| 株式会社レプロエンタテインメント LesPros Entertainment Co., Ltd. | |
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https://img-mdpr.freetls.fastly.net/article/r4UB/nm/r4UBfsz477Jbg1RfK-u9tXuZPlcypnDszRpYmIpx3bw.jpg?width=1400&disable=upscale&auto=webp&quality=75 2017年3月、レプロが手がけた複合施設「浅草九倶楽部」のレセプションに集まった所属タレントたち(出典:モデルプレス) | |
| 略称 | レプロ |
| 国家 | 日本 |
| 種類 | 株式会社 |
| 市場情報 | 非上場 |
| 業種 | 芸能プロダクション(タレントマネジメント、映像・舞台の企画制作、劇場運営) |
| 本社所在地 | 東京都千代田区神田駿河台1-5 化学会館 |
| 設立日 | 1991年2月 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 上場 | 非上場 |
| 年間売上 | 非公開 |
| 従業員数 | 74名(2026年1月時点) |
| 主要部門 | プロデュース本部、コンテンツ事業本部、コミュニケーション本部 |
| 主要子会社 | レプロアスター |
| 関係する人物 | 新垣結衣、長谷川京子、真木よう子、宮沢氷魚、南沙良、内田理央、のん(元所属)、千眼美子(元所属) |
| 代表作品 | 浅草九劇(劇場運営)、感動シネマアワード |
| 別名 | 旧社名:レヴィプロダクションズ |
| リンク | https://www.lespros.co.jp/ |
概要[編集]
レプロエンタテインメントとは、東京都千代田区に本社を置く日本の芸能事務所である。1991年に「レヴィプロダクションズ」として設立され、2006年に現社名となった。新垣結衣、長谷川京子、真木よう子らのマネジメントで知られる一方、のん(能年玲奈)や清水富美加(千眼美子)との契約トラブルが大きく報じられた事務所でもある。
詳細[編集]
会社の成り立ち[編集]
前身は1991年2月、東京都目黒区中目黒で設立された「レヴィプロダクションズ」である。2006年4月6日に社名を「レプロエンタテインメント」へ変更し、本社を目黒雅叙園アルコタワーへ移した。2010年1月にはJR東急目黒ビル(品川区上大崎)へ、2021年2月1日には千代田区神田駿河台の化学会館へと本社を移転しており、「目黒の事務所」から「お茶の水の事務所」へ変わった格好である。
業界団体の日本音楽事業者協会(音事協)の正会員で、報道や各種資料ではバーニングプロダクション系列の事務所として扱われることが多い。英字表記は「LesPros」で、公式サイトやメールアドレスのドメインにも使われている。
事業内容[編集]
本業は俳優・タレント・モデル・歌手・文化人などのマネジメントで、社内ではマネージャー業を「スタープロデュース事業」と呼んでいる。2024年のマイナビの取材では、チーフプロデューサーが「担当俳優をスターにしてカンヌ映画祭に一緒に行くこと」を夢として語っていた。
近年はマネジメントに留まらず、ドラマ・映画・舞台の企画制作、劇場運営、ワークショップ、マーチャンダイジング、イベント運営まで手を広げている。採用ページでは「俳優やタレントとコンテンツを一気通貫で手がける総合エンタメ商社」を掲げ、応募条件に「作品愛」を挙げるなど、芸能事務所としては珍しい打ち出し方をしている。
会社データ[編集]
マイナビの新卒採用ページによると、資本金は1,000万円、従業員数は74名(男性32名・女性42名、2026年1月時点)。売上高は「社内規定により非公開」とされる。組織はプロデュース本部(マネジメント)、コンテンツ事業本部(映像・舞台の企画)、コミュニケーション本部(広告・PR営業)の3本柱である。
