| ハイエナ 하이에나 / Hyena | |
|---|---|
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チョン・グムジャ役のキム・ヘス(2013年・Wikimedia Commons) | |
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ユン・ヒジェ役のチュ・ジフン(2025年・Wikimedia Commons) | |
| ジャンル | 法廷ドラマ、ヒューマン、ロマンス |
| 放送期間 | 2020年2月21日〜2020年4月11日 |
| 放送時間 | 金・土曜 22:00〜(韓国時間、1話約70分) |
| 話数 | 全16話 |
| 放送国家 | 韓国 |
| 言語 | 韓国語 |
| 放送局 | SBS |
| 配信 | Netflix(日本を含む各国) |
| 平均視聴率 | 10.1%(全国)/11.1%(首都圏) |
| 制作 | |
| プロデューサー | チョ・スウォン |
| 演出 | チャン・テユ、イ・チャンウ |
| 制作 | キーイースト |
| 脚本 | キム・ルリ |
| 音楽 | チョン・チャンヨプ |
| 出演者 | キム・ヘス、チュ・ジフン、イ・ギョンヨン、キム・ホジョン、ソン・ヨンギュ、チョン・ソクホ、ヒョン・ボンシク、パク・セジン、ファン・ボラ、キム・ジェチョル、チ・ヒョンジュン |
| その他 | |
| 原作 | なし(オリジナル脚本) |
| 関連番組 | 『ハイエナ』(2023年・テレビ東京による日本版リメイク) |
| 制作費 | 約150億ウォン |
概要[編集]
『ハイエナ』(原題:하이에나、英題:Hyena、邦題:『ハイエナ -弁護士たちの生存ゲーム-』)とは、2020年2月21日から4月11日までSBSの金土ドラマ枠で放送された韓国の法廷ドラマである。全16話。上位1%の富裕層を顧客とする弁護士たちの生存競争を描き、手段を選ばない弁護士チョン・グムジャをキム・ヘス、法曹一家出身のエリート弁護士ユン・ヒジェをチュ・ジフンが演じた。
詳細[編集]
企画・制作[編集]
2019年10月22日、キム・ヘスとチュ・ジフンの主演が公式発表された。演出は『根の深い木』『星から来たあなた』などを手がけたチャン・テユで、イ・チャンウが共同演出を務めた。チャン・テユにとっては約4年ぶりのドラマ演出となった。脚本のキム・ルリは2013年のSBS脚本公募展で優秀賞を受賞した新人作家で、本作が初のミニシリーズとなった。
制作は『ボイス』シリーズや『十八の瞬間』を手がけたキーイーストが担当し、制作費は約150億ウォンとされる。台本読み合わせは2019年10月7日にキーイーストで行われ、主演2人のほかイ・ギョンヨン、キム・ホジョン、ソン・ヨンギュ、ファン・ボラ、イ・ギチャン、パク・セジン、キム・ヨンア、チ・ヒョンジュン、イ・ジュヨンらが参加した。
放送枠はSBSの金土ドラマ枠で、前作は『ストーブリーグ』、後番組は『ザ・キング:永遠の君主』。韓国ではSBSでの放送と並行してNetflixでも配信された。
主演2人のキャスティング[編集]
キム・ヘスが演じるチョン・グムジャは、企画段階から「金を稼ぐためなら手段と方法を選ばないハイエナ弁護士」と紹介されていた。一方のユン・ヒジェは自信と自惚れを併せ持つエリート弁護士として設定された。
2020年2月の制作発表会で、チュ・ジフンは出演を決めた理由について「キム・ヘス先輩とチャン・テユ監督がいて、断る理由がなかった」と語った。また作品について「法廷ドラマを標榜しているが法廷だけに限られない。深刻だがユーモラスで、真剣だが重くないドラマ」と説明し、ヒジェについては「ハイエナなのか子犬なのか一言では定義できない人物」である点に惹かれたと述べている。
