ストーブリーグ
스토브리그 / Hot Stove League
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主演のナムグン・ミン(2025年、出典:ウィキメディア・コモンズ、CC BY 3.0)
ジャンル スポーツ / お仕事ドラマ
放送期間 2019年12月13日〜2020年2月14日
放送時間 金・土曜夜
話数 全16話
放送国家 韓国
言語 韓国語
放送局 SBS
配信 U-NEXT、Hulu、Leminoほか(日本)
制作
演出 チョン・ドンユン
制作 Gill Pictures(길픽쳐스)
脚本 イ・シンファ
音楽 パク・セジュン
出演者 ナムグン・ミン、パク・ウンビン、オ・ジョンセ、チョ・ビョンギュ
その他
関連番組 日本版『ストーブリーグ』(2026年、Lemino・WOWOW)
オープニング曲 「Cue Sign」イ・ウォンソク

概要[編集]

『ストーブリーグ』(原題:스토브리그)とは、2019年12月から2020年2月まで韓国のSBSで放送された全16話のスポーツドラマである。タイトルの「ストーブリーグ」は野球のオフシーズンを指す言葉で、試合のシーンではなく「球団フロントがオフシーズンにする仕事」だけで勝負した異色の野球ドラマとして知られる。主演はナムグン・ミンと、のちに『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』で大ブレイクするパク・ウンビン。最終回で最高視聴率20.8%(首都圏)を記録し、2026年には日本でもリメイクされた。

詳細[編集]

作品の成り立ち[編集]

脚本はイ・シンファ。もとになった台本は2016年下半期のMBCドラマ脚本公募(ミニシリーズ部門)の当選作で、MBCの公募で選ばれた台本が最終的にライバル局のSBSで映像化されたという、少し変わった経緯をたどっている。演出はチョン・ドンユン、制作はGill Pictures。オープニング曲はイ・ウォンソクの「Cue Sign」、劇伴はパク・セジュンが担当した。

主演のナムグン・ミンとパク・ウンビンは、2013年の時代劇『ホジュン 〜伝説の心医〜』(Hur Jun, The Original Story)でともに二番手の役どころを演じており、本作は2人にとって主役同士としての再共演になった。

撮影[編集]

撮影には、当時のSKワイバーンズ(現SSGランダース)が協力し、本拠地の仁川・文鶴野球場がドリームズの本拠地として使われた。ティザーポスターの撮影にも同球場が使われている。劇中でアメリカ・カリフォルニアとして登場する場面は、実際にはアメリカ合衆国のハワイで撮影された。

あらすじ[編集]

韓国プロ野球の球団「ドリームズ」は、4シーズン連続で最下位に沈んでいた。前任の団長が退いたあと、球団は後任としてペク・スンスを招く。スンスはシルム(韓国相撲)、アイスホッケー、ハンドボールのチームをいずれも優勝に導いてきた「優勝請負人」だが、野球の経験はまったくない。しかも彼が率いたチームは、優勝したあと例外なく解散に追い込まれていた。

予算は削られ、コーチ陣は派閥争いを続け、チームは古い慣習に縛られている。スンスは部外者の視点と冷静なデータ分析を武器に、運営チーム長イ・セヨンやハン・ジェヒと組んで、スター選手のトレード、年俸交渉、スカウトの不正の摘発など、球団の文化そのものを変えていく。一方で、親会社のジェソン・グループから送り込まれた球団社長クォン・ギョンミンは、赤字の球団を畳むつもりでスンスを雇っていた。

主な登場人物[編集]

