ももち (プロゲーマー)

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ももち
Momochi
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Evo 2015でのももち(出典:Wikimedia Commons「Momochi at Evo 2015 (cropped).jpg」・CC BY-SA 2.0)
ID @momochi212(X)
誕生日 1986年2月12日
年齢 40歳
出身地 愛媛県
国籍 日本
家族 妻:チョコブランカ(プロゲーマー)
職業 プロゲーマー、株式会社忍ism代表取締役
プラットフォーム YouTube、Twitch、X
活動期間 2011年 -
ジャンル 格闘ゲーム(ストリートファイターシリーズ)
代表作品 CAPCOM CUP 2014優勝、EVO 2015『ウルトラストリートファイターIV』部門優勝
事務所 ZETA DIVISION
関連活動 忍ism Gaming(元オーナー)、弟子育成企画
リンク https://x.com/momochi212


概要[編集]

ももちとは、日本の格闘ゲームのプロゲーマーである。CAPCOM CUP 2014とEVO 2015(『ウルトラストリートファイターIV』部門)という二大世界大会を制した「ストリートファイター」界の世界王者で、自らチームと会社を立ち上げて若手を育ててきた経営者でもある。2025年4月からはZETA DIVISIONのSTREET FIGHTER部門に所属している。

詳細[編集]

1986年2月12日生まれ、愛媛県出身。小学5年生で地元のゲームセンターにデビューし、『THE KING OF FIGHTERS』で年上の中高生に乱入しては勝ちを重ねたという。中学ではバドミントン部に入って一時ゲームから離れたが、部活引退後に『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』と出会い、再び対戦台に通い詰めるようになった。田舎のゲームセンターとしては珍しく同作の対戦台が3台置かれていた店で、店長とも親しくなったと本人はインタビューで振り返っている。

2011年7月、後に妻となるチョコブランカとともに北米の名門チームEvil Geniusesと契約し、プロとしてのキャリアをスタート。『ストリートファイターIV』シリーズでケンを主力に世界各地の大会を転戦し、2014年のCAPCOM CUP、2015年のEVOで立て続けに頂点に立った。2015年11月には夫婦で株式会社忍ismを設立し、プレイヤーでありながら経営者でもあるという、当時のeスポーツ界では珍しい二足のわらじを履くことになる。

所属は2017年1月に北米のEcho Foxへ移り、その後は自社の忍ism Gamingを拠点に活動。2025年2月に忍ism Gamingが活動を終えると、同年4月にZETA DIVISIONへ加入した。『ストリートファイター6』ではエドを主力とし、40歳を迎えた2026年もストリートファイターリーグの第一線で戦っている。

経歴[編集]

ゲームセンター育ち[編集]

ももちのルーツは地方のゲームセンター文化にある。本人によれば、当時のゲームセンターは「怖いお兄さんが集まる場所」でもあり、カツアゲのような経験もしたという。それでも地元で勝ち続け、2003年頃に出会った『ストIII 3rd』で本格的に対戦格闘ゲームへのめり込んだ。

チョコブランカとの出会いもゲームセンターである。彼女がスタッフとして働いていた店で開かれた大会にももちが出場したのがきっかけで、ゲームを通じて距離が縮まったと夫妻は語っている。夫婦の私生活を紹介したテレビ番組では「デートもゲームセンター」と紹介されたこともある。

Evil Geniuses時代(2011年 - 2016年)[編集]

2011年7月にEvil Geniusesと契約。チョコブランカも同時に同チームと契約しており、二人は「世界初のプロ格闘ゲーマーカップル」として注目を集めた。2012年には『ストリートファイター』25周年記念大会の英国予選などで結果を残し、2014年にはEVO 2014(『ウルトラストリートファイターIV』)で7位、そして同年12月のCAPCOM CUP 2014で優勝を果たす。CAPCOM CUP優勝後の2014年には拠点を東京へ移した。

2015年7月のEVO 2015では、約2,200人がエントリーした『ウルトラストリートファイターIV』部門を制覇。日本人の同部門優勝はふ〜ど以来4年ぶりだった。

Echo Fox時代(2017年 - )[編集]

2016年12月31日でEvil Geniusesとの契約を終え、2017年1月1日から北米のEcho Foxと契約。この時はときど、チョコブランカも揃って同チームと契約している。Echo Foxに所属しながら、2018年2月には自社・忍ismのもとで『ストリートファイターV』チーム「不動」と、『スプラトゥーン2』女性チーム「花鳥風月」の設立を発表した。なお、Echo Fox自体は2019年に解散が報じられている。

忍ism Gaming時代( - 2025年)[編集]

忍ism Gamingは、2016年に始まった若手育成プロジェクトを母体とするチームで、ももちがオーナー兼選手を務めた。ストリートファイターリーグ(SFL)には2020年シーズンにチーム「Momochi Splash」として出場し、2021年から2024年までは忍ism Gamingとして4シーズン連続で参戦した。

2025年2月3日、忍ism Gamingは同月28日をもって活動を終了すると発表。約9年の歴史に幕を下ろした。株式会社忍ism自体は大会・イベント運営会社として存続している。ももちは「紆余曲折ありながらもここまで走って来れたのは応援して頂いた皆さんとチームメンバー、スタッフ全員のおかげです」とコメントした。後のインタビューでは、チーム事業を継承先に託した理由として、ゲーマーの集合体だけでは運営が成立しない時代になったことを挙げている。

ZETA DIVISION時代(2025年 - )[編集]

