| 新井順子 Junko Arai | |
|---|---|
| 誕生日 | 6月17日 |
| 出身地 | 大阪府東大阪市 |
| 国籍 | 日本 |
| 学歴 | 東放学園 放送芸術科 卒業 |
| 職業 | テレビドラマ・映画プロデューサー |
| 肩書 | TBSスパークル エンタテインメント本部 ドラマ映画部 |
| 活動期間 | 2001年 - |
| 代表的な実績 | 『Nのために』『アンナチュラル』『中学聖日記』『MIU404』『最愛』『海に眠るダイヤモンド』、映画『ラストマイル』 |
| 受賞 | エランドール賞 プロデューサー奨励賞(2021年)、エランドール賞 プロデューサー賞(2025年) |
| 事務所 | TBSスパークル |
| リンク | https://www.tbssparkle.co.jp/creators/ |
概要[編集]
新井順子(あらい じゅんこ)とは、日本のテレビドラマ・映画プロデューサーである。TBSスパークル所属で、主にTBSテレビのドラマを手がける。『アンナチュラル』『MIU404』『最愛』、映画『ラストマイル』など、2010年代後半以降のTBSドラマのヒット作を次々と送り出してきた。
詳細[編集]
大阪府東大阪市出身。演出家の塚原あゆ子とは長年のコンビで、『Nのために』以降の多くの作品で「新井プロデュース×塚原演出」の体制をとっている。脚本家では野木亜紀子と組んだ『アンナチュラル』『MIU404』『海に眠るダイヤモンド』『ラストマイル』、奥寺佐渡子と組んだ『Nのために』『リバース』『最愛』という二つの系譜があり、どちらもドラマファンから厚い支持を集めている。
作風としては、ミステリーやサスペンスの骨格に、人間ドラマや恋愛を濃く絡めるオリジナル作品が多い。本人は「自分が本当に面白いと思うものを作る」ことを大切にしつつ、テレビは幅広い世代が見るものなので「小学生でもわかるようにする」ことを意識していると語っている。
また、別々の作品の世界観を地続きにする「シェアード・ユニバース」の手法でも知られる。映画『ラストマイル』では『アンナチュラル』『MIU404』の登場人物を同じ世界に登場させ、興行収入50億円を超える大ヒットにつなげた。
経歴[編集]
生い立ち[編集]
小学生の頃からテレビドラマが好きだったという。転機となったのは中学3年生の文化祭で、「イケメンを主役にしよう」「『金田一少年の事件簿』の要素を取り入れよう」と企画を立て、台本まで自ら執筆した。この経験がドラマ制作の道を志すきっかけになったと振り返っている。
助監督時代[編集]
2001年に東放学園の放送芸術科を卒業し、同年に制作会社VSOへ入社。VSOはのちにドリマックス・テレビジョンに合併され、現在のTBSスパークルへとつながる。入社当初は助監督として『3年B組金八先生』シリーズや『オレンジデイズ』などの現場を経験した。助監督として約6〜7年を過ごしたのち、プロデューサーへ転身したとされる。
プロデューサーとして[編集]
2008年の昼ドラ『ラブレター』からプロデューサーとしての活動を本格化し、以降は主にTBS作品を担当。2013年の『夜行観覧車』、2014年の『Nのために』、2017年の『リバース』と、湊かなえ原作ドラマを立て続けに手がけ、評価を高めた。
2018年には野木亜紀子脚本の『アンナチュラル』が大ヒット。同年の『中学聖日記』では、当時新人だった岡田健史(現・水上恒司)を準主役に抜擢したことが話題になった。2019年の『わたし、定時で帰ります。』、2020年の『MIU404』、2021年の『着飾る恋には理由があって』『最愛』と話題作が続き、2021年には『MIU404』でエランドール賞プロデューサー奨励賞を受賞した。
2022年以降は『石子と羽男-そんなコトで訴えます?-』(2022年)、日曜劇場『下剋上球児』(2023年)を担当。2023年6月にはTBSスパークルの執行役員兼エンタテインメント本部ドラマ映画部長に就任したとされる。