  • ペク・スンス(演:ナムグン・ミン):ドリームズの新団長。野球経験ゼロだが、数々の競技で優勝を重ねた経歴の持ち主。愛想はないが、チームをリーグ最強にすることだけは本気で考えている。
  • イ・セヨン(演:パク・ウンビン):ドリームズの運営チーム長。リーグで唯一の女性チーム長で、弱小球団で10年働いても情熱を失わない。
  • クォン・ギョンミン(演:オ・ジョンセ):球団社長で、ジェソン・グループ会長の甥。不採算のドリームズを解散させるためにスンスを雇ったが、スンスが本気で強化に乗り出したことで対立する。
  • ハン・ジェヒ(演:チョ・ビョンギュ):運営チームの社員。コネ入社だったが、次第に仕事への情熱を見せるようになる。
  • コ・セヒョク(演:イ・ジュンヒョク):スカウトチーム長。
  • チャン・ジヌ(演:ホン・ギジュン):チーム最年長の投手。
  • ユ・ミンホ(演:チェ・ジョンヒョプ):成長株の若手投手。
  • イム・ドンギュ(演:チョ・ハンソン):チームの4番打者。
  • ペク・ヨンス(演:ユン・ソヌ):スンスの弟。10代のときの野球中の事故で車いすを使っており、セイバーメトリクス(野球の統計分析)に詳しい。
  • ロバート・キル(演:イ・ヨンウ):通訳として働く元投手。

最終回の第16話には、イ・ジェフンが本人と同じ名前のIT企業代表役で、EBSの人気キャラクター「ペンス」も本人(?)役で特別出演している。

放送形態と視聴者の反応[編集]

韓国の地上波で広がっていた「プレミアムCM」(1話を複数パートに分けて間にCMを挟む方式)が採用され、1話を2〜3部に分けて放送された。第10話と第11話が3部に分割されたときには、公式サイトの掲示板に視聴者の不満が相次いだ。

視聴率と記録[編集]

初回は5%台(パート別)と地味なスタートだったが、口コミで数字が伸び続けた。ドラマ終盤では毎週のように自己最高を更新し、最終回の第16話で全国19.1%、首都圏20.8%(ニールセン・コリア)を記録した。野球ファン以外の層まで取り込んだことが、この上がり方につながったと見られている。

ヒットを受けて、キャストとスタッフは放送終了直後の2020年2月17日から4日間、サイパンへの褒賞旅行に出かけた。

評価と受賞[編集]

批評[編集]

恋愛要素をほとんど入れず、球団運営という地味な題材だけで最後まで引っ張ったことが高く評価された。「野球を知らなくても面白いお仕事ドラマ」という評判が定着し、会社組織の中で理不尽と戦う話として、スポーツファン以外の社会人層に広く受けた。ナムグン・ミンの「有能だが何を考えているかわからない団長」という低体温の演技、オ・ジョンセの憎まれ役の球団社長も話題になった。

主な受賞[編集]

年 賞 部門 受賞者
2020年 第56回百想芸術大賞 TV部門 ドラマ作品賞 『ストーブリーグ』
2020年 第56回百想芸術大賞 TV部門 芸術賞(美術) イ・ヨンタク
2020年 第33回グリメ賞 作品賞(ドラマ)・最優秀男優賞・最優秀女優賞・照明賞 『ストーブリーグ』・ナムグン・ミン・パク・ウンビン・チェ・ジョングン
2020年 第28回SBS演技大賞 大賞 ナムグン・ミン
2020年 第28回SBS演技大賞 ベストキャラクター賞・助演賞 オ・ジョンセ
2020年 第28回SBS演技大賞 新人賞 チョ・ビョンギュ
2020年 第28回SBS演技大賞 脚本賞 イ・シンファ

ナムグン・ミンにとってはSBS演技大賞の大賞が初の大賞受賞となった。月間PD賞(韓国PD連合会)では演出のチョン・ドンユンと脚本のイ・シンファがそろって受賞している。

出演者のその後[編集]

  • パク・ウンビンは「仕事ができる女性キャラ」のイメージを本作で固め、2022年の『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』、2023年の『無人島のディーバ』と主演作を重ねた。
  • ナムグン・ミンは本作の大賞受賞以降、『ワンダラー弁護士』(2022年)、時代劇『恋人』(2023年)などで主演を続けている。
  • チョ・ビョンギュは本作の新人賞をきっかけに主演級へ進み、オ・ジョンセは本作のあと『サイコだけど大丈夫』(2020年)などでも存在感を見せた。

日本での放送・配信[編集]

日本では、CS放送のKNTVが『ストーブリーグ(原題)』として放送したほか、動画配信サービスでの視聴が中心になっている。2026年時点ではU-NEXT、Hulu、Leminoで見放題配信、Amazonプライム・ビデオで有料レンタルなどが行われているほか、Netflix日本版にも作品ページがある。2025年1月からは地方局のテレQでも平日午後に放送された。配信状況は時期によって変わるため、視聴前に各サービスで確認するのが確実である。