2022年に健康優良企業認定を取得し、2025年度の育児休業取得率は男女とも100%、役員・管理職に占める女性比率は38.5%(13名中5名)と公表している。トラブル報道のイメージとは裏腹に、働き方の数字はかなり整っている事務所である。
沿革[編集]
1990年代〜2000年代[編集]
- 1991年2月:レヴィプロダクションズとして中目黒で設立。創業期から吉川ひなのが所属しており、彼女は2020年まで約30年近く在籍した「看板」の一人である。
- 2006年4月6日:現社名「レプロエンタテインメント」に変更。同年、初の自社オーディション「レプロガールズオーディション2006」を開催した。審査員には吉川ひなの、長谷川京子、マリエら所属タレントが名を連ねたとされる。
2010年代[編集]
- 2010年1月5日:本社を品川区上大崎のJR東急目黒ビルへ移転。
- 2010年9月:雑誌『B.L.T.』企画のバスツアーをきっかけに、所属の若手女性タレントによる事務所非公認ユニット「LPG」が発足。のちに清水富美加が名付け親・初期リーダーを務め、菊地亜美らが在籍した。2014年に事務所公認ユニットとして復活している。
- 2013年4月:グループ会社「レプロアスター」を設立し、ネクストスター☆の所属タレント14名が移籍。同年には男性も対象にした「レプロ次世代スターオーディション2013」を開催し、翌2014年も継続した。
- 2016年:のん(能年玲奈)との契約問題が表面化。
- 2017年2〜5月:清水富美加の出家騒動。5月20日に専属契約終了。
- 2017年3月:創立25周年事業として台東区浅草に劇場「浅草九劇」を開業。4月1日には劇場・ホテル・飲食を備えた複合施設「浅草九倶楽部」もグランドオープンした。
- 2018年4月:女子大生部門「CAMPUS ROOM」を設立(のちに消滅)。
- 2018年9月:真木よう子とのマネジメント契約を発表。
2020年代[編集]
- 2021年2月1日:本社を千代田区神田駿河台へ移転。
- 2021年5月19日:新垣結衣が星野源との結婚発表と同時に、レプロとの専属マネジメント契約終了と「契約の一部継続」を発表。
- 2022年〜2023年:映画企画プロジェクト「感動シネマアワード」の作品が順次公開。
- 2023年12月:川島海荷が契約終了を発表しフリーに。
- 2024年11月28日:映画『違国日記』で新垣結衣とW主演した早瀬憩とのマネジメント契約を発表。
- 2025年7月1日:寺本莉緒が約10年所属した同社との契約満了を報告。
- 2026年4月:浅草九劇が9周年を迎え、若手団体の公演を支援する「第2回 浅草九劇 Boost Project」の募集を発表。
所属タレント[編集]
主な所属タレント[編集]
2020年代の報道や各種タレント名鑑で、レプロ所属として名前が挙がる主な人物は以下のとおり(所属状況は変動するため、最新は公式サイトを参照のこと)。
- 俳優・女優:真木よう子、宮沢氷魚、南沙良、内田理央、羽田美智子、中村蒼、池内博之、玄理、福地桃子、古畑星夏、藤間爽子、稲葉友、真瀬樹里、早瀬憩
- タレント・モデル:菊地亜美、久間田琳加、秋元梢、ユージ、青木裕子、長谷川京子、マギー
- アナウンサー:青木源太(元日本テレビアナウンサー。フリー転身後、関西テレビ『旬感LIVE とれたてっ!』のMCなどを務める)
新垣結衣は2021年に専属契約を終えたが、本人の発表でも「マネジメント契約を一部継続」とされ、その後もレプロが窓口として関わっていると報じられている。「完全な退所」なのか「専属から業務提携への移行」なのかは、本人側と事務所側で受け止め方に差があると報じられた(後述)。
主な元所属タレント[編集]
- のん(能年玲奈):2016年に契約問題で離脱。以後は「スピーディ」とエージェント契約。
- 清水富美加(現・千眼美子):2017年5月20日に契約終了。
- 吉川ひなの:創業期から2020年まで所属。
- 川島海荷:元9nine。2023年12月に契約終了を発表。