2024年以降の活動[編集]
2024年は4月期の川口春奈主演『9ボーダー』、8月公開の映画『ラストマイル』、10月期の日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』と、1年に3本の大型作品を送り出した。
『ラストマイル』は満島ひかり・岡田将生主演で、『アンナチュラル』『MIU404』とのシェアード・ユニバース作品として公開。興行収入は51億円を突破するヒットとなり、新井は2025年のエランドール賞でプロデューサー賞を受賞した。授賞式には満島が劇中の通販サイト「DAILY FAST」の段ボール箱に花束を入れて駆けつけ、「今日は爆弾ではなく花束を」と祝福。新井は「新人のような気持ちで、学ばせていただきながら作った作品」とコメントした。
『海に眠るダイヤモンド』は神木隆之介主演、野木亜紀子脚本・塚原あゆ子演出で、長崎・端島(軍艦島)と現代の東京を舞台にした作品。東京ドラマアウォード2025では連続ドラマ部門グランプリを含む最多4冠を獲得した。
2026年の最新作[編集]
2026年4月期の金曜ドラマ『田鎖ブラザーズ』(4月17日 - 6月19日)をプロデュース。岡田将生と染谷将太が、両親殺害事件の時効を迎えた兄弟(刑事の兄と検視官の弟)を演じるクライムサスペンスで、脚本は渡辺啓、演出は山本剛義、主題歌は森山直太朗「愛々」。新井によれば、2024年の年明けに脚本家へ声をかけ、約1年かけて全話のプロットを作ったという。テーマは兄弟愛を軸にした「大きな愛の物語」で、「見返したときに、また違った見方ができる」構造を目指したと語っている。最終回(世帯視聴率5.8%)は結末をめぐって賛否両論を呼んだ。
続く2026年10月期の金曜ドラマ『LOST10』(10月16日スタート)もプロデュースを担当する。主演は横浜流星、脚本は奥寺佐渡子、演出は塚原あゆ子・泉正英で、『Nのために』『最愛』のチームが再結集した完全オリジナル作品。北海道の登山ツアー中に起きた遭難事故「支樺岳事件」の真相を、町の刑事・小駒(横浜)が追うサスペンスで、テーマは「すべてを疑え」。小栗旬、松下洸平らも出演する。
主なプロデュース作品[編集]
テレビドラマ[編集]
- ラブレター(2008年 - 2009年)
- タンブリング(2010年)
- 夜行観覧車(2013年)
- Nのために(2014年)
- マザー・ゲーム〜彼女たちの階級〜(2015年)
- 私 結婚できないんじゃなくて、しないんです(2016年)
- リバース(2017年)
- アンナチュラル(2018年)
- 中学聖日記(2018年)
- わたし、定時で帰ります。(2019年)
- MIU404(2020年)
- 着飾る恋には理由があって(2021年)
- 最愛(2021年)
- 石子と羽男-そんなコトで訴えます?-(2022年)
- 下剋上球児(2023年)
- 9ボーダー(2024年)
- 海に眠るダイヤモンド(2024年)
- 田鎖ブラザーズ(2026年)
- LOST10(2026年)
映画[編集]
- ラストマイル(2024年)
人物[編集]
- 人付き合いを大切にしており、「人からの誘いは断らない」がモットー。コロナ禍以前は毎晩のように食事会の誘いがあったという。酒の席で出てくる昔の恋愛話や家庭の事情は「リアルだからこそ面白い」とし、ドラマ作りの材料にしていると語っている。
- 『ラストマイル』主演の満島ひかりからは「現場が明るくなる」と人柄を評されている。
- 新人の抜擢にも積極的で、『中学聖日記』の岡田健史の起用はその代表例とされる。
余談[編集]
- 母校の東放学園では、『ラストマイル』『海に眠るダイヤモンド』のプロデューサーとして学生向けに講演を行ったことがある。
- 『田鎖ブラザーズ』は、報道で「新井順子ユニバース」の最新作と紹介されることもあった。
- 『LOST10』の横浜流星とは、『着飾る恋には理由があって』以来約5年ぶりのタッグとなる。