Rio Watanabe
Rio Watanabe
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芸能界引退発表を報じた記事の渡邊璃生(出典:モデルプレス)
誕生日 2000年3月8日
年齢 26歳
出身地 神奈川県
国籍 日本
職業 元アイドル、小説家、作詞家
肩書 元ベイビーレイズJAPANメンバー
活動期間 2008年頃 - 2021年(芸能活動)
代表的な実績 短編小説集『愛の言い換え』(KADOKAWA、2020年)、チャット小説『遥か隣りで』
事務所 レプロエンタテインメント(引退時まで)
関連活動 ベイビーレイズ → ベイビーレイズJAPAN
別名 工藤了(くどう りょう、小説・作詞用ペンネーム)
あだ名 りおトン、トンちゃん、りおさん
その他 YouTubeチャンネル「りおさんのゲーム倉庫」を運営していた


概要[編集]

渡邊璃生(わたなべ りお)とは、レプロエンタテインメント所属のアイドルグループ「ベイビーレイズJAPAN」の元メンバーで、グループ解散後に小説家・作詞家・ゲーム実況配信者として活動した人物である。2000年3月8日生まれ、神奈川県出身。愛称は「りおトン」。ペンネーム「工藤了」でも作品を発表しており、2020年には初の小説集『愛の言い換え』をKADOKAWAから刊行した。2021年5月に芸能界を引退している。

詳細[編集]

スカウトからアイドルへ[編集]

小学3年生のころ、母親と一緒にいたところをのちの所属事務所にスカウトされたのが芸能界入りのきっかけ。本人は引退時のコメントで、芸能活動は2008年ごろから始めたと振り返っている。子ども時代には雑誌『Kids' CECILE』のカバーガールやミュージックビデオへの出演など、キッズモデル・子役としての仕事を経験した。

2012年5月、事務所の同世代メンバーで結成されたアイドルグループ「ベイビーレイズ」のメンバーに選ばれる。5人の中で最年少だった。グループは2012年9月にシングル「ベイビーレイズ」でメジャーデビューし、のちに「ベイビーレイズJAPAN」へと改名。2018年9月の解散まで、メンバーが一人も入れ替わらない5人体制のまま走り切った。

解散後は「書く人」へ[編集]

2018年9月24日のラストライブでベイビーレイズJAPANが解散すると、渡邊は歌やダンスではなく「書くこと」を軸に活動を切り替えた。解散からわずか2か月後の2018年11月、チャット小説アプリ「Balloon」で「工藤了」名義のSF作品『遥か隣りで』を公開。これが解散後初の仕事だった。

その後も作詞、朗読劇の原作、YouTubeでのゲーム実況、ライブ配信アプリでのレギュラー配信と、表に立つ仕事と裏方の仕事を同時並行で展開。20歳の誕生日には短編集での小説家デビューを発表し、2020年5月に『愛の言い換え』を刊行した。

芸能界引退とその後[編集]

2021年5月16日、自身のTwitterで「同年5月20日をもって芸能界を引退する」と発表した。署名入りの文書で「突然の発表となり申し訳ございません」と詫びたうえで、10年以上の芸能活動を「本当に楽しく充実した時間でした」と表現。今後については「勉学に励み、新しく自分のやりたいことに向かっていけたら」とつづった。

引退後の2021年9月には、ゲーム配信番組『めたるのちゃんねる』(OPENREC)にシークレットゲストとして登場し、Instagramを開設して「璃生」として再始動したとされる。また作詞家「工藤了」の名前はその後もクレジットに登場しており、2024年発売のコミックス付属CDの新曲で作詞を担当している(後述)。

経歴[編集]

ベイビーレイズ時代(2012年〜2014年)[編集]

ベイビーレイズは2012年5月に結成され、同年9月26日に1stシングル「ベイビーレイズ」でメジャーデビューした。グループは「デビューから2年で日本武道館を満員にする」という大きな目標を掲げ、他のアイドルのイベント会場でのティッシュ配りや、寺での修行を一日中生配信する企画、武道館公演を目指した1万人署名活動など、体を張った下積み企画で知られた。

2014年12月18日、目標どおり日本武道館公演を実現。ただし客席は埋めきれず、この公演でグループ名を「ベイビーレイズJAPAN」に改めることが発表された。最年少の渡邊は当時まだ中学生で、労働時間の規制から夜の仕事には出られなかったため、彼女だけ先に退出する時間帯は「りおトンタイム(シンデレラタイム)」と呼ばれていた。

ベイビーレイズJAPAN時代(2015年〜2018年)[編集]