- 寺本莉緒:2025年7月1日に契約満了を報告。
- 高田秋:マネジメント契約の終了を自ら報告。
- 時任三郎、小野恵令奈(元AKB48)、井口綾子、西脇彩華(元9nine)ほか。
- ベイビーレイズJAPAN:元メンバーは全員が退所・移籍・フリー・引退のいずれかとなっている。
- 映画監督の佐々部清は所属中に死去した。
劇場・コンテンツ事業[編集]
浅草九劇[編集]
レプロの「脱・普通の芸能事務所」ぶりを象徴するのが、浅草の劇場「浅草九劇」である。2017年3月3日に開業し、こけら落とし公演は完売。所在地は台東区浅草2-16-2 浅草九倶楽部の2階で、隣には配信スタジオ「浅草九スタ」も設けられた。開業時のレセプションにはマギー、ユージ、内田理央、古畑星夏、宮沢氷魚、稲葉友ら所属タレントが顔をそろえ、オープニングイベントには高田延彦も参加した。
「人を育む劇場」をコンセプトに、演劇だけでなくダンス、落語、音楽ライブ、アート展示にも使われ、『アルプススタンドのはしの方』『エダニク』などが上演されてきた。2026年には9周年を迎え、劇場使用料の半額を負担して若手の公演を後押しする「浅草九劇 Boost Project」の第2回募集を発表している。第1回採択企画の公演は2026年11〜12月に予定されている。
感動シネマアワード[編集]
所属俳優6人を指名し、その俳優に合わせた映画企画・脚本を一般公募するという、事務所主導の映画プロジェクトである。東洋経済オンラインの2023年の記事によると、約500本の応募から6本がグランプリに選ばれ、レプロの出資で映画化された。対象俳優には宮沢氷魚や福地桃子が含まれ、『世界は僕らに気づかない』(2023年1月公開)や、西加奈子原作・ふくだももこ監督の『炎上する君』などが生まれている。新人監督に出資して事業の新しい柱を育てる狙いがあると説明されている。
炎上とバズ[編集]
レプロは「大物の独立トラブルが続いた事務所」として週刊誌やネットで繰り返し取り上げられてきた。ただし、いずれも当事者双方の主張が食い違っており、裁判などで事実関係が確定したものではない点に注意が必要である。
のん(能年玲奈)契約問題[編集]
2013年、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』のヒロイン・天野アキ役で大ブレークした能年玲奈は、2014年には主演映画『ホットロード』で日本アカデミー賞新人俳優賞も受賞し、人気の絶頂にあった。しかし2015年5月、『週刊文春』が『あまちゃん』撮影中の月給が5万円だったと報道。能年が演技指導者の滝沢充子氏を頼っていたことも伝えられた。
レプロ側の主張:2016年11月の『週刊現代』でのノンフィクション作家・田崎健太氏の取材に対し、5万円は「小遣い」で、生活費・レッスン代・交通費は事務所が負担していたと説明。また、2015年1月に能年が無断で個人事務所を設立するなどの契約違反があり、仕事を入れられなかった期間が約1年半あったとして、2016年6月までだった契約の延長を弁護士を通じて申し入れていた(デイリースポーツ)。
のん側の主張:2016年4月からエージェントを務めたスピーディの福田淳社長は、2023年のJ-CASTの取材で、当時の契約を低賃金で移籍の自由がない「奴隷契約」のようなものと表現。契約上、本名「能年玲奈」を使えない状態だったため、本人が「NON」を提案し、「のん」に改名したと語っている。
2018年10月には、のん側からの申し出でレプロと約1時間半の会談を行ったとデイリースポーツが報道。レプロは、のん側から過去についての謝罪と再度のマネジメント依頼があったことを認めつつ「何ら解決には至っておりません」とコメントした。
