杏美月
Mitsuki An
生年月日1987年9月15日
出身地大阪府
身長163cm
活動期間2006年 - 2009年、2011年 - 2017年ごろ
デビュー2006年12月(シネマユニット・ガス)
ジャンル単体女優 → 企画単体女優
専属シネマユニット・ガス(2006年 - 2011年11月)
レーベルシネマユニット・ガス
事務所ファイブプロモーション(マークスグループ、2011年11月 - )
別名あんみつき

概要[編集]

杏美月(あん みつき、1987年9月15日 - )とは、大阪府出身の日本の元AV女優である。2006年12月にシネマユニット・ガスの専属女優としてデビューし、2009年にいったん引退したあと2011年に復帰した。その後はマークスグループのファイブプロモーションに所属し、数多くのメーカーの作品に出演する企画単体女優として2010年代半ばまで活動した。のちに結婚を機に引退したと伝えられている。

詳細[編集]

名前の由来は「あんみつ」?[編集]

芸名の「杏美月」は「あん みつき」と読む。ひらがなで続けて書くと「あんみつき」となり、和菓子の「あんみつ」がそのまま入っているのが特徴である。名付けの経緯について、本人が公式に説明した資料は確認できない。

プロフィール上は1987年9月15日生まれ、大阪府出身、身長163cmとされている。一方で、AV女優のファン向けデータベースには身長を164cmと記載しているものもあり、資料によって1cmの差がある。靴のサイズは24cmとされる。

趣味は「裁判の傍聴」[編集]

プロフィールに記された趣味・特技は、ゴルフ、旅行、読書、そして「裁判の傍聴」である。ゴルフ・旅行・読書は女優のプロフィールとしては定番だが、裁判の傍聴を挙げる人は珍しい。引退後に書かれたまとめ記事でも、趣味・特技としてこの4つがそのまま紹介されている。

裁判の傍聴は、誰でも手続きなしで裁判所に入り、実際の公判を見られる制度である。ゴルフや旅行のようにお金や時間をかけずに楽しめるうえ、法廷のやり取りを生で見られるため、趣味として挙げる人も一定数いる。

専属女優から企画単体へ[編集]

杏美月はシネマユニット・ガスの専属女優として2006年から2008年にかけて20本以上の作品に出演している。同じ時期にはデジタル写真集も立て続けに発売されており、デビュー直後から映像以外の商品も展開されていた。

2011年の復帰後は活動の形が大きく変わった。特定メーカーの専属から離れ、複数メーカーをまたいで主演作に出る「企画単体」へと移っている。出演本数も一気に増え、名前を見かけるメーカーの数は30社を超えた。

経歴[編集]

デビュー前[編集]

デビュー前の経歴について、本人や報道が明らかにしている情報はほとんどない。大阪府で生まれ育ったとされ、学歴や本名は公表されていない。

シネマユニット・ガスでデビュー(2006年)[編集]

2006年12月、シネマユニット・ガスの専属女優としてAVデビューした。当時19歳。デビュー作は同メーカーから発売され、以後もしばらくは同社の作品だけに出演を重ねていく。

ガス専属時代の出演作数は、日本語版ウィキペディアの作品一覧によると2006年が1本、2007年が10本、2008年が12本。いずれもシネマユニット・ガスからのリリースで、ほかのメーカーの作品にはほとんど出ていない。2年あまりで20本を超えるペースは、専属女優としてはかなり精力的な部類である。

デジタル写真集とコラム連載(2007〜2009年)[編集]

映像作品と並行して、2007年4月から6月にかけては、pad inc.からデジタル写真集のシリーズが4冊続けて配信された。わずか3か月で4冊という出し方は、デビュー直後の人気の高さを物語っている。

2008年7月号から2009年5月号にかけては、ダイアプレスが発行する成人向け男性誌『BACHELOR』でコラムを連載した。グラビアに登場するだけでなく、自分の言葉で文章を書く仕事を1年近く続けていたことになる。

一度目の引退(2009年)[編集]

