最愛 (テレビドラマ)

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最愛
Saiai
ジャンル サスペンス、ラブストーリー
放送シーズン 2021年10月期
放送期間 2021年10月15日 - 2021年12月17日
放送時間 金曜 22:00 - 22:54(金曜ドラマ枠)
話数 全10話
放送国家 日本
言語 日本語
放送局 TBS系
配信 Netflix、U-NEXT、Prime Video ほか(2026年時点)
平均視聴率 8.7%(関東地区・世帯)
制作
プロデューサー 新井順子
演出 塚原あゆ子、山本剛義、村尾嘉昭
制作 TBSスパークル、TBS
脚本 奥寺佐渡子、清水友佳子
音楽 横山克
出演者 吉高由里子、松下洸平、井浦新、高橋文哉、薬師丸ひろ子、及川光博、光石研 ほか
その他
原作 なし(オリジナル脚本)
エンディング曲 宇多田ヒカル「君に夢中」
外部リンク https://www.tbssparkle.co.jp/works_program/saiai_tbs.html

概要[編集]

最愛(さいあい)とは、2021年10月から12月にかけてTBS系「金曜ドラマ」枠で放送された日本のテレビドラマである。主演は吉高由里子。15年前の失踪事件と現在の連続殺人事件が交錯する完全オリジナルのサスペンス・ラブストーリーで、放送後に国内のドラマ賞を総なめにした。

詳細[編集]

連続殺人事件の重要参考人となった女性実業家・真田梨央(吉高由里子)、彼女を取り調べる刑事で15年前の初恋相手・宮崎大輝(松下洸平)、そして梨央をあらゆる手段で守ろうとする弁護士・加瀬賢一郎(井浦新)の3人を軸に、2006年と2021年の出来事を交互に描いていく構成になっている。

制作陣は、2017年4月期に同じ金曜ドラマ枠で放送された湊かなえ原作の『リバース』のチームが再集結したもの。プロデューサーは新井順子、チーフ演出は塚原あゆ子、脚本は『Nのために』『リバース』でもタッグを組んだ奥寺佐渡子と清水友佳子の共同執筆。原作なしのオリジナル作品で、「ミステリーとラブストーリーの配分」を大切にしたと塚原は授賞式で語っている。

放送は全10話で、初回は拡大版。視聴率(関東地区・世帯)は初回8.9%から始まり、中盤は8%前後で推移したが、最終回で番組最高の10.9%を記録し、全話平均は8.7%だった。数字以上に「考察ドラマ」としての熱量が高く、毎週SNSで伏線の考察合戦が繰り広げられた。

あらすじ[編集]

※この節は物語序盤の設定を中心に記す。真犯人の正体など結末の核心には触れないが、未視聴の場合は注意。

2006年[編集]

岐阜県の白川郷で暮らす高校3年生の朝宮梨央は、白山大学化学科への推薦受験を控え、記憶に障害を抱える異母弟・優のために新薬を開発するという夢を抱いていた。父・達雄が寮夫を務める白山大学陸上部の寮では、陸上部員の大学生・宮崎大輝と互いに想いを寄せ合う関係にあった。

しかしある夜、白山大学生の渡辺康介に薬を盛られて意識を失い、襲われかける事件が起きる。梨央の記憶はそこで途切れており、その後康介は行方不明に。さらに父・達雄がくも膜下出血で急死したことで、梨央は実母・真田梓のもとへ引き取られ、「真田梨央」として東京で生きることになる。

2021年[編集]

15年後、梨央は真田グループの企業「真田ウェルネス」の代表取締役社長として手腕を振るっていた。そんな中、東京・世田谷区で康介の父・渡辺昭の遺体が発見され、さらに行方不明だった康介も富山県で白骨遺体となって見つかる。

事件を追うのは、警視庁捜査一課の刑事となった大輝。捜査線上に浮かんだ梨央と15年ぶりに再会するが、梨央は「初めまして」と告げ、過去を封印しようとする。梨央を「もう一人の家族」として支える弁護士・加瀬、行方をくらました弟・優、梨央の失脚を狙う専務・後藤らの思惑が絡み合い、やがて新たな犠牲者も出る。刑事と容疑者という立場に引き裂かれた初恋の二人が、15年前の夜に本当は何があったのかへと迫っていく。

最終回では一連の事件の「真犯人」とその動機が明かされ、タイトル『最愛』の意味が回収される結末となった。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

