| Mr.プランクトン Mr. 플랑크톤 / Mr. Plankton | |
|---|---|
![]() 主演のウ・ドファン(2024年11月4日の制作発表会/Wikimedia Commons・CC BY 3.0) | |
| ジャンル | ロマンス・ロードムービー・コメディ・ヒューマンドラマ |
| 放送期間 | 2024年11月8日(全10話一挙配信) |
| 放送時間 | 1話あたり約57〜77分 |
| 話数 | 全10話 |
| 放送国家 | 韓国 |
| 言語 | 韓国語 |
| 配信 | Netflix(全世界独占) |
| 制作 | |
| 演出 | ホン・ジョンチャン |
| 制作 | Base Story、HighZium Studio |
| 脚本 | チョ・ヨン |
| 音楽 | キム・テソン |
| 出演者 | ウ・ドファン、イ・ユミ、オ・ジョンセ、キム・ヘスク ほか |
| その他 | |
| 原作 | なし(オリジナル脚本) |
概要[編集]
Mr.プランクトン(原題:Mr. 플랑크톤、英題:Mr. Plankton)とは、2024年11月8日にNetflixで全10話が一挙配信された韓国ドラマである。ウ・ドファンとイ・ユミのW主演で、「手違いで生まれた男」と「世界一不幸な女」が一緒に旅をするロマンス・ロードムービー。
余命わずかと知った男ヘジョが、実の父親を探す人生最後の旅に、結婚式当日の元恋人ジェミを連れ出してしまう――という突拍子もない設定から始まり、笑いと切なさを行き来しながら「家族とは何か」「血のつながりとは何か」を描くヒューマンドラマでもある。脚本は『サイコだけど大丈夫』のチョ・ヨン、演出は『少年審判』のホン・ジョンチャン。タイトルの「プランクトン」は、自分の意思で泳げず波に流されて漂う生き物のことで、行き場のない主人公の生き方を重ねた題名になっている。
配信直後からNetflixの非英語TV部門で上位に入り、Netflix公表値では配信2週で計約530万ビュー(視聴時間約5,560万時間)を記録した。米『TIME』誌の「2024年のベストK-ドラマ10本」では10位に選ばれており、韓流ドラマのなかでも海外での注目度が高い作品のひとつとなった。
詳細[編集]
あらすじ[編集]
家族に愛されず、行き当たりばったりの人生を送ってきた男ヘジョ。彼は自分が人工授精の際の手違いによって生まれた子どもであり、育ての父とは血がつながっていないことを知る。さらに追い打ちをかけるように、命にかかわる病で残された時間がわずかだと告げられる。
人生最後の旅として、まだ見ぬ実の父親を探すことを決めたヘジョは、よりによって元恋人チョ・ジェミを、彼女の結婚式当日に連れ去って旅に同行させる。ジェミは28歳の若さで早発閉経と診断され、「子どもを望む名家に嫁ぐ」という未来が揺らいでいる女性だった。
花婿のオ・フンは、500年続く名門オ家のただ一人の跡取り。彼は母ポム・ホジャとともに、花嫁を取り戻すため二人を追いかける。実父の候補として浮かび上がる男たちを一人ずつ訪ね歩くヘジョ、ヘジョへの怒りと情のあいだで揺れるジェミ、そして純粋すぎるほどにジェミを想うオ・フン。三人の追いかけっこは、やがてそれぞれが抱える「家族」の問題へとつながっていく。
作品のテーマ[編集]
- 「血のつながり」と家族:ヘジョは実父を探す過程で、血縁だけでは家族にならないこと、逆に血がつながっていなくても家族になりうることに向き合う。500年の家系を守ろうとするオ家の存在が、ヘジョの「誰の子かわからない」という境遇と対照になっている。
- 「子どもを持てない」という痛み:ジェミの早発閉経は、跡取りを強く望むオ家の嫁としての立場を揺るがす。物語は彼女の体の問題を笑いにせず、本人の選択として描く。
- 死を前にした旅:ロードムービーの形式を取り、旅先ごとに一つずつ人生の決着をつけていく構成。最終話は家族・死・人生の意味を問いかける展開になっており、視聴後に余韻が残る作品として語られることが多い。
制作[編集]
- 脚本:チョ・ヨンは、キム・スヒョンとソ・イェジ主演の『サイコだけど大丈夫』(2020年)で知られる脚本家。心に傷を抱えた人物同士が寄り添う物語という点で、本作にも通じる作風を持つ。
- 演出:ホン・ジョンチャンは、少年犯罪を扱ったNetflixシリーズ『少年審判』(2022年)を手がけた監督。
- 制作会社:Base StoryとHighZium Studioの共同制作。音楽はキム・テソン。
- キャスティング:2023年7月12日に主要キャストが発表された。
- 撮影:韓国各地でロケが行われ、済州島でも撮影された。地方の風景が多く登場するのはロードムービー形式ならでは。
- プロモーション:配信前の2024年10月20日、主演陣がSBSのバラエティ番組『ランニングマン』に出演して作品を宣伝した。11月4日には制作発表会が開かれている。
評価と反響[編集]