2009年2月に発売された作品を最後に、杏美月はいったん引退した。この年と翌2010年は新作のリリースがなく、表舞台から完全に離れていた期間にあたる。引退の理由について、本人がはっきり語った記録は確認できない。

ただし活動休止中の2010年8月30日には、デジタル・クライスとpad inc.からデジタル写真集が配信されている。翌2011年2月10日にも同シリーズの第2弾が出ており、休止中も過去の撮影素材などをもとにした商品が出ていたことがわかる。

復帰とファイブプロモーションへの移籍(2011年)[編集]

2011年6月、古巣のシネマユニット・ガスから発売された作品で復帰を果たした。復帰作のタイトルには「復活」の文字が入っていた。この年はガスのほか、アイアンヘッドからも作品が出ている。

2011年11月17日、杏美月はシネマユニット・ガスとの専属関係を解消し、マークスグループ傘下のファイブプロモーションに所属して活動することを自身のブログで発表した。ファイブプロモーションは企画単体女優を中心に扱う事務所で、専属契約を終えた女優の「受け皿」の役割も果たしていた。デビュー以来の専属メーカーを離れて再出発する杏美月の移籍は、その典型的な例として挙げられる。

企画単体として量産期へ(2012〜2013年)[編集]

ファイブ移籍後の2012年は、杏美月のキャリアでもっとも出演本数が多い年になった。ウィキペディアの作品一覧に載っている2012年の出演作は67本にのぼる。グローリークエスト、プレステージ、ムーディーズ、ディープス、E-BODY、溜池ゴロー、桃太郎映像出版、センタービレッジ、ドリームチケット、Fitch、クリスタル映像、ドグマ、h.m.p、TMAなど、名前の挙がるメーカー・レーベルは30前後にのぼる。

専属時代はほぼ1社だけだったのが、移籍から1年で業界の大手から中堅まで一気に網羅した形である。こうした働き方は「キカタン」(企画単体)と呼ばれ、メーカーの枠を越えて名前で作品が売れる女優の働き方とされる。

2013年も出演は33本と高い水準を保った。ケイ・エム・プロデュース、本中、MOTHERS ENTERTAINMENT PICTURES、タカラ映像、メディア総販ソレイルなどが新たに加わっている。同年には「BRW108」に加入したことも記録されているが、どういうグループだったのか詳しいことは確認できなかった。

落ち着いた中堅期(2014〜2016年)[編集]

2014年以降は出演本数が少しずつ落ち着いていく。2014年は19本、2015年は15本、2016年は11本。主な出演先も、まぐろ物産、なでしこ、Fitch、SEX Agent、ROCKETといったメーカーへと移っていった。2015年と2016年にはシネマユニット・ガスの作品にも再び名前があり、デビューしたメーカーとの縁は移籍後も切れていなかったことがわかる。

この時期の2016年、所属事務所の親会社にあたるマークスグループの幹部が労働者派遣法違反の容疑で逮捕され、グループは解散・再編へと向かった。ファイブプロモーションの所属女優の多くは別の事務所へ移った。ただし、杏美月自身がこの件に触れた発言は確認できない。

引退(2017年ごろ)[編集]

2017年2月ごろには、杏美月がTwitter(現・X)で引退を発表したことが、まとめサイトで取り上げられている。引退の理由を本人ははっきり語っていないとされる。

一方で、2019年3月30日に『FLASH』(光文社)のウェブ版「Smart FLASH」が掲載した記事は、見出しで杏美月の引退を「寿引退」(結婚による引退)と表現している。同年6月には、関西を拠点に活動するライターの吉村智樹がXで「結婚引退し、表舞台から去って3年が経った杏美月さん」と紹介した。この投稿から逆算すると、実際に表舞台を退いたのは2016年ごろということになる。

なお、作品一覧には2017年に5本、2018年に4本のリリースが記載されている。2018年6月には、なでしことまぐろ物産から過去の出演シーンをまとめたベスト盤が発売されており、引退後もしばらくは過去の出演作を再編集した商品が出ていたとみられる。

引退後[編集]

