概要[編集]
日本の動画共有サービス。2006年12月12日にドワンゴ株式会社によって開始。独自のコメント機能を特徴とし、動画上に流れるコメントがユーザー間のコミュニケーションを促進。日本文化や二次創作の発信地としても知られる。中国では模倣サービス「AcFun」や「bilibili」が誕生するほどの影響力を持つ。
名前の由来[編集]
「ニコニコ動画」という名称は、著作権問題を避けるため、怒られにくい名前にするというアイデアから誕生。当時のドワンゴ会長・川上量生が「ニコニコローン」などのふざけた名前を参考に提案し、西村博之が賛同して決定。
特徴[編集]
- コメント機能:動画上に流れるテロップ状コメント。タイミングや色、大きさを自由に設定可能。
- 二次創作文化:歌ってみた、踊ってみた、音MADなど、多彩なジャンルが誕生。
- UGC(User Generated Content):ユーザーが生成したコンテンツが中心。
歴史[編集]
- 2006年
「パケラジ2.0」としてプロトタイプ開発開始。
西村博之による命名で「ニコニコ動画」が誕生。
- 2007年
グッドデザイン賞、日本オタク大賞受賞。
総コメント数10億件達成。
- 2008年
ニコ割ゲーム大会開催。
エイプリルフールでコメントが左から右に流れる仕様変更。
人気コンテンツ[編集]
みっくみくにしてやんよ:初音ミクによる楽曲でボーカロイド文化を牽引。
ドナルドMAD:マクドナルドキャラクターによるパロディ動画。
Bad Apple!!:東方Project関連の影絵アニメーション。
ユーザー文化[編集]
- 学校内ブーム
「らんらんるー」などのフレーズが教室で流行。
- パソコン授業で実況動画視聴が定番化。
- 文化祭での活用
「ハレ晴レユカイ」ダンスや楽曲演奏が人気企画に。
二次創作への影響[編集]
TikTokなど現代SNSの二次創作文化に影響を与える。「踊ってみた」「歌ってみた」などのジャンルが広まり、AKB48「恋するフォーチュンクッキー」や星野源「恋ダンス」がその流れを引き継ぐ。
衰退と課題[編集]
YouTubeやTikTokなど競合サービス台頭による利用者減少。一部では運営方針への不満も噴出。
面白いエピソード[編集]
鉛筆鎖ブーム:動画を見て鉛筆芯で鎖を作る遊びが学校で流行。
時報広告:毎時0分に流れる時報機能が話題となり、ジョーク広告も実施。
現在の状況[編集]
UGC活用やポイントサービス導入で再起を図るも、かつての勢いは減少。しかし根強いファン層と独自文化は健在。