| チャン・ギヨン 장기용(張基龍)/Jang Ki-yong | |
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![]() 第55回百想芸術大賞でのチャン・ギヨン(2019年5月)(出典:ウィキメディア・コモンズ「Jang Ki-yong at 55th Baeksang Arts Awards (1).jpg」、撮影:NewsInStar、CC BY 3.0) | |
| 本名 | 장기용(チャン・ギヨン) |
| 誕生日 | 1992年8月7日 |
| 年齢 | 34歳 |
| 出身地 | 大韓民国・蔚山広域市 |
| 国籍 | 大韓民国 |
| 学歴 | 西京大学校 公演芸術学部 モデル演技専攻 |
| ジャンル | テレビドラマ、映画、モデル |
| 身長 / 体重 | 187cm(資料により188cm) cm / ― kg |
| 血液型 | B型 |
| 事務所 | UAA(United Artists Agency、2025年2月 - )/旧所属:YG KPlus(YGエンターテインメント系列) |
| 代表作 | ドラマ『マイ・ディア・ミスター 〜私のおじさん〜』『ここに来て抱きしめて』『恋愛ワードを入力してください〜Search WWW〜』『九尾の狐とキケンな同居』『今、別れの途中です』『ヒーローではないけれど』『ダイナマイト・キス』 |
| 関連活動 | ファッションモデル |
| あだ名 | 짱기(チャンギ)、「1秒カメオ」、「キスの匠」「メロの匠」 |
| その他 | 2011年モデルデビュー、2014年俳優デビュー。2021年8月 - 2023年2月 兵役(陸軍第15歩兵師団) |
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概要[編集]
チャン・ギヨン(장기용、1992年8月7日 - )とは、大韓民国の俳優・モデルである。ランウェイ出身の187cmの長身と、悪役から年下男子、九尾の狐、超能力者のパパまで振り幅の大きい役柄で知られ、2019年に百想芸術大賞テレビ部門新人演技賞を受賞した。
詳細[編集]
蔚山の高校生、ランウェイに憧れる[編集]
チャン・ギヨンは1992年8月7日、韓国南東部の工業都市・蔚山で生まれた。地元の高校に通っていた2年生のころ、モデル出身俳優イ・スヒョクがランウェイを歩く映像を見たことがきっかけで、モデルという職業に憧れを抱くようになったとされる。
とはいえ最初からモデル一直線だったわけではない。高校3年では演技系の入試を準備し、龍仁大学校のミュージカル演劇学科に合格したという。最終的には西京大学校のモデル演技専攻で学び、ファッションと演技の両方に足をかけたキャリアを歩み始めることになる。高校時代の友人から付けられた「짱기(チャンギ)」というあだ名は、今もファンの間で愛称として使われている。
モデルとしてのブレイク[編集]
所属事務所となるKPlus(のちのYG KPlus)には、一度目のオーディションでは縁がなく、二度目の訪問で契約を勝ち取ったと語られている。2011年10月、デザイナーのチェ・ボムソクが手がける「2012 S/S ジェネラル・アイディア」のショーでモデルデビュー。翌年のソウル・ファッションウィークで本格的にランウェイに立つようになった。
2012年にはモデルのチェ・ソラと並んでビール「Cass Light」の広告モデルに起用され、2013年にはIUの「分紅靴(The Red Shoes)」「金曜日に会いましょう(Friday)」のミュージックビデオにも出演。2014年のアジアモデルアワードでファッションモデル賞、2015年のスワンアワードでベストドレッサー賞を受賞し、2017年にはイタリア・ミラノのドルチェ&ガッバーナ(2018年春夏)のランウェイにも立っている。
「1秒カメオ」からの俳優デビュー[編集]
俳優としての第一歩は、2014年のSBSドラマ『大丈夫、愛だ』へのカメオ出演だった。ただしこのときは台詞もなく、画面に映ったのはほんの一瞬。この登場があまりに短かったことから「1秒カメオ」というネタ的なあだ名が付いた。