真田梨央(旧姓:朝宮)〈33〉 - 吉高由里子
「真田ウェルネス」代表取締役社長。2006年時は高校3年生で、弟のために創薬研究者を目指していた。連続殺人事件の重要参考人となる。
宮崎大輝〈36〉 - 松下洸平
警視庁捜査一課の刑事(警部補)。2006年時は白山大学陸上部の3年生で、梨央と両想いだった。陸上部の不祥事で就職内定を取り消されたことをきっかけに警察官を志した。
加瀬賢一郎〈42〉 - 井浦新
「真田ウェルネス」法務部の弁護士。東大法学部を首席で卒業した切れ者で、梓からは「もう一人の家族」と呼ばれるほど真田家に深く関わる。

朝宮家・真田家[編集]

朝宮優〈24〉 - 高橋文哉
梨央の異母弟。幼少期の転落事故の後遺症で、興奮すると記憶が欠落する障害を抱える。物語の現在では行方をくらましている。
朝宮達雄 - 光石研
梨央・政信・優の父。白山大学陸上部の男子寮の寮夫。2006年に急死する。
真田梓 - 薬師丸ひろ子(特別出演)
梨央と政信の実母で、「真田ホールディングス」社長として真田グループを率いるオーナー。
真田政信 - 奥野瑛太
梨央の兄で「真田ビジネスサービス」社長。真田家にやってきた梨央とは折り合いが悪い。

真田ウェルネス[編集]

後藤信介 - 及川光博
専務。先代からは次期社長と目されていたが、梓が梨央を社長に据えたため、梨央を快く思っていない。
児島彩夏 - 宮下かな子
梨央の秘書。
海野こずえ - 峯村リエ
創薬ラボの所長。

警察[編集]

桑田仁美 - 佐久間由衣
所轄・駒沢署の若手刑事。本事件で大輝と初めてコンビを組む。あだ名は「桑子」。
山尾敦 - 津田健次郎
警視庁捜査一課の係長で大輝の上司。

その他[編集]

長岡恵 - 茅島成美
優の祖母。

主題歌[編集]

主題歌は宇多田ヒカルの「君に夢中」。宇多田が本作のために書き下ろした楽曲で、タイトルは初回放送日の2021年10月15日に発表された。ミュージックビデオは宇多田のデビュー記念日である同年12月9日にYouTubeでプレミア公開された。プロデュースにはA. G. Cookが参加している。

毎話の終盤で流れる演出とともに、ドラマの切ない余韻を象徴する一曲として親しまれた。宇多田が連続ドラマの主題歌を担当したことでも放送前から注目を集めた。劇伴は横山克が担当している。

評価・受賞[編集]

放送当時から「伏線回収が見事」「最終回は神回」と高く評価され、最終回放送後には「最愛ロス」を訴える声が相次いだ。2021年から翌年にかけて主要なドラマ賞を軒並み受賞しており、2020年代のTBSドラマを代表する一本とされる。

主な受賞は以下の通り。

  • 第110回ザテレビジョンドラマアカデミー賞(2021年10月期):最優秀作品賞、主演女優賞(吉高由里子)、脚本賞(奥寺佐渡子・清水友佳子)、監督賞(塚原あゆ子・山本剛義・村尾嘉昭)の4冠
  • 東京ドラマアウォード2022:連続ドラマ部門グランプリ、主演女優賞(吉高由里子)、演出賞(塚原あゆ子)の3冠
  • 第59回ギャラクシー賞:テレビ部門 選奨(2021年12月度月間賞も受賞)
  • TVerアワード2021 ドラマ大賞
  • 第38回ATP賞テレビグランプリ 受賞
  • 日本民間放送連盟賞 最優秀賞

特に吉高由里子は、15年という時間差を抱えた梨央を、高校生時代から社長となった現在まで演じ分けた演技が評価された。

余談[編集]

  • 『アンナチュラル』『MIU404』と同じく新井順子×塚原あゆ子のコンビによる作品だが、脚本は野木亜紀子ではなく奥寺佐渡子・清水友佳子で、「湊かなえ作品チーム」の系譜にあたる。
  • 最終回の放送時には、真犯人の正体とその動機をめぐって「つらすぎる」「涙が止まらない」といった声がSNSにあふれた。
  • 横浜流星は本作の新井順子・塚原あゆ子と『着飾る恋には理由があって』(2021年)で、奥寺佐渡子とは映画『国宝』で組んでおり、『LOST10』はその縁が重なった企画とされる。

外部リンク[編集]

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