法律事務所「ソン&キム」と富裕層訴訟[編集]
物語の主舞台となる「ソン&キム」は、韓国の上位1%の富裕層や財閥を顧客とする大手法律事務所である。代表弁護士はソン・ピルジュン(イ・ギョンヨン)とキム・ミンジュ(キム・ホジョン)の2人で、その下にパートナー弁護士、シニアアソシエイト、ジュニアアソシエイトが連なる階層構造が描かれる。
グムジャはこれとは対照的に、自ら開いた小さな個人事務所の弁護士として登場する。作中で扱われる案件には、財閥家の離婚訴訟、バイオリニストの不当な専属契約をめぐる紛争、個人情報保護法違反事件、宗教団体が絡む企業買収などがあり、依頼人の多くはイシュムグループのような大企業一族である。後半では、ソン&キムの頂点に立つソン・ピルジュンと法曹界の癒着が物語の焦点となる。
演出・映像・ファッション[編集]
チャン・テユは独特のカメラワークと緻密な編集で人物の感情と緊張感を表現したと韓国メディアで評価された。海外のレビューでも撮影と映像の美しさが取り上げられている。
キム・ヘスの衣装は放送中から話題となり、レッドやグリーンのジャージのセットアップにジャケットを合わせる組み合わせ、ビッグカラーのシャツとパンタロンスーツ、長いストラップで携帯電話を斜めがけにするスタイルなどがグムジャのトレードマークとなった。チュ・ジフン演じるヒジェはアースカラーの仕立てのよいスーツで統一され、2人の対比が衣装でも示されている。
音楽はチョン・チャンヨプが担当し、OSTにはベクヒョン(EXO)、ベン、チョン・スンファンらが参加した。
視聴率の推移[編集]
SBSは70分前後の1話を前半・後半の2部に分けて放送しており、視聴率も部ごとに集計された。ニールセン・コリア調べで、最低は第4話前半の全国6.8%(首都圏7.7%)。以降はおおむね全国9〜12%台で推移し、最終第16話後半で全国14.6%、首都圏16.5%の自己最高を記録して終了した。最終話前半は首都圏12.4%で、最終話放送時の分単位の最高視聴率は18.3%と報じられた。
あらすじ[編集]
チョン・グムジャは、法と無法の境界を行き来しながら勝利と金を追いかける弁護士。生まれも育ちも恵まれず、雑草のように生き延びてきた。一方のユン・ヒジェは、判事の父と兄を持つ法曹一家に生まれ、韓国屈指の法律事務所ソン&キムでパートナーを務めるエリート弁護士である。
2人はコインランドリーで出会う。ヒジェはグムジャに惹かれるが、彼女は素性を隠して近づいており、その後ヒジェが担当する財閥家の離婚訴訟で相手方の代理人として法廷に現れ、彼を打ち負かす。以後、2人は案件のたびに対立と駆け引きを繰り返し、やがてソン&キムという同じ組織の中で協力せざるを得ない立場に置かれる。
富裕層の依頼人たちの秘密を処理するうちに、グムジャとヒジェは事務所と法曹界の背後にある不正に行き当たる。互いへの不信を抱えながらも、2人は信頼関係を築き、権力の頂点に立つ人物に立ち向かっていく。
最終回では、ソン&キム代表ソン・ピルジュンが法曹界の癒着の頂点にいたことが明らかになる。ヒジェはホテルの防犯カメラ映像でハ・チャノの無実を立証し、グムジャはソン・ピルジュンを死体遺棄の容疑で逮捕させたうえで、ソ・ジョンファ殺害の真犯人であることも突き止める。2人への懲戒は撤回され、新たな法律事務所でパートナーとして再出発する。
登場人物・キャスト[編集]
主要人物[編集]
| 役名 | 俳優 | 人物 |
|---|---|---|
| チョン・グムジャ | キム・ヘス | 個人事務所を構える弁護士。勝つためなら手段を選ばない。 |
| ユン・ヒジェ | チュ・ジフン | ソン&キムのパートナー弁護士。法曹一家出身のエリート。 |