改名後のグループは熱量の高いライブで知られ、ファンは「虎ガー」と呼ばれた。69時間にわたるフェス形式のイベントを敢行するなど、話題作りでも存在感を見せた。

グループ在籍中から渡邊は文章を書くことを得意とし、2016年12月28日のワンマンライブでは、グッズ購入特典として自作の短編小説を配布した。この小冊子が後に編集者の目に留まり、商業出版につながっていく。

2018年7月25日、グループは同年9月24日をもって解散すると発表。結成5周年を迎え、野外ワンマン3連戦を終えた頃から話し合いを重ね、「全員で同じ方向を向いて活動することが出来ない」という結論に至ったと説明された。渡邊は「この5人でなきゃベイビーレイズJAPANではないと強く思い、発表に至りました」とコメントし、改名後もメンバーが一人も欠けなかったことを誇りに思うと語った。

ラストライブ[編集]

2018年9月24日、富士山のふもとにある山梨県の山中湖交流プラザ きららで、約5時間に及ぶ野外ラストライブを開催。最後の公演後、渡邊は「グループの楽曲はファンへの応援歌という面が強いが、自分たちへの応援歌にも聞こえた」という趣旨を語り、「満たされた気持ちでいっぱいでした」と締めくくった。

作家・配信者として(2018年〜2021年)[編集]

解散後の主な動きは以下の通り。

  • 2018年11月10日:ライブ配信アプリ「LiveMe」でレギュラー配信を開始(2019年8月終了)
  • 2018年11月23日:Balloonでチャット小説『遥か隣りで』(工藤了名義、全14話)を公開
  • 2019年2月:漫画『アイドルマスター ミリオンライブ! Blooming Clover』の新曲作詞担当を発表
  • 2019年3月25日:続編『遥か隣りでⅡ』を公開
  • 2019年4月12日:YouTubeチャンネル「りおさんのゲーム倉庫」を開設
  • 2019年6月29日:朗読劇『遥か隣りで/遥か隣りでⅡ』が銀座九劇アカデミアで上演、原作者としてトークショーに登壇
  • 2019年10月18日:チャット小説第2作『白い紅旗』を公開
  • 2020年3月8日:20歳の誕生日に短編集での小説家デビューを発表
  • 2020年5月2日:初の小説集『愛の言い換え』(KADOKAWA)発売
  • 2021年5月20日:芸能界を引退

作家「工藤了」と小説家「渡邊璃生」[編集]

チャット小説『遥か隣りで』[編集]

デビュー作となった『遥か隣りで』は、宇宙船に住む青年「よかぜ」と、戦時下の架空の国「プリンシピオ」に住む少女「ミト」が、道で拾われたスマートフォンを通じてやり取りを重ねるSFラブストーリー。会話の吹き出しをタップして読み進めるチャット小説という形式を生かし、メッセージのやり取りそのものが物語になる構成になっている。

本人は公開時のコメントで、チャット小説は初挑戦で、不特定多数が読む作品はこれまでと読者層も作風も違うため、テーマや言葉選びに試行錯誤したと明かしている。題材には「大好きなSF」を選んだという。続編『遥か隣りでⅡ』では、ミトと幼なじみで同僚の「あまね」の友情が描かれた。

朗読劇化[編集]

2019年6月29日、2作品をまとめた朗読劇が銀座九劇アカデミアで2公演上演された。キャストは工藤了本人が監修したオーディションで選ばれ、ミト役を山﨑果倫、よかぜ役を佐野舞香、あまね役を寄川未結が担当。終演後のトークショーで「よかぜとあまねのどちらを選ぶか」と聞かれた渡邊は「あまね派」と即答し、誰かのために何かをできる人が素敵だから、と理由を語った。2019年12月には第2作『白い紅旗』の朗読劇も上演され、こちらでもトークショーに出演している。

小説集『愛の言い換え』[編集]

2020年5月2日にKADOKAWAから発売された初の単著。四六判240ページ、装丁は須田杏菜、装画は秋赤音。帯のキャッチコピーは「かわいそうだね、つまんない世界――。」で、版元は「アイドルという蛹から孵化した恐るべき20歳」と銘打って売り出した。なお、発表時のプレスリリースでは4月30日発売と告知されていたが、最終的な発売日は5月2日となっている。

収録作は、アイドル時代に書いた作品を改稿した「ゆうしくんと先生」「ぐちゃぐちゃなんだよ」「規格青年」と、書き下ろしの「愛の言い換え」「ダイバー」「蹲踞あ」の計6編(「規格青年」が前後編構成のため、数え方によっては7編)。