日本版リメイク[編集]

2026年3月28日、日本版『ストーブリーグ』がLeminoとWOWOWで一挙放送・配信された。全8話。

  • 主演:亀梨和也(新GM・桜崎準役)
  • 主な出演:長濱ねる(編成本部長・蒔田理紗役)、葉山奨之、梶原善、木村柾哉(INI)、板尾創路、勝地涼、甲本雅裕、剛力彩芽、吉田鋼太郎、野村萬斎、松下洸平
  • 監督:瑠東東一郎(『おっさんずラブ』)、松下敏也、塚田芽来
  • 脚本:吉髙寿男、中村允俊
  • 音楽:宮崎誠
  • 主題歌:亀梨和也「Diamond」

万年最下位のプロ野球チーム「ドリームズ」という基本設定、野球未経験のGMが「優勝請負人」として送り込まれ、最初の決断がスター選手のトレードという導入は韓国版と同じ。一方で、長濱ねるが演じるヒロインの肩書が「編成本部長」になっているなど、人物設定には日本版独自の変更が加えられている。日本国内だけでなく、オリジナル版が放送された韓国のほか、アメリカ、ヨーロッパ、台湾、アフリカ諸国での放送・配信も決まったと発表された。

松下洸平は放送開始日のコメントで、韓国版とは違う「日本版のストーブリーグ」ができあがっていると語っている。

視聴ガイド[編集]

ストーブリーグはどこで見れる?[編集]

日本ではU-NEXT、Hulu、Leminoなどで配信されている(2026年時点)。Amazonプライム・ビデオではレンタルでの視聴も可能。日本版リメイクを見たい場合はLeminoかWOWOWになる。

全何話?[編集]

韓国版は全16話。韓国での放送時は1話が2〜3パートに分かれていたため、配信サイトによっては話数の数え方が違って見えることがある。日本版リメイクは全8話。

野球を知らなくても楽しめる?[編集]

楽しめる。試合の場面はごく少なく、話の中心はトレード交渉、年俸交渉、スカウトの不正、親会社との予算争いといった「フロントの仕事」である。野球のルールよりも、組織の中でどう人を動かすかという話として見る人が多い。

恋愛要素はある?[編集]

ほとんどない。ペク・スンスとイ・セヨンの関係も、恋愛よりは仕事上の信頼関係として描かれることが中心になっている。この「恋愛を入れない韓国ドラマ」という点も、当時は珍しがられた。

モデルになった球団はある?[編集]

公式にモデルとされた球団はない。ただ、スカウトの不正、球団の身売り話、親会社の予算削減など、現実のKBO(韓国プロ野球)で報じられてきた出来事と重なるエピソードが多く、野球ファンの間では「あの球団のあの件では」という考察が盛り上がった。

日本版と韓国版はどちらから見るべき?[編集]

話の骨格は同じなので、どちらから見ても大きな問題はない。韓国版は全16話でじっくり、日本版は全8話でテンポよくまとめられている。日本版の出演者も韓国版とは違う表情を見せていると語っており、両方を見比べる楽しみ方もある。

余談[編集]

  • パク・ウンビンは本作の運営チーム長役で「仕事ができる女性キャラ」の代名詞になり、のちの『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』『無人島のディーバ』へとつながっていく。
  • 野球ファンの間では「現実のKBO(韓国プロ野球)の裏事情がモデルでは」と考察合戦が盛り上がったとされる。
  • 日本でも配信で人気を集め、「野球版マネーボール」と紹介されることが多い。
  • 主人公がこれまで優勝させてきた競技がシルム・アイスホッケー・ハンドボールと、どれも韓国では「不人気競技」とされがちなものばかりなのは、スンスが「弱いところを立て直す専門家」であることを示す設定になっている。
  • MBCの脚本公募で選ばれた作品がSBSで大ヒットし、SBS演技大賞の大賞まで取ったという流れは、韓国の放送業界でもたびたび話のネタにされる。
  • 最終回にEBSのペンギンキャラクター「ペンス」が登場したのは、放送当時の韓国でペンスが大人気だった時期と重なっており、放送局の垣根を越えたカメオとして話題になった。

関連項目[編集]

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