| 秘密の監査 -Filing for Love- 은밀한 감사 | |
|---|---|
![]() 主演のシン・ヘソン(2024年)出典:ウィキメディア・コモンズ(CC BY 3.0) | |
| ジャンル | オフィス・ラブコメディ |
| 放送期間 | 2026年4月25日 - 5月31日 |
| 話数 | 全12話 |
| 放送国家 | 韓国 |
| 言語 | 韓国語 |
| 放送局 | tvN |
| 配信 | U-NEXT(日本独占) |
| 制作 | |
| 演出 | イ・スヒョン |
| 制作 | スタジオドラゴン、ザ・モドリ |
| 脚本 | ヨ・ウノ |
| 出演者 | シン・ヘソン、コンミョン、キム・ジェウク、ホン・ファヨン |
| その他 | |
概要[編集]
秘密の監査 -Filing for Love-(ひみつのかんさ ファイリング・フォー・ラブ、原題:은밀한 감사)とは、2026年4月25日から5月31日まで韓国のtvNで放送された全12話の韓国ドラマである。秘密を抱えたカリスマ監査室長と、社内の風紀違反摘発担当に左遷された監査室エースの「密着監査ロマンス」を描くオフィス・ラブコメディで、日本ではU-NEXTが本国同時で独占見放題配信した。
詳細[編集]
企画・制作[編集]
演出はイ・スヒョン、脚本はヨ・ウノ、クリエイターはヤン・ヒスンが務めた。イ・スヒョンは『あいつは黒炎竜』『有益な詐欺』『その男の記憶法』などを演出してきた人物で、ヨ・ウノは『イルタ・スキャンダル』の脚本に参加した作家である。ヤン・ヒスンは韓国メディアで「ラブコメの大家」と紹介されるクリエイターで、ヨ・ウノとは『イルタ・スキャンダル』でも組んでいる。
制作はCJ ENM系列のスタジオドラゴンとザ・モドリ(더모도리、音訳)。撮影は2025年9月14日に始まり、2026年2月11日に終了しており、放送開始前に撮影を終えた事前制作作品である。視聴等級は15歳以上視聴可。
主演のシン・ヘソンとコンミョン、キム・ジェウク、ホン・ファヨンのキャスティングは2025年8月に報じられた。2026年4月には、フランスで開かれたカンヌ国際シリーズフェスティバル(4月23日〜28日)に韓国代表作として選出されてショーケースを行い、韓国の「2026カンヌシリーズ連携放送コンテンツ海外流通支援」事業の対象作品にも選ばれた。
あらすじ[編集]
舞台は韓国屈指の大企業・ヘムグループ(해무그룹、音訳)。社内監査室のエースだったノ・ギジュンは、ある出来事をきっかけに、社内の風紀違反やスキャンダルの処理ばかりを任される最下位チーム「監査3チーム」へ左遷され、その日々を送っていた。その元凶は、グループ史上最年少の女性役員という肩書きを持つ原則主義の監査室長チュ・イナだった。
ある日、ギジュンのもとにイナに関する匿名の通報が届く。復讐心から彼女の秘密を探り始めたギジュンだったが、監査の現場を共にするうちに、思いがけず彼女自身にどんどん惹かれていってしまう。社内不倫の疑惑、モデル優遇疑惑、交通事故の隠蔽といった案件の監査をめぐる攻防と、二人のロマンスが同時に進行する物語である。
物語中盤では、ホテルでの潜入調査や画室での出来事を経て二人の距離が急速に縮まる一方、イナが地下駐車場で見知らぬ男性と抱き合う写真がギジュン宛ての匿名メールで届き、イナの過去とグループ副社長チョン・ジェヨルとの因縁が浮かび上がる。後半ではイナに届いていた謎のメールの送り主が判明し、二人が済州島で再会する場面や、スキューバダイビング同好会への監査などが描かれた。
最終回では、ヘムグループの売却計画を阻止するためにイナとギジュンがジェヨルを説得し、ジェヨルの父である会長チョン・ムテの決断によって売却は成立直前で白紙となる。ジェヨルの異母兄チョン・ソンヨルの代表職解任案も可決され、監査室は独立組織として再編される。イナは専務に昇進し、ギジュンは「エース課長」として成長。ジェヨルは医療財団の新薬開発プロジェクトに加わり、パク・アジョンとの新たな関係を始める。イナはギジュンに「喜びも悲しみも共に分かち合いたい人はノ・ギジュンだけ」と告白し、二人は会社では上司と部下、日常では恋人として歩んでいく結末を迎えた。
作風[編集]
