| ゴブリン (韓国ドラマ) | |
|---|---|
| ジャンル | ファンタジー、ロマンス、ヒューマン |
| 放送期間 | 2016年12月2日〜2017年1月21日 |
| 放送国家 | 大韓民国 |
| 制作 | |
| 脚本 | キム・ウンスク |
| 出演者 | コン・ユ、イ・ドンウク、キム・ゴウン、ユ・インナ |
| その他 | |
| 外部リンク | Netflix公式 |
概要[編集]
『ゴブリン〜君がくれた愛しい日々〜』(原題:쓸쓸하고 찬란하神-도깨비、英題:Goblin: The Lonely and Great God)は、2016年12月2日から2017年1月21日までtvNで放送された韓国のファンタジーロマンスドラマ。全16話。主演はコン・ユ(공유)とキム・ゴウン(김고은)。脚本はキム・ウンスク、演出はイ・ウンボク。どちらも直前の太陽の末裔(2016年)と同じ脚本家・演出家コンビで、「超大作2連発」として韓国ドラマ界の伝説となった。
最高視聴率22.1%を記録し、tvNの歴代最高視聴率を更新。ケーブルテレビ局のドラマとしては異例の数字であり、地上波ドラマとも比較される評価を受けた。Netflixでも全世界配信されており、日本でも大人気を誇る。
不滅の命を与えられたゴブリン(鬼・トッケビ)と、そのゴブリンの花嫁を自称する少女という非日常的な設定に、死神・鬼神・幽霊など韓国伝統の怪異要素を織り交ぜたファンタジー要素が、他の韓国ドラマにはない独自の世界観を生み出した。OST(サウンドトラック)の質の高さも評判で、放送から数年を経た現在も聴き続けられる「神ドラマOST」として語られている。
ストーリー[編集]
高麗時代、無敵の武将として名を馳せた将軍キム・シン(コン・ユ)は、その強さを妬む王に謀反の罪を着せられ、王妃を含む仲間もろとも斬られてしまう。しかし死の間際、神の力により「不滅のゴブリン(トッケビ)」として蘇らせられる。キム・シンが不滅の身から解放されるには、自分の胸に刺さった剣を「ゴブリンの花嫁」が抜くしかない。それから約900年——現代のカナダから帰国した少女チ・ウンタク(キム・ゴウン)は、ゴブリンだけに見える「首のない女」など幽霊たちのお世話係になっていた。ウンタクはゴブリンキム・シンの花嫁であると自称するが、剣を抜くことはなかなかできない。
もうひとつの軸は、キム・シンの同居人にして腐れ縁の相手・死神(イ・ドンウク)と、チキン店主「サニー」(ユ・インナ)のロマンス。死神は記憶のない過去に誰かを傷つけた罪で死神になったとされるが、そのサニーと出会ったとき奇妙な既視感を覚える。キム・シンと死神の900年越しの因縁、前世での悲劇、そして現代でのそれぞれの恋が絡み合いながら、ドラマは感動的なクライマックスへ向かう。
キャスト[編集]
メインキャスト[編集]
- キム・シン(ゴブリン) - コン・ユ:900年以上生き続けるゴブリン(トッケビ)。高麗時代の武将として絶大な戦力を誇ったが、王の策謀で命を落とし不滅の存在に。苦悩と優しさを持つ複雑な人物で、コン・ユの演技が高く評価された。
- チ・ウンタク - キム・ゴウン:幼い頃から幽霊が見える少女。自分がゴブリンの花嫁であることを信じて疑わない快活なキャラクター。無邪気さと芯の強さを持ち合わせる。
- 死神(の・イ・ドンウク) - イ・ドンウク:記憶のない過去を持つ死神。キム・シンの同居人となる腐れ縁の存在。無愛想なのに人懐こいキャラクターが絶大な人気を誇り、イ・ドンウクの代表作となった。
- サニー(キム・ソン) - ユ・インナ:チキン店主。実は死神との間に深い前世のつながりがある。明るく強気な性格の中に秘めた哀しみが印象的なキャラクター。
サブキャスト[編集]
- 徳花』 - ヨム・ヘラン:長年キム・シンのそばに仕える老女。長命の秘密を知る人物。
- 高校教師キム・ビョンスル - ソン・ドンファン:日常的な笑いを提供するコミカルキャラ。
- テレビプロデューサー』 - ユ・テオ:サブキャラとして登場。
主題歌・OST[編集]
本作OSTは「韓国ドラマ史上最高のサウンドトラック」として語られるほど評価が高く、発売から数年後も各種ストリーミングサービスで上位にランクインし続けるという異例の現象を見せた。代表曲は以下の通り:
- 「Stay With Me」(EXO チャニョル × Punch):ドラマ冒頭から流れる最大のヒット曲。哀愁あるメロディと歌詞がゴブリンの孤独を見事に体現。累計再生数は億を超える。
- 「And July」(HEIZE × DEAN):死神とサニーの儚いロマンスを象徴するバラード。絞り出すような歌声が胸を打つ。
- 「Beautiful」(Crush):エンディングテーマの定番として定着。
- 「A Flower」(Ha Jin):ウンタクとキム・シンの感動的な再会シーンで使用。
- 「Round and Round」(スイート ソロバスター):軽快なポップスでコミカルシーンを盛り上げる。
受賞・評価[編集]
- 第53回百想芸術大賞 テレビ部門大賞(2017年)
- 第53回百想芸術大賞 最優秀男優賞(コン・ユ)
- 2017年 tvN演技大賞 最優秀賞(コン・ユ、イ・ドンウク)