同じ2014年にはTV朝鮮『最高の結婚』やJTBC『仙岩女子高探偵団』にレギュラー出演し、2015年からはウェブドラマ『僕たち別れました』、2016年『千年恋愛中』、2017年『サムナム(The Boy Next Door)』など、YG系列が制作に関わったウェブドラマにも続々と顔を出した。2016年にはラップのサバイバル番組『Tribe of Hip Hop(힙합의 민족)』でトップ10入りし、モデル・俳優に加えて「ラップもいける男」という意外な一面も見せている。
俳優としての歩み[編集]
「最強の二番手」時代(2016〜2018年)[編集]
2016年のKBS『ビューティフル・マインド』を経て、2017年は飛躍の年となった。tvN『カノジョは嘘を愛しすぎてる』では、劇中の人気バンド「CRUDE PLAY」のドラマー兼ラッパー、ジ・インホを演じ、劇中バンドとしてOST曲にも参加。同年、チェ・ウシクとのデュエット曲「Some Guys」もリリースしている。
さらにKBS『ゴー・バック夫婦』では、ヒロインが大学時代に憧れる完璧な先輩チョン・ナムギルを好演。主人公の恋路を揺さぶる役どころで、視聴者からは「最強二番手男子」と呼ばれた。この作品でKBS演技大賞の男性新人賞にノミネートされている。
『マイ・ディア・ミスター』の闇金男(2018年)[編集]
チャン・ギヨンの名前を一気に業界に知らしめたのが、2018年のtvN『マイ・ディア・ミスター 〜私のおじさん〜』である。演じたのは、IU扮する主人公イ・ジアンに借金の取り立てで執拗に付きまとい、暴力までふるう闇金業者イ・グァンイル。
甘いマスクのモデル出身俳優が、ここまで陰のある乱暴な男を演じたことは大きな驚きをもって受け止められた。ただの悪役ではなく、ジアンとの間に横たわる因縁と屈折した感情をにじませる演技は高く評価され、同年のAPAN STAR AWARDSで新人賞を受賞している。
地上波初主演『ここに来て抱きしめて』(2018年)[編集]
同じ2018年、MBC『ここに来て抱きしめて』で地上波ドラマ初主演を果たす。役は連続殺人犯の息子として生まれ、名前を変えて警察官になったチェ・ドジン(本名ユン・ナム)。初恋の相手は、自分の父が両親を殺した被害者の娘――という、加害者家族と被害者家族のあいだで揺れる重いラブストーリーだった。
ヒロイン役のチン・ギジュとの組み合わせは「ドーベルマンとレトリバー」とも形容され、MBC演技大賞で男性優秀賞とベストカップル賞を受賞。翌2019年の第55回百想芸術大賞ではテレビ部門男性新人演技賞に輝いた。ほかにも2018年のコリア・ハルリュ・アワード(ライジングスター賞)、アジア・アーティスト・アワード(新人賞)など、この時期は新人賞を総なめにしている。
年下男子で人気を不動に(2019〜2020年)[編集]
2019年は作品が続いた。OCN『キル・イット〜巡り合うふたり〜』では、獣医の顔を持ちながら裏では殺し屋として生きるキム・スヒョンを演じ、刑事役のナナと共演。続くtvN『恋愛ワードを入力してください〜Search WWW〜』では、ゲーム音楽制作会社の代表パク・モゴンとして、年上のヒロインにまっすぐアプローチする年下男子を演じた。それまでのミステリアスな印象から一転したこの役で、女性視聴者の人気を不動のものにしたとされる。
同年にはマ・ドンソク主演の映画『나쁜 녀석들: 더 무비(英題:The Bad Guys: Reign of Chaos)』でスクリーンにも進出し、コ・ユソン役を担当。2020年のKBS『ボーン・アゲイン』では、前世と現世をまたぐ物語でコン・ジチョルとチョン・ジョンボムの二役に挑戦した。
九尾の狐とソン・ヘギョの相手役(2021〜2022年)[編集]
2021年のtvN『九尾の狐とキケンな同居』では、人間になることを願う999歳の九尾の狐シン・ウヨを演じた。原作は同名のウェブトゥーンで、うっかり狐玉を飲み込んでしまった女子大生イ・ダムとの同居ラブコメ。甘い台詞と不器用な嫉妬のギャップが「女心を揺さぶる」と話題になった。同年にはNetflix映画『スイート&ソー(새콤달콤)』にもチャンヒョク役で出演している。
そして2021年11月から2022年1月にかけて放送されたSBS『今、別れの途中です』では、ソン・ヘギョの相手役に抜擢。ファッション業界を舞台に、年下のフォトグラファー、ユン・ジェグクを演じた。この作品は動画配信サービスViKiで欧州・南米・北米・インド・オセアニアの5大市場で1位を獲得したと報じられている。
兵役[編集]
