| チーム・ハズバンド 남편들(ナムピョンドゥル)/Husbands in Action | |
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現夫ミンソク役のコンミョン(2019年撮影、出典:ウィキメディア・コモンズ、CC BY 3.0) | |
| 監督 | パク・ギュテ |
| 脚本 | パク・ギュテ、キム・ジョンヒョン |
| 出演 | チン・ソンギュ、コンミョン、キム・ジソク、ユン・ギョンホ、カン・ハンナ、イ・ダヒ、チョン・ソミン |
| ジャンル | アクション・コメディ(バディもの) |
| 制作会社 | TPSカンパニー |
| 配信 | Netflix(全世界独占) |
| 配信公開 | 2026年6月19日 |
| 上映時間 | 107分 |
概要[編集]
『チーム・ハズバンド』(原題:남편들〔ナムピョンドゥル=「夫たち」〕、英題:Husbands in Action)は、2026年6月19日にNetflixで世界独占配信された韓国のアクション・コメディ映画である。監督・脚本は映画『宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました』(2022年)のパク・ギュテ。誘拐された妻を救うため、元夫の刑事と現夫の獣医師がコンビを組むという一点突破の設定で、主演はチン・ソンギュとコンミョン。
2人は2019年の大ヒット映画『エクストリーム・ジョブ』(韓国で1,600万人超を動員)で共演しており、本作は7年ぶりの再タッグとして配信前から注目を集めた。配信翌日の6月20日に韓国のNetflix「今日の映画TOP10」で1位、配信3日でグローバルランキング2位、2週目にはNetflixのグローバルTOP10(非英語映画部門)で1位を記録した。一方、韓国国内のレビューでは「気軽に笑える」という声と「ありがちなパターン」という声がはっきり分かれた作品でもある。
詳細[編集]
あらすじ[編集]
麻薬捜査班のエース刑事ファン・チュンシク(チン・ソンギュ)は、AIを使って全国規模の麻薬ネットワークを築いた新興の麻薬王マ・ドジュン(キム・ジソク)を逮捕する。ところが報復として、ドジュンの妻ヘラン(イ・ダヒ)がチュンシクの元妻シネ(カン・ハンナ)と娘ヨンジュを誘拐してしまう。
シネの現在の夫は、穏やかな獣医師のイ・ミンソク(コンミョン)。2人は娘の学校行事で顔を合わせた時点から「元夫と現夫」「実の父と継父」という立場で張り合っていたが、救出のためにしぶしぶ手を組むことになる。短気で一直線な刑事と、おっとりした獣医というかみ合わない2人の追跡劇に、刑務所暮らしで時代に取り残された旧世代の麻薬王キム・ヨンガン(ユン・ギョンホ)、チュンシクに興味を持つ記者チョ・アラ(チョン・ソミン)が絡み、事態はどんどんややこしくなっていく。
主な登場人物[編集]
- ファン・チュンシク(演:チン・ソンギュ)- 麻薬捜査班の刑事。シネの元夫で、ヨンジュの実の父。
- イ・ミンソク(演:コンミョン)- 獣医師。シネの現在の夫で、ヨンジュの継父。
- マ・ドジュン(演:キム・ジソク)- AIを武器に勢力を広げる新興の麻薬王。
- キム・ヨンガン(演:ユン・ギョンホ)- 仁川を仕切っていた旧世代の麻薬王。頭の中はいまだにフロッピーディスク時代。
- シネ(演:カン・ハンナ)- チュンシクの元妻で、ミンソクの妻。
- ヘラン(演:イ・ダヒ)- ドジュンの妻で、誘拐を仕組んだ張本人。
- チョ・アラ(演:チョン・ソミン)- 記者。
- ファン・ヨンジュ(演:オ・ウンソ)- チュンシクとシネの娘。
製作の経緯[編集]
2025年3月、韓国メディアがコンミョンとカン・ハンナの出演検討、続いてチン・ソンギュの合流を報じた。5月にNetflixが主要キャスト(キム・ジソク、ユン・ギョンホ、イ・ダヒを含む)を正式発表。2026年1月にNetflixが発表した韓国作品ラインアップ(ドラマ・映画計33本)の1本として2026年第2四半期の配信が予告され、同年5月22日に配信日が6月19日と発表された。制作はTPSカンパニー、上映時間は107分。
作品の作り[編集]
リアルサウンドのレビューは、作品全体が「旧世代 vs 新世代」という対比で設計されていると指摘している。元夫と現夫、仁川の旧ボス(ヨンガン)と新ボス(ドジュン)、アナログとAIという組み合わせが繰り返し登場し、ドタバタ劇の骨組みになっている。服役を終えて出てきたヨンガンが洗練されたオフィスビルに気圧され、受付で昔気質の物言いを丁寧なビジネス言葉に言い換えざるを得ない場面などが典型である。
また、猫耳付きの車両が登場する場面や、『未来少年コナン』世代と『名探偵コナン』世代が日本のアニメをめぐってすれ違うくだりなど、日本のアニメを下敷きにしたギャグも多い。冷凍庫に閉じ込められた2人が足の指だけでビニール袋を破ろうと悪戦苦闘する場面は、くだらなさを俳優が全力で演じ切るタイプの笑いとして紹介された。
アクションの見どころ[編集]
コメディが主体だが、アクション映画としての見せ場も多い。物理法則を無視したカーチェイス、猫耳付きの車両が登場する場面、終盤の集団での格闘シーンなどが用意されている。刑事と獣医という組み合わせのため、荒事に慣れた元夫と場慣れしていない現夫の温度差が、そのまま戦い方のちぐはぐさとして笑いにつながっている。