「密着監査ラブコメディ」を掲げ、社内監査という珍しい題材と、「監査室の問題児」とされる3チームの群像劇を組み合わせている。全12話という短めの構成で、第4話の時点で主人公二人のキスシーンが描かれるなど、恋愛の進行が非常に速いのが特徴。韓国メディアは、16話構成が一般的だった従来の韓国ドラマとは異なるテンポを指摘し、視聴者の間では「アメリカのドラマを見ているよう」という声も出た。大人向けのオフィスロマンスとして打ち出されたことも、テンポの速さと結びつけて語られた。
制作陣は、冷徹で隙のない監査室長として振る舞いつつ秘密の二重生活を送るイナと、コミカルさと真剣さを行き来するギジュンという、性格が正反対の二人の「相克ケミ」を見どころに挙げた。
登場人物・キャスト[編集]
日本語の役名はU-NEXT配信時の表記に、表記が確認できない人物は韓国語からの音訳による。
主要人物[編集]
- チュ・イナ(監査室長):シン・ヘソン
- ヘムグループ監査室の室長。グループ最年少の女性役員で、表向きは完璧な有能さを誇る原則主義者だが、人知れぬ秘密を抱えている。
- ノ・ギジュン(監査室エース):コンミョン
- 監査1チームの代理(主任級)として出世コースを歩んでいたが、イナによって風紀違反摘発担当の監査3チームへ左遷される。
- チョン・ジェヨル(財閥3世・グループ副社長):キム・ジェウク
- ヘムグループの副社長。洗練された人物だが、心に傷を抱えている。イナとは過去に因縁がある。
- パク・アジョン(秘書):ホン・ファヨン
- ジェヨル付きの秘書。美しいが心を開かない人物で、過去にジェヨルから受けた親切をきっかけに彼とつながりを持つ。
監査室[編集]
- ム・グァンイル(監査3チーム長):オ・デファン
- チャ・ソンテ(監査3チーム課長):チャン・インソプ
- ピョン・ヘヨン(監査3チーム会計士):パク・ジュヒ
- ユン・ダイェ(監査3チーム代理):シム・スビン
- ペク・ヒョンギュ(監査3チーム社員):イ・グァンヒ
- アン・ミンス(監査1チーム代理):オム・ジュンギ
- ソン・ドゥギ(監査1チーム社員):ペ・ジェソン
ヘムグループ・その他[編集]
- チョン・ソンヨル(グループ役員、ジェヨルの異母兄):カン・サンジュン
- チョン・ムテ(ヘムグループ会長、ジェヨルの父):チョン・グクァン
- オ・ヒョニョン(ジェヨルの妻):チ・スヨン
- プ・セヨン(人事担当役員):ソン・ジユン
放送・配信[編集]
韓国での放送[編集]
tvNの土日ドラマ枠で、毎週土・日曜21時10分から放送された。全12話、総放送時間は13時間8分で、1話あたりおよそ65分。韓国国内ではTVING、Wavve、Amazon Prime Videoでも配信された。
日本での配信[編集]
日本ではU-NEXTが「U-NEXTオリジナル」として、2026年4月25日(土)23時から日本初・本国同時で独占見放題配信を行い、毎週土・日曜に最新話を更新した。字幕版のみで、日本語吹替版は用意されていない。邦題は『秘密の監査 -Filing for Love-』で、副題には英題の「Filing for Love」が用いられている。
海外での配信[編集]
英題は「Filing for Love」。Rakuten Vikiで世界各地に配信されたほか、HBO Max(インドネシアなど)、インドのAmazon Prime Video、モンゴルのInche TVでも配信された。主な配信先にNetflixは含まれていない。
評価・反響[編集]
視聴率[編集]
視聴率はニールセン・コリアの有料プラットフォーム全国基準で、第1話4.4%からスタートした。第2話では全国6.3%(首都圏7.7%)を記録し、同日放送のケーブル番組で1位となった。第3話は4.8%に下がったが、主人公二人のキスシーンが描かれた第4話で全国7.9%(瞬間最高9.1%)、首都圏8.1%(瞬間最高9.5%)に急上昇し、同時間帯の全チャンネルで1位を獲得。第6話では9.4%に達して自己最高を更新した。
最終回の第12話(2026年5月31日放送)は全国9.7%で自己最高を記録し、首都圏では平均10.3%、瞬間最高11.3%と2桁を突破した。20〜49歳の視聴率でも3.6%で、全チャンネル同時間帯1位となった。韓国メディアは、裏番組となるMBCやSBSの看板ドラマが金・土曜放送であるため、競合の少ない日曜放送分の視聴率が土曜放送分を大きく上回る傾向を指摘している。前作の不振から土日ドラマ枠を立て直した作品とも報じられた。
話題性・海外の反応[編集]
放送開始直後の4月最終週には、グッドデータコーポレーションの「FUNdex」TVドラマ話題性ランキングで3位に入った。海外ではRakuten Vikiで米州・欧州・オセアニア・中東の主要地域で1位を獲得し、日本のU-NEXTでは総合5位にランクインした。インドのViki週間ランキングでも2位を記録している。
作品への評価[編集]
主演のシン・ヘソンについては、冷たく鋭いカリスマから日常的なコメディまで幅を見せる演技が、コンミョンについては年下男性主人公らしい初々しさと安定感が評価された。一方で、恋愛展開の速さには賛否があり、隙のない監査室長だったイナが短期間で感情を揺さぶられていく過程について、感情線の説得力が不足しているという指摘も韓国メディアで出た。
音楽[編集]
オリジナル・サウンドトラック(OST)は6パートがシングルとして配信され、2026年5月30日には全曲集アルバムが発売された。全曲集は各パートの歌唱曲とインスト版に加え、映画音楽の作曲家陣による劇伴22曲を収め、全37曲で構成されている。
| パート | 曲名 | 歌手 | 配信日 |
|---|---|---|---|
| Part.1 | 단서(手がかり) | キム・ジェミン | 2026年4月25日 |
| Part.2 | Home | アレクサンダー・スチュワート | 2026年5月3日 |
| Part.3 | Royal Flush (Feat. Microdot) | アンドリュー・チェ | 2026年5月9日 |
| Part.4 | 마음이 들리니(心が聞こえる?) | DOYOUNG(NCT) | 2026年5月10日 |
| Part.5 | Lucid Dream | SOLE | 2026年5月16日 |
| Part.6 | 순간은 계속 되니까(瞬間は続くから) | Sondia | 2026年5月23日 |
※曲名の括弧内の日本語は参考訳。
視聴ガイド[編集]
- Q. 『秘密の監査』はどこで見れる?
- A. 日本ではU-NEXTの独占見放題配信で全12話を視聴できる。日本語字幕版のみで、吹替版はない。
- Q. 全何話?
- A. 全12話。1話あたり約65分で、韓国では2026年4月25日から5月31日まで毎週土・日曜に放送された。
- Q. 原作はある?
- A. 原作小説やウェブトゥーンはなく、ヨ・ウノによるオリジナル脚本である。
- Q. 続編(シーズン2)はある?
- A. 2026年10月時点で、続編制作の公式発表は確認されていない。最終回で主要人物の物語には一区切りがついている。
- Q. Netflixで見られる?
- A. 主な配信先にNetflixは含まれていない。日本ではU-NEXT、海外ではRakuten VikiやHBO Maxなどで配信されている。
- Q. 最高視聴率は?
- A. 最終回第12話の全国9.7%(首都圏平均10.3%、瞬間最高11.3%)が最高記録。
- Q. 主演は誰?
- A. 監査室長チュ・イナ役のシン・ヘソンと、監査室エースのノ・ギジュン役のコンミョン。共演はキム・ジェウク、ホン・ファヨンら。
余談[編集]
- 韓国語の原題「은밀한 감사」は直訳すると「隠密な監査」で、邦題では「秘密の監査」とされた。英題は「Filing for Love」で、邦題の副題にもそのまま使われている。
- 第1話では、ギジュンが襲撃されて気を失う「気絶エンディング」で幕を閉じ、二人の関係が予想外の方向へ動き出すきっかけとなった。
- 第6話では、自分への気持ちを「好奇心」ではないかと問うイナが、つかむ力が3秒しか持たないよう設定されたクレーンゲームにたとえる場面があり、ギジュンは「抱きしめたくて、会いたくて、嫉妬までするなら、それは愛じゃないですか」と返した。
- OST Part.4を歌ったDOYOUNGは、NCTのメンバーである。
- 監督のイ・スヒョンは、あいつは黒炎竜で主演のムン・ガヨンと『その男の記憶法』以来約5年ぶりに再会したことでも話題になった演出家である。
