ウォン、営業損失は約20億2369万ウォンだった。2025年にチャ・スンウォン、キム・ヒエ、イ・ジュビンといった実力派を次々と獲得したのも、こうした状況を打開するための攻めの一手と見られている。
公式SNS[編集]
Instagram[編集]
公式Instagram(@keyeastofficial)はフォロワー約16.9万人、投稿数は4,400件超。プロフィールでは「キーイースト俳優たちのキュレーションではなく、キーレーション(KEY🗝ration)してくれる広報マスター」として、マスコット的なキャラクター「キドンイ(키동이)」が案内役を務めている。俳優の撮影ビハインドや作品告知が中心で、所属俳優の顔ぶれを一覧できるのも便利。
YouTube[編集]
公式YouTubeチャンネル(keyeastofficial)も運営しており、所属俳優のメイキング映像やインタビューなどが公開されている。
炎上とバズ[編集]
代表交代をめぐる憶測[編集]
2011年5月、キーイーストは代表をヤン・グンファンからペ・ソンウンに交代し、シン・ピルスンとの共同代表体制に移行した。会社側は日本子会社DATVとのシナジー強化を理由に挙げたが、ちょうど所属女優イ・ジアと歌手ソ・テジの訴訟騒動が報じられていた時期だったため、関連を憶測する声がネット上で広がったとされる。
キム・スヒョン退所報道[編集]
2019年12月、キム・スヒョンの独立報道が出た際、キーイースト側は「新事務所設立の話は聞いていない」「再契約について話し合っている」とコメントした。しかし結果的には退所となり、看板スターの流出として大きく報じられた。新事務所にはソ・イェジらが合流するとも報じられ、キム・スヒョンとソ・イェジの共演作『サイコだけど大丈夫』も話題を集めた。
余談[編集]
- 社名の「キーイースト」は日本語表記ではゆれがあり、「キイースト」と書かれることもある。
- SM傘下入りの際、ペ・ヨンジュンはキーイースト株の対価としてSM株を受け取ったため、「ヨン様がSMの大株主になった」と日韓で報じられた。
- 2009年のDATV開局イベントで、上戸彩はCMで共演経験のあるペ・ヨンジュンについて、体調を気遣うコメントを寄せていた。
- キーイーストが2009年に買収した日本企業が、のちにSMの日本法人となり、さらにキーイーストの株主になったという、ぐるっと一周した資本関係はK-エンタメ業界でもなかなか珍しい。
- 公式Instagramのプロフィールには「キュレーション」ならぬ「キーレーション」というダジャレが掲げられており、広報担当キャラ「キドンイ」の存在感がじわじわくる。