ソン&キム法律事務所[編集]
| 役名 | 俳優 | 人物 |
|---|---|---|
| ソン・ピルジュン | イ・ギョンヨン | 代表弁護士。 |
| キム・ミンジュ | キム・ホジョン | 代表弁護士。 |
| マ・ソック | ソン・ヨンギュ | パートナー弁護士、運営委員。 |
| キム・チャンウク | ヒョン・ボンシク | パートナー弁護士。 |
| チュ・ドンシク | チョン・ドングン | パートナー弁護士。 |
| カ・ギヒョク | チョン・ソクホ | シニアアソシエイト弁護士。 |
| プ・ヒョナ | パク・セジン | シニアアソシエイト弁護士。 |
| ナ・イジュン | チョン・ジファン | ジュニアアソシエイト弁護士。 |
グムジャの周辺[編集]
| 役名 | 俳優 | 人物 |
|---|---|---|
| イ・ジウン | オ・ギョンファ | グムジャの事務所の事務員・秘書。 |
| パク・チュホ | ホン・ギジュン | 刑事。 |
依頼人・関係者[編集]
| 役名 | 俳優 | 人物 |
|---|---|---|
| ケ・ビンチョン | キム・ジェチョル | 韓国系アメリカ人。APイアン韓国支社長。 |
| ハ・チャノ | チ・ヒョンジュン | イシュムホールディングス代表。 |
| ハ・ヘウォン | キム・ヨンア | イシュムエンター代表。 |
| ハ会長 | イ・ドギョン | イシュムグループ会長。 |
| チョ・オソク | パク・スヨン | イシュムグループの秘書室長。 |
| ソ・ジョンファ | ジュヨン(元AFTERSCHOOL) | アートディーラー。 |
その他[編集]
| 役名 | 俳優 | 人物 |
|---|---|---|
| シム・ユミ | ファン・ボラ | ヒジェの高校の同級生。 |
| クォン・ヨンウン | イ・ギチャン | ソウル中央地検の検事。 |
| ユン・チュンヨン | イ・ファンウィ | 部長判事。ヒジェの父。 |
| ユン・ヒョクジェ | キム・ヨンジェ | 判事。ヒジェの兄。 |
評価・記録[編集]
視聴率[編集]
ニールセン・コリア調べで、全話平均は全国10.1%、首都圏11.1%。最高は第16話後半の全国14.6%(首都圏16.5%)、最低は第4話前半の全国6.8%(首都圏7.7%)で、最終回で自己最高を更新して終了した。
受賞・ノミネート[編集]
| 年 | 賞 | 部門 | 対象 | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 2020年 | 第56回百想芸術大賞 | テレビ部門 作品賞(ドラマ) | 『ハイエナ』 | ノミネート |
| テレビ部門 男性最優秀演技賞 | チュ・ジフン | ノミネート | ||
| テレビ部門 女性最優秀演技賞 | キム・ヘス | ノミネート | ||
| テレビ部門 男性助演賞 | チョン・ソクホ | ノミネート | ||
| テレビ部門 脚本賞 | キム・ルリ | ノミネート | ||
| 2020年 | 第2回アジアコンテンツアワード | エクセレンス賞 | キム・ヘス | 受賞 |
| 2020年 | SBS演技大賞 | ミニシリーズ部門 最優秀演技賞(男性) | チュ・ジフン | 受賞 |
批評[編集]
韓国メディアは終了時の総括で、キム・ヘスが前例のない強烈な弁護士像を繊細な表現で演じきったこと、チュ・ジフンが恋愛場面で新しい魅力を見せたことを挙げ、新人のキム・ルリの脚本については個性的な人物造形と各話のつなぎ方を評価した。主人公2人の関係が、好意から対立を経て信頼に基づく協力関係へと変化していく点も作品の特徴として取り上げられている。
海外の反応[編集]
