イ・ジュンギ
이준기 / 李準基 / Lee Joon-gi
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『麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜』制作発表会(2016年8月24日)(出典:Wikimedia Commons「Lee Jun-ki at "Moon Lovers - Scarlet Heart Ryeo" press conference, 24 August 2016 01.jpg」・撮影 Yoon Min-hoo・CC BY 4.0)
誕生日 1982年4月17日
年齢 44歳
出身地 韓国・釜山広域市生まれ、慶尚南道昌原市育ち
国籍 韓国
ジャンル テレビドラマ、映画、音楽
活動期間 2001年〜
身長 / 体重 178 cm / ― kg
血液型 B型
事務所 ナムアクターズ(Namoo Actors)
代表作 『王の男』『イルジメ〜一枝梅』『麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜』『悪の花』『アゲイン・マイ・ライフ』『kiDnap GAME』
関連活動 歌手活動(アルバム『J Style』『Deucer』『Delight』ほか)
あだ名 時代劇の帝王(King of Sageuk)
リンク Instagram:@actor_jg


概要[編集]

イ・ジュンギ(이준기、Lee Joon-gi)とは、韓国の俳優・歌手である。1982年生まれ。2005年の映画『王の男』の女形芸人役で「キレイな男」ブームを起こし、その後は時代劇とアクションを両輪に20年以上トップを走り続ける。2026年10月からはフジテレビの日韓共同制作ドラマ『kiDnap GAME』で坂口健太郎とW主演を務めている。

詳細[編集]

「キレイな男」で天下を取った新人時代[編集]

1982年4月17日、釜山広域市で生まれ、子ども時代に慶尚南道昌原市へ移って育った。2人きょうだいの長男で、両親は当初、俳優の道に反対していたとされる。高校卒業後にソウルへ上京したときの所持金は30万ウォンほどで、仕送りもなし。オーディションは200回以上受けたというから、下積みの量は相当なものである。

2001年にカジュアルブランド「So Basic」の広告モデルとして芸能界入りし、2004年には日韓合作映画『ホテル ビーナス』(草彅剛主演)で映画デビュー。同年はフジテレビの日韓合作ドラマ『STAR'S ECHO〜あなたに逢いたくて〜』にも出演しており、実はキャリアの最初期から日本との縁が深い。

『王の男』で一夜にしてスターへ[編集]

人生が激変したのは2005年の映画『王の男』。朝鮮王朝の暴君・燕山君の時代を舞台に、宮廷に召し抱えられる芸人一座の女形コンギルを演じた。中性的な美貌と繊細な演技で観客をくぎ付けにし、作品は1,000万人超を動員する韓国映画史に残るメガヒットに。韓国では「キレイな男(イップン・ナムジャ)」シンドロームと呼ばれる社会現象が起き、百想芸術大賞、大鐘賞、韓国映画賞の新人賞をまとめて獲った。

ただ本人はこの「美少年」イメージだけで終わる気はなかったらしく、以後は刑事、義賊、ガンマン、吸血鬼、検事と、骨太な役に次々と挑んでいく。顔で売れた人が演技とアクションで生き残った、という意味では韓国ドラマ界でもかなり珍しいキャリアである。

兵役を経て「時代劇の帝王」へ[編集]

2010年5月3日、忠清南道論山の陸軍訓練所に入所し、基礎訓練後は国防部の広報支援団で現役服務。基礎訓練では射撃で最高レベルの成績を出したと伝えられる。2012年2月16日に除隊した。服務中のミュージカル練習で額を負傷したこともある。

除隊後の復帰作『アラン使道伝』(2012年)以降、『朝鮮ガンマン』『夜を歩く士』『麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜』と時代劇のヒットを連発し、海外メディアからは「King of Sageuk(時代劇の帝王)」と呼ばれるようになった。

主な出演作[編集]

映画[編集]

  • 2004年『ホテル ビーナス』(ボーイ役)
  • 2004年『僕らのバレエ教室』(ドンワン役)
  • 2005年『王の男』(コンギル役)
  • 2006年『フライ・ダディ』(コ・スンソク役)
  • 2007年『初雪の恋 ヴァージン・スノー』(キム・ミン役)
  • 2007年『光州5・18』(カン・ジヌ役)
  • 2016年『シチリアの恋』(ジュノ役・中国映画)
  • 2016年『バイオハザード:ザ・ファイナル』(チュー司令官役)

テレビドラマ[編集]

  • 2005年『マイガール』(SBS、ソ・ジョンウ役)
  • 2007年『犬とオオカミの時間』(MBC、イ・スヒョン/ケイ役)
  • 2008年『イルジメ〜一枝梅』(SBS、ヨン/イ・ギョム役)
  • 2009年『ヒーロー』(MBC、チン・ドヒョク役)
  • 2012年『アラン使道伝』(MBC、キム・ウンオ役)
  • 2013年『TWO WEEKS』(MBC、チャン・テサン役)
  • 2014年『朝鮮ガンマン』(KBS、パク・ユンガン/長谷川半蔵役)
  • 2015年『夜を歩く士』(MBC、キム・ソンヨル役)
  • 2015年『彼女はキレイだった』(MBC、本人役で特別出演)
  • 2016年『麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜』(SBS、第4皇子ワン・ソ役)
  • 2017年『クリミナル・マインド:KOREA』(tvN、キム・ヒョンジュン役)
  • 2018年『無法弁護士〜最高のパートナー』(tvN、ポン・サンピル役)
  • 2019年『ホテルデルーナ〜月明かりの恋人〜』(tvN、退魔師役で特別出演)
  • 2020年『悪の花』(tvN、ペク・ヒソン/ト・ヒョンス役)
  • 2022年『アゲイン・マイ・ライフ』(SBS、キム・ヒウ役)
  • 2023年『アラムンの剣 アスダル年代記 season2』(tvN、ウンソム/サヤの二役)
  • 2026年『kiDnap GAME』(フジテレビほか、ハン・キジュ役)

時代劇とアクションの二刀流[編集]

イ・ジュンギの代名詞といえば、時代劇とアクションである。子どもの頃からテコンドーをはじめ複数の武術を習ってきたとされ、特技にもダンスとテコンドーを挙げている。アクションシーンでスタントダブルをほとんど使わないことで知られ、業界内でも韓国トップクラスのアクション俳優という評価が定着している。

2008年の『イルジメ〜一枝梅』では、昼はぼんくら、夜は覆面の義賊という二重生活の主人公を演じ、屋根から屋根へ飛び移る身体能力で視聴者を沸かせた。この作品でSBS演技大賞の最優秀演技賞を受賞し、「王の男の美少年」から「動ける主演俳優」へとイメージを塗り替えている。

2014年の『朝鮮ガンマン』では、父の仇を討つため日本人実業家「長谷川半蔵」に成りすまして朝鮮に戻る剣士兼ガンマンという、設定だけで胃もたれしそうな役をやり切った。2015年の『夜を歩く士』では美形の吸血鬼キム・ソンヨル。韓国時代劇×ファンタジーの流れを語るうえで外せない一本である。

『麗』で世界的ブレイク[編集]

2016年のSBS『麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜』は、現代女性が高麗時代にタイムスリップして皇子たちと恋に落ちる時代劇ロマンス。イ・ジュンギが演じたのは、顔に傷を持ち「狼犬」と恐れられる第4皇子ワン・ソで、のちに高麗第4代王・光宗となる人物だ。ヒロインは歌手のIU、10番目の皇子役にはEXOのベクヒョンがキャスティングされ、アイドルファンも巻き込んだ話題作になった。

韓国本国での視聴率以上に、海外配信での人気が爆発したのがこの作品の特徴で、イ・ジュンギの名前を東南アジアや欧米の韓ドラファンに広めた。のちのアジアツアーやマレーシアでの初ファンミーティングでも、紹介文には決まって『麗』の名前が添えられている。

同年には『バイオハザード:ザ・ファイナル』でハリウッド映画にも初出演した。出番は多くないものの、監督のポール・W・S・アンダーソンが彼のドラマやアクションの映像を見て起用を決めたとされる。2018年時点で「アカデミー賞を獲るのが夢」と公言していたのも、この頃からの海外志向と地続きだろう。

スリラー路線と「悪の花」[編集]

2017年以降は、tvNを中心にスリラー・サスペンス系へ舵を切る。『クリミナル・マインド:KOREA』でプロファイラー、『無法弁護士〜最高のパートナー』では元ヤクザ系の型破りな弁護士ポン・サンピルを演じ、初の法廷ドラマにも挑戦した。

2020年の『悪の花』はキャリアの到達点の一つと言われる作品だ。過去を偽って生きる男ペク・ヒソン(本名ト・ヒョンス)を演じ、妻役ムン・チェウォンとの緊張感あふれる夫婦劇で高い評価を得た。感情がないふりをする男が少しずつ揺らいでいく芝居は見応えたっぷりで、2021年の百想芸術大賞ではテレビ部門の男性最優秀演技賞にノミネートされている。

その前年の2019年には、『麗』で共演したIUが主演を務めた『ホテルデルーナ〜月明かりの恋人〜』に退魔師役で特別出演。二人の再共演にファンが大いに沸いた。

『アゲイン・マイ・ライフ』と大賞候補[編集]

2022年のSBS『アゲイン・マイ・ライフ』では、巨悪に殺された熱血検事キム・ヒウが、15年前の自分に戻って人生をやり直すという回帰ものの主人公を演じた。地上波ドラマへの出演は約6年ぶりで、5月13日放送回で自己最高の11.0%を記録している。

アクション、法廷、復讐の三拍子がそろったこの作品で、同年のSBS演技大賞ではミニシリーズ・ファンタジー部門の最優秀演技賞を受賞し、大賞候補にも名を連ねた。日本でも『アゲイン・マイ・ライフ〜巨悪に挑む検事〜』のタイトルで放送されている。

2023年には『アラムンの剣 アスダル年代記 season2』に出演。前作でソン・ジュンギが演じたウンソムとタゴンの物語を引き継ぎ、成人したウンソムと双子のサヤの二役を担当した。日本ではDisney+で配信されている。

最新動向:『kiDnap GAME』[編集]

2026年5月、フジテレビの日韓共同制作ドラマ『kiDnap GAME』への出演が発表された。ソウル、東京、台北、シンガポール、バンコク、那覇、マニラのアジア7都市で同時多発的に誘拐事件が起き、被害者の家族に「愛する人を救うために、どこまでできますか?救われるのは一人だけ」というメールが届く――という国際サスペンスである。

イ・ジュンギが演じるのは、天才的な外科医ハン・キジュ。現在は医療の現場を離れていて、目の見えない娘をゲームの犠牲として誘拐され、医師には酷すぎる指令を突きつけられる。もう一人の主人公、坂口健太郎は妻を救おうとしながら事件の真相を追う日本の刑事・新出敏郎役。二人が協力関係になるのか、敵対するのかはポスターの段階からぼかされていた。

制作はフジテレビに香港のMakerVille、韓国のSIMSTORYが加わった3カ国体制。韓国側からは『イカゲーム』で知られるイ・ソファン、元RAINBOWのキム・ジェギョン(ハン・キジュの妻ナム・アユン役)らも出演する。日本ではフジテレビ系で2026年10月6日から毎週火曜21時に放送(初回は拡大版)、韓国でも同日夜10時からチャンネルAで放送がスタートし、9月時点で28の国・地域での放送・配信が決まっていると発表された。10月2日にはキャストが集結するワールドプレミアも開かれた。

出演決定時のコメントでイ・ジュンギは、久しぶりに国際的なドラマに携われることへの喜びを語り、坂口健太郎については「以前から出演作を拝見して共演したいと思っていた俳優さん」と明かした。現場では坂口が情熱を持って全力を尽くす姿から多くを学んだという。デビュー直後に日韓合作作品で日本と関わった俳優が、20年以上たって日本の連続ドラマの主演に戻ってきたという意味でも、感慨深い一本である。

歌手・日本での活動[編集]

俳優業の一方で歌手としても活動しており、『My Jun, My Style』『J Style』(2009年)、『Deucer』(2012年)、『CBC(Case by Case)』(2013年)、『Exhale』(2014年)、『Delight』(2018年)などの作品を発表してきた。日本語曲もリリースしている。

日本との関わりは長く、2006〜2007年の日韓合作映画『初雪の恋 ヴァージン・スノー』では宮﨑あおいと共演。日本での撮影中、滞在経費が出なかったため一人残って居酒屋でアルバイトをしていたという苦労話も伝わる。2009年には神戸・横浜でファンミーティングを開き、日本公式サイトや公式ブログも運営されている。

ファンミーティングやアジアツアーにも積極的で、2018〜19年のアジアツアー「DELIGHT」に続き、2024年には5年ぶりとなるアジアツアー「JOONGI'S DAY: FESTIVAL」を開催。9月22日にマレーシア・クアラルンプールで同国初のファンミーティングを行い、9月28日には台北公演も行った。

韓国観光公社の広報大使(2009〜2010年)、2010年上海万博の韓国館広報大使なども務めており、韓流の「顔」として海外に送り出されてきた存在でもある。

SNSでの素顔[編集]

本人のInstagramアカウントは「@actor_jg」。2017年3月12日にはフォロワー200万人を突破し、「Welcome 2M!!!」というキャプションとともに動画でファンにあいさつした。

2022年5月26日には、『アゲイン・マイ・ライフ』が視聴率10%を超えたら踊るというファンとの公約を果たすため、PSYとBTSのSUGAによる「That That」のダンスカバー動画を投稿。キャプションでは「本当は数週間前にやるべきだったのに、忙しいのを言い訳に延ばしていた」と白状し、ミュージックビデオを見てすぐに踊ったので完璧ではないと照れつつ、最終2話の視聴を呼びかけた。曲はファンからのリクエストが一番多かったものを選んだという。

2021年ごろからは月の写真を頻繁に投稿するようになり、ファンの間では「月の人」状態になっている。妹とのツーショットが載ることもある。

炎上とバズ[編集]

  • 初期に自身のホームページに書いた親日的と受け取られる記述が韓国で批判を浴び、のちに冗談だったとして謝罪したことがある。学生時代、顔立ちが日本人っぽいということで「ナカムラさん」というあだ名だったという話もある。
  • 『アゲイン・マイ・ライフ』の視聴率公約ダンス「That That」は、40歳目前の主演俳優が全力で踊る姿が海外の韓ドラファンの間でも拡散された。
  • 『王の男』の「キレイな男」ブームは、当時の韓国芸能界のビジュアル基準そのものを動かしたと言われるほどのバズだった。

余談[編集]

  • 座右の銘は「若い頃の苦労は買ってでもしろ」。上京時の所持金30万ウォン、オーディション200回超という経歴を聞くと説得力しかない。
  • カトリック信者として知られ、亡き祖母の十字架のピアスを身につけていたとされる。
  • 『麗』ではEXOのベクヒョンと兄弟役で共演し、その後ベクヒョンが出演したEXOのコンサートを応援に訪れている。
  • 『イルジメ』でSBS演技大賞の最優秀演技賞、『ヒーロー』で2009年MBC演技大賞の人気賞、ソウルドラマアワードでは2012年・2015年に韓流ドラマ男優賞を受賞している。
  • 『朝鮮ガンマン』『アスダル年代記 season2』『kiDnap GAME』と、一人二役や「別の顔を持つ男」を演じる確率が妙に高い。

外部リンク[編集]

  • Instagram:@actor_jg(本人)
  • イ・ジュンギ日本公式サイト(leejoongi.jp)

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