その後、のんは『この世界の片隅に』(2016年)の声の主演、『私をくいとめて』『さかなのこ』の主演などで活躍を続けたが、地上波ドラマでの露出が少ないことは「圧力ではないか」とネット上でたびたび話題になった(これについて確定した事実はない)。そして2026年3月、のんの公式Xのプロフィールに「(本名:能年玲奈)」の一文が加わり、「本名解禁」として大きなバズとなった。『週刊女性』系のサイトは、契約書上は協議があれば本名を使えたこと、2025年9月30日に内閣官房と公正取引委員会が公表した「実演家等と芸能事務所、放送事業者等及びレコード会社との取引の適正化に関する指針」に芸名使用の一方的な制限に関する項目が含まれ、のんの事例を踏まえたものではないかという芸能関係者の見方を紹介している。
清水富美加の出家騒動[編集]
LPGの名付け親でもあった清水富美加は、2017年1月末に幸福の科学への信仰と出家の意向を事務所に伝え、2月4日以降の仕事をすべてキャンセル。2月12日、教団側と事務所側が同日に別々の会見を開くという異例の展開となった。
教団側の主張:デビュー数年後に本人の意に反して月給5万円の契約を結ばされた、干されることへの恐怖から水着のDVDなど望まない仕事を受けさせられた、などとして契約を「奴隷的」と批判。2月末での契約解除を求めた。
レプロ側の主張:弁護士は「事実と異なる点が多い」と反論。報酬は「仕事量や内容に見合う適切な報酬」を支払い、寮・食事・交通費も補助していた、週1回〜少なくとも月1回は本人とマネージャーが面談して仕事を決めており「仕事を押しつけたことは一切無い」と説明した。契約は元々5月20日までで、1年延長の条項もあるが、本人の意向を尊重して負担を減らす予定だったとした。合意できなければ損害賠償請求も「あり得る」とも述べた。
同夜には同じ事務所の菊地亜美がTwitterで事務所を擁護する投稿をし、これも話題となった。清水は2月17日に告白本を出版。契約は予定どおり2017年5月20日に終了し、レプロはファン・関係者に「心よりお詫び」する文書を出した。J-CASTは、のんと清水がともに「月5万円」の報酬体系をめぐって事務所と対立したことを指摘しつつ、真相は判断できないとしている。
新垣結衣「退所」文言をめぐる報道[編集]
2021年5月19日、新垣結衣は星野源との結婚を発表し、同時に専属マネジメント契約の終了を明らかにした。デビュー20年の節目に合わせたもので、当面は契約を一部継続してサポートを受けると説明している。『週刊女性PRIME』は、一部報道の「退所」「フリー」という文言が事務所側の申し入れで差し替えられたとし、事務所は「今後もウチが窓口」と考えている、と匿名記者の話として伝えた。一方で、2024年公開の映画『違国日記』ではレプロ所属の早瀬憩とW主演するなど、関係は良好に続いているとみられる。
「大量退所」報道[編集]
2020年代に入ると、週刊誌系サイトで「レプロから相次ぐ退所」といった記事がたびたび出た。実際に西脇彩華、井口綾子ら複数の所属者が契約満了を報告した時期があり、川島海荷(2023年)、寺本莉緒(2025年)といった中堅・若手の退所も続いた。一方で早瀬憩のような注目株の新規契約もあり、「存続の危機」といった見出しは週刊誌側の見立てである。
余談[編集]
- 創立25周年事業の「浅草九倶楽部」は劇場・ホテル・レストランの複合施設で、オープン翌日には所属の若手タレントがちんどん屋や劇団とともに浅草ひさご通りを練り歩いた。芸能事務所が下町で街おこしをする珍しい例である。
- 劇場併設のカフェ「COFFEE BAR 桟敷」は朝8時から営業しており、観劇しなくても利用できる。
- 清水富美加の出家騒動の夜、同じLPG出身の菊地亜美が事務所を擁護するツイートを出したことで、「バラエティタレントが事務所の盾になった」と話題になった。
- 真木よう子の契約は、レプロ所属だった映画監督・鄭義信との縁がきっかけとされる。鄭監督の『焼肉ドラゴン』(2018年)で真木は主演している。
- 2014年のオーディション告知時点で、吉川ひなの、池内博之、長谷川京子、新垣結衣が「所属の顔」として並んでいた。このうち吉川ひなの(2020年)と新垣結衣(2021年)は、その後専属を離れている。
- 公開されている採用情報では、応募条件に「作品愛」を掲げている。