| チ・ジニ 지진희(池珍熙、Ji Jin-hee) | |
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![]() tvN『サバイバー:60日間の大統領』制作発表会でのチ・ジニ(2019年7月1日)(出典:Wikimedia Commons「190701 지진희.jpg」、撮影:Dispatch(디스패치)、CC BY 3.0) | |
| 本名 | 池珍熙(지진희) |
| 誕生日 | 1971年6月24日 |
| 年齢 | 55歳 |
| 出身地 | 韓国・ソウル特別市麻浦区 |
| 国籍 | 韓国 |
| 学歴 | 明知専門大学 視覚デザイン科 |
| 宗教 | カトリック |
| ジャンル | テレビドラマ、映画、バラエティ、CM |
| 活動期間 | 1999年 - |
| 家族 | 妻:イ・スヨン(グラフィックデザイナー、2004年結婚)、息子2人 |
| 身長 / 体重 | 178 cm / 71 kg |
| 血液型 | B型 |
| 事務所 | イクルエンターテインメント(이끌엔터테인먼트) |
| 代表作 | 『宮廷女官チャングムの誓い』『結婚できない男(韓国版)』『トンイ』『大風水』『愛人がいます』『ミスティ』『サバイバー:60日間の大統領』『アンダーカバー』『家族Xメロ』 |
| 関連活動 | 旅行エッセイ『チ・ジニ、イタリアで雲の上を歩く』(2009年)、映画『점쟁이들』(2012年)の原案 |
| その他 | SBS演技大賞 優秀演技賞(2004年)、KBS演技大賞 優秀演技賞(2009年)、MBC演技大賞 最優秀演技賞(2010年) |
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概要[編集]
チ・ジニ(지진희、池珍熙、1971年6月24日 - )とは、韓国の俳優である。『宮廷女官チャングムの誓い』でチャングムを支えるミン・ジョンホを演じてアジア中の「理想の男性」になり、『トンイ』の粛宗、『サバイバー:60日間の大統領』の大統領権限代行など、品のある大人の男を演じ続けている遅咲きのスター。
詳細[編集]
デザイナーから俳優へ[編集]
1971年、ソウルの麻浦区生まれ。もともと美術が好きで、明知専門大学で視覚デザインを学び、卒業後は広告代理店でグラフィックデザイナーとして働いた。その後は広告写真家のアシスタントとしてカメラを担いでいた、いわば「撮る側」の人間である。転機は1990年代末のIMF通貨危機。勤めていた広告会社が人員を整理し、職を失ったタイミングで、以前から俳優をやらないかと声をかけてくれていた知人の誘いをようやく受け入れた。本人は1年ほど「自分に才能があるとは思えない」と断り続けていたという。
ミュージックビデオで本格デビュー[編集]
1997年頃から広告モデルや舞台を経験し、1999年にチョ・ソンビンの楽曲「3류 영화처럼(三流映画のように)」のミュージックビデオに出演したのが本格的な演技活動の始まりとされる。2000年のドラマ『女秘書』でテレビデビューし、同年の『ジュリエットの男』、2001年の『四姉妹』などで少しずつ顔を売っていった。20代後半での出発は韓国芸能界ではかなり遅く、韓国メディアでは「遅咲きの俳優」と紹介されることが多い。
『チャングム』でアジアのスターに[編集]
2003年、MBCの時代劇『宮廷女官チャングムの誓い』(原題:大長今)でヒロインのチャングム(演:イ・ヨンエ)を陰から支える官僚ミン・ジョンホを演じ、一気にブレイクした。文武両道で物腰が柔らかく、どんなときもチャングムの味方であり続ける紳士ぶりは、韓国だけでなく中国・台湾・香港・日本などアジア全域で女性ファンを量産。以降のチ・ジニには「誠実で包容力のある男」というパブリックイメージが定着し、それが後の大統領役やCMの仕事にもつながっていく。
主な出演作と役柄の変遷[編集]
2000年代:紳士イメージとの格闘[編集]
『チャングム』の直後、チ・ジニは「いい人」のイメージに固定されるのを嫌い、2004年のSBS『ミス・キムの10億作り』ではあえてプレイボーイ風の詐欺師パク・ムヨルを演じた。この作品で2004年のSBS演技大賞 優秀演技賞を受賞し、初めての演技賞を手にしている。2005年にはSBS『春の日』でコ・ヒョンジョンと共演し、主題歌まで自ら歌った。
2009年のKBS『結婚できない男』は、阿部寛主演の日本ドラマ『結婚できない男』の韓国リメイク。偏屈で皮肉屋の建築家チョ・ジェヒを演じ、紳士キャラとは真逆の「面倒くさい独身男」でKBS演技大賞 優秀演技賞を獲得した。このころからコミカルな芝居も評価されるようになる。
2010年代:王と将軍と大統領[編集]
2010年、『チャングム』と同じイ・ビョンフン監督の時代劇『トンイ』(MBC)で朝鮮第19代王・粛宗を演じた。主演のハン・ヒョジュ演じるトンイと身分違いの恋をする王で、お忍びで宮廷の外に出る気さくな一面も持つ役柄。本人は「カリスマの裏に弱点を持つ王を演じたかった」と語っており、2010年のMBC演技大賞で男性最優秀演技賞を受賞した。2012年にはSBS『大風水』で朝鮮建国の祖・李成桂を演じ、時代劇の顔としての地位を固めた。
2015年のSBS週末ドラマ『愛人がいます』(原題:애인 있어요)ではキム・ヒョンジュと夫婦役で共演し、SBS演技大賞のベストカップル賞と10大スター賞を受賞。2018年のJTBC『ミスティ』では、野心的なトップアナウンサー(演:キム・ナムジュ)の夫で弁護士のカン・テウクを演じた。大人向けの重厚なメロドラマで、キム・ナムジュは放送後のインタビューで、チ・ジニについて「メロの経験が豊富」で、相手役を支えようと懸命だったと感謝を述べている。
『サバイバー:60日間の大統領』で大統領代行に[編集]
2019年のtvN『サバイバー:60日間の大統領』は、米ドラマ『サバイバー:宿命の大統領』の韓国リメイク。国会議事堂の爆破テロで大統領と閣僚の大半が死亡し、たまたま生き残った環境部長官パク・ムジンが大統領権限代行を務めることになる、という政治サスペンスである。政治経験ゼロの理系の専門家が国家の重責を背負わされる役柄は、チ・ジニの誠実なイメージとぴったり重なり、広告業界でも好感度が上昇したと報じられた。役作りでは重圧を表現するために体重を落としたそうで、取材では「ストレスなしに国の仕事なんてできない」と冗談めかしつつ、政治については「それは専門家がやるべき」と、自身の関心はないとはっきり答えている。
2020年代:配信作と脇役の妙[編集]
2021年はJTBC『アンダーカバー』(英BBCドラマのリメイク)で、情報機関の元工作員という過去を隠して生きる男ハン・ジョンヒョン(イ・ソッキュ)を演じ、キム・ヒョンジュと再び夫婦役に。同年、Netflixの『ムーブ・トゥ・ヘブン』では、主人公グル(演:タン・ジュンサン)の父で遺品整理会社の創業者ハン・ジョンウ役で特別出演し、短い出番ながら強い印象を残した。
2023年には『D.P. -脱走兵追跡官-』シーズン2で軍上層部の人物ク・ジャウンを演じ、チョン・ヘインらと対峙。2024年のNetflix映画『武道実務官』(主演:キム・ウビン)では大統領役でカメオ出演した。同年のJTBC『家族Xメロ』では、11年前に家を追い出された元夫が、家族の住む家の大家として帰ってくるという設定のピョン・ムジン役で主演。2025年のDisney+『ナインパズル』では、主人公イナ(演:キム・ダミ)の叔父で、10年前に殺害された元警察署長ユン・ドンフン役で特別出演している。
『キックキックキックキック』と2025〜2026年の動き[編集]
2025年2月5日から3月13日まで放送されたKBS2TVの水木ドラマ『キックキックキックキック』(킥킥킥킥、全12話)では、なんと「チ・ジニ」本人役で主演。「1,000万俳優」チ・ジニと、かつてのスターPDチョ・ヨンシク(演:イ・ギュヒョン)がコンテンツ制作会社を立ち上げ、登録者300万人を目指して奮闘するオフィスコメディで、所属事務所のイクルエンターテインメントも制作に名を連ねた。セルフパロディ全開の意欲作だったが、視聴率は初回2.1%から第4話で0.7%、最終回は0.3%(ニールセンコリア、全国)まで下がり、最終回は同局水木ドラマの最低視聴率だと韓国メディアに厳しく報じられた。
2026年に入ってからは、バラエティやトーク番組での露出が目立つ。7月にはシン・ドンヨプのYouTubeチャンネル『짠한형 신동엽』にホン・ソクチョンとともにゲスト出演し、新人時代に長編ドラマの主役に抜擢されて2話まで撮影したのに、女性主演の交代に伴って同じ事務所の俳優に差し替えられたという「降板事件」を初告白。マネージャーとカフェで言い争った末に昼間から焼酎を飲み、家族に言い出せず2〜3カ月も撮影に行くふりをしていた、母親は事情を知って背を向けて泣いた——という生々しいエピソードは大きく報じられた。
9月17日にはtvNのバラエティ『언니네 산지직송』シーズン3の第8話にゲスト出演。20年来の親友であるヨム・ジョンアの前にサプライズで登場し、慶尚南道河東で天然ウナギを素手・素足で捕まえるミッションに挑んで「ウナギハンター」と呼ばれる活躍を見せた。ヨム・ジョンアとは映画『H』(2002年)や『懐かしの庭』(2007年)で共演した仲で、彼女の結婚式の司会も務めている。番組では釜山での映画撮影時の思い出や、昔から変わらない「掃除好き」な一面も暴露された。2026年10月時点で、新作ドラマの主演は公式には発表されていない。
映画での活動[編集]
テレビの印象が強いが、映画のフィルモグラフィもなかなか多彩である。2002年の『H』では連続殺人事件を追う刑事カン・テヒョンを演じ、同作のOSTでも歌声を披露した。2005年にはピーター・チャン監督の中国映画『ウィンター・ソング』(原題:如果・愛)に出演し、ジャッキー・チュンとOSTでデュエットしている。
2007年は『懐かしの庭』(イム・サンス監督)、双子の兄弟を一人二役で演じた『スー』と、作家性の強い作品に続けて出演。2010年の『パラレルライフ』、2012年の『ラブフィクション』などにも出演し、2012年の『점쟁이들』(英題:Ghost Sweepers)では本人が書いた初稿がもとになったとして原案者としてクレジットされた。2014〜2015年には中国・香港映画『ヘリオス 赤い諜報戦』などにも参加しており、「チャングム」人気を背景に中華圏での活動も続けた。
人物・SNS[編集]
多趣味な「撮る側」の人[編集]
元デザイナー・写真家アシスタントという経歴の通り、ビジュアルへのこだわりは強い。取材ではレゴ、クライミング、ゴルフなど趣味の多さを語っており、新しいことに挑戦するのが好きな性格だという。2009年にはイタリア旅行記『チ・ジニ、イタリアで雲の上を歩く』を出版し、ローマやフィレンツェ、ミラノ、ワインについて自ら綴った。
インタビューで見せる素顔[編集]
「紳士」のイメージとは裏腹に、取材ではよくしゃべる明るいタイプ。『サバイバー:60日間の大統領』の取材では記者にパッピンス(あずきかき氷)を勧め、発音を指摘されたことをきっかけにラップの練習までしたと明かしたうえで、「演技はこれからもっと良くなることはあっても悪くはならない」と自信をのぞかせた。そのくせ記者には「演技が下手だと書いてほしい」と冗談を言うなど、プレッシャーとのつき合い方も独特である。脚本家に感想を伝えたかったが、執筆の邪魔になると思い最終16話の台本が出てから連絡した、という気遣いエピソードもある。
Instagramでの発信[編集]
個人のInstagramアカウント(@actor_jijinhee)を持ち、近況写真をときどき投稿している。2026年2月には、シャツにジャケットを羽織って室内の廊下に立つ写真を公開し、韓国メディアに「近況」として取り上げられた。事務所イクルエンターテインメントのアカウントでも出演情報が発信されている。
プライベート[編集]
2004年11月19日、6年間交際したグラフィックデザイナーのイ・スヨンさんとソウルで結婚した。式には約1,500人が出席したと伝えられている。2005年と2012年に息子が生まれ、2児の父である。一人っ子の長男で、カトリック信者(洗礼名ヨハネ)。兵役は陸軍で満期除隊している。
炎上とバズ[編集]
- 「지진(地震)」ギャラリー現象 - 名前の「지진(チジン)」が韓国語で「地震」と同じ綴りであるため、2008年に開設されたファン掲示板「チ・ジニ ギャラリー」(DCインサイド)には、地震が起きるたびに地震関連の書き込みが集まるのが恒例になっている。2015年12月の全羅北道益山の地震では、気象庁の発表より1分早く書き込みがあったとして報道された。
- 『キックキックキックキック』の視聴率0%台 - 本人役で挑んだコメディが最終回0.3%まで落ち込み、「コメディ演技が過剰だった」という声も出た。
- 新人時代の降板告白 - 2026年7月のYouTube出演で語った「2話まで撮ったのに差し替えられた」という話は「배우 끼워팔기(俳優の抱き合わせ販売)」というワードとともに拡散された。
余談[編集]
- 中学入学時の検査ではA型と言われていたが、軍隊でB型と判明したという。
- キム・ヒョジンとユ・ジテの結婚式(2011年)では司会を務めたと報じられている。
- 2011年には香港のケーブルテレビの賞で主演男優賞を受賞しており、『チャングム』『トンイ』による中華圏での人気の高さがうかがえる。
- 『春の日』『結婚できない男』など、出演ドラマのOSTで何度も歌声を披露している。
- 2019年に現在の事務所イクルエンターテインメントと専属契約を結んだ。それ以前はNOAエンターテインメント、HBエンターテインメントに所属していた。
