| X1 엑스원 | |
|---|---|
![]() X1のロゴ(出典:ウィキメディア・コモンズ) | |
| 略称 | エックスワン |
| 国家 | 韓国 |
| ジャンル | K-POP、ダンスポップ |
| デビュー | 2019年8月27日 |
| デビューアルバム | 『飛翔:QUANTUM LEAP』 |
| 解散 | 2020年1月6日 |
| 活動期間 | 0周年(数え年2) |
| ラストアルバム | 『飛翔:QUANTUM LEAP』 |
| レーベル | Stone Music Entertainment |
| 事務所 | Swing Entertainment |
| 関連活動 | PRODUCE X 101 |
| ファンクラブ | ONE IT |
| リーダー | ハン・スンウ |
| 旧メンバー | |
| ハン・スンウ、キム・ヨハン、キム・ウソク、ソン・ヒョンジュン、チョ・スンヨン、ソン・ドンピョ、イ・ハンギョル、ナム・ドヒョン、チャ・ジュンホ、カン・ミンヒ、イ・ウンサン | |
概要[編集]
X1(エックスワン)とは、Mnetのオーディション番組『PRODUCE X 101』から2019年8月にデビューし、わずか約4か月半後の2020年1月6日に解散した韓国の11人組K-POPボーイズグループである。デビューアルバムで新人グループ初の初動50万枚超えを記録した一方、番組の投票操作事件に巻き込まれ、メンバーに落ち度がないまま活動を終えた「悲劇のプロジェクトグループ」として知られる。ファンダム名はONE IT(ワニッ)。
詳細[編集]
結成の経緯[編集]
X1の母体となった『PRODUCE X 101』は、CJ ENM傘下のMnetが2019年5月から7月にかけて放送したサバイバル番組で、『PRODUCE 101』シリーズの第4弾にあたる。各事務所から集まった101人の練習生が、視聴者=「国民プロデューサー」の投票で順位を競い、上位がデビュー権を得るという仕組みだ。
2019年7月19日の生放送最終回で、1位〜10位までは最終回の生投票、11位は番組全体の累積投票で選ばれる「Xの席」として決定された。こうして選ばれた11人がX1である。グループ名には、番組名の「X」と「ひとつ」を意味する「1」が掛けられている。
所属事務所Swing Entertainment[編集]
X1の活動はSwing Entertainmentが担当し、CJ ENM系列のStone Music Entertainmentが共同マネジメントとレーベル業務を担った。Swing Entertainmentは同じ『PRODUCE』シリーズ発のIZ*ONEの活動にも関わっており、いわば「番組発グループの運営会社」という立ち位置である。
メンバーたちは本来それぞれ別の事務所に籍を置いたまま、X1としての活動期間中だけSwing Entertainmentの管理下に入る形をとった。11人の出身事務所は9社にのぼり、この複雑な権利関係が、のちの解散劇でも大きな意味を持つことになる。
活動期間[編集]
契約期間は5年とされ、そのうち最初の2年半はX1の活動に専念し、残りの2年半は元の事務所での活動と並行できる形だったと報じられている。前作『PRODUCE 101 シーズン2』発のグループが約1年半の期限付きだったことを考えると、かなりの長期プロジェクトとして設計されていたことが分かる。
しかし実際の活動期間は2019年8月27日のデビューから2020年1月6日の解散発表までのわずか約4か月半にとどまった。このうち11月以降は投票操作事件の影響で事実上の活動休止状態にあり、まともに活動できたのは秋の2か月程度に過ぎない。
メンバー[編集]
最終順位はPRODUCE X 101最終回のもの。ポジションは資料によって表記が異なるため、主なものを記す。
| 順位 | 名前 | 生年 | 主なポジション | 元所属事務所 | 解散後の主な活動 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | キム・ヨハン | 1999年 | センター、ラップ | OUIエンターテインメント | ソロ、WEi |
| 2位 | キム・ウソク | 1996年 | ボーカル、ビジュアル | TOP Media(UP10TION) | ソロ歌手・俳優 |
| 3位 | ハン・スンウ | 1994年 | リーダー、メインボーカル | Play M Entertainment(VICTON) | VICTON復帰、ソロ |
| 4位 | ソン・ヒョンジュン | 2002年 | ダンス、ラップ、ボーカル | Starship Entertainment | CRAVITY |
| 5位 | チョ・スンヨン | 1996年 | ボーカル、ラップ | Yuehua Entertainment | ソロ(WOODZ) |
| 6位 | ソン・ドンピョ | 2002年 | ダンス、ボーカル | DSP Media | MIRAE、ソロ |
| 7位 | イ・ハンギョル | 1999年 | メインダンサー、ボーカル | MBK Entertainment | H&D、BAE173、POLARIX |
| 8位 | ナム・ドヒョン | 2004年 | メインラッパー、末っ子 | MBK Entertainment | H&D、BAE173 |
| 9位 | チャ・ジュンホ | 2002年 | ボーカル | Woollim Entertainment | DRIPPIN |
| 10位 | カン・ミンヒ | 2002年 | ボーカル | Starship Entertainment | CRAVITY |
| 11位(Xの席) | イ・ウンサン | 2002年 | ボーカル | Brand New Music | ソロ、YOUNITE |
リーダーは最年長のハン・スンウ。すでにボーイズグループVICTONのメンバーとしてデビュー済みで、ステージ経験の豊富さから自然とまとめ役になった。2位のキム・ウソクもUP10TIONの現役メンバーとして参加しており、「デビュー組の再挑戦」が上位に入ったのもこの回の特徴である。
一方で、2002年生まれが5人、最年少のナム・ドヒョンは2004年生まれと、年齢層はかなり幅広い。最年長と最年少の差は約10歳で、番組中から「兄ラインと弟ライン」のわちゃわちゃした関係性もファンの人気を集めた。
作品[編集]
『飛翔:QUANTUM LEAP』[編集]
2019年8月27日に発売されたデビューミニアルバムで、X1名義で残された唯一のアルバムとなった。収録曲は全7曲で、イントロ「Stand Up」、タイトル曲「FLASH」、新曲「Like Always」「I'm Here For You」に加え、番組内で披露された「U Got It」「MOVE」「X1-MA」が収められている。
タイトルの「飛翔」と「QUANTUM LEAP(量子跳躍)」は、デビューという大きな跳躍を表現したもの。アルバムは韓国のGaonアルバムチャートで1位を獲得し、日本のオリコンでも4位に入るなど海外でも反応があった。
タイトル曲「FLASH」[編集]
「FLASH」は公式表記ではSの部分が稲妻マークに置き換えられたデザインで、まさに閃光をイメージした強めのダンス曲である。作曲にはScore、Megatone、Onestar(Monotree)らが参加した。
発売直後には韓国の主要音源チャートであるMelonで1位を記録し、Genieなど他サイトでも上位に入った。ミュージックビデオは2020年7月にYouTube再生1億回を突破しており、解散後も再生が伸び続けたことになる。
その他[編集]
- 「X1-MA」は番組最終回で披露された曲で、メンバーとファンにとっては「X1誕生の瞬間」を象徴する一曲である。
- デビュー前後にはMnetでリアリティ番組『X1 FLASH』が放送され、宿舎生活や素顔が紹介された。
活動と記録[編集]
歴代級のデビュー[編集]
2019年8月27日、ソウルの高尺スカイドームでデビューショーケース兼コンサート「プレミアショーコン」を開催した。デビュー日にいきなりドーム級会場という異例のスタートで、番組人気の高さを示すものだった。
デビューアルバムは、集計サイトHanteoで発売初日だけで約26万8千枚、初動1週間(8月27日〜9月2日)で52万4007枚を売り上げた。これは新人グループのデビュー作として初めての初動50万枚超えであり、K-POP史に残る記録として大きく報じられた。Apple Musicや iTunesのK-POPアルバムチャートでも30か国以上で1位を獲得している。
音楽番組と受賞[編集]
デビューから1週間後の9月3日、『THE SHOW』で初の1位を獲得。その後も『SHOW CHAMPION』『M COUNTDOWN』『ミュージックバンク』『人気歌謡』など主要音楽番組で次々と1位に輝いた。
授賞式ではV LIVE AWARDSで「グローバルルーキーTOP5」などを受賞した。一方、年末の大型授賞式シーズンは投票操作事件の真っ只中と重なり、出席や受賞をめぐって議論が起きた。メロンミュージックアワードの新人賞を他グループが受賞した際には、X1のファンと相手グループのファンの間で論争になったことも報じられている。
Mnetサバイバル番組の系譜[編集]
Mnetはそれまでにも、TWICEを生んだ『SIXTEEN』やStray Kidsを生んだ同名番組など、デビューをかけたサバイバル番組を数多く手がけてきた。中でも『PRODUCE』シリーズは視聴者投票を前面に出した点で別格の影響力を持ち、X1はその最終到達点となるはずだった。
投票操作事件と解散[編集]
疑惑の発覚[編集]
『PRODUCE X 101』最終回の放送直後、ファンや視聴者の間で、発表された得票数に不自然な規則性があるという指摘が広がった。上位の練習生同士の票差が特定の数値(7494.442票)の倍数になっていた、という分析が話題になり、疑惑は一気に社会問題化した。
ファンによる真相究明委員会が結成されるなど騒ぎが大きくなり、Mnet側も警察に捜査を依頼。2019年11月5日、番組の演出を担当したプロデューサー、アン・ジュニョンと、チーフプロデューサーのキム・ヨンボムが詐欺などの容疑で逮捕された。捜査の過程で、アン・ジュニョンは『PRODUCE』シリーズ全体で順位を操作したことを認めたと報じられた。
活動休止と判決[編集]
逮捕を受けてX1は事実上の活動休止に入り、予定されていた活動も白紙となった。検察の起訴内容によれば、PRODUCE X 101の最終回でも、本来デビュー圏内だった練習生が圏外にされるなど順位が書き換えられていたとされる。
裁判では、アン・ジュニョンに懲役2年、キム・ヨンボムに懲役1年8か月の実刑判決が言い渡され、2020年に確定した。ただし、X1のメンバー自身が操作に関与した事実は一切認定されていない。
解散発表[編集]
2019年12月30日、CJ ENMの代表が記者会見を開いて謝罪し、IZ*ONEとX1の活動再開を支援する方針を示した。しかし、メンバーが所属する各事務所の協議では「全員の合意」が得られず、2020年1月6日、各事務所の連名で解散が発表された。
各事務所は「メンバー全員の所属事務所が全員一致で合意することを原則に協議したが、合意に至らなかった」と説明した。CJ ENM側もメンバーには実質的な落ち度がないとの立場を示している。同じ事件の当事者でありながら活動を再開したIZ*ONEとは、明暗が分かれた形である。
ファンの反応[編集]
解散決定にONE ITは強く反発した。南華早報(SCMP)によれば、ファンは約2か月にわたって複数回の抗議活動を行い、ソウルのCJ ENM社屋前には1,000人以上が集まったという。主張の柱は「11人は罰を受けるべきではない」というものだった。
一方でメンバーたちは、解散発表直後からSNSでファンへのメッセージを公開した。イ・ハンギョルは「メンバーとONE ITがいたからこそ可能だった」と感謝を述べ、ナム・ドヒョンも「貴重な経験は忘れない」とコメントしている。
解散後のメンバーの現在[編集]
グループで再デビュー[編集]
解散後、多くのメンバーが元の事務所から新グループとして再デビューした。
- ソン・ヒョンジュン、カン・ミンヒ:Starship Entertainmentから2020年4月にCRAVITYとしてデビュー。X1出身者で最も早い再デビュー組である。
- イ・ハンギョル、ナム・ドヒョン:2020年4月にデュオH&Dでデビューし、同年11月にBAE173のメンバーとして改めてデビュー。ナム・ドヒョンは2023年に契約をめぐる訴訟を経てグループを離れた。イ・ハンギョルは2024年の中韓合作サバイバル番組『Starlight Boys』に参加し、2025年にPOLARIXとしてデビューしている。
- キム・ヨハン:2020年8月にソロデビューした後、同年10月にOUIエンターテインメントのWEiとしてデビュー。
- チャ・ジュンホ:2020年10月、Woollim EntertainmentからDRIPPINとしてデビュー。
- ソン・ドンピョ:2021年3月、DSP MediaからMIRAEとしてデビュー。グループ活動終了後はソロとして活動している。
- イ・ウンサン:2020年8月にソロデビューし、2022年4月にYOUNITEとしてデビュー。2026年にグループを離れたと報じられている。
元のグループ・ソロへ[編集]
- ハン・スンウ:VICTONに復帰し、2020年8月にソロデビュー。2021年に入隊し、2023年の除隊後は事務所を離れてソロ活動を続けている。
- キム・ウソク:2020年5月にソロデビュー。のちにUP10TIONを離れ、俳優としても活躍。2024年に新事務所と契約した。
- チョ・スンヨン:WOODZ名義でソロアーティストとして活動。2024年に入隊し、2025年7月に除隊した。服務中に過去の楽曲がチャートを逆走して話題になったことでも知られる。
こうして見ると、11人全員が何らかの形で芸能活動を続けており、「X1出身」という肩書きは今も各グループの紹介で語られ続けている。
炎上とバズ[編集]
- デビュー初動52万枚という記録は大きなバズとなったが、ほぼ同時期に投票操作疑惑が燃え上がり、祝福ムードと疑惑報道が並走するという異様な状況になった。
- 年末の授賞式では、X1の受賞資格や新人賞をめぐってファン同士の論争が起き、コラムでも「怒りの矛先は制作側に向けるべき」と論じられた。
余談[編集]
- 投票操作事件の影響で『PRODUCE』シリーズの韓国版は途絶えたが、フォーマット自体は日本で続き、『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』なども制作された。
- 事件後もMnetは『I-LAND』などのサバイバル番組を手がけており、「視聴者投票の透明性」が以後のオーディション番組の大きなテーマになった。
- 公式カラーはパントンの「Butterfly」「Sunshine」「Ethereal Blue」「Galaxy Blue」の4色とされる。
- デビューショーケースの会場はドーム球場で、新人がデビュー当日にドーム公演を行うのは極めて異例だった。
- CRAVITYのソン・ヒョンジュンとカン・ミンヒのように、X1の元メンバー同士が同じグループで活動しているケースもあり、ファンからは「X1の続きが見られる」と喜ばれたという話がある。
- 解散から年月が経った今も、メンバーの誕生日やデビュー記念日になるとSNSでX1関連のワードが話題になることがあるとされる。
外部リンク[編集]
公式サイト・公式SNSは解散に伴い運営を終了しているため掲載しない。
