概要[編集]
2026年アジア競技大会(第20回アジア競技大会)とは、2026年9月19日から10月4日まで愛知県と名古屋市を中心に開かれている、アジア・オリンピック評議会(OCA)主催の総合スポーツ大会である。通称は「愛知・名古屋アジア大会」で、日本での開催は1994年の広島大会以来32年ぶり3回目。
詳細[編集]
(大会マスコット「ホノホン」。出典:Wikimedia Commons/CC BY-SA 4.0)
開催は2016年9月25日、ベトナム・ダナンで開かれたOCA総会で決まった。愛知県と名古屋市の共催で、日本での開催は1958年の東京、1994年の広島に続く3回目となる。
公式サイトによると競技数は43で、45の国と地域が参加する。大会スローガンは「Imagine One Asia」、マスコットはシャチホコをモチーフにした「ホノホン(HONOHON)」。
開会式は9月19日、名古屋市のパロマ瑞穂スタジアムで行われ、天皇陛下が開会を宣言した。演出は映画監督の堤幸彦が手がけたと報じられ、ハート形の巨大ステージや名古屋城をかたどった熱気球が登場した。閉会式も10月4日に同じ会場で行われる。
テレビはTBS系が地上波で放送し、TVerで同時配信している。U-NEXTは最大7チャンネルで20競技以上をライブ配信しており、開会式は地上波で生中継されずU-NEXTでの配信となった。
選手村を作らなかった大会[編集]
この大会の特徴の一つは、新しい選手村を建てていないことである。選手と関係者は、名古屋港に停泊するクルーズ船、コンテナ型の仮設宿舎、市内のホテルの3つに分かれて泊まっている。大規模な国際大会でクルーズ船を宿舎にするのは初めての試みで、延べ約4,000人が船に滞在するとされる。
選手村の建設をやめたのは費用を抑えるためだったが、大会費用そのものは当初見込みを大きく上回った。招致段階の見込みは850億円で、その後の試算で膨らみ、報道ではアジア大会とアジアパラ競技大会を合わせて約3,700億円とされる。負担は愛知県が約1,800億円、名古屋市が約900億円、国の補助は136億円と報じられている。
日本の成績[編集]
9月27日夜の時点で、日本は金37・銀62・銅58の計157個でメダル数2位。1位は中国(金119・計205個)、3位は韓国(金21・計83個)となっている。
話題になった日本選手の成績には次のようなものがある。
- 競泳の大橋信(17歳)が男子200m平泳ぎを2分04秒83の世界新記録で制し、100mと合わせて2冠。
- 卓球男子団体が決勝で中国に3-2で勝ち、この種目で60年ぶりの金メダル。
- Eスポーツではぷよぷよの栗原悠輝(11歳)がアジア大会史上最年少の金メダル、ポケモンユナイトも金メダルを獲得した。詳しくは2026年アジア競技大会のeスポーツ競技を参照。
eスポーツ競技[編集]
eスポーツは杭州大会に続き2回目の正式競技で、愛知県常滑市の愛知県国際展示場で11種目13タイトルが行われている。日本は対戦格闘団体戦でひぐち・ノビ・SCOREが銀メダル、eFootballでTess・lemon-popが銅メダル、ポケモンユナイトではFENNELとREJECTの選手からなるチームが金メダルを取った。グランツーリスモ7の國分諒汰は4位だった。
運営をめぐる出来事[編集]
大会期間中は運営面の問題も相次いで報じられた。
- 開会式のチケットは一度「完売」と発表されたが、9月8日から追加販売され、当日は空席が目立った。
- 9月18日のホッケー韓国対バングラデシュ戦で、北朝鮮の国歌が誤って流された。
- 9月20日のバスケットボール男子で韓国チームの送迎バスが来ず、試合前の練習が中止になった。
- コンテナ宿舎での水漏れや、選手の体格に対してベッドが短いといった指摘があり、ホテルに移ったチームもあった。
- インドの大手紙が雨漏りやバスの迷走を取り上げるなど、一部の海外メディアは運営を強く批判した。
アジアパラ競技大会[編集]
アジア大会の閉幕後、同じ愛知・名古屋で第5回アジアパラ競技大会が2026年10月18日から24日まで開かれる。日本でのアジアパラ開催は初めてで、マスコットは「ウズミン」。
詳しくは2026年アジアパラ競技大会の記事を参照。
余談[編集]
- マスコットの「ホノホン」は、名古屋城の金のシャチホコがモチーフ。
- 1994年の広島大会は日本で初めて首都以外で開かれたアジア大会だった。2026年大会は、それに続く地方都市開催となる。