監督パク・ギュテについて[編集]
パク・ギュテは、2022年の映画『宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました』(原題:육사오〔ユクサオ=6/45〕)で知られる監督。同作は、韓国軍兵士が拾った1等の宝くじが風に飛ばされて軍事境界線を越え、北朝鮮側の兵士と賞金をめぐって交渉するというコメディ。『チーム・ハズバンド』でも「本来なら手を組むはずのない者同士が、共通の目的のためにしぶしぶ協力する」という骨組みが前作と共通している。
評価と反響[編集]
配信成績[編集]
- 配信翌日(2026年6月20日)に韓国のNetflix「今日の映画TOP10」で1位。
- 配信3日でグローバルランキング2位。6月23日時点で韓国・日本・香港・台湾・タイ・ベトナム・マレーシア・シンガポールの8か国で1位、計37か国でTOP10入りしたと報じられた。
- NetflixのグローバルTOP10(非英語映画部門)では、初週に570万視聴数、2週目に630万視聴数を記録し、2週目に1位となった(視聴数=総視聴時間÷作品の長さ)。
評価が割れた理由[編集]
韓国内では公開前後から賛否が分かれ、韓国の芸能メディアには「面白さも魅力も見当たらない」とする辛口レビューも出た。英語圏のレビューでも「主演2人の掛け合いが作品を支えている」「今年もっとも純粋に楽しめる韓国映画の一つ」という好意的な評価と、「バディ刑事ものの定石に頼りすぎ」「中盤でテンポが落ちる」という指摘が並んだ。
リアルサウンドの評者は、評価の差を分けたのは作品の質よりも「どんな気持ちで観たか」だと分析している。『エクストリーム・ジョブ』のような緻密なコメディを期待した人には大らかなドタバタが物足りなく映り、「何も考えずに笑いたい」というつもりで再生した人には同じ場面が腹の底から笑えるものとして機能した、という見立てである。日本ではSNSを中心に「頭を空っぽにして笑える」「『エクストリーム・ジョブ』好きなら間違いない」といった口コミが広がった。
キャストの評価[編集]
- チン・ソンギュは『犯罪都市』(2017年)のシリアスな悪役から『エクストリーム・ジョブ』のコメディまで演じ分けてきた俳優で、本作でも「笑わせようとする」のではなく本気で焦り、本気で娘を助けようともがく必死さが笑いに変わる芝居が評価された。
- コンミョンは『秘密の監査 -Filing for Love-』などで見せてきた穏やかな魅力とは逆の、ドタバタ感と末っ子らしい「弟感」を前面に出した。実弟はNCTのドヨンである。
- キム・ジソクは2019年の『椿の花咲く頃』でKBS演技大賞優秀演技賞を受賞した俳優で、本作ではソフトな大人の男性というイメージを覆す悪役に挑んだ。
- ユン・ギョンホは『梨泰院クラス』や『伝説のキッチン・ソルジャー』などの名脇役。時代に取り残された麻薬王の滑稽さと哀愁が同居する役どころで存在感を見せた。
視聴ガイド[編集]
『チーム・ハズバンド』はどこで見れる?[編集]
Netflixの独占配信作品で、日本を含む全世界でNetflixから視聴できる(2026年9月時点)。劇場公開やDVD化は発表されていない。
『チーム・ハズバンド』は何分?[編集]
上映時間は107分。1本で完結する映画である。
『エクストリーム・ジョブ』とつながりはある?[編集]
物語上のつながりはない。主演のチン・ソンギュとコンミョンが『エクストリーム・ジョブ』(2019年)以来7年ぶりに再共演したことから、同作のファンの間で「再結成」として話題になった。
最後にユナが出ているって本当?[編集]
本当。エンディングで少女時代のユナがヨンガンの妻役でサプライズのカメオ出演をしており、SNSでは「最後まで観て正解だった」という声が多く上がった。
キャストは誰?[編集]
主演は元夫チュンシク役のチン・ソンギュと、現夫ミンソク役のコンミョン。悪役の麻薬王マ・ドジュンをキム・ジソク、旧世代の麻薬王キム・ヨンガンをユン・ギョンホ、2人の「妻」シネをカン・ハンナ、ドジュンの妻ヘランをイ・ダヒ、記者チョ・アラをチョン・ソミンが演じている。
続編はある?[編集]
2026年9月時点で続編の制作は発表されていない。ユナのカメオが「妻たち」側の物語を想像させる終わり方になっているため、続編を望む声はある。
余談[編集]
- 原題の「남편들」は直訳すると「夫たち」。邦題の「チーム・ハズバンド」は、英題Husbands in Actionの雰囲気を踏まえたものとみられる。
- 劇中の「パパが2人で、幸せ2倍」というセリフが、作品全体を象徴する一言として日本のレビューでも取り上げられた。
- 監督のパク・ギュテの前作『宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました』も、1等の宝くじが軍事境界線を越えて北朝鮮側に飛んでいくという一点突破の設定のコメディで、「ありえない状況でかみ合わない者同士が組む」という作りが共通している。
- 同じ2026年6月には、Netflixで『鉄槌教師』(6月5日)やSBS制作の『素晴らしき新世界』も配信されており、韓国作品がグローバルTOP10の上位に並んだ時期だった。