- Melon音楽大賞 OST部門(「Stay With Me」ほか)
- 2017年 日本の韓流ドラマ人気ランキング各誌1位
炎上とバズ[編集]
- 「コン・ユ現象」の再燃:映画釜山行き(2016年公開)で人気が再燃したコン・ユがドラマに戻ってきたことで、「コン・ユが戻ってきた」として韓国でトレンド入り。放送前から圧倒的な期待値があった。
- OSTの「異常な再生数」:「Stay With Me」がリリース直後から瞬く間に音楽ランキングで1位を獲得。放送終了から数年後も「今でも聴いている」という声がSNS上で後を絶たない「ゾンビ人気曲」として伝説化している。
- 「死神コン・ユ」vs「ゴブリンコン・ユ」論争:コン・ユのビジュアルが死神衣装(スーツ)の時と平常服の時でまったく印象が変わることから「どっちのコン・ユが好きか」というSNS投票が世界中で行われ、どちらも万単位の票を集めた。
- イ・ドンウクの「死神人気」爆発:ゴブリン(コン・ユ)に次ぐ主役と思われていた死神役のイ・ドンウクの人気がドラマ中盤以降急上昇。「死神が主役では?」という声まで出るほどの人気を博し、イ・ドンウクの代表作となった。
- 「シカゴ・タイプライター論争』:ドラマ放送中に主演コン・ユのファン層とIUファン層がSNS上でぶつかるという珍事も(過去の共演話題から)。
- 日本でのネットフリックス人気:Netflixで日本配信後、数週間でJ-韓ドラファン層を超え「ファンタジー好きな日本の若者」に広く波及。「韓ドラっぽくない韓ドラ」として独自の人気を確立した。
余談[編集]
- コン・ユは映画『釜山行き』(2016年)の撮影後に本作の出演を決めた。連続した代表作で「2016年はコン・ユの年」と言われるほど存在感を示した。
- 脚本家キム・ウンスクと演出家イ・ウンボクは直前の太陽の末裔も担当。同じコンビが同年内に異なるジャンルの超大作2本を成功させたことは韓国ドラマ界の伝説として語られる。
- ドラマのロケ地として登場するカナダ・ケベック州の街並みは、放送後に韓国人観光客が増加。「ゴブリンのロケ地巡りツアー」が組まれるほどの観光名所となった。
- OSTの「Stay With Me」は2017年のMelon音楽大賞でドラマOST部門の最高賞を受賞し、以降「史上最高のドラマOST」として語り継がれている。
- 死神役のイ・ドンウクはスーツ着用のビジュアルが話題になりすぎて「死神スーツ」が日本のコスプレイベントでもオーダーされる事態になったとか。
- 本作はキム・ゴウンにとってもターニングポイントとなり、以降彼女は韓国トップ女優のひとりとして確固たる地位を築いていく。
- ゴブリン(トッケビ)は韓国の伝統的な妖怪・神様的存在で、日本の「天狗」や「鬼」に近い概念。この作品を通じて日本でも「トッケビ」という単語を覚えた視聴者が続出した。
- ドラマの舞台設定は現代韓国がメインだが、高麗時代の回想シーンの衣装・美術セットの豪華さも話題になり、時代劇ファンからも高い評価を受けた。
- 続編製作を望む声は絶えないが、公式にアナウンスはされていない。コン・ユ本人は「ゴブリンの記憶があるうちは続編を作りたくない」とも語っているとの噂がある。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- tvN公式サイト
補足情報[編集]
- 本作の主題歌・OST群は韓国音楽史においても特別な位置を占めており、特にクリスタル・ケイの「Stay With Me」(Chanyeol & Punch)、「Beautiful」(Crush)、「Goblin OST Part 9」(エディ・キム)などは発売から数年後も音楽チャートにランクインする驚異的なロングヒットを記録した。これは「ドラマが終わっても曲が売れ続ける」韓国ドラマOST文化の象徴的な事例として業界で語られる。
- 本作はコン・ユの兵役後初の地上波ドラマ出演作でもあり「除隊復帰作」として軍入隊前から心待ちにしていたファンが多かった。実際に放送が始まると「コン・ユが帰ってきた」という感激の声がSNSに溢れ、視聴率も初回から高水準を維持した。
- 本作に登場する「鬼(도깨비)」の設定は韓国の民俗信仰に根ざしたものではあるが、脚本家キム・ウンスクが独自に解釈・再設計したオリジナルの概念であり、単純な伝承の映像化ではなくオリジナルの神話世界として評価されている。
- 劇中で描かれる「麻浦大橋」(마포대교)や「ケベック」(カナダ)のロケシーンは放送後に観光スポットとして注目され、韓国の麻浦大橋には本作のシーンを思い起こしながら訪れる観光客が増加した。
- ドラマ終盤の「消える鬼」というテーマは生と死・別れと再会という普遍的なテーマと重なり「見た後しばらく泣き続けた」という視聴者の声が多く、本作の情感の深さが単なるファンタジーを超えた作品として評価される所以のひとつとなっている。
- 本作はNetflixでのアジア全域配信を機に、タイ・ベトナム・マレーシアなど東南アジアでも爆発的な人気を獲得した。「コン・ユ様」の愛称で呼ばれるコン・ユのファンダムが東南アジアに急拡大したのも本作の影響が大きい。海外での反応を受けてコン・ユは東南アジア各地でのファンミーティングを開催し、アジア全域でのスターとしての地位を確立した。