2025年2月にZETA DIVISIONがSTREET FIGHTER部門の発足とSFL参入を発表し、同年4月1日、ももち、翔、ひぐち、ひかる、ヤマグチ、チョコブランカの6名の加入が発表された。同時に人材サービスのギークリーとのスポンサー契約も結ばれ、SFLには「ZETA DIVISION Geekly」として出場している。オーナー業から離れ、選手活動がメインになったと本人は語っている。

2025年シーズンはプレイオフに進出したが、REJECTに敗れてグランドファイナル進出はならなかった。2026年5月には、2度の世界王者であるドミニカ共和国のMenaRDがSFL: Pro-JP 2026のメンバーとして、じゃじいがコーチとして加入。ももち、ひぐち、ヤマグチ、MenaRDの4人で「優勝しか見ていない」と語る新体制で2026年シーズンに臨んでいる。

主な戦績[編集]

年 大会 結果 備考
2010年 Super Battle Opera(ストリートファイターIV) 優勝 チーム戦
2014年 EVO 2014(ウルトラストリートファイターIV) 7位
2014年 South East Asia Major 優勝
2014年 CAPCOM CUP 2014 優勝 決勝でInfiltrationを下す
2015年 EVO 2015(ウルトラストリートファイターIV) 優勝 決勝の相手はGamerBee
2020年 ストリートファイターリーグ: Pro-JP 6位 Momochi Splash
2021年 ストリートファイターリーグ: Pro-JP 5位 忍ism Gaming
2022年 ストリートファイターリーグ: Pro-JP 5位 忍ism Gaming
2023年 ストリートファイターリーグ: Pro-JP 6位 忍ism Gaming
2025年 EVO Japan 2025 4位 ストリートファイター6
2025年 Evo 2025 9位 ストリートファイター6
2025年 TOPANGA CHAMPIONSHIP 6 9位
2025年 CAPCOM CUP 12 10位

CAPCOM CUP 2014[編集]

2014年12月13日、米サンフランシスコのウォーフィールド・シアターで開催された『ウルトラストリートファイターIV』の年間王者決定戦。ももちは序盤に敗れてルーザーズ側に回りながらも勝ち上がり、グランドファイナルでフランスのInfiltrationを破って優勝した。使用キャラクターはケン。賞金総額5万ドルのうち、優勝賞金は3万ドルだった。

EVO 2015[編集]

グランドファイナルの相手は台湾のGamerBee(アドン、エレナ)。ももちはケンと殺意の波動に目覚めたリュウを使用した。ルーザーズから勝ち上がってきたGamerBeeとの決勝はフルセットにもつれ込み、その最中にアーケードコントローラーのケーブルが抜けて試合が中断するアクシデントが発生。ルール上そのラウンドは落としたものの、最終ラウンドを取り切って優勝した。格闘ゲーム史に残る「事件」として今も語られる一戦である。

忍ismと育成活動[編集]

株式会社忍ismは2015年11月に資本金500万円で設立され、ももちが代表取締役、チョコブランカが取締役に就いた。設立時にももちは「eスポーツの発展に貢献する事業をやっていく。まずはイベント運営」と語っており、実際にコミュニティイベント「忍の会」やオフライン大会の運営を手がけた。現在も東京都豊島区に拠点を置き、大会運営や配信番組の制作、スタジオ運営などを行っている。

育成の柱となったのが「弟子育成企画」である。2016年1月23日から2月10日にかけて、「東京都内まで週一回以上通う事の出来る20歳以下の健康な男女」を対象に募集を実施。書類審査・面接・実技試験を経て選ばれた若手に、オフィスでの実技練習や配信での公開練習、国内大会への参加を支援した。受講料は取らず、大会賞金を会社運営に回していたため、初年度は赤字だったとももちは明かしている。

この企画からはヤマグチ、ジョニィ、ひぐちがプロゲーマーとして巣立った。「ガイル村」の村長として知られるひぐちはその後Saishunkan Sol 熊本を経てZETA DIVISIONに加入し、ヤマグチとともに再び師匠と同じチームで戦っている。

チョコブランカとの関係[編集]

妻のチョコブランカは日本初の女性プロ格闘ゲーマーとして知られる。二人は2011年7月にそろってEvil Geniusesと契約し、2015年12月8日にそれぞれのX(当時のTwitter)で結婚を発表した。ももちの発表文は「優勝した時とか綺麗なタイミングでもない。今は負けてどん底の気分です」と前置きした上で、支えてくれるチョコと結婚すると綴るものだった。

2020年1月のイベントでは、世界大会で負けた直後にLINEでプロポーズしたことを明かしている。負けたことで彼女の大切さに気付いたというももちに対し、チョコブランカは「勝って壇上でプロポーズしてほしかった」と笑いを誘った。同イベントでは、オンラインゲームの職業をモチーフにした結婚指輪も披露している。

仕事の面でも二人は一貫してパートナーであり、忍ismの共同創業から、ZETA DIVISIONへの同時加入まで行動を共にしている。ZETA DIVISIONではチョコブランカはクリエイターとして所属し、配信や大会運営に関わっている。

余談[編集]

  • 地元・愛媛のゲームセンターで最初にハマったのは『ストリートファイター』ではなく『THE KING OF FIGHTERS』だったとされる。
  • 夫婦での結婚発表は大会で負けた直後というタイミングで、プロポーズもLINEだった。本人いわく「負けて大切さに気付いた」。
  • 2016年の弟子募集では、有望株でも「放っておいても勝ち上がる」と判断した選手はあえて選ばず、支援がなければ競技を続けられない選手を優先したと語っている。
  • ZETA DIVISIONの選手紹介では「数々の頂点を極めた格闘ゲーム界の戦略家」と紹介されている。
  • 2026年のチームメイトであるMenaRDについて、ももちは「取り組み方がすごく真面目」と評している。

外部リンク[編集]

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