本作はNetflixを通じて韓国国外にも配信された。フィリピンのウェブメディア『Preview』は、主人公2人の関係を甘い恋愛ではなく尊敬と競争心に基づく緊張感として描いた点、映像の美しさ、オーバーサイズの襟や鮮やかな色のスーツを用いたグムジャの中性的な衣装を評価した。英語圏のレビューサイト『The Review Geek』は10点中7.5点をつけ、主演2人の相性を最大の長所とする一方、法廷ドラマとしての新鮮味の薄さや脇役の掘り下げ不足を指摘した。
2023年には日本で初のリメイク版が制作され、テレビ東京のドラマ8枠で2023年10月20日から放送された。主演は篠原涼子と山崎育三郎で、篠原が勝つためなら手段を選ばない弁護士・結希凛子、山崎が法曹一家出身のエリート弁護士・一条怜を演じた。脚本は佐藤嗣麻子、演出は土方政人と小林義則。
日本での放送・配信[編集]
日本では『ハイエナ -弁護士たちの生存ゲーム-』の邦題でNetflixが独占配信している。Amazonプライム・ビデオやU-NEXTでは配信されていない。日本の地上波・BSでの放送や、国内向けDVDの発売は確認されていない。
視聴ガイド[編集]
ハイエナはどこで見れる?[編集]
日本ではNetflixで配信されている。邦題は「ハイエナ -弁護士たちの生存ゲーム-」。Amazonプライム・ビデオやU-NEXTでは配信されていない。
全何話?[編集]
全16話。韓国での放送は1話約70分で、SBSでは各話を前半・後半の2部に分けて放送した。
シーズン2はある?[編集]
続編は制作されていない。最終回放送時には韓国メディアが「シーズン2で戻ってきて」という見出しで終了を報じるなど続編を望む声もあったが、制作発表は行われていない。
最終回の結末は?[編集]
グムジャとヒジェが協力し、ソン&キム代表ソン・ピルジュンの不正を暴く。ヒジェはハ・チャノの無実を証明し、ソン・ピルジュンは死体遺棄容疑で逮捕されたのち、ソ・ジョンファ殺害の真犯人であることも明らかになる。2人の懲戒は撤回され、新しい法律事務所でパートナーとして再出発する。
キム・ヘスとチュ・ジフンの年齢差は?[編集]
キム・ヘスは1970年9月5日生まれ、チュ・ジフンは1982年5月16日生まれで、実年齢差は11歳8か月(生まれ年では12年差)。
日本語吹替はある?[編集]
Netflixでは日本語字幕付きで配信されている。日本語吹替音声の提供状況は配信時期によって変わりうるため、Netflixの作品ページの音声設定で確認できる。
日本版リメイクとの違いは?[編集]
日本版はテレビ東京の『ハイエナ』(2023年)で、主人公の名前は結希凛子(篠原涼子)と一条怜(山崎育三郎)に変更されている。基本設定である「手段を選ばない弁護士」と「法曹一家出身のエリート弁護士」の組み合わせは原作から引き継がれた。
余談[編集]
- 本作の放送中の2020年3月13日には、チュ・ジフンが主演するNetflixシリーズ『キングダム』シーズン2が配信を開始しており、同時期に2作品が並行して視聴されていた。
- キム・ヘスは本作以前にtvNの『シグナル』(2016年)で刑事を演じており、本作は弁護士役での主演作となった。
- 制作のキーイーストはOCN『ボイス』シリーズを手がけた会社で、演出のチャン・テユは『星から来たあなた』の演出家としても知られる。
- グムジャとヒジェが最初に出会う場所はコインランドリーで、2人の関係はこの出会いから始まる。
- 日本版リメイクは篠原涼子と山崎育三郎の両名にとって、テレビ東京のドラマでの初主演作となった。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- SBS公式サイト「ハイエナ」
- Netflix 配信ページ