引退後の杏美月は、一般人として生活しているとされる。2019年3月の『FLASH』の記事は、往年の人気女優の「その後」を追う企画として、杏美月を「伝説のAV女優」として取り上げた。

同じ年の6月10日、ライターの吉村智樹は、杏美月と会ったときの様子をXに投稿している。それによると、杏美月は「午前中は野菜の収穫、午後から広報の仕事と、毎日いそがしく」過ごしていたという。吉村は「出演者側から退かれてから、むしろ若返った印象があり、少女のよう」と、引退後の印象をつづっていた。

現役時代のブログと同じ「mituki_an」というIDのXアカウントは、2026年時点では「杏美月さん応援アカウント」という名義になっている。本人による発信は確認できない。

作品・出演の傾向[編集]

出演作の数の推移[編集]

日本語版ウィキペディアの作品一覧をもとにした、年ごとの出演作数とおもなメーカーの推移は次のとおり(ベスト盤・総集編を含む)。

年 本数 おもなメーカー・レーベル
2006年 1 シネマユニット・ガス
2007年 10 シネマユニット・ガス
2008年 12 シネマユニット・ガス
2009年 - 2010年 0 (引退・休止期間)
2011年 5 シネマユニット・ガス、アイアンヘッド
2012年 67 グローリークエスト、プレステージ、ムーディーズ、ディープス、E-BODY、溜池ゴロー ほか約30社
2013年 33 ケイ・エム・プロデュース、グローリークエスト、ディープス、本中、桃太郎映像出版 ほか
2014年 19 ドリームチケット、センタービレッジ、ドグマ、Fitch、まぐろ物産 ほか
2015年 15 桃太郎映像出版、なでしこ、HMJM、ROCKET、シネマユニット・ガス ほか
2016年 11 まぐろ物産、Fitch、なでしこ、クリスタル映像、SEX Agent ほか
2017年 5 まぐろ物産、なでしこ、桃太郎映像出版、チェリーズれぼ(妄想族)
2018年 4 なでしこ、まぐろ物産(ベスト盤など)

合計すると180本あまりになり、ガス専属時代の約20本に対して、移籍後の企画単体時代が圧倒的に多い。DMM(現・FANZA)にも出演作を一覧できる女優ページがある。

写真集・連載[編集]

  • デジタル写真集シリーズ 全4巻(2007年4月 - 6月、pad inc.)
  • デジタル写真集(2010年8月30日、デジタル・クライス/pad inc.)
  • デジタル写真集 Vol.02(2011年2月10日、デジタル・クライス/pad inc.)
  • 『BACHELOR』コラム連載(2008年7月号 - 2009年5月号、ダイアプレス)

紙の写真集ではなく、どれも電子配信のデジタル写真集である。2007年は電子書籍が本格的に普及する前で、デジタル写真集は携帯やパソコン向けに配信されていた。

テレビ・一般メディア[編集]

テレビ番組やVシネマ、一般映画への出演は、主な資料では確認できなかった。活動の中心はあくまでアダルト作品と、成人向け雑誌・デジタル写真集だった。一般メディアに大きく取り上げられたのは、むしろ引退後の2019年、『FLASH』の追跡記事が最初といえる。

余談[編集]

  • 現役時代のブログはlivedoor Blogのほか、FC2ブログにも複数開設されていたとされる。
  • 2012年の67本という出演数は、ガス専属時代(2006〜2008年)の合計23本のおよそ3倍にあたる。
  • 2015年と2016年には、移籍後もデビュー元のシネマユニット・ガスの作品に出ている。
  • 女優データベースによっては、本人の別名義とみられる「美月」「みつき」名義の出演も紐付けられている。
  • ウィキペディアの作品一覧では、2008年10月発売のメディア・クライスの作品が2018年の欄に載っている。年の書き間違いか再発売の記載とみられ、作品一覧をたどるときは注意が必要である。
  • 引退から数年後に『FLASH』が「伝説のAV女優」として追跡記事を組んだことは、現役時代の知名度の高さを示している。

外部リンク[編集]

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