  • ゆうしくんと先生:ひとつ屋根の下で、流れる時間の速さが違う2人が惹かれ合う話。本人によれば、タイムトラベルもののSFを書いてみたくて生まれた作品
  • 規格青年:美貌と邪悪さ、そして崇高な魂を併せ持つ少年「潮井いたみ」の生と死を描く
  • 愛の言い換え:教会を訪れた「わたし」が、親切な青年からキリスト教について教わるうちに思わぬ方向へ転がっていく表題作
  • 蹲踞あ:家族だけの奇妙な習慣を守る少女に恋をする、ラブコメ調の一編。本人いわく「渡邊璃生版『小さな恋のメロディ』」
  • ダイバー:ガソリンを飲む仕事をしている青年が主人公。本人が一番気に入っている作品とされる

刊行時には文芸サイト「カドブン」で書き下ろし3作の試し読みが30日連続で配信され、ニュースアプリの読書チャンネルでも展開された。全体を通じて「血の匂いに満ちた、壊れ物たちの恋愛奇譚集」と紹介される、暴力・信仰・恋愛が混ざり合った作風が特徴。

作詞家としての仕事[編集]

作詞は主に「工藤了」名義。2019年2月、漫画『アイドルマスター ミリオンライブ! Blooming Clover』の新曲作詞を担当することが発表され、同作に登場するユニット「Clover」の楽曲「Clover Days」が2019年6月27日発売の第5巻限定版CDに収録された(2021年1月27日から各種配信開始)。

さらに芸能界引退後の2024年にも、同作最終第16巻(2024年7月26日発売)の限定版オリジナルCDに収録された「Clover」の完全新曲「Believe Clover」で、作詞に工藤了がクレジットされている。作曲・編曲は堀江晶太。グループ解散から6年近く経っても、ペンネームとしての「工藤了」は創作の現場に名前を残していることになる。

人物[編集]

創作のルーツ[編集]

文章を書き始めたのは小学生のころ。アイドル時代は歌や踊りが苦手だと感じていたため、マネージャーに「小説を書かせてほしい」と自ら申し出たという。本人は、体を使わない表現のほうが自分にとって自然だと語っており、歌や音楽、体を動かすこと自体は好きでも、ダンスや表情の作り方には苦労したと振り返っている。

影響を受けた作品として、アニメ『シュタインズ・ゲート』、漫画『多重人格探偵サイコ』『ドロヘドロ』、太宰治の短編「駈込み訴え」、ゲーム『NieR:Automata』、乙一の小説、中島哲也監督や園子温監督の映画などを挙げている。少しアンダーグラウンドな世界観と、ほろ苦い結末が好みだという。詩人では谷川俊太郎の作品に特に惹かれると語った。

創作スタイル[編集]

  • 作品の雰囲気に合った音楽を聴きながら書くのが基本。「ダイバー」はバンド「シナリオアート」の楽曲「ホワイトレインコートマン」から着想を得て、ヒーローものとして構想した
  • 謎をあえて解かずに残し、読者に想像させる書き方を好む
  • 体言止めを多用する文体。教科書や聖書のような、やわらかく平易な文章に憧れがあるという
  • 書き終えてから「自分はずっと愛の話を書いてきた」と気付いたと語り、その愛は時に「残酷で、支配的で、暴力的」だと認めている
  • 今後は登場人物の多い長編、特にミステリー要素の強い長編に挑戦したいと話していた(2020年時点)

好きなもの[編集]

趣味は読書で、特技はバドミントン。蛾の標本集めや教会巡りという渋い趣味の持ち主としても紹介されていた。音楽はロック・パンク系、ファッションはパンク系やスケーター系を好むとされる。作家プロフィールでは「大人びた風貌と天然で不思議な魅力」が話題になっていると紹介されたこともある。

メンバーとの関係[編集]

グループは大矢梨華子・傳谷英里香・林愛夏・高見奈央・渡邊璃生の5人。2016年のインタビューでは、代表曲「夜明けBrand New Days」のデモ音源が遠征帰りに届き、傳谷の「今届いた曲聴いた?」という声かけで5人一緒に聴いた際、渡邊は「泣きそうになるほど感動した」と回想。傳谷本人はその場面を覚えておらず、渡邊が「『歌詞がやばい』って言ってたよ」とツッコむ、というやり取りもあった。解散後には、元メンバーの大矢梨華子・高見奈央によるラジオ番組『大矢・高見のしゃべりスタ!』にゲスト出演している。

出演・活動歴[編集]

テレビ・ラジオ[編集]

  • 『スッキリ!!』(日本テレビ、2013年9月20日)
  • 『アウト×デラックス』(フジテレビ)
  • 『大矢・高見のしゃべりスタ!』(ラジオ日本、2019年1月2日)ゲスト

配信・ゲーム[編集]

  • YouTubeチャンネル「りおさんのゲーム倉庫」(通称「りお倉」、2019年4月開設)
  • LiveMeレギュラー配信(2018年11月〜2019年8月)
  • ゲーム『Caligula Overdose』(2018年)の実況プレイ動画に出演し、声優としても参加したとされる
  • 『めたるのちゃんねる OPENREC』(2021年9月12日)シークレットゲスト

イベント・その他[編集]

  • 「LLR伊藤と椿鬼奴のやっぱし猫が好き!」(2018年11月、2020年2月)
  • 朗読劇『遥か隣りで』(2019年6月)、『白い紅旗』(2019年12月)原作者トークショー
  • 写真展「サクドリ vol.3」(2020年2月)モデル・トークショー
  • 成人記念の生配信(2020年11月11日)
  • キッズモデル時代:『Kids' CECILE』カバーガール(2011年〜)、TRIPLANE「友よ」MV(2010年)など

作品一覧[編集]

書籍[編集]

  • 『愛の言い換え』(KADOKAWA、2020年5月2日、ISBN 978-4-04-108568-4)

チャット小説(工藤了名義・Balloon)[編集]

  • 『遥か隣りで』(2018年11月23日公開、全14話)
  • 『遥か隣りでⅡ』(2019年3月25日公開)
  • 『白い紅旗』(2019年10月18日公開)

作詞(工藤了名義)[編集]

  • 「Clover Days」(『アイドルマスター ミリオンライブ! Blooming Clover』第5巻限定版CD、2019年)
  • 「Believe Clover」(同 第16巻限定版CD、2024年)

よくある質問[編集]

Q. 渡邊璃生は何者?
A. アイドルグループ「ベイビーレイズJAPAN」の元メンバーで、最年少メンバーとして2012年から2018年まで活動。解散後は小説家・作詞家・ゲーム実況配信者として活動し、2020年に小説集『愛の言い換え』を出版した。
Q. 現在は何をしている?
A. 2021年5月20日をもって芸能界を引退しており、本人は「勉学に励み、新しく自分のやりたいことに向かっていけたら」と説明していた。同年9月に「璃生」としてInstagramを開設し再始動したとされるほか、2024年には「工藤了」名義で作詞した新曲が発表されている。
Q. 「工藤了」とは誰?
A. 渡邊璃生が小説や作詞で使うペンネーム。チャット小説『遥か隣りで』『白い紅旗』や、『アイドルマスター ミリオンライブ! Blooming Clover』の楽曲の作詞はこの名義で発表されている。
Q. 小説はどこで読める?
A. 『愛の言い換え』はKADOKAWAから単行本と電子書籍が発売されている。チャット小説はアプリ「Balloon」で公開されていた。
Q. ベイビーレイズJAPANのメンバーは?
A. 大矢梨華子、傳谷英里香、林愛夏、高見奈央、渡邊璃生の5人。結成から解散まで一度もメンバーが変わらなかった。
Q. 愛称の「りおトン」の由来は?
A. 由来について本人が詳しく説明した資料は確認できないが、ベイビーレイズ時代から「りおトン」「トンちゃん」「トン」と呼ばれ、YouTubeチャンネル開設後は「りおさん」とも呼ばれた。
Q. 本名は?
A. 「渡邊璃生」名義で活動しており、これ以外の本名は公表されていない。

余談[編集]

  • イベントでの自己紹介では「ミレニアム・ベイビーレイズの渡邊璃生」と名乗っていた。2000年生まれにちなんだもので、最年少メンバーらしい名乗りだった。
  • 中学生時代、夜の仕事に出られない渡邊が先に抜ける時間帯は「りおトンタイム(シンデレラタイム)」と呼ばれた。グループがテレビ出演した際も、放送時間の関係で彼女だけ出られなかった回があったという。
  • 『遥か隣りで』朗読劇のトークショーでは「よかぜ派かあまね派か」という質問に、迷わず「あまね派」と答えた。
  • 小説集の一編「蹲踞あ」は、テレビで見たポーズと架空の儀式を組み合わせ、ネット怪談「巨頭オ」も参考にしたという。登場人物にとにかく変なことをさせたかったらしい。
  • 家では犬2匹と猫を飼っていたとされる。
  • 同じレプロエンタテインメントには新垣結衣らが所属していた時期があり、ベイビーレイズ自体も事務所内の同世代メンバーから選ばれたグループだった。

外部リンク[編集]

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