配信開始後、Netflixのグローバル週間TOP10(非英語TV部門)に入り、Netflix公表値では11月11日〜17日の週に約320万ビュー(視聴時間約3,330万時間)、翌週に約210万ビュー(約2,230万時間)を記録した。
ウ・ドファンの哀愁漂う演技と、『イカゲーム』『今、私たちの学校は…』で世界的に知られるようになったイ・ユミの感情演技の組み合わせが評価された。日本のレビュー記事でも、ジェミの婚約者オ・フンを演じたオ・ジョンセの「憎めない花婿」ぶりがとくに評価されている。一方、海外の批評集積サイトRotten Tomatoesでは批評家5人中40%が肯定的と、評価が割れた。
米『TIME』誌は2024年の年末企画「The 10 Best K-Dramas of 2024」で本作を10位に選んだ。
登場人物・キャスト[編集]
主要人物[編集]
| 役名 | 俳優 | 人物 |
|---|---|---|
| ヘジョ(チェ・スンヒョク) | ウ・ドファン | 自分を「手違いで生まれた男」と自嘲する男。余命わずかと知り、実の父親を探す旅に出る |
| チョ・ジェミ | イ・ユミ | 自他ともに認める「世界一不幸な女」。28歳で早発閉経と診断される。結婚式当日にヘジョに連れ去られる元恋人 |
| オ・フン | オ・ジョンセ | ジェミの婚約者。500年続く名門オ家のただ一人の跡取り。ジェミを一途に想う |
| ポム・ホジャ | キム・ヘスク | オ・フンの母。家の存続を何より重んじる |
周辺人物[編集]
| 役名 | 俳優 | 人物 |
|---|---|---|
| ユ・ギホ(カリ) | キム・ミンソク | ヘジョの仕事仲間 |
| ポン・スク(ジュリ) | イ・エル | ヘジョの幼なじみ |
| ワン・チルソン | オ・デファン | 犯罪組織のボス |
| チェ・ヨンジョ | イ・ヘヨン | ヘジョの育ての父 |
| ジョン・ナ | アレックス・ランディ | |
| パク・カルジャ | キム・スジン | |
| オ・マンス | アン・ソクファン | ヘジョの実父候補の一人 |
| コ・ジェグン | チョ・ハンチョル | ヘジョの実父候補の一人 |
| シン・ミョンス | キム・ジョンホ | ヘジョの実父候補の一人 |
| ノ・ヤンヒ | イ・ダヒ | 特別出演 |
主演俳優について[編集]
ウ・ドファン[編集]
ウ・ドファンは、『ザ・キング:永遠の君主』(2020年)での1人2役や、Netflixの『マイネーム: 偽りと復讐』(2021年)、『ブラッドハウンド』(2023年)など、アクションの印象が強い俳優。本作では一転して、軽口をたたきながら死と向き合う繊細な役どころを演じた。兵役を終えてからの代表作のひとつになっている。
イ・ユミ[編集]
イ・ユミは、『イカゲーム』(2021年)のジヨン役で米エミー賞(クリエイティブ・アーツ部門のドラマシリーズ ゲスト女優賞)を受賞し、『今、私たちの学校は…』(2022年)のイ・ナヨン役でも注目を集めた。Netflix作品で世界的に知られるようになった彼女にとって、本作は本格的なロマンスの主演作となった。
見どころ[編集]
- 突飛な設定から始まる泣ける物語:「結婚式場から花嫁を連れ去る」という派手な導入から、旅が進むにつれて静かで切ない話へと移っていく。
- 三角関係のバランス:元恋人ヘジョと婚約者オ・フンのどちらも悪役にならない。オ・フンの真っすぐさが、物語に笑いと温かさを足している。
- ロードムービーとしての風景:済州をはじめ韓国の地方の景色が多く登場し、旅の空気を味わえる。
- 『サイコだけど大丈夫』の脚本家の新作:傷を抱えた人どうしの関係を描くチョ・ヨン作品のファンにとっては見逃せない一本。
どこで見れる[編集]
Netflixオリジナル作品のため、日本を含む全世界でNetflixが独占配信している。全10話が2024年11月8日に一挙公開された。2026年10月時点で、地上波での放送やシーズン2の制作発表はない(全10話で完結するリミテッドシリーズ)。
余談[編集]
- イ・ユミにとっては『イカゲーム』ジヨン役、『今、私たちの学校は…』イ・ナヨン役に続くNetflix話題作への出演となった。
- ウ・ドファンは本作の前に『ザ・キング:永遠の君主』での1人2役で注目を集めており、本作は除隊後の代表作のひとつになった。
- オ・ジョンセは『サイコだけど大丈夫』で主人公の兄ムン・サンテを演じ、百想芸術大賞の助演男優賞を受けた俳優。チョ・ヨン脚本作品への再出演となった。
- 2023年10月、済州での撮影をめぐり撮影現場のごみ処理についての指摘が報じられたが、制作側は適切に片付けを終えていると説明した。
- 婚約者オ・フンの家「オ家」の母を演じたキム・ヘスクは、韓国ドラマで「国民の母」と呼ばれることもあるベテラン女優。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- Netflix作品ページ