チャン・ギヨンは2021年8月23日に陸軍現役兵として入隊し、第15歩兵師団で約1年6か月服務した。『今、別れの途中です』は入隊前に撮影を終えた作品で、放送時点で本人はすでに軍にいたことになる。服務中の2022年には、EXOのチャンヨルらとともに陸軍ミュージカル『ブルー・ヘルメット:メイサの歌』に出演し、これが初のミュージカル出演となった。
2023年2月22日に満期除隊。後のインタビューでは、デビューから入隊まではとにかく目の前の仕事をこなすので精一杯だったが、軍生活を経て心に余裕が生まれたと振り返っている。今後は情熱を持ちながらも、心と体の健康を大切にしたいとも語っている。
復帰後の活躍[編集]
『ヒーローではないけれど』で初のパパ役(2024年)[編集]
除隊後の復帰作は、2024年5月から6月に放送されたJTBC『ヒーローではないけれど』。幸せだった過去にだけタイムスリップできる超能力者なのに、うつ病のせいで能力を失いかけている元消防士ポク・ギジュを演じた。共演はチョン・ウヒで、日本ではNetflixで配信されている。
デビュー以来初の父親役で、未婚で子どももいない本人にとっては大きな挑戦だった。インタビューでは、役作りに戸惑って監督に相談したところ「その戸惑いのまま演じればいい」と言われたと明かしている。うつ症状を抱える役に自分が飲み込まれないよう意識し、監督と意見を交わしながら人物像を作ったという。役のために減量も行い、キャラクター作りのために始めたランニングにすっかりハマって10km近く走るようになったとも語っている。放送後にはアジアのファンミーティングツアーも行った。
新事務所UAAへ(2025年)[編集]
2025年2月、長く所属したYG KPlusを離れ、UAA(United Artists Agency)と専属契約を結んだ。これに先立つ2024年8月には、ネイバー・ウェブトゥーン原作のミステリースリラー『돼지우리(Pigpen)』で主演を務めることも発表されていた。記憶を失って孤島に流れ着いた青年ジヌが、怪しげなペンション一家のなかで生き延びるため記憶をたどる物語で、演出・脚本はキム・サンマン。共演にはチャ・スンウォン、パク・ヒスン、ノ・ジョンウィ、キム・デミョンが名を連ねる。当初は2025年公開予定とされていたが、本記事作成時点で配信開始の情報は確認できていない。
『ダイナマイト・キス』で世界1位(2025年)[編集]
2025年11月12日から12月25日まで放送されたSBS水木ドラマ『ダイナマイト・キス』(原題:키스는 괜히 해서!)では、育児用品会社のチームリーダーで財閥の御曹司でもあるコン・ジヒョクを演じた。済州島で始まったひと夏の恋が突然終わったあと、相手の女性が「子持ちの既婚者」と偽って自分の会社に入社してくる――というラブコメで、ヒロインはアン・ウンジン。日本ではNetflixで独占配信された。
全14話の最終回は自己最高の6.9%を記録し、Netflixでは11月24日から12月7日まで2週連続で非英語TV部門の世界1位に。演出のキム・ジェヒョン監督は、チャン・ギヨンを「周囲の状況を自分のリズムで組み直せる俳優」と評し、作品全体を動かすエネルギーを持っていると称賛している。年末のSBS演技大賞では優秀賞とアン・ウンジンとのベストカップル賞を受賞した。
放送終了後には自身のInstagramに撮影現場の写真を何枚も投稿し、「굿바이 공지혁(グッバイ、コン・ジヒョク)」と役との別れを告げている。韓国企業評判研究所の2026年1月のドラマ俳優ブランド評判ランキングでは、2位にランクインした。
次回作『ラインの法則』(2026年〜)[編集]
2026年1月には、次回作としてオフィス政治ノワール『ラインの法則(Law of Lines)』の主演が報じられた。後ろ盾のない人物が生まれ持った政治感覚を武器に、社内の権力争いをひっくり返していく物語で、チャン・ギヨンは主人公タク・ドイルを演じる。MBCで全12話の水木ドラマとして準備されており、共演にはオ・ジョンセ、クァク・シヤンらが発表されている。撮影は2026年5月から11月にかけて行われる予定で、放送は2027年とされている。
演技スタイルと評価[編集]
チャン・ギヨンの強みは、なんといっても役ごとの振り幅である。日本のメディアでも「作品ごとに180度変わる表現力」と評され、次世代を担う演技派として紹介されてきた。闇金業者、殺人犯の息子の刑事、獣医兼殺し屋、年下のゲーム会社社長、九尾の狐、うつ病の超能力者パパ、財閥御曹司と、並べてみると見事にバラバラだ。
一方で、韓国のファンの間では「キスの匠」「メロの匠」「ケミの匠」「制服の匠」といった呼び名でも親しまれている。ロマンス作品で相手役との化学反応(ケミ)を引き出す力に定評があり、『ダイナマイト・キス』では日本の視聴者からも「メロ男ぶりが際立つ」と評された。
本人は、同じくモデルから俳優に転身した事務所の先輩チャ・スンウォンをロールモデルに挙げている。俳優としてはハ・ジョンウを目標にし、ヒース・レジャーからも影響を受けたと語っている。
主な出演作[編集]
テレビドラマ[編集]
- 2014年『大丈夫、愛だ』(SBS)- サム役(カメオ)
- 2014年『最高の結婚』(TV朝鮮)- ペ・ドゥロ役
- 2014年『仙岩女子高探偵団』(JTBC)- アン・チェジュン役
- 2015年『愛する銀河へ』(JTBC)- イ・ソクテ役
- 2016年『ビューティフル・マインド』(KBS)- ナム・ホヨン役
- 2017年『カノジョは嘘を愛しすぎてる』(tvN)- ジ・インホ役
- 2017年『ゴー・バック夫婦』(KBS)- チョン・ナムギル役
- 2018年『マイ・ディア・ミスター 〜私のおじさん〜』(tvN)- イ・グァンイル役
- 2018年『ここに来て抱きしめて』(MBC)- チェ・ドジン役(主演)
- 2019年『キル・イット〜巡り合うふたり〜』(OCN)- キム・スヒョン役
- 2019年『恋愛ワードを入力してください〜Search WWW〜』(tvN)- パク・モゴン役
- 2020年『ボーン・アゲイン』(KBS)- コン・ジチョル/チョン・ジョンボム役
- 2021年『九尾の狐とキケンな同居』(tvN)- シン・ウヨ役
- 2021年 - 2022年『今、別れの途中です』(SBS)- ユン・ジェグク役
- 2024年『ヒーローではないけれど』(JTBC)- ポク・ギジュ役
- 2025年『ダイナマイト・キス』(SBS)- コン・ジヒョク役
- 未定『돼지우리(Pigpen)』- ジヌ役
- 2027年予定『ラインの法則』(MBC)- タク・ドイル役
映画[編集]
- 2019年『나쁜 녀석들: 더 무비(The Bad Guys: Reign of Chaos)』- コ・ユソン役
- 2021年『スイート&ソー』(Netflix)- チャンヒョク役
主な受賞歴[編集]
- 2014年 アジアモデルアワード ファッションモデル賞
- 2015年 スワンアワード ベストドレッサー賞
- 2018年 APAN STAR AWARDS 新人賞(『マイ・ディア・ミスター』)
- 2018年 MBC演技大賞 男性優秀賞、ベストカップル賞(チン・ギジュと)(『ここに来て抱きしめて』)
- 2018年 アジア・アーティスト・アワード 新人賞
- 2019年 第55回百想芸術大賞 テレビ部門 男性新人演技賞(『ここに来て抱きしめて』)
- 2025年 SBS演技大賞 優秀賞、ベストカップル賞(アン・ウンジンと)(『ダイナマイト・キス』)
炎上とバズ[編集]
大きな炎上騒動は報じられていない。むしろ話題になるのはバズの方で、デビュー初期の「1秒カメオ」はいまだにプロフィール紹介の定番ネタになっている。
2025年の『ダイナマイト・キス』では、Netflixで世界1位を取ったことで韓国国外のファンが一気に増え、2026年1月には韓国のドラマ俳優ブランド評判ランキングで2位に入った。韓国メディアでは「ロマンスの匠になったと思ったらビジュアルまでアップグレードした」といった見出しが躍るなど、30代に入ってから二度目のブレイクを迎えた格好だ。
余談[編集]
- 公式Instagramのアカウント名は「juanxkui」。ファンコミュニティはWeverseにも開設されている。
- MBTIはENFPとされるが、2025年のSBSのインタビューでは「INFPとENFPを行き来する」と語っている。
- 憧れの先輩として挙げてきたチャ・スンウォンとは、主演作『돼지우리(Pigpen)』で共演することになった。
- 『カノジョは嘘を愛しすぎてる』では劇中バンドとしてOST曲を歌い、『ここに来て抱きしめて』でもOST「Paradise Tree」を担当するなど、歌声を披露する機会も少なくない。
- ミュージックビデオ出演も多く、IUのほかクォン・ジナ「The End」(2016年)、Brown Eyed Soul「Night and Day」(2019年